
ロー・ボルジェス、1982年リリースのソロ名義としてはサードアルバムがこれです。これも一部では熱狂的に人気があるらしくジャケットはどこかで見た覚えがありました。なのでロー・ボルジェスを僕が最初に買ったのは「Clube Da Esquina」以外ではこのアルバムです。
名作「A Via Lactea」以降、1980年に「Os Borges」というボルジェス・ファミリーでのアルバムをはさんで発売された、いわゆる絶好調を印象づける、そんなアルバムでやはりコレも傑作です。「A Via Lactea」の続編的なサウンドで2 in 1で発売されていたという事もあるらしいです。なんと贅沢な2 in 1でしょうか!
1982年発売?もしくは1981年?いろんなところでこの2年の年号が飛び交ってますがまあ80年代に入ってからという事です。音楽愛好家の一部では忌み嫌われるあの80年代なのです。一般的に80年代に作られた欧米の音楽というのは録音技術や楽器のデジタル化が急速に進んだ時期です。そんでもってその頃作られたサウンドはこれはもう一聴してわかるくらい独特の雰囲気があります。当時は普通に聴いていてなんの違和感も感じないどころか新しいとさえ思ったあのサウンド…。しかし今やダサさの象徴として古くさく聴こえてしまいます。そんな80年代制作のなかにあってこのアルバムは…、全くというとウソになりますがほぼ全く気にならないのですよ。よかった!
「A Via Lactea」と比べても遜色のない傑作!ちょっとアップテンポで元気っていうかドラムが立ったアレンジが多いですがこれがまた絶好調感を印象づけているんですね。メンツもあまり詳しく調べてませんがほぼ変わらないミナスの仲間達。このミナスの仲間達の仲のよさもこういった傑作を作り上げた大きな理由なのでしょうね。結局音楽もチームワークなのでチームの一体感はやっぱり大事でしょうね。
このアルバムにも「Clube Da Esquina」に収録されていた曲が入っています。タイトルトラック「Nuvem Cigana」がそれです。原曲ではこれまた素朴な雰囲気を醸し出す壮大なアレンジでしたが、このアルバムのヴァージョンはまさにポップ!こんなに生まれ変わるとは!原曲はミルトンが歌っていました。が、もちろんこのアルバムではローさんがあのいつもの声で歌っているので全く印象が違います。まあ、テンポもアレンジもポップ方向ですけど。
トニーニョ・オルタのギターが炸裂する美しいインスト曲などもあったりなかなかバラエティー感もありますし、これまた全ての曲が魅力的。なかなか鼻歌では歌えそうもない曲もありますがそこがやっぱり好きなんですよねー。1、2、3曲目の流れなどはまさにエレガント!新譜の「Horizonte Vertical」と「A Via Lactea」とこの「Nuvem Cigana」しか聴いてませんしなんとも言えませんがやっぱりロー・ボルジェスはこの2枚なんでしょうね。
で、1曲は「A Força Do Vento」です。2曲目です。この曲はローさんの作ではないみたいですが有名曲でしょうか?後半優雅に盛り上げるストリングスをアレンジしているのはなんとトニーニョ・オルタらしいです。