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Ry Cooder / I, Flathead

2008-07-31 21:49:57
そしてライ・クーダー特集、とりあえずのラストは最新作「アイ・フラットヘッド」です。前作から間髪入れずのリリースに少々拍子抜けしました。ちょっと前まではいつも待ちましたからねー。あのブエナビスタとかやってるときはもはやこんなライ・クーダーが復活するとは思っていなくて結構あきらめていたものです。

失われたカルフォルニアの旅「カルフォルニア三部作」のラストを飾るこの新作は、本国ではライ・クーダー書き下ろしの小説付きで発売されていますが、僕は英語が読めないので日本盤のCDのみのものを買いました。小説も訳して日本盤出してくれれば絶対買うんだけどなー。

で、今回の中身はなんとかなりなカントリーロックです。若々しいです。これはキャッシュ・バック&ザ・クラウンズっていう架空のバンドのアルバムっていう設定ゆえのキャラ作りか?なかにはスィング調な曲もあっていい感じ。

傑作の前々作「Chavez Ravine」とこれまた傑作の前作「My Name Is Buddy」はかなり綿密に時間がかけられて作られた感のある大作でしたが、今回はリリースのタイミングがめずらしく早いってことが関係あるかどうかわかりませんが、まるで一発録音のような荒々しい音です。これにちょっと違和感をもたれる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?僕も今のところはちょっとそんな感じです。

今回の紙ジャケ再発シリーズをきっかけにライ・クーダーをあらためて聞き直してみて彼の音楽に取り組む背景、今までの功績、それぞれのアルバムのポジションなどを確認できてたいへん喜んでおります。で、また最近歌もの回帰をみせるライさん。今後も楽しみですね。

そして1曲は「5000 Country Music Songs」です。このアルバムのハイライトと言える曲でしょう。このアルバムのなかでもこの曲は「ザ・ライ・クーダー」な名曲ですね。

あと、ちょっと思うのは息子(ホアキン・クーダー)のドラムより、ジム・ケルトナーの方が断然いいと思うんですけどどうなんでしょうか?

Ry Cooder / Bop Till You Drop

2008-07-31 19:40:49
ライ・クーダー特集第5弾!これは妻が買ったものです。妻はいまだにアナログ盤も所有しています。1979年リリースですので僕は14歳。ジャケットは覚えていて、曲も例の「Go Home Girl」はCMで聞いていて知っていました。しかし当時はまだそんなに関心がわかなかったですね。トム・ペティーとかELOとか聞いてたかなー?

通算8作目になるアルバムですが、このアルバムで急に音が軽くクリアーになったような感じですよね。単なるレコーディング技術の向上といった時代的なものかな?

参加ミュージシャンのメンツはもうこの頃から今までほぼ変わりませんね。ジム・ケルトナーって今何歳なんだろう?っていうかライさんも年齢不詳ですよね。これ以前のアルバムの中では一番売れてチャートにもランクインしたらしいです。たぶん一般的にはライさんの代表作されてるんじゃないですかね。バタやんのようなギターの持ち方のジャケも印象的ですしね。僕ももちろん好きなアルバムですが、音がちょっと軽すぎるかなー…って感じはありますね。

めずらしいところで、なんとチャカ・カーンが参加してます。

で、1曲はやっぱり「Go Home Girl」です。あのCMに出演されていたウォーレン・オーツさんは残念ながら亡くなられてしまっています。

Ry Cooder / Boomer's Story

2008-07-31 13:21:07
ライ・クーダー特集第4弾!サードアルバムですね。ファースト、セカンドとこの「流れ者の物語」で、ハード・タイムス三部作っていうそうですね。知らなかった。最近もカルフォルニア三部作のラストを飾る新作をリリースされたばかりです。いったい三部作って誰が言い出しているんですかね?本人なのかなー。メディアたちなのか?1972年発売なので僕は7歳。もちろん後追いです。

ようはアメリカ再発見の旅の総決算的アルバムです。このアルバムも「紫の峡谷」に引き続きジム・ディッキンソンがプロデューサーです。

ヴェンダース映画「パリ・テキサス」でライ・クーダーにのめり込んだ僕としてはまずこのモノクロのジャケ写真にグッときましたねー。まるで「都会のアリス」や「さすらい」のころのヴェンダース映画の主人公の様ですよねー。いやー、興奮します。当時はこのローファイなジャケットからこれがデビューアルバムと勘違いしていた記憶があります。

