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松岡康史のワールドミュージック短信

ノンジャンルな我的音楽記録

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松岡康史
Djavan / Aria Ao Vivo (02/29)
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Ana Carolina / Ensaio de Cores | Ao Vivo
anacarolinaensaiodecoresaovivo.jpgアナ・カロリーナの新譜はライブ盤でした。本国発売は去年。僕がこの輸入盤を手に入れたのもたぶん去年の年末だったような気がします。

以前、渋谷は「Bar Blen Blen Blen」でこのアナ嬢を聴かせて(DVDなので正確には見せて)いただいて以来好きになりいつも気になっているのですがスタジオ盤で聴いた事があるのは「Dois Quartos」だけ。このライブで2枚目の体験という初心者です。そのDVDもリリースされている4、5年前のライブアルバムはバンドも豪華で内容も集大成的なもののようでした。が、今作はうってかわって女子3人のバンドを従え4人編成によるステージです。4人なので演奏自体もしっとりと大人っぽく、自作他作含め曲の選曲もバラードっぽいもの中心です。メンバーは、デリア・フィシェル(キーボード)、グレーテル・カバニーニ(チェロ)、ランラン(パーカッション)という3人。僕は残念ながら一人も認識してませんがみなさんそれぞれ活躍されている実力者のようです。

カエターノの曲のカヴァーが2曲も入ってます。まずはオープニングの「Rai das Cores」。ちょっと聴いていると「ああ、カエターノの曲だ」とわかりましたがどのアルバムに入っていた曲かわからない…。なんと!あの「エストランジェイロ」に入っていた曲でした。めずらしい選曲。この曲のカヴァーは初めて聴くかも…。そしてエンディング前に「Força Estranha」!会場大合唱です。アナがカエターノのカヴァーをやるって意外でしたがやっぱり影響を受けているってことでしょうね。そして他にもレニーニやジャヴァン、トン・ゼーといったクレジットも見られます。

自作の曲のほとんどは僕が知らない曲です。だって「Dois Quartos」しか聴いた事ありませんからね。新曲も入っているっていう事ですけどどの曲が新曲なのか全くわかりません。申し訳ない。アルバムラストに1曲だけスタジオ録音の曲が入っていますが、もしかしてその曲が新曲ってことなのかもしれません。

4人編成でシンプルなステージっぽいですが、途中みんなでギターを弾いたり、一人でベース弾き語りをやったりとなかなか楽しい内容。今のところDVDはリリースされていないようですが見てみたいですねー。

彼女についてはホントに初心者なのでうかつな発言は出来ませんがその前作ライブ「Multishow Ao Vivo: Dois Quartos」である種それまでの活動を総括したんですよね?今後もまたド派手にドスの利いた活動を繰り広げられる事でしょう…。この作品はそんな彼女の芸歴の中のつかの間の休憩といったところでしょうか?それかこのバンド、今後続ける気なのか…?まあどちらにしてもついていきます。

で、1曲はそのカエターノのカヴァー「Rai das Cores」です。オープニングでいきなりこの曲なのでかなり興奮しました。カエターノの「エストランジェイロ」は僕にとっても大切なアルバムですからね。
2012年3月28日(水) 17:24 [ 南米音楽 A〜N ]
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Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
pina.jpgヴィム・ヴェンダース監督作品「Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を見ました。横浜は桜木町の「横浜ブルク13」というシネコンです。いつ出来たのだろう?初めて行きます。

この作品、実は3D上映なのです。僕は今まで3Dの映画を見た事がありません。これが初体験です。3Dメガネを劇場入り口で各自取って着席するのですが、そのメガネ、使い回しでした。てっきり使い切りだと思ってたんですがね…。なんだかレンズも汚れてるし…、始まる前から感じ悪いな。

確かに3D表現に値する迫力の映像美。中身的には過去の演目のダイジェストが中心ですが、新撮であろう屋外でのダンスシーンなどはこのヴッパタール舞踊団の新たな可能性を感じさせるところ。大変興奮しました。見覚えのある個性的なダンサーたちのインタビューなど見所も満載です。僕的には過去2度、来日公演を体験しているためやはりダイジェスト感があるのは否めないところです。著名人のコメントによく「ずーっと泣いていた」みたいなのがありますが、残念ながら僕は涙は出ませんでした。

