
カルロス・アギーレというアルゼンチンはコンテンポラリー・フォルクローレの重要人物と言われる人のアルバムを買ってみました。こちらもまたまた渋谷HMVの山ブラさんのコーナーから。カルロス・アギーレのアルバムは4種類ありましたが1枚はソロ名義、他3枚はカルロス・アギーレ・グループ名義のアルバムです。入手困難という情報もあったのであわててグループ名義の3枚をまとめて買ってしまいました。聞いてもいないのに…。好きかどうかもわからないのに…。
で、まずは通称「Rojo」といわれる2004年のアルバムです。これがグループ名義のセカンドアルバムらしいです。それぞれのアルバムに正式タイトルはついておらず、ジャケの色でそれぞれの呼び名が流通しているみたいです。
まずは1曲目。アカ・セカ・トリオも取り上げていた「la musica y la palabra」で始まります。Silvia Salomoneという女性とのデュエットが美しいです。アレンジ自体はアカ・セカ・トリオのバージョンとさほどの違和感はありません。やっぱりいい曲ですね。
他の歌ものは本人が歌われています。(女性コーラスが印象的な曲もあり)曲によっては表情の違う彼の歌唱もなかなかです。声的にはそれほど特徴のないものですがそれがまたこの乾いたサウンドと絶妙に合ってます。インストものも多少入っていますがどれもコンパクトな美しい曲ばかり。うーん、これはなかなかいいアルバムだなー。もうすでに3枚とも聞いてしまっているので結論を言わせていただくと僕はこのアルバムが一番好きです。一番ポップっていうかやっぱりとっつきやすいです。
カルロス・アギーレ本人はピアノまたはギターを演奏されています。グループって何人なのかわかりませんが、アカ・セカ・トリオみたいなけっこうフィジカルなアンサンブルというよりはカルロス・アギーレさんの一人録音といっても信じてしまいそうな宅ロク的雰囲気がありますね。一発録音っぽくない幾重にも重ねられた繊細な音の構成。実際のところどうなんでしょうか?ジャケットの手作り感とか、CDを自分の車に積んでCD屋に搬入に来るとかいう逸話とか、商業をあんまり意識していないというか音楽商品っぽくない感じがします。本人的にもヒットを意識はされていないんでしょうね。実際ブエノスアイレスのCD屋でもあまり見かけないらしいです。
カルロス・アギーレさん。なんだか日本では最近ちょっとしたブームみたいですね。こんなにプライベート感漂うCDにもかかわらずちょっと売れてしまうこの日本のリスナーの深さを感じずにはいられません。素晴らしい。
ジャズといわれている音楽にも近いものも感じますがやっぱりベースにあるのはアルゼンチン(ってあんまり知りませんけど)の世界。タンゴ、フォルクローレ…アルゼンチンが生んだ偉大な音楽の土壌を感じます。最近巷のキーワードの一つ「オーガニック」なんて言葉でもって形容されてしまいそうな音楽でもあります。その「オーガニック」っていう言葉、僕は今ひとつうさん臭くて好きになれませんがこのカルロス・アギーレの音楽は大好きです。
で、1曲は「la musica y la palabra」ですね。最近よく口ずさんでしまうほど好きになってしまいました。