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松岡康史のワールドミュージック短信

ノンジャンルな我的音楽記録

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Joao Gilberto / Chega de Saudade
joaogilbertochegadesaudade.jpg長らく廃盤となっていたジョアン・ジルベルト伝説のファーストアルバムの再発です。そしてなんとなんとこの盤はUKの今や老舗インディー・レーベル、チェリー・レッド・レコーズのエル・レーベルからのリリースなんですよ!あぁ、懐かしい!

何度かEMIよりの再発の話しもあったみたいですがジョアンとEMIとの折り合いがつかず流れていたような事も聞いたことがありますので、この再発盤は全ブラジル音楽ファンのマストアイテムでしょう。中身的にもちょっと普通じゃなくて、まずはオリジナル・アルバムの全曲は当然入っていますがその後に、映画「黒いオルフェ」の挿入歌をジョアンが歌ったEP盤からの音源。そしてその後には、Elizete Cardoso、Os Cariocas、Alaide Costa、Bola Sete、Norma Bengell、 Bene Nunes、João Donatoによるカヴァーが入っています。なかなか充実した内容です。

オリジナルアルバムは「ザ・レジェンダリー・ジョアン・ジルベルト」でも今まで聞く事が出来たので目新しい発見はありません。がこのジャケだけでも買う価値ありでしょう。しかも僕が買った時は渋谷のタワーで1500円!ほしい方は早めに買われた方がいいみたい。タワーでは次回入荷は未定となってました。まあUKのインディー・レーベルなのでね。

「Chega De Saudade」「Desafinado」「Bim Bom」といったブラジル音楽ファンならずともみんな知っている超メジャー曲はこのアルバムに入っています。

ジョアンのようなお方は僕みたいな専門的なブラジル音楽マニアでない輩が語るといろいろとボロがでてしまいそうで怖いですが、このアルバムに収録されている「Desafinado」の歌詞にボサノヴァというフレーズが出てくるところからボサノヴァというジャンルが生まれたと聞いております。なのでこのアルバムからボサノヴァが始まったといっても過言ではないでしょう。っていうかカエターノ御大は「ボサノヴァとはジョアンのことを言うのだよ」と語っておられるように、今や日本でも人気のあるボサノヴァというジャンルもサンバをささやくような声と簡素化されながらも緊張感のあるシンプルなギターで歌ったジョアンのスタイルのことだったのでしょう。まあその後はジョビンによる数々の名曲がさらにボサノヴァというスタイルを確立させたということですけど。

ボサノヴァって今や街のエクセシオール・カフェやなんかでもよく使われていてちょっと今さら気恥ずかしい感じもなきにしもあらずですが、やっぱりこうしてBGMじゃなくちゃんと聞いてみると素晴らしく緊張感のある音楽なんだなーとあらためて思います。

で、チェリーレッドっというかエルレーベル。まだ存在していたんですねー。いやー、知りませんでした。チェリー・レッド、エル、ブランコ・イ・ネグロ、クレスプキュール、クラムド・ディスクといったレーベルは僕にとっては青春で、もうかなり熱狂しておりました。またこうしてチェリー・レッドとエルのロゴが入ったブツを買う日がくるなんて感激です。ロゴを見るだけで興奮しますねー。このアルバムのような昔のブラジルものの再発とか結構リリースしているみたい。なかなかやっぱり素晴らしいレーベルですよね。EBTGやモノクローム・セット、フェルト…。過去の所属バンドは今やもう何処へ?って感じで所属バンドも変わっているに違いありませんが、末永くがんばってほしいものです。

話しはそれましたがこのアルバムよりの1曲。ベタですが「Desafinado」ですね。僕も体験したあの伝説の初来日公演ではこの曲を長ーく演奏されていて、ギター1本で独自のグルーブを生み出されていた姿が思い出されます。最近体調不良のような噂を聞きますがどうなんでしょうか?元気ですかー?

2010年2月23日(火) 12:25 [ 南米音楽 A〜N ]
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