もはやピナ・バウシュは亡くなられていますが、その魂は、多くのファンとこの舞踊団および関係者に受け継がれていく事でしょう。いや、おおげさではなくね…。

3Dの意味はある映画だと思いますが、僕的には普通に2Dでも同じような興奮を体験出来たんじゃなかろうか?と思うのは少数派でしょうか?普段メガネをしないものでメガネがキツくてね…。
2012年3月12日(月) 14:18 [ その他音楽以外 ]
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細野晴臣 鎌倉LIVE2012 @ 鎌倉芸術館小ホール 2012.03.01
細野晴臣鎌倉LIVE.jpgとうとうこの日がやってきました!子どもの頃から影響を受け続け、尊敬し、愛してやまない細野さんのライブ初体験!あんなに好きだったYMOのライブも行った事がありませんし、ソロライブも行った事がありません。なかなかチケットを取れないんじゃないか?とあきらめておったのです。しかしこの日、妻の姉さまがあるルートを使ってチケットを手配してくれましてね、体験出来ることになったのですよ!ホントにありがたい!ありがとうございます。

で、この鎌倉芸術館。僕は初めて行きましたが大船駅にあります。なかなか素敵な佇まい。小ホールとはいいながらけっこうデカい。僕らの席は17列目の中央あたり。思ったよりデカいホールだったのでちっと後ろの方だったけどよく見える贅沢なポジションです。たぶん7時ごろ、ほぼ時間通りに開演です。あまり詳しく下調べしていなかったのでてっきり細野さんが最初から登場するものだと思っていたのですが最初にステージに登場したのはゲストの高野寛さん。2曲演奏。その後小倉博和さんという僕は知らないギタリストの方登場。そして女性コーラスの方登場…。最後は細野さんが遂に登場し「ありがとう」と「恋は桃色」をみんなで演奏…。とここでようやく細野さんを見る事が出来ましたがそれまでの前座のお二人の時間が長い…。高野寛さんは細野さんとも縁があるしまあ許すとしてもう一人の小倉さんって方は音楽性も違うし失礼ながらちょっとなんだかなーって感じもしたりして…。まあ許容範囲の広い細野さんにとっては新しい試みってことですね。でも、ちょっと長かったなー。

で、その後「1分待って下さい」という細野さんのご発声のもとセットチェンジ。ようやく始まりました!細野さんを中心に向かって右から高田漣くん、伊賀航くん、サケロックの伊藤大地くんそしてコシミハルさんというメンツ。うーんこれを待っていたのですよ!僕の知らない古いカヴァー曲で始まり、アルバムからは「ラモーナ」や「悲しみのラッキースター」、後は噂には聞いていたクラフトワークの「Radioactivity」!とか「はらいそ」「香港ブルース」「アーユルヴェーダ」「ボディースナッチャーズ」「Pom Pom 蒸気」コシミハルさんが歌う曲などなど細野さんのトボケたMCを交えながら非常に楽しい時間…。「香港ブルース」からは三味線の方もゲストに現れました。さすがに漣くんも三味線は弾けないのかな?

あっという間に終了…。楽しい時間とはホントに一瞬に過ぎていくものですね。もう食い入るように集中して体験出来ました。「ねむい…」とか「もう人生盛り上がりたくない…」とか「最近はファドが好き…」とかなんとも気に抜けたMCに、曲順を間違えたりギターをマイクに当てたりしてあやまりながら飄々と佇むそのお姿…。映像ではもはや数限りなく体験しているもののこうして生で動いている細野さんがすぐそこにいるっていうのは…。夢のようで現実なんですね。

前座が長かったせいもあるのか本編はけっこう短かったなー。でもこれはこれで素敵で素晴らしいライブでした。まあ本当に僕が期待する細野さんのライブは、その長いキャリアを総括するような選曲でもって30曲ぐらいやってくれるような集大成的ライブなのですけどね。お疲れの様子だからむりかな?いつかそんな日が訪れる事を期待しています。

僕は最近、細野さんの髪型を真似したくて伸ばしているのです。後ろがどうなっているのか写真ではよくわからなかったのですが今回よくわかりました。全体的にはまだまだ伸ばさなければいけないという事もわかりました。あー、はやく伸びないかなー。そしてはやく白髪にならんかなー。

