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松岡康史のワールドミュージック短信

ノンジャンルな我的音楽記録

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くるりとユーミン / シャツを洗えば
くるりとユーミン.jpgくるりとユーミンのシャツを洗えばというシングルが12月25日にリリースとなりました。CMなどでの映像がやたらカッコよくって買ってしまいました。680円。

本屋やコンビニなどでも販売するため雑誌サイズくらいの側ハコがついています。そのセンター部分がCDです。なんだか懐かしい感じのパッケージ。昔、YMOのアルバム等で10インチのレコードをこういった段ボールの12インチサイズのハコにはさんで売っていたのを思い出します。このハコ、ただのハコなんで捨てようかとも思うのですがなかなか捨てられない。収納に大変やっかいなものですよね。

で、曲。「シャツを洗えば」という曲1曲入り。そしてそのカラオケバージョンも入っています。

くるりといえば矢野顕子さんだったのにこんどはユーミンですか!!ちょっとその大物とのコラボ続きにまずはびっくりですよね。そしてそのCMの映像なんかではユーミンをセンターにくるりのお二人がその左右にと、なんともバンドっぽいかっこよさ!こんなユーミン初めて見ましたよ。ユーミンも楽しそう。

クレジットを見ると作曲は岸田くん、作詞が岸田くんと佐藤くん、そしてユーミンの共作というかたちになっておるようです。確かにくるりっぽい曲ではあります。歌も岸田くんがわりとメインでユーミンはちょっと引き気味。しかし、このユーミンの声はやっぱり存在感ありますよね〜。やっぱり凄い人なんでしょうね。

僕はあまりユーミンを聞いてきませんでした。僕の印象としては荒井由美のころのユーミンは良かったのに、松任谷さんと出会って松任谷由実になってからがなあ〜、ってな思い込みがあります。松任谷さんがユーミンをダメにしたと…。しかし、一般的には松任谷になってからのユーミンはヒット連発、売れに売れ、で今のようなビックネームに…、という事ですよね。僕は松任谷由実のアルバムは聴いた事がありません。もちろん超メジャーなヒット曲の数々は知ってますけどね。

そんな知ってるような知らないような、好きなような嫌いなような…、複雑な気持ちのユーミンもくるりと組めばまた蘇る!ってなものですよ。この曲はなかなかいいですよ〜。まあ、1曲だけなんでね、少々消化不良気味ではあります。もったいぶらないでもうちょっと聞かせてほしいものですよね。

フジテレビの「めざましテレビ」でインタビューみたいなのを放送してましてお互いに質問をしていました。岸田くんがユーミンに「同じ世代だったらどうでしたかね?」というような質問をしていたのです。で、ユーミンの答え「反目しあってたかも…」って。まあギャグ半分でしょうけど。実際どうだったでしょうね?たしかにはっぴいえんど周辺の超一流ミュージシャンな人たちと根がアングラな岸田くんとはあんまり合わないかもね。

ユーミン曰く「熟女キラー」なくるり。矢野顕子さんが嫉妬していないか不安です。そういえば、ブックレットの3人の写真が妙に爽やかで不気味です。
2009年12月28日(月) 15:49 [ 日本音楽 ]
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Bon Iver / For Emma, Forever Ago
boniverforemmaforeverago.jpgボン・イベールの話題のアルバムを買ってみました。2008年のリリースですね。なんだかこの手のアメリカン・インディーズ・アルバムとしてはかなり売れたアルバムだと聞いております。

ボン・イベールことジャスティン・バーノンさん。我的には「Dark was The Night」での曲と先日の「Volcano Choir」しか知りませんでした。初めてのアルバム購入です。やっぱり彼の声にひかれたんですね。ロバート・ワイアットなどにも通じる深遠な歌声…。

で、中身は…。基本的にはギター1本弾き語りのようなシンプルな音楽です。フォーク的ですね。しかし、少しのノイズやパーカッション、聖歌隊のようなコーラス、そして曲によってはホーンも入ってくるその佇まいは非常に彩り豊かです。そして現代的。やっぱり今のシーンにしっかりフィットしています。素晴らしい。

