
スフィアン・スティーヴンスのアメリカ50州アルバム化計画第1弾「ミシガン」を買ってみました。このアルバムは2003年リリース。僕は38歳。30代なんてなんだか結構前のことのように感じます。
彼の出身地であるミシガン州。そんなミシガン州をテーマに彼自身の体験などを元に物語的に構成されたアルバムです。各曲に対する彼の文章もついていて、それを読みながら聞いているとなんだかしんみりします。彼のこの故郷に対する愛情が感じられて泣けてくるんですねー。
僕がこの州で知っている地名といえばデトロイトくらいですが、そんなデトロイトをテーマにした曲もあったり、ミシガン州のいろんな土地が登場したり、家族が登場したり、友人が登場したり…。普通の音楽アルバムというよりは小説でも読んでいるような聴後感。なかなかに感動的であります。一時間を超える長さもあるので小説というよりは映画を見たような感じかも。映像が浮かんできます。
音的には僕の想像していたスフィアン・スティーヴンスの世界。コレを最初に聞いていたら先日発売された新譜の「BQE」ももっと印象が違っただろうにと後悔しました。そうなんです。やっぱり「BQE」も素晴らしくスフィアン的なアルバムだったんだ!と今さらながら思ってしまいます。
一般的にはこの後に出た「イリノイ」の方が評価が高かったりするみたいなのでそちらもいずれ買ってみたいと思いますね。
このアルバムを聞いて増々思うのはやっぱりこの方はただのミュージシャンといった才能じゃなくいろんな方面に表現方法を探る現代美術の作家さんのようだということ。本人もなんだか小説家希望だって話しもあるみたいですし。かといって音楽的に魅力のないものかというとそんな事はなく多彩な楽器を用いながら非常に抑制の利いたセンスの良い音楽が構築されていますんで凄いもんです。現代のアメリカを代表する凄い才能だと思います。
ただあれですね、そんな非常に優れた音楽でありながらなんだか今ひとつ音楽としてグッとこないところもあったりして…。理性的といいますか…。ライブとかで単純に盛り上がれない雰囲気もあります。まあ、盛り上がるだけが音楽じゃないですが…。もうちょっとシンプルな彼の歌も聞いてみたいなー。歌もうまいし声も素敵ですし。
で、1曲は「Vito's Ordination Song」です。ミシガン州ティカムセで生まれた友人のヴィト
のために作った曲ということです。歌詞も素敵。