
ヴァンパイア・ウィークエンドの新譜がリリースされました。僕の聞く方面での洋楽ではめずらしくシャルロット・ゲンズブールとともにCD屋のメインの場所に陳列されています。売れているんでしょうねー。
僕がヴァンパイア・ウィークエンドを初めて聞いたのは去年です。彼らのファーストアルバムをブルックリン繋がりで買ってみた訳です。このアルバムもそうですがポラっぽい質感の写真に正方形の白枠、白ヌキの文字というデザインフォーマットはなんだかやたら僕の好みですので買う気にもなるってものですよ。
で、中身。いまいちピンと来なかったってのが正直なところで、その後家で何度も聞き返すまでにはいたりませんでした。これが新しい今のアメリカの音楽?これはギャグ?革命?ってな具合で?満載でね。ただデヴィッド・バーンさんが絶賛していたり、世間的にはもてはやされているんでね、ちょっといいのかなーとも思っていました。微妙状態。
で、話題のセカンドアルバム。けっきょくそんな微妙状態のままですが買わずにはいられませんよね。そんな方も多いはず。
もういろんなところでいろんな方が語られていますが、バンドの中核、ロスタム・バドマングリくんのエレクトロユニット「ディスカヴァリー」(これはけっこう良かった!)の影響かエレクトロニクス導入でファーストよりもよりポップにより音楽的に、音も分厚くなったようなアルバムです。基本的な印象はさほどファーストと変わりはありません。
僕は神奈川県のはずれの静かな町に住んでおりまして、普段音楽を聴くのはもっぱら料理をしながらだったり、寝る少し前だったり、ようはリラックスタイムに音楽を楽しむ事が多いのです。そんな環境にはこの音楽はやっぱり合いません。音楽を聴く環境って大事ですよね。やっぱりこの音楽は田舎には合わんのですよ。
ただ、今回のアルバムは後半、グッと来る部分がありました。シングルらしい高速パンク調の「Cousins」からこのアルバムのポップなハイライト「Giving Up The Gun」、MIKA(僕は聞いたことがありません)をサンプリングしているらしいレゲエ調の「Dipolomat's Son」、本編ラストのしっとりバラード(?)「I Think UR a Contra」といった曲たちはこのオッサンでも聞こえてきました。まあ、ファーストよりはいいかもと思います。
恥ずかしいぐらいポップな曲たち、カラフルな音の選びと楽器たち、ハイトーンで健康的な歌声、そしておおよそロック的ではないファッション…。最近ではあまり聞かない音楽&スタイルってことでは文脈破壊ですし、音楽は違えど精神的にはパンクなんだと思います。そこまでの意気込みが彼らにあって確信犯的にやっているのかどうかはちょい疑問ですが、メディアというかリスナーがもてはやす理由はそこなんだと思ったりします。
僕はこのアルバムもあまり聞き返すことはないように思います。今のところですが。今聞かないとすぐに聞けなくなる音楽である事は間違いないようですがね。いろんな意味で。
で1曲は本編ラストの「I Think UR a Contra」です。このトロピカルなムードはやっぱり???ですけどね。