色々なところで見かけるまるで木こりのような彼の見た目から発せられるやさしい歌声。寒々しいジャケットのアートワーク…。それは先日の「Volcano Choir」と通じる感覚がやっぱりありますね。

その昔、僕はボーイスカウトに所属しておりまして、いろんなところに行きました。山登りです。当時はけっこうしんどかったので嫌だったのですが、今となってはいい思い出というか体の中に染み付いた懐かしい感じがあります。特に寒さ。寒さの中の炎。雨なんか降っている中のキャンプとか最悪だったのですが、それがなんとも懐かしい…。釣りにもよく行ったのですが今でも印象に残っているのは寒さ。雨と氷。そして雪…。

最近でもなぜか毎年のように北の方に真冬に撮影に行かなければならない仕事があり、なんともおじさんには過酷なのですが、なぜか好きなんですよねー。そんな昔の記憶が蘇るからなのでしょうか?まあ、デブなんで暑いところより寒いところの方が行動しやすいって説もありますが…。

で、このアルバムもそんな体に染み付いた記憶を蘇らされる思いで聞いております。寒さの中の暖かさ。

なんだかこうやって書いていると昔、ボーイスカウトでキャンプファイアー時に歌った歌のような昔の歌っぽい誤解を与えそうですが、そうではなくちゃんと現代的ですのでご安心ください。

一聴、線が細そうで、たぶんそうでもない骨太なアーティストなような…。そんなインディーズの枠を超えた活動を今後も続けられることを願っております。

で、1曲は「For Emma」ですかね。アルバムの中では一番派手な感じの曲です。
2009年12月24日(木) 11:40 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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Dirty Projectors / The Getty Address
dirty projectorsthegettyaddress.jpgダーティー・プロジェクターズの「Rise Above」以前のアルバムを買ってみました。渋谷のCD屋でも見かけた事がないのでアマゾンにて購入です。このアルバムは2004年のリリースみたいですね。5年前かー。僕は39歳。まだぎりぎり30代でしたね。彼らのアルバムとしては3作目にあたるみたいです。

「Rise Above」以前のアルバムは少々現在のダーティー・プロジェクターズとは趣が違って、デイヴ・ロングストレスのソロプロジェクト的なものと聞いておりました。なので現在のあの女性コーラス部隊はいません。

以下「Rise Above」のライナーより。「本人により“グリッチ・オペラ”と命名されたこの作品は、イーグルスのベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』から歌詞を引用し、ドン・ヘンリー(もちろん名前はイーグルスのリーダー)という架空の人物を主人公に、アステカ帝国と征服者コルテスの衝突を描いた壮大なコンセプト・アルバム…」だそうで。なんじゃそら?理解不能です。

で、音楽。たしかに現在のダーティー・プロジェクターズ的な音ではありません。いわゆるバンドサウンドではなく、やはりデイヴ・ロングストレスの独り舞台。しかし、ストリングスや女性コーラスなどは大活躍していてまさにオペラ的な組曲の様相です。しかし、英語が出来ない僕としてはその歌詞やテーマは理解出来ません。英語が出来ても理解出来るものなのか微妙な感じもしますが…。残念です。

このアルバムのリリースに伴って行われたアメリカツアーでは、アルバムの内容をCGアニメ化した映像が流されていたみたいで、その映像とともにこの音楽を体験するとより深く魅力をできるんでしょうね。その映像、どこかで見れるのかな?