僕的このアルバムのハイライトは「Maria Elena」から「Dark End of The Street」そして「Rally 'Round The Flag」といった流れにあります。アナログ盤ではA面B面で切れてしまうのでどっちかっていうとCDのほうがこの流れをすんなり聞けてありがたいです。

もちろん「President Kennedy」のスリーピー・ジョン・エステスも素晴らしいし、ラストの「Goodmorning Mr.Railroad Man」も酔っぱらいみんなで大合唱してみたい名演です。

いやー、このアルバムがやっぱり一番好きかなー。っていうかみんな好きですね結局。

で、1曲は「Dark End of The Street」です。激渋やねー。

Ry Cooder / Into The Purple Valley

2008-07-30 20:50:53
ライ・クーダー特集第3弾!名盤の誉れ高きセカンドアルバムです。1971年のアルバムなので、僕は6歳。これも残念ながら後追いです。っていうか今回の紙ジャケ再発で初めて購入し初めて聞いてみた次第であります。

ライさんをよく聞いていた頃、このアルバムの存在は知っていましたが、ジャケットのサントラのようなデザインを見て、なぜかサントラと勘違いしてスルーしていたような記憶があります。今回、買ったきっかけは、細野さんのルーツ50枚でこのアルバムが紹介されていたってことですね。まあ、聞いた事が無かったというのもありますけどね。

で、内容は、ファーストのプロデューサー、ヴァンダイクを首にしてジム・ディッキンソンを起用した事によるところが大きいであろう、よりブルース、R&B傾向の強い太いアルバムとなっております。このアルバムも古き良きアメリカンソング達が納められています。ジョニー・キャッシュ、ジョゼフ・スペンス、ウッディー・ガスリー…。知っている名前がようやくちらほらあってほっとします。

いやー、今まで勘違いして聞かなくて損したなー、もー。

で、1曲は「Teardrops Will Fall」です。なかなかお洒落。

Ry Cooder / Ry Cooder

2008-07-29 17:07:16
ライ・クーダー特集第2弾!デビューアルバムです。こんなものまで紙ジャケ買ってしまいました。1970年発売。邦題は「ライ・クーダー登場」です。残念ながらリアルタイムには聞いておりません。この辺りは「パリ・テキサス」後ですね。

なかなか一番好きなアルバムを選ぶのが困難なミュージシャンですが、僕はたぶんこのファーストアルバムが一番好きです。「パリ・テキサス」で有名になった「Dark is The Night」も入っているしってのもあるんですが、他にも沢山素晴らしい曲が納められています。

ライ・クーダーオリジナルの曲はB面の1曲目のインストだけで、他の曲のオリジナルは全て昔の曲。お恥ずかしながら知っていたのは、ランディー・ニューマンの「Old Kentucky Home」だけです。

うーん、アメリカは奥深い…。昔も思いましたが、最近また思い出したようにアメリカが気になっています。まあ、細野さんの影響なんですけどね。

で、1曲は「How Can a Poor Man Stand Such Times and Live?」って曲です。アルフレッド・リードって人の曲です。文無し男のぼやきを歌った歌ですがなぜかちっとも悲しくない暢気な感じがたまりません。

Ry Cooder / Chicken Skin Music

2008-07-22 12:01:45
最近紙ジャケにて再発されまくっているライ・クーダーを買い直して聞いております。で、その第1弾、1976年発売の「チキン・スキン・ミュージック」です。リアルでは聞いていませんが以前に体験済みです。

しかし、僕が聞いた当時はあの「パリ・テキサス」の流れもあってか、もっと初期のスライドギターが炸裂しているアルバムを好んで聞いていた覚えがあります。

このアルバムの特徴といえばやはり参加ミュージシャンで、メキシコからフラーコ・ヒメネスさん、ハワイから、ギャビー.パヒヌイ御大とアッタ・アイザックスっていうスラック・キー・ギターの方。が、このハワイ&メキシコの両氏が合体した曲は見当たりません。

当然、フラーコがアコーディオンを奏でる曲はメキシコスタイルで、ハワイのふたりが参加している曲は見事にハワイアンです。曲自体は古いアメリカの曲だったりするところがおもしろいところですよね。あの「スタンド・バイ・ミー」もフラーコのアコーディオン炸裂でかなりかっこいいアレンジ。

