経験則がいかに大事か、、 [2007年07月20日(金)]
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コメントを何件かいただいていたのに気付きコメントを書き加えさせていただきました。このコメントを見て私なりの経験則の大事さについて書き加えさせていただきたいと思います。
ワインを生鮮食品ととらえると、魚に関しても野菜に関しても、最近は生産国生産地などを表示することが義務づけられる様になりました。しかしこれだけで美味しい生鮮食品を見つけられるでしょうか。答えはノーです。 築地の場内に一歩足を踏み入れたら、騙されても文句は言えない。これが掟のようです。 魚だったらどのように絞められ、どのくらい時間が経ったものなのか、個体差はどうか、これを見極めるのは職人の経験則でしょう。 科学的に解明しようとしても見た目だけの判断では非常に難しい。 ワインも実は同じようなものだと思います。液面はどうか、濁りはないか、エチケットは綺麗か、これだけではどうしようもありません。 ワインの場合はインポーターの信頼度を測るしか方法はないのです。その後酒屋さんやレストランなどの飲食店に卸されてからの管理となると、そのお店の信頼度を測らなくてはならなくなります。 これを見破るのも全て経験則しかありません。 例えばお店にセラーがあったとしても、酒屋さんの管理が悪ければセラーに入れる意味すらありませんし、酒屋さんの管理が良くても、お店に届けられてセラーに入れる時間が何時間も経ってしまっていては、熱劣化の原因となります。 高級店ならちゃんとしているだろうというのは甘い見方、高い店だったら大丈夫だろうというのも全然話にならない現実があります。 本来ならばワイン業界、ソムリエ協会などが、ワインの保存、状態に関しての講習などをしなくてはならないのでしょうが、それが出来ない事情があるのです。 ワインを売ることに長けている人達と、ちゃんとしたワインを輸入する人達は、人種が違うのです。 私たちを信頼するもしないも、飲んでいただけなければ判断のしようもないのです。つまり飲食は食べてなんぼ、飲んでなんぼの世界なのです。どこで満足できるのか、その程度によって求める物も変わってくるでしょう。 私たちの選んだワインがコンディションが良いから、これが本当に正しい世界、ではないのです。そんなことを言っているわけではないのです。ワインは絶妙に熱劣化している方が、美味しく感じることもありますし、酸が苦手な人は熱劣化している方が、酸がやられることで飲みやすく感じる事もあります。 コンディションが良いことで、若すぎて飲めないこともありますし、酸が強いことが気になる場合もあります。 つまり飲む人達が何を求めているか、どの程度ワインの経験があるかにかかっているのです。 私たちは今までの経験則でワインを選び、生産者の元で飲むのと遜色のないワインを扱っています。ワインの生産者が本当に表現したい世界を皆様に伝えたいのです。このようなことに興味を持っている方、世の中のワインに疑問を感じ始めた方、そういった方々に是非私たちの選んだワインを飲んでいただきたいのです。 私たちもまだまだ勉強して感じていかなければならないことが沢山あります。ワインは一生かけても多分解明できないと事が多いと思います。なにしろ、工業製品ではなく人が作っている物ですから、、。 |








コンディションが良いことで、若すぎて飲めないこともありますし、酸が強いことが気になる場合もあります。>
あなたのこの一文がとても残念です。ワインに対する情熱をお持ちの方とお見受けしますが、ワインの劣化に関するご認識はいかがなものかと思い、一言申し述べさせていただきます。
日本におけるワインの劣化の大半は熱劣化によるものです。熱劣化の意味は、温度変化による液体の膨張、収縮により酸素が流入することで起きる酸化のことをいいます。
本来、コルクは空気の流入を防ぐための密閉装置です。気温の変化が小さい地域内ではその能力をフルに発揮します。ところが日本のように夏期と冬期の温度差が30度ぐらいあるところでは全く無力といっていいでしょう。酸化を防ぐためには、ある一定の温度帯での管理が必要となる所以です。
酸化したワインはその程度に関係なく、ある特徴を示します。香りでは本来の香りがマスキングされ、軽やかさを失い、ひどい場合は醤油のようなにおいがします。
味は本来のものより、ねっとりした感じになります。けっして、おいしくはなりません。その原因の一つにアセトアルデヒドの発生があることを申し述べておきます。
一般の方が熱劣化したものを判定することは不可能ですが、健康なワインと飲み比べてみると多くの方がその違いに気がつきます。
そして痛んでないワインの良さ、楽しさを知ることになります。もちろんあなたがおっしゃるとおり、造りがまっとうなものに限られますが、、、
熱劣化は、健全な熟成とは全く異なるものであることを老婆心ながら申し上げました。
今後のあなたのご健闘をお祈りいたします。