現在のダーティー・プロジェクターズと趣は若干違うものの、やはりそこは彼の作品。まったく違うなんて雰囲気はなく、さすがに一貫した表現者の作品です。このアルバムをまるごと今のバンドで録音し直してみても面白いんじゃないだろうかと思える音楽です。

総時間約56分という壮大な組曲です。一曲だけ取り上げて聞いたりしてもいいんですがやっぱりこのアルバムはトータルで1曲ですね。

オーケストラ、女性コーラス、変なパーカッション、気の抜けたような管楽器、まるでオペラ歌手のような彼の歌、雑なエレクトロビート、そしてなぜかポップな響き…。こんなロックアルバムは今まで聴いた事がありません。かなりオリジナルな音楽が展開されています。凄いです。

そして、このダーティー・プロジェクターズ、来年いよいよ来日を果たします!東京、渋谷クワトロで3月16日の1日だけの公演みたいです。僕は一般発売で発売当日10:00ごろにぴあにて買ったのですが整理番号はすでに310番代!さすがに1日だけ、しかもクワトロではちょっとキツいんじゃないでしょうか?買えたのでよかったですけど。ところで、渋谷のクワトロって何人ぐらい入るんでしたっけね?ギリギリだったのかなー?あー、楽しみだー!
2009年12月21日(月) 10:52 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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Yo La Tengo @ 品川プリンス ステラボール 2009.12.17
yolatengolive.jpg念願の、僕にとっては初めての、ヨ・ラ・テンゴのライブに行ってまいりました!僕は12月17日の品川ステラボールという初めての場所です。この辺りはあまり僕には縁のない水族館とかがあったりして師走のネオンの中、カップル的な人たちで賑わっており、会場に着くまでのアプローチに若干の違和感を覚えつつ6時半頃到着。

既に会場されていたのですぐ入場。ここのハコはステージに対して客席が横長でした。けっこうデカい。AXと同じくらいなのかなー。

開演7時。酒を求める長蛇の列にならんだりしていたので時間を確認する間もなく突然開演!3人登場!さてオープニング曲は…。新譜から「And The Glitter Is Gone」!ポップな新譜の中でも長尺の大ノイズインプロ大会のあの曲です!やっぱりねー。なんとなくそうくるかなーと思っておりました。さすがです。しょっぱなからもう大興奮!新譜からの曲を中心にステージは進行していきます。

途中、アコースティック・ギターを抱えたアイラ・カプランとジェームスを両脇にジョージアが歌うコーナーがありました。が1曲しかわからなかったなー。

新譜中心とはいえ、昔の曲もたくさんやってくれました。「 Tom Courtenay」や「Autumn Sweater」、そして「Sugarcube」はアンコールにとそれはそれは盛り上がるでしょ。「 Tom Courtenay」で会場はかなりの盛り上がりをみせていましたがこの曲がそんなに人気のある曲だとは知りませんでした。

アンコールは2回。「日本の曲をやる」的なアイラのMCで始まった曲があったのですが何の曲かわかりませんでした。ホントに日本の曲だったのかなー?違ったのかなー?あとクリスマスなので「Rock N Roll Santa」なんてのもやってくれました。僕はこの曲知りませんでしたが、なかなか楽しいねー。

そしてみんなが一体となった、例の「You Can Have It All」!!映像では見た事があるんですがこの日もやってくれました。アイラとジェームスのかわいいダンスにジョージアがハンドマイクでいやそーに歌うそのパフォーマンスにはやっぱり笑い&興奮&涙!うーん、やっぱりなかなか一筋縄でいはかないバンドです。

帰り際、もの凄く混雑して進まない人の中、タラタラ進んでいるとみんなが携帯で写真を撮っている…。ん?なにごとか?と思っているとなんとCDやTシャツを売っている売り場に3人の姿が!サインをしたり握手をしたりして自分達で手売りされているではありませんか!こんなの初めて見ましたよ!若手のインディーズバンドの巡業ですかっ!で、写真はその様子です。僕は何も買いませんでしたが一緒に行った仲間がジョージアのサイン入りCDをゲットしていました。

