
ついにアントニー&ザ・オオノズの公演に行ってきました。僕は2月12日の金曜日。東京で2日間だけの公演だったのでラストデーというわけですけど。
草月ホールは実は会社から歩いて行ける距離にあり、6時過ぎに会社を出るも6時15分くらいにはもう到着してしまいました。草月会館…。その昔に行ったような行ってないようなくらいの記憶しかありませんが、立派な建物はちゃんと認識しておりました。草月ホールはその会館の地下にあります。
開演までまだ30分以上あるのにもうけっこうお客が入っている。思っていたより随分と若い…といっても30代半ばくらいの人がけっこういた。これはアントニーのファンなのか?大野一雄&慶人ファンか?などど考えていると7時をまわり、ほどなく開演。
始まる前はステージを白い幕が覆っていた。始まるとその幕が開くのだろうと勝手に想像していたのだが…。
そのスクリーンにまずはモノクロ映像が映し出される。太陽が雲に隠れたり現れたりしていく様子をずっと映し出す…。そしてそのスクリーンの後ろからサポート・メンバーのウイリアム・バシンスキーって人が電子音を響かせ映像とシンクロ…。そして舞台袖からジョアンナ・コンスタンティン登場。アントニーのブロモ映像でも出演していた彼女だ。彼女のダンス、太陽の映像、電子音…。それらがシンクロしていく…。なんなんだ!これは!かなりの緊張感の中、呆気にとられてしまった。続いてスクリーンに現れたのは大野一雄氏の姿。彼の言葉とともに舞踏をしているシーンなどが静止画で映しだされていく…。
そしてやがてその幕が開きステージがあらわに。そこにはグランドピアノに向かうアントニー、そしてわきにはジョンソンズのロブ・ムースがヴァイオリンを構えている。そして1曲目、「Her Eyes Are Underneath The Ground」。アルバム「The Crying Light」でも1曲目に入っていた曲。
とうとう現れたアントニー!この歌声はやはりとてつもなく美しい。いろんな感情がこみ上げる…。そしてやがて大野慶人登場。アントニーの曲に寄り添うように舞踏を繰り広げる…。薔薇、馬のような生物の頭の被り物、鏡…。いろんなものを取り入れながらのその舞踏のストイックさはやはりまばたきも出来ないほどの緊張感に満ちあふれている。大野慶人が登場する瞬間は観客の目も大野慶人に向けられていたに違いない。ステージ上のアントニーとて観客と化しているように見えた。「The Crying Light」でハイライト。
そして再びスクリーンが閉じ、今度は大野一雄氏による自主制作映画「O氏の死者の書」が映し出される。その過激なパフォーマンス映像にまた僕は呆気にとられてしまった…。複雑な心境…。
しばらくして再び幕が開き、そして最後の曲。なんとプレスリーの「好きにならずにいられない」。そして大野慶人氏が手にした大野一雄人形を操り感動のフィナーレ。ここでようやく満場の拍手喝采!うーん…。凄いものを体験してしまった。体験してしまったよ…。
最後に登場したアントニー、大野慶人氏から受け取った花束の花びらをちぎって大野慶人氏に降らせていた。何度も何度も…。そんな彼はとても嬉しそうだった。
こんなに緊張感に満ちあふれたステージは僕は体験した事がありません。小さなホールだからってこともあったのだろうな。贅沢な体験をありがとうございました。それはそうと終了後会場を出て仲間を待っていると鈴木慶一さんが出ていらっしゃいました。握手してもらおうかと思いましたがやめました。以上。