以上、レポート終了です。
2012年3月2日(金) 12:08 [ 日本音楽 ]
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Djavan / Aria Ao Vivo
djavanariaaovivo.jpg去年発売されたジャヴァンのライブアルバムです。ジャヴァンの前作「Aria」というカヴァーアルバムのツアーの模様が収められたものってことですかね?僕はその「Aria」は聴いてませんが、このライブアルバムは鎌倉はディモンシュの堀内さんがラティーナ誌上での2011年ベストテンアルバムに選ばれておったので購入してみました。うん、なかなか侮れない素晴らしいライブアルバムです。

中身的には「Aria」のライブ盤かというとそういった面もあり、そのアルバムにも収録されていたカヴァー曲も数曲演奏されています。が、このライブはジャヴァンのデヴュー35周年を記念して、ベロリゾンチで行われたライブの模様らしく35年に及ぶ彼のキャリアの集大成的中身となっております。なので彼の代表曲であろうメジャー曲も多く収録されており、あまり知らない僕でも非常に興奮し楽しめたりするものです。

僕の知ってるカヴァー曲は、カエターノの「Oracao Ao Tempo」カルトゥーラの「Disfarca E Chora」トム・ジョビン&ヴィニシウスの「Brigas Nunca Mais」バート・ハワード作の「Fiy Me To The Moon」あとはジルベルト・ジルの「Palco」くらいです。カエターノやカルトゥーラも燃えるんですが、ジルベルト・ジルの「Palco」がねー!ちょっとミドルテンポで大人なアレンジ&演奏ながら「この曲、やっぱりいい曲だねー!うーん!」といたく感動いたしました。

で、ジャヴァンの曲。僕は残念ながら今までジャヴァンのアルバムはデヴューアルバムしか聴いたことがありません。しかもついこの前。でも、僕でも知ってる曲が数曲。まずは「Flor De Lis」。これはそのデヴューアルバムに収録のまさに彼の出世曲&代表曲ですね。観客も大層盛り上がっております。あとは「Samurai」。この曲はけっこう有名ですよね。僕でも知ってます。で「Sina」。この曲はカエターノのアルバムで知りました。実は最近僕はこの曲にゾッコンで、カエターノのヴァージョンとこのアルバムのライブヴァージョンを交互に聴いたりして勝手に盛り上がっております。素晴らしい曲ですね。スタジオアルバムでいうとあの有名な「ルース」に入っておるようなのでやはり買わなければいけませんね。

バックをつとめるのはマルコス・スザーノ(perc)、トゥルクアート・マリアーノ(g)、アンドレ・ヴァスコンセロス(b)の3人。ジャヴァンとあわせて計4人のアンサンブルなのですがコレがとても4人とは思えない強靭アンサンブルで見事です。メチャクチャかっこいいです。観客も後半にかけ大層盛り上がってる様子…。そりゃそうですね。細身のスーツでバッチリきめたジャバンのお姿にもホレボレします。一時代のブラジル音楽シーンのイメージリーダーだったジャヴァン。やっぱりこれから過去のアルバムを聴いていこうと心に決めました。

で、1曲は「Sina」ですね。ぜひジャヴァンのオリジナルスタジオ録音ヴァージョンを聴かなくては!ブラジル音楽ファンにとっては今さらでしょうけどね…。お許し下さい。
2012年2月28日(火) 17:09 [ 南米音楽 A〜N ]
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Adriana Calcanhotto / A Fabrica Do Poema
adrianacalcanhotoafabricadopoema.jpgアドリアーナ・カルカニョットの旧譜を妻が買いました。実は昨年の来日公演時に会場での購入です。以前、このアルバムが発売された頃、ちょっと話題になったような気もあり、妻も僕もあまり情報がないままこのジャケットにひかれ一度は購入していたのですがあまりピンと来ず売却してしまったものを再び買い戻したってわけです。1994年発売、サードアルバムのようです。

当時はどんな音楽に興味があったのかもはや忘れてしまいましたが、アドリアーナに夢中になっている今聴き返すとやっぱりいいアルバムですよねー!コレより前のファーストとセカンドはサウンドがやや80年代な感じという噂もありまだ聴いていないのでなんとも言えませんが、このアルバムは現在のアドリアーナと比較してもあまり違和感のない独自に凛とした佇まいのサウンドです。ファースト、セカンドと金髪だった髪の毛も黒くなってますし…。