うーん、なかなか楽しいライブだったなー。音的にはけっこうノイジーなインプロビゼーション爆発の音楽なのですが終ってみると非常に爽やか!楽しい!これがヴェルヴェット・アンダーグランドの現代版と言われる所以か…。なるほど確かにこの日のステージには現代のモーリン・タッカーとルー・リードを見たような気分…。
2009年12月18日(金) 12:25 [ アメリカ音楽 O〜Z ]
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Thao with The Get Down Stay Down / Know Better Learn Faster
thaowiththegetdownstaydown.jpgタオというベトナム系アメリカ人の女性が率いるバンドのアルバムを買ってみました。このアルバムがサード・アルバムらしいです。今まで存在すら知りませんでした。

一聴でおっ!と思わせる彼女のちょっと変わったハスキーな声が魅力的です。英語の発音的にもかわっているのかなー?よくわかりませんがフランス人の英語のような魅力。まずその点に引き込まれます。そして、曲。なんともいえないトボケた曲。ちょっと普通のロック的ではありませんねー。なかなか面白いです。

基本的に演奏自体は3ピースバンドということもあってか最近では珍しいぐらいマトモなインディーズロックバンドの音です。懐かしい感じすらしてしまいます。しかし、なんとロス・ロボスのスティーヴ・バーリンさんがバリトンサックスとホーンアレンジを担当されている曲があったり、最近よく耳にするアンドリュー・バードさんがバイオリン等で参加されている曲があったりでなかなか楽しませてくれます。

ちょっとビョークの元いたバンド、「シュガー・キューブス」を思い出しました。あのバンドもアイスランドという異国のバンドですがロンドンシーンで活躍されていましたね。あのちょっと普通のイギリス人では奏でられないような音色というかメロディーというか演奏…全てが少し異質な感じがなんとも魅力的に聞こえたものです。ビョークのアジア人的なルックスと異質な声…。このタオさんにも同質のような雰囲気が…。異質の血ですかね。

ただ、アルバム通していえばやや単調な印象もあって、後半ちょっと飽きます。まあ「シュガー・キューブス」もそんな感じでしたし、許せますけどね。最近僕が買ったアルバムのなかではかなりマトモなインディーズロックです。

このタオって女性、年齢はわかりませんがジャケットにうつる目隠しをちょっと外すような仕草もかわいいしかわいい美人さんかなーと思っておったら、少々印象が違って、ザ・ベトナム人ってルックスの女性です。しかも裏ジャケの彼女は煙草をふかしながらのしかめっ面。見事に肝っ玉ロッカーってな感じ。何歳なんだろう?

最近のブルックリン周辺の方達との交わりは薄い感じがしますし、独自ポジションの方達なんでしょうかね?しかし、ホント、知りませんでしたよ。でもこの好アルバムをきっかけに少しは話題になる事でしょう。

で、1曲は「When We Swam」にしておきます。彼女達のちょっとユニークな雰囲気が楽しい曲であります。
2009年12月16日(水) 13:12 [ アメリカ音楽 O〜Z ]
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Inspiration Information Jimi Tenor / Tony Allen
jimitenortonyallen.jpgインスピレーション・インフォメーションというシリーズの第4弾としてリリースされた、ジミー・テナーとトニー・アレンという異色の組み合わせによるセッション・アルバムです。

と、知った風に書いていますがこのインスピレーション・インフォメーションというシリーズ、僕は全く知りませんでした。過去にも3作、興味深いメンツによるコラボアルバムをリリースされていたんですね。Strutっていうレーベルのシリーズらしいですがそのレーベルも知りません。クラブ・ミュージック系のレーベルなのかなー?

