
サリフ・ケイタの新譜が年末、ひっそりとリリースされていました。CD 屋でもそれはそれはひっそりと、まるで昔のアルバムの再発かのようにサリフのコーナーに1枚だけ。これが噂の新譜かなー?とおそるおそる購入してみるとやはりプロデュースにジョー・ヘンリーの名前が!しかし、2曲だけのプロデュースみたい。しかも「Folon」。ってあの「Folon」かなー??彼の代表曲じゃないですか。いったいどういうことだろう?やっぱり新譜じゃないのかなー??謎…。
結局やっぱり新譜でした。そしてこのアルバムは最近アフリカで多発するアルビノに対する残虐な事件に対する抗議として自らもアルビノに苦しんでいるものとして、アフリカでのアルビノ差別に苦しむ人々に捧げられたアルバムっていうことだそうです。輸入版をあせって購入してしまったので歌詞の内容はよくわかりませんが、内容的にはそう重いものにはなっていないようで…。
アフリカにおけるアルビノ問題についてあまり詳しくもないので語ることも出来ませんが、虐殺されるとか…。そんなに切迫した問題だったのですね。悲しいかな、なかなか簡単には解決しない問題なのかもしれませんね。そういえばもう一人のアルビノのヒーロー、イエローマンって最近どうしてるんでしょうね。昔は好きだったなー。
で、噂のジョー・ヘンリープロデュースの曲。その「Folon」のリメイクと「Papa」という曲。こちらも旧曲なのかな?ちょっと拍子抜け。です。まあ、ビル・フリゼールさんがギターを弾いていたりして新鮮ではあります。さすが、ジョー・ヘンリーっぽさも感じさせるものでもありますし意外と好相性。でもねー、やっぱりもっとサリフとガッツリ組んでほしかったなー。初めからこんな予定だったのでしょうかね?
全体的には近作よりリラックスしたアコースティックな優しい仕上がり。サリフの歌が前面に出たなかなかに聞かせるアルバムです。新機軸はないですが、その分しっとりとした歌を聴かせる優しくおおらかなアルバム。さすがの貫禄。聞きやすいです。
僕がワールド・ミュージックを聞くきっかけになった一つはカエターノやマイーザ・モンチといった南米系の音楽ですが、もう一方で、ユッスーやこのサリフ、パパ・ウェンバといったアフリカンヒーローたちによるところも大きかったように思います。サリフさんはこうして近年もコンスタントにアルバムをリリースされたりしてご活躍ですがユッスーは?パパ・ウェンバは?ってな感じですよね。いったいどうしちまったんだろう?
ところで、このアルバムの日本盤リリースはあるのかな?もしかしたらないのかな?あのCD屋のこっそりとした陳列具合を見ると不安になります。こんなにメジャーで偉大なサリフでももはやあんまり売れないのかなー。パリではけっこうな話題になっているみたいですが。
で、1曲はジョー・ヘンリープロデュースの「Papa」ですね。ジョー・ヘンリー組のドラム、ジェイ・ベルローズさんの太鼓がこんなにサリフの音楽にとけ合うというのは意外なようで、納得なような…。