いきなりサンバなリズムに中南米チックなフルートが斬新な始まりと思いきや後半のビリンバウの乱れ打ちに驚く1曲目、2曲目ではなんとジャキス・モレレンバウムの華麗な弦楽器アレンジ、そして4曲目のしっとりしたバラードは当時TVドラマの主題歌かなんかに使われたらしくヒットしたらしい…ふーん…いい曲…。など当時はまったく耳に入ってこなかったそれぞれの曲がまるで初めて聴く曲のごとく新鮮に体に入っていきます。マルセロ・コスタの操る打楽器類がやっぱり強烈です。アドリアーナは現在より18歳も若いはず。でもね、声の印象は不思議と現在とそう変わらないです。後半やけにジャズな感じにしっとりしますがそれもまた良しです。

僕は当時このアルバムの何を聴いていたのか??まあ音楽との出会いはタイミングも重要なのであの時はまだこのアルバムを聴くタイミングじゃなかったってことですね。

これで聴いていないアドリアーナのアルバムはそのファーストとセカンドとベストだけとなりました。たぶんその2枚も80年代的なサウンドとはいえ、今聴けばちゃんと聴こえてくるアルバムなのでしょう。そのうち聴かねばなりませんね。もはや独自のポジションを確立した感のあるアドリアーナ。今後も末永く僕らを楽しませていただける事でしょう。1965年生まれの今年47歳。僕と同い年です。あと20年は音楽活動を続けて欲しい…。たぶん僕の方が早く死んでしまうと思いますが爺さんになっても新譜を聴き続けられると思うと僕の老後も明るいな…。

で、1曲は「Metade」にしておきます。オープニング曲も衝撃的ですが、「Metade」のようなバラードちっくな曲がやっぱり好きかも。
2012年2月21日(火) 12:58 [ 南米音楽 A〜N ]
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Kassin / Sonhando Devagar
kassinsonhandodevagar.jpg+2トリオの一人、カシンのセカンドソロがリリースされております。ファーストは日本盤もリリースされ、+2トリオの来日などもあり盛り上がっておりましたがこのセカンドはなぜかひっそりとここ日本に出まわっておりました。去年の夏頃のリリースだったのになかなか手に入らず、結局買ったのは12月になってからだったかな?+2トリオのもう一人、ドメニコの傑作セカンドソロも去年リリースされ、もうすぐモレーノのセカンド(スタジオ盤としては)ももうすぐ発売になるはず…。うーん、再び+2旋風か…!

この+2トリオの中でたぶん中心的な存在、アイデアの源的人物であろうと勝手に思っているカシンですが、実際、アドリアーナの初来日公演や+2での来日公演、そしてカシン+2のアルバム及び彼がプロデュースする作品等に触れるにつけ、少々遊び心が鼻につくところがあるな〜と思っておったものです。やり過ぎといいますか…。たぶんアイデア豊富で音楽好き、バイタリティーあふれる人物なのでしょうが、ちょっとねー遊び過ぎかなーと。でもね、この初めてのソロ名義のアルバム、なかなかその辺のバランスがとってもよい、非常に楽しくエレガントな作品となっております。やっぱり才能豊かな方なんでしょうね。

Stephan San Juanとこの前のアドリアーナの来日公演でもベースを弾いていたAlberto Continetino、そしてジョアン・ドナートの息子Donatinhoが主なメンツで曲によってはホーン部隊などいろんな人が参加されています。1曲はモレーノ、ドメニコと+2トリオが揃う曲もありますね。ん?この曲、ドメニコ+2に入っていた曲のリメイクかな?そして1曲はハイラマズのショーン・オヘイガンと共作の曲も!ドメニコの傑作ソロアルバムと同様、様々なムードの曲が入っていて楽しいですし、アルバムとしても不思議にまとまっています。ホンと、ドメニコのアルバムと雰囲気はよく似てます。

そしておまけに3Dメガネがついていてそのメガネをかけてジャケットやブックレットを見ると立体に見えるという仕掛けも!いわゆる左右のレンズ部が赤青になっている懐かしのアレで効果のホドは…??ってな感じですが楽しいですね。