で、1曲は「黄色いバラ」です。ハワイアンっていう感じのものをこれで初めて聞きました。日本人って昔からハワイアン好きだったりしますよね。僕はまだハワイに行ったことがありません。死ぬまでには一度行ってみたいものです。足下から違う磁場が流れてくるといいますからね。ある意味パワースポットですね。

最近見た映画

2008-07-17 17:28:26











「アイム・ノット・ゼア」&「ノー・ディレクション・ホーム」を見ました。「アイム…」は有楽町で、「ノー…」はDVDを買ってみました。

最近、細野さんもボブ・ディラン好きだったという事を知り、僕もやはり聞かなければと思い、まだ登っていないデカい山に何度目かの挑戦です。これがことの外すんなり入り込めました。細野さんのフィルターをかけると僕にも聴こえてくるのですよ!

そんな我的ディランブームに拍車をかけるように、トッド・ヘインズ監督作品「アイム・ノット・ゼア」公開!6人の俳優がそれぞれのディラン的な人間を演じる構成は最初わかりにくいかと思っていましたが、あまりディランに詳しくない僕にもわかりやすかった。ケイト・ブランシェッドの演じるいわゆる「ライク・ア・ローリングストーン」の時代が抜群にカッコいいです。僕も水玉のシャツがほしい!と思っているのですがなかなか見つけられません。いやー、伝記映画じゃないものの、こんなにロックな人だとは知りませんでしたよ。また、恋人役のシャルロット・ゲンズブールも素晴らしい存在感でした。

で、ついでに「ノー・ディレクション・ホーム」です。こちらはマーティン・スコセッシ監督の伝記映画です。たぶん貴重な映像満載なんでしょうね。こちらもいわゆるフォークシンガー時代から突然エレキギターをもって暴れまくる頃までのかっこいいディラン物語です。最初は世間的にこんなにアレルギーがあったなんて思いもしなかったのでビックリです。いやー、ロックスターですよね。しびれます。

僕のディラン感が改められました。凄い!

細野晴臣 / フィルハーモニー

2008-07-16 17:57:57
「松岡康史の50枚」第50弾!

いよいよラスト!そしてラストを飾るのは細野さんのYMO時代のソロアルバムです。1982年発表なので僕は17歳。高校生です。リアルタイムに聞いております。っていうかYMOは神様でした。

坂本さんや幸宏さんはソロアルバムを発表しているのに、なかなか細野さんのソロが出ないなーと思っていた記憶があります。どうやら「YMO活動中はソロアルバムは作らない」と言ってらっしゃったらしいです。しかし結局リリースされたこのアルバムは、YMOでいうと「テクノデリック」後。なので細野さん的には、YMOは終っていたということみたいです。

中身はかなりとばしてます。以前の細野さんの雰囲気もありますが、もはや仙人。和製イーノさんとでも評したくなるようなアンビエントな音楽が展開されてます。YMOの「BGM」や「テクノデリック」でもその傾向はみられたので流れの中で受け止めることができました。その当時はこんな音楽も世間的には普通に受け入れられていたように感じてたんですけど、今考えるとなかなか素晴らしい時代だったんだなーと思います。坂本さんの「B-2 UNIT」もあんなに硬派で難解な音楽なのにけっこう売れたと聞きますし…。やはり、YMOは偉大です。

全然ポップミュージックのマナーじゃないこのアルバムも消費のされ方はポップミュージックでした。この時代はマイケル・ナイマンもデビット・カンニンガムも高橋悠治も武満徹もジョン・ケージもフィリップ・グラスもみんなロックスターのごとくとらえられていたことがとても素敵に感じます。

このころの東京はカッコよかったんですよ。スパイラル、パルコ、WAVE、ワタリウム、アクシス…。街も人も音楽も…。まあ、言ってしまえば「バブル」なんですけどね。「バブル」が終って、そんなカッコよかった時代も終るなんて考えてもいなかった…。寂しいです。

でも、悲観することは無い!細野さんは現役だし、ディジー・ワールドは再開するし、坂本さんも渋めに活動されてるし…。

で、1曲は「Sports Men」です。細野さんの新作ではカントリースタイルで見事に再演されている、細野さんテクノ時代を代表する名曲です。

The Durutti Column / LC

2008-07-09 18:53:07
「松岡康史の50枚」第49弾!