なにかジャケットが醸し出す怪しいムードに誘われて買ってみたのですが、このお二人、僕にとっては知ってはいるもののあまり深くは知らないお二人です。しかし、組み合わせの異色さには興味がわきますよね。いったいどんなことになってるんだろう?と。

ジミー・テナー。その昔イギリスの老舗テクノレーベル、Warpからアルバムをリリースされていて、テクノ主流のWarpのカラーとは少し違う、怪しげな音楽を奏でられていました。うさん臭いサックス、うさん臭いキーボード音…。なかなかうさん臭さ漂うアーティストだなーという印象があります。アルバムは1、2枚買ったかな?しかしその後は彼を追いかける事はなく、こうして現在まで活動を続けられていることも知りませんでした。

そして、トニー・アレン。彼はあのフェラ・クティとともに彼のバンドアフリカ・70のドラマーとしてアフロビートを確立し一世を風靡したアフリカ音楽界の至宝ですよね。しかし、僕はフェラ・クティはあんまり知りません。アルバムも妻が買ったベスト盤みたいなのしか我が家にはありません。あとは「Red Hot + Riot」。なので、フェラの元を離れてからのトニーのソロは聞いたことがありませんし、正直忘れていました。しかしながら彼の叩きだすリスムは独自ですので印象はあります。

そんなよく知らないお二人ですが、このコンビの異色さに驚いたわけです。

で、聞いてみると…。こりゃ凄い。トニー・アレンのもろアフロビートとジミーのいかがわしい上モノ楽器が見事に融合しています。怪しい雰囲気満点です。曲によってはジミーがなんとベースを弾いています。トニー相手にベースを弾けるなんて興奮したでしょうねー。昔のUKの怪しかったクラブミュージックの臭いがします。色気があります。

基本的にはスタジオにこもってのセッションによって録音されたアルバムらしいのですが、それがこの猥雑なパワーを作り上げる要因なんでしょうね。データのやり取り禁止というシリーズの掟が素晴らしい。

で、1曲は「Got My Egusi」かなー。「Selfish Gene」なんかもジミーのうさん臭さが発揮されていてなかなかいいです。このアルバム、どこの音楽に入れるか悩むところですが、ジミーの主導という事でその他ヨーロッパ音楽に入れさせていただきました。ちなみにジミーはフィンランド人です。
2009年12月10日(木) 13:19 [ その他ヨーロッパ音楽 ]
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Bob Dylan / Christmas in The Heart
bobdylanchristmasintheheart.jpgもはや世間では大変な話題となっているまさかのボブ・ディランのクリスマスアルバム発売です。話題としてはなかなか強烈ですね。

残念ながら我的人生においてクリスマスという日に特に思い入れはなく、淡々とやり過ごす年が子どもの頃から続いています。まあ、ケーキぐらいは買ってきて食べるかなーって程度。しかしながら師走の街のにぎわいとあいまって、この時期の特別な華やかさは好きではあります。

そんなクリスマスにあまり感心のない我的にはもちろんクリスマスソングにもあまり興味がありません。誰でも知っている超有名曲はなんとなく知ってはいるもののやはりあまり感心がわいた事がありません。なので、歴史的には数あるクリスマスアルバムなるものも僕が所有しているのは随分昔のクレプスキュールというレーベルがリリースした「Ghosts of Christmas Past」っていうのしかありません。このアルバムは大変良く聞きました。

ディランのクリスマスアルバム。はたしてどんなものかいな?と聞きましたがなかなか良いですよー。僕でも知っている超メジャーなクリスマスソング「Here Comes Santa Claus」で始まります。この能天気な感じの明るい曲をディランはいつものポーカー・フェイスで歌っているんでしょうね。絵が浮かびます。やっぱりなにを歌ってもサマになる偉大なお方です。最近の作品はどれもこのしわがれ声を本人的にも楽しむかのような歌いっぷりですが今回はさらに輪をかけたように楽しそうに歌われているのが印象的です。シンガー、ボブ・ディラン!カッコいいぞ!