カシンさんの凝ったアレンジは基本レトロフューチャーっていうんですかね?ラウンジーなムード満載で好みはわかれるところだと思いますがこのアルバムはそんな部分もなんだか嫌みなくエレガントにまとまっています。かなり好きかもな!このアルバム。曲単位でも聴けるしね。DJ的にもいいんじゃないかなーと思ったりもします。

で、1曲は「Calca de Ginastica」です。80年代ディスコミュージック的な曲ですがなかなか意外にいいんですよねーこれが。まあ全曲いいですけどね。カシンさん、ちょっと見直しました。……と思っているとカシンが関わったはずのガル・コスタの新譜が!!!驚愕の内容でして…。詳細はまた後日。
2012年2月20日(月) 11:52 [ 南米音楽 A〜N ]
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Maria Rita / Elo
mariaritaelo.jpgマリア・リタの新譜です。これも去年の発売です。秋ぐらいだったでしょうか?もう発売時は各所でプッシュされていたのでっていうか日本でもすでに人気の高い彼女なのでみなさん聴いてますよね?

僕は未だに前作にあたる「Samba Meu」しか実は聴いたことがありません。あのアルバムでサンバに目覚め、曲を提供していたアルリンド・クルズを知ったわけです。今でもけっこう聴く大好きなアルバムです。その前の2枚はなんだか変にオシャレな方向で流行っていたのでちょっと買うのをためらっていたのです。

で、今作。僕が望んでいたのはもちろん前作「Samba Meu」路線なのですが、そうではありませんでした。事前情報で知ってはいたので聴いても違和感はないと思っていたのですが僕が思っていた音楽よりももっとシャープで大人なカッコいい音に仕上がっております。

基本的にはバンドがトリオ編成でピアノを中心としたキーボードとアコースティック・ベース、それにドラム&パーカッションです。いわゆるピアノトリオですね。ジャズですな。基本僕的には苦手な編成なのですがここでのバンドはなかなか聴かせます。音がなんだか固くてドラムもリズム的に派手だし好きです。まあ、なんといってももう存在感バツグンのマリア・ヒタの歌がそれに乗るわけですから全体的には余裕というか貫禄がある感じです。

選曲的には知らない曲がほとんどですが、知ってる曲も数曲ありうれしいところ。知ってる曲の1曲はカエターノですが、これがまたなかなかしっとりしたアレンジで聴かせますねー。マルセロ・カメロやヒタ・リー、ジャヴァン、そしてもう一人のマリア(ガドゥ)も歌っていたエドゥ・ロボ&シコ・ブアルキの曲も…。

一聴は僕的には二枚目っていうか大人過ぎて少々入り込めない感じがしていたのですが、聴くうちにいつものようにアルバムの全体像が把握出来るようになりました。去年のベストテンアルバムに選出されてらっしゃる方が多いのも頷けます。でもね…。ラストにボーナストラック扱いでサンバな曲が1曲入っています。本当は僕的にはその曲が一番好きだったりしてしまうんですけどね。

アルバム的には4作目だと思いますが最早ブラジル音楽界をリードするような存在。もしかしたらこのアルバムをきっかけにちょっと大人なピアノトリオをバックに歌う女性歌手が出てきたりするんでしょうかね?

で、1曲はやっぱりカエターノの「Menino Do Rio」にしておきます。たぶんアルバム的にはハイライトではないと思います。他もいい曲ばかりなのですがやっぱりよく知っている曲なんでねちょっと贔屓が入るものです。また、サンバなアルバム出して欲しいな〜。
2012年2月7日(火) 12:34 [ 南米音楽 A〜N ]
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Feist / Metals
feistmetals.jpg待ちに待ったファイストの新譜がようやくリリースです。去年の11月くらいですかね。僕が買ったのも去年ですが2011年の我的ベストテンには入れませんでした。ベスト20なら入ったかも。やっぱりカッコいいですよ、このアルバムも。

「リマインダー」は衝撃的な傑作アルバムでした。CMで使われた「1234」ももちろん良かったのですがその他の曲もバツグンにカッコよくそしてアルバムとしても非常にまとまりのあるものでした。その後、想定外のヒットにより想定外の観客数の世界ツアーを行いほとほと疲れ果ててしまった…。そう、真っ白に燃え尽きてしまったんでしょう…。せっかくのヒットアルバムの後、普通にレコード会社的に言えばたたみかけるようにアルバムリリースと行きたいと思うのですが、4年ですよ4年!間にリマインダーツアーの様子を収めたDVDをメインにした作品が発表されたものの新譜にこの4年はレコード会社の人間じゃなくてもやっぱりじらされました。