ドゥルッティ・コラムことヴィニ・ライリーさんのこれはセカンドアルバムなのかな?ややこしくてわかりません。1981年発売らしいので僕は16歳。高校生ですかね。リアルタイムで購入しております。

この方を知ったのはこのアルバムでした。当時ファクトリーから病的に繊細なギターアルバムが発売されると聞き購入しました。まさにそんな感じの痛々しいサウンドは、最初ちょっとよくわからなかったのですが、徐々にその繊細な水彩画のジャケットとあいまって、僕の中に浸透してきました。

やや暗めな青春時代を送っていた僕にはまさにピッタリ。デブな僕にはヴィニさんのこれまた病的にやせ細ったお姿は憧れでした。青春ですよね。オリジナルのファーストアルバムのジャケットが紙ヤスリで出来ていて、他のジャケットを傷つけるように作られているっていうエピソードもまたグッとくるものでしたねー。この方、いわゆる根はパンクなのですよ。

なのに、この癒されるようなサウンド…。いやいやダマされてはいけません。けっして「癒し」や「ヒーリング」、「スローライフ」なんていうワードで括られるようなものではないのですよ。

最近こそなんだか落ち着いた感のあるヴィニさんですが、あのモリッシーがジョニー・マーの代わりにと白羽の矢を立てたことでもわかるように、ようは病んでるんですよ。病んでるが故のあの繊細なサウンド。モリッシーと同じく孤高な方です。

去年のフジロックに来る予定だったのもドタキャンしたし…。

なんて書いてるとどうも人物に惚れている感じもありますね。いやいや音楽も聞き狂ってました。ヘッドバンキングして聞いていたものです。(家でですけど)

で、1曲は「Sketch for Dawn(1)」です。これもまた僕にとっては懐メロですね。

Original Soundtrack Recording・Night On Earth

2008-07-08 10:47:34
「松岡康史の50枚」第48弾!

ジム・ジャームッシュ監督作品「ナイト・オン・ザ・プラネット」のサントラです。音楽はトム・ウェイツさんが担当されています。1992年発売なので僕は27歳。岡山で働いていた頃かな?映画は東京に遊びに行ったときに日比谷シャンテで見た覚えがあります。サントラも即ゲットしました。

「パーマネント・バケージョン」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロウ」「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」。この頃のジャームッシュ映画はそれはもう輝いていました。「好きな映画監督はジム・ジャームッシュかなー」なんて言っておけばもう最先端人間ってな感じで時代ももてはやしておりました。「デッドマン」も大好きな映画ですが、思い入れが深いのは「ナイト…」なんですよね。

皆さんもご存知のように、ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、そしてヘルシンキと5話オムニバスで出来ている映画です。若いウィノナ・ライダーが可愛くってねー。惜しくも亡くなられたマッティー・ペロンパーもイカしてたなー…。

映画の話はおいといて、サントラの話…。トム・ウェイツです。この頃のトムさんも絶頂期で輝いていました。

…えーっと、確かにこのサントラもトム・ウェイツも大好きなのですが、僕が第48弾として取り上げたいのはジャームッシュ映画に使われた音楽です。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」でスクリーミン・ジェイ・ホーキンスにかぶれ、「ダウン・バイ・ロウ」でジョン・ルーリーの活躍に狂喜乱舞し、「デッドマン」でのニール・ヤングに痺れ…、近作でもエチオピア歌謡だったり凄いですよこの方の音楽の使い方は!

ジム・ジャームッシュ様万歳ですよホント!ジャームッシュ世代の音楽好きでよかったと思います。選曲がDJ的でキャッチーなんですよね。ジャンルの幅広さも凄いし。ロック以外にもカッコいい音楽はたくさんあることを僕の体に浸透させてくれました。ありがたい話です。

で、このサントラからの1曲はヘルシンキ篇のエンディング、すなわち映画全体のエンディングで流れる「Good Old World (Waltz)」ですね。このテーマは映画の中に何度も登場しますがやはりトム・ウェイツの歌が心に染みわたります。可笑しくも泣けるまさしくパーフェクトな映画&サントラです。見てない人は必見です。
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