僕でも知ってる「Here Comes Santa Claus」「Winter Wonderland」「I'll Be Home For Christmas」「Have Yourself A Merry Little Christmas」「The Christmas Song」といったベタな曲達もディランのしわがれた名唱で鮮やかに蘇っています。バックのメンツは前作「Together Through Life」とほぼ同じなようで安定感あります。フィル・アップチャーチさんの名前がありますね。

ディランはもともとユダヤ系の人と聞いております。しかし、70年代の終わり頃、キリスト教へと改宗したというのも有名な話。現在ディランは何教徒なんだろう?みたいな話で物議をかもしているみたいですが、僕的にはあまりよくわかりません。あまり興味のある話題でもありませんね。だって宗教ってやつはよくわからないからね。

このアルバムはチャリティー・アルバムとして売上は永久に食糧支援機構に寄付されるらしいです。素晴らしい事です。世界中の餓えた子どもたちへのボブ・ディランからのクリスマス・プレゼント。素直に感激してしまいます。

しかし1年に2作もディランのアルバムがリリースされるとは!この活発さは何なんだ!うれしい限りです。

で、1曲は「The Christmas Song」です。あの手あかにまみれたベタなクリスマスソングとは思えない荘厳さ。ア〜メン〜!
2009年12月8日(火) 14:52 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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Clare and The Reasons / Arrow
clareandthereasonsarrow.jpgクレア&ザ・リーズンズのセカンドアルバムがリリースされました。ヴァン・ダイク・パークスやスフィアン・スティーヴンスも参加した、チェンバー・ポップと評される彼らのファーストアルバム「ザ・ムーヴィー」は世間ではけっこう高評価を得ていましたが僕は買いませんでした。なので彼らを聞くのはこのアルバムが最初です。ラジオ等でも彼らの曲はきいた事がありません。

なるほどー。こんな感じなのですね。ジャケットがなかなか可愛かったので買ってみたのですが、そのジャケット同様可愛らしい音楽です。ジェフ・マルダーの娘さんという話題が先行していましたが、僕はジェフ・マルダーなんてあんまり知らないんであまり引っかからなかったのです。そのクレア・マルダーとオリヴィエ・マンションというフランス人の旦那さんとの夫婦バンドなのですね。

チェンバー・ポップなんて最近やたら耳にする言葉ですがいまひとつ正体がつかめない。スフィアンくんなんかがその代表格らしいのですが、他にはどのような人たちをそう呼ぶのでしょうか?ダーティー・プロジェクターズなんかもチェンバー・ポップに入るのかな?よくわかりません。

このクレア&ザ・リーズンズの音楽は確かにチェンバーな要素も多々ありますがどちらかというとポップの方が強調された音楽のように思います。普通のポップ・ミュージックです。彼女の声がやたら可愛くってなかなかいいですが、全体的には普通にポップ・ミュージックでなにか新しい事柄は我的にはあまり聞こえてきません。

後期ジェネシスの誰でも知っているヒット曲「That's All」をカヴァーされています。悲しげなフィル・コリンズの歌が印象的な名曲だったですがここでのカヴァーも見事に可愛い。

うーん、別に音楽に毒を求めている訳ではありませんが、全体的にあまりにキレイに構成されていてまともで優等生的で…、我的にはグッと来ませんでした。悪い訳ではないですが物足りないって感じかな?評判の高いファーストもこんな感じなのでしょうか?

例えるならオーガニックな料理って感じでしょうか?何でも食らう雑食人種としてはこのオーガニックな料理というのはいい料理だとはわかっていてもなんとなく物足りない…。やっぱりラーメンやハンバーガーも美味いしねーっと思ったりしてしまいます。味の素でもドバッと振りかけてほしいものです。

たまにジャズのコーナで扱われたりもしていたりして、確かにそんな感じもします。ノラ・ジョーンズ好きにもアピールしそうです。まあ、僕もノラ・ジョーンズは好きなんですけどね。

で、1曲は「Ooh You Hurt Me So」ですかね。しかし、どの曲も平均点以上!みたいな…。まさしく優等生的であります。たぶんこの方達の最高傑作アルバムはまだ先にありますね。
2009年12月7日(月) 17:05 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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Volcano Choir / Unmap
volcanochoirunmap.jpgヴォルケーノ・クワイアというバンドのアルバムを買ってみました。正体はレッド・ホットのオムニバス「Dark was The Night」にも参加していたボン・イヴェールことジャスティン・バーノンと、ポスト・ロック・バンドのCollections of Colonies of Bees(僕は知りません)が組んだユニットらしいです。継続するのか?単発なのか?