そしてじらされた後ようやくのリリースとなったこのアルバム。多くの人が期待していたであろう「リマインダー2」的なものではありませんでした。「地味」とか「暗い」とかいろんな所で語られていますが一聴はまさにその通り。でもね、よく聴くと決して地味な作品ではありません。骨太な部分はありますがそれもまたいままでの彼女の延長線上。

リマインダーツアーの様子を収めた「Look At What The Light Did Now」。ファイストファンならご覧いただきたい素敵な映像作品です。ほとんどは裏舞台的な内容なのですが数曲ライブの様子も収められています。そのステージに立ちギターをかき鳴らす彼女の佇まいはなんというかブルース・シンガーのようなオーラがありました。アルバム「リマインダー」や「1234」の華やかなPVなどから来るきらびやかなポップ・シンガーといったイメージとはちょっと違っていて意外でした。そしてこのアルバム。そのライブでの彼女の佇まいが強調されたというかそのライブの雰囲気がそのままアルバムになったと思うと非常に違和感なく聴こえてきます。ライブ感を大切にしたかったと語っていられるようにほぼ一発録音らしいです。そんなことがこんなアルバムに繋がったってことなのでしょうね。

「あえて期待を裏切る」なんて事はあまり彼女は考えてないんじゃなかろうか?ライブでやれば今までの曲も今作の曲もたぶんすんなりとけ込みます。相変わらずいい曲ばかりですし。ゴンザレス色よりもファイスト色が色濃いアルバムと言う事もできるかもしれませんね。ゴンザレスバージョンでポップなリミックス盤とかリリースするとまた違っていいかもしれません。もしかしたらそっちの方が売れたりして…なんてね。

話しは変わって、ボーナストラック。僕はこのボーナストラックというサービスがあまり好きではありません。今回も歌詞を読みたさに日本盤を買いました。アルバム本編的には「Get It Wrong, Get It Right」という美しい曲で終るのですがこの日本盤にはその後に3曲もボーナスがついています。アルバムの余韻がやはり台無しなんですよね。まあ、一度そこでストップすればいいじゃないか!という意見もわかりますがなかなか状況によってはそうもいかず…。贅沢なボヤキでしょうか?

で、1曲は「The Circle Married The Line」です。ファイストの歌うバラードはやっぱりいつもグッと来るのです。いい声だ…。また誰かがカヴァーしそうな名曲です。
2012年1月30日(月) 14:04 [ フランス音楽 ]
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逸品探訪、その9 渋谷「麗郷」
麗郷.jpg逸品探訪その9、渋谷に映画やライブに行ってご飯を食べるとなるとかなりの確立で行くことになる老舗台湾料理屋さん「麗郷」。その名前はもはや全国区か?客層も幅広くいつ行っても大変混雑しております。そして行くと必ず注文するのがこの「腸詰め」。卓上にある辛い味噌をつけて香菜と白髪ネギとともに食べます。そんなにいろんなところで「腸詰め」を食べてはいませんが、ここの「腸詰め」が一番美味しいんじゃないか?と思っています。

他にも必ず注文する品として「しじみ」と「空芯菜炒め」あとはやっぱり「焼きビーフン」ですかね。その他「肉の天ぷら」や「イカ団子」たまに「ちまき」ってな感じですかね。もはやいつ行っても不動の注文になってしまっています。メニュー的にはものすごくいっぱいあるのですが、迷って何が何だかわからない、失敗するのがコワい、めんどくさい…、等いろんな理由がありますが、上記5、6品を注文しておけば味的にも量的にも大満足です。

大抵の常連さんはその「腸詰め」「しじみ」「空芯菜炒め」の3点セットを必ずと言っていいほど注文されていますのでその3点を注文しておけば常連っぽさを醸し出せます。

忙しさもあってホールの方達はけっこう愛想なくされていますが、別に機嫌が悪いとかではないようです。いつもレジにいらっしゃるいおカッパの女将さんも一見迫力がありますが機嫌のいい時は話しかけてくれたりします。ある日「しじみ」の器に残ったニンニク風味の美味しい汁をご飯にかけて食べると美味しいよ!と教えていただきました。たしかに美味しくてそれ以来僕はその食べ方です。