これがねーなかなかいいです。ジャケット写真同様、ピンと張りつめた冷たい空気感を感じる音楽。なかなか気持ちいいです。

全体的な印象はミニマルなアコースティックサウンドなんですが、アコースティックな音を素材に編集が入ったような音作り。この編集感がたまらんのですよ。そのうえ歌もコーラスを中心としたものながらちゃんと歌として聞こえてくる感じ。うーん、気持ちいい。

僕はこの2組のアルバムを持っていません。ボン・イヴェールについてはその「Dark was The Night」でしか知りませんでしたが「For Emma, Forever Ago」というアルバムがかなり世界的なロングセラーになっているらしいですね。Collections of Colonies of Beesにいたってはこのアルバムで初めて知りましたが、いまのところどんな音楽を奏でていらっしゃるバンドなのか知りません。このアルバムの空気感はそのCollections of Colonies of Beesが持っている空気感なのでしょうか?ああ、またまた興味のわくバンドが出現してしまいました。

妻がジャケットを見て「怖い」と言っていましたが、音楽的にはまったく怖さはなくっていうかむしろ温もりを感じる音楽です。空気感は非常に冷たいですが例えて言えば冬山の焚き火のような暖かさ。やさしい音楽です。声がそのやさしい雰囲気を醸し出しています。そのへんもいい感じなんですよね。

最近はこの「火山聖歌隊」のように森の奥へ奥へと向かうミュージシャンが増えているように思います。一つの傾向なのでしょうか?もうアーバンな時代でもないだろうということなのか?まあそんな時代の雰囲気なんでしょうね。

で、1曲。「Island, Is」です。この曲を聴いてカール・ストーンの「Mom's」を思い出しました。このブツ切り編集のループ音楽はミニマルな現代音楽的な感じもします。が基本は歌もの。ポップです。素晴らしいです。何度も繰り返して聞いてしまいます。うーん、いいねー。

ちなみに僕はいつもの癖で日本盤を買ったのですが、ライナーノーツや訳詩が付いていません。残念です。まあ新譜の日本盤にしては安めの1980円でしたけど。

ともかくこのアルバムはかなりのおススメです。この冬、我が家ではよく聞くアルバムの1枚となるでしょう。
2009年12月4日(金) 12:45 [ アメリカ音楽 O〜Z ]
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Devendra Banhart / What Will We Be
devendrabanhartwhatwillwebe.jpgそしてこちらがデヴェンドラ・バンハートの新譜です。2年ぶりのリリースですね。そしてワーナーからのリリースってことでめでたく(?)メジャーデビューです。本人的にはあまり関係ないのかもね。

まずは広告等で出まわっている宣材写真にビックリ!トレードマークの長い髭がバッサリ!キレイに整えられています。そしてオーバーオール姿でこちらに向かって歯が見えるほどの笑顔。しかもウインクしてらっしゃいますよ!なんなんだこの明るい表情は?これまではその立派な髭とロンゲで顔もよく見えない陰気というか不健康というかって感じの怪しさだったのがなんだか拍子抜けですよね。

で、音の方もそんなお姿同様、なんだか明るくはっきりしています。そう、輪郭がはっきりしているんですよ。音楽的には前作「Smokey Rolls Down Thunder Canyon」と変わらずな感じなんですが録音がまともな感じ。

そして2曲であのダニエル・ラノアがミックスを担当されているっていうのもビックリです。特に「16th & Valencia Roxy Music」って曲。「Tonight〜」っていうリフレインがあのキッスのディスコ・ヒット・チューン「I Was Made For Lovin' You」を思い出させて我的には勝手に興奮します。Roxy Musicとタイトルにあるので、Roxy Musicの事を歌っているのかと思いきや歌詞にはそれらしき言葉がありません。僕が見抜けないだけか?ベースもブンブン唸っていてなかなかかっこいい曲です。しかし、ダニエル・ラノアときましたかー。どちらから声をかけたんでしょうね?興味しんしん…。

全体的に音像がはっきりした分、神秘的な雰囲気が減ったとも言えますがどっちも好きです。結局はあんまり騒ぐような変化ではない感じもしますよね。もはや安定感のある充実したミュージシャンの新譜というべきか?

最近(?)の彼の話題としてビックリしたのが女優のナタリー・ポートマンとつきあっているっていう事!しかしもう別れたらしい。なんじゃそりゃ?確かにプロモビデオにナタリー・ポートマン出てたなー。オアシスの依頼でリミックスを引き受けたり、なんだか派手な行動が目立ちますが、こうなったらもっと派手に話題を作ってもらって日本のワイドショーにでも取り上げられたりしないかなー。デーブ・スペクターのコーナーで。朝からデヴェ様の姿を普通に見たらけっこう痛快なんじゃないでしょうか?ないか?いや、ありえるよ、このお方は。

で、1曲です。「16th & Valencia Roxy Music」です。この曲だけアルバムの雰囲気からは浮いてますが前作でもあった「Lover」的なノリノリ曲としてベタに楽しめます。
2009年12月2日(水) 13:23 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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Devendra Banhart / Smokey Rolls Down Thunder Canyon
devendrabanhartsmokeyrollsdown.jpg最近新譜もリリースされたデヴェ様ことデヴェンドラ・バンハートさんの前作です。2007年のリリースですね。僕がデヴェ様を買ったのはこのアルバムが最初です。以前から噂は聞いていて気になってはおりました。

で、このアルバム、おそるおそる聞いてみました…。なるほどー、噂通りこりゃートロピカリスタですなー。もろに。特にあの頃のカエターノ。好きなんだねーって音です。全体的には今の時代の録音とは思えないほどローファイな音で、霞のかかったような音像。まあ意図的なんでしょうけどね。

曲もいろんなタイプの曲が入っていてどっちかって言えばとっちらかった印象があります。しかも曲の作り自体が曖昧で一聴ではなかなかとらえどころがありません。オシャレな感じはしますがBGM的に聞いてしまうとまさにBGMとして流れてしまいます。彼の過剰なビブラートは印象に残りますがね…。というのが最初の印象。

しかし、何度か聞いているうちに全体像がつかめてきました。そしてけっこう気に入っています。

長い髭、ロンゲ、上半身裸…。ニューヒッピーなんて呼ばれている方らしくその佇まいは非常に怪しげ。BBCの音楽番組でのスタジオライブ映像を見た事がありますがそれはそれは浮いた存在でした。彼の発言自体はあまり耳にした事がありませんが、交遊範囲の異様な広さも含め、何か得体の知れない近寄りがたさを感じていたものです。ホントに音楽できるのかいな?と。

しかし、こうして聞いてみると音楽自体は以外に真っ当。っていうかオシャレですらある感じ。たぶんいろんな才能がある人なんでしょうね。しかもそれぞれに趣味がいい。ジャケットの絵やタイポも彼の作らしいですがなかなかいいんです。例えて言えばヴィンセント・ギャロのような才能でしょうか?デヴェ様も今後は映画でも撮ったりするんじゃないでようか?そしてけっこうそれが良かったりするんですよね。ファッションブランドを立ち上げても成功するでしょうし…。

根っからのミュージシャンというタイプではなさそうですがその行動のある意味軽さが彼の魅力、そして才能の成せる技なんでしょうね。

で、1曲は「Cristobal」です。最初聞いた時はなんじゃこりゃ?ってな感じだったんですが。そしてこの曲でデュエットされているのはなんとあのガエル・ガルシア・ベルナルくんです。うーん、シャレています。
2009年12月1日(火) 14:15 [ アメリカ音楽 A〜G ]
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