あまりに注文が固定されているのを反省し、近頃はまだ注文していないものを極力注文するようにして知見を増やしていますが「腸詰め」はマストです!「腸詰め」を注文しないなんてありえない事ですので行かれる際はお気をつけ下さい。ちなみに「腸詰め」は揚げる前の生の状態のもテイクアウト出来ます。一度皆で集まった時にテイクアウトして食べましたがやっぱり美味しかった!贅沢ですね。
2012年1月27日(金) 16:00 [ 逸品探訪 ]
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Laurie Anderson / Homeland
laurieandersonhomeland.jpgルー・リードのお次はローリー・アンダーソンのご紹介。2010年のリリースと記載があります。全く知らなかったな。僕が買ったのは去年の秋頃。まだ活動していたんですね、懐かしい感じ。たぶん今のところの最新作でしょうね。

いつ頃でしょう?ローリー・アンダーソンはルー・リードの奥様になりました。なんという夫婦。意外なようで意外じゃないようで…。まったくお二人の生活が想像出来ませんがお二人ともマイペースなのでゆったり暮らしていらっしゃるんでしょうか?ローリーのこの最新アルバムは前作より8年?9年?10年?いろんなところでバラバラな記述がされていますがけっこう前ってことですね。前作ってなんだったっけ…?懐かしさのあまり復習してみました。

・Big Science (1982) :アナログで購入
・Mister Heartbreak (1984): アナログで購入
・United States Live (1984) :アナログで購入(4枚組!)
・Home of the Brave(1986) :CDで購入
・Strange Angels (1989) :CDで購入
・Bright Red (1994):未聴
・The Ugly One with the Jewels(1995):未聴
・Talk Normal: The Laurie Anderson Anthology (2000):未聴
・Life on a String (2001):CDで購入
・Live in New York (2002):未聴
・Homeland (2010):今作

彼女のデビューアルバムがリリースされたのは1982年。日本はいわゆるバブル時代です。音楽を聴いただけではおおよそ理解出来ないであろう彼女のようなアーティストも時代の勢いか日本でも普通のロックアーティスト的にけっこう人気がありました。僕もその勢いで「Big Science」や「Mister Heartbreak」を喜々として買い、よく聴いていましたし好きでした。彼女の映画も見ましたし、パソコン用のソフトも買いました。でもね、結局はパフォーマー&批評家なので言葉がよくわからない極東に暮らしておる僕なんぞにはとやっぱりよくわからないのですよ。「Mister Heartbreak」あたりはゲストも派手で音楽的にも楽しかったのですが…。やっぱりちょっと無理があったのかもな…。

このアルバムでも「アメリカ批評」や「政治批評」をユーモアを交え繰り広げられておるようですが…。僕的にはただ聴くしかなく…。えーっと、ね、やっぱりただただ音楽のみを聴いていいだの悪いだのって話しじゃないですよねこの方は。マルチメディア・アーティストなんて言われて日本でもてはやされていたのも今は昔。アメリカでは芸術分野でもはや重鎮の扱いらしい彼女です。評価も高いらしいです。それでいいんです。僕はなんとなく彼女のポジションが好きだっただけなのかもしれません。

音的にはトゥバ共和国(ロシアの南あたり)のアーティストの喉歌 (ホーメイ) と伝統楽器を取り入れて、なんというか現代社会批判的なムードが漂います。旦那のギターが炸裂するラップな曲があったり、声をいじって「 Fenway Bergamot」という男性キャラを演じる曲など聞き所もあるのです。アントニーも2曲に参加してますし…。でも、やっぱりこのパフォーマンスを見ないと何とも言えませんね。しかも日本語字幕付きでね。

で、1曲は「Transitory Life」です。オープニング曲。うーん、もはや耳に馴染んだ彼女の声は変わらずやっぱり魅力的に響きますよねー。あっ、そういえばこのCDにはDVDがついています。本人や関係者のインタビューです。旦那も登場します。日本語字幕はもちろんついておりません。
2012年1月24日(火) 15:02 [ アメリカ音楽 H〜N ]
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