ワインを楽しむためのQ&Aサイトになればと思います。

ワインを楽しむためにどんなことを知っておけばよいのか、ワインの世界の常識、非常識を皆さんに知っていただけたら、、。

皆さんからの質問やコメントも待っていますね!

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2000年代のヴィンテージ情報 [2007年06月25日(月)]
 
ワインを購入さいに気になるのがどんな年に造られたものなのかという事です。

80年代以前でしたらヴィンテージによってかなりワインの造りが左右されていたのでいいヴィンテージのワインを買う事が非常に重要な事でした。当然それだけではなくヴィンテージの特徴とどのくらいの期間で成熟するのかという事も把握しなければならないのでとても複雑です。

しかし90年代に入り、醸造技術の発展、収穫時期の調節などにより以前に比べかなり安定した生産が可能になり、ヴィンテージの特徴を把握し生産者ごとのワインの成熟度合いを考察する事の方が最も重要視べき事となってきたのです。つまり生産者によってはあまり良くない結果となる場合もありますが、かなりヴィンテージ差が少なくなってきたともいえます。つまりそのワインをいつ飲むのか、これが最も重要なこととなってきたのです。

ワインは適度な飲み頃を押さえる事で、どんないいヴィンテージのワインよりも美味しく感じることが出来るのです。逆に良すぎるヴィンテージのワインは飲み頃が遅い場合もあるので、オフ・ヴィンテージといわれるワインを最高の時期に飲んだ方が美味しく感じる事が多いのです。

このヴィンテージ評価に関してはここ数年間に飲んだコンディションの良いワインを元に判断しています。これからのワイン試飲による情報も加味し頻繁に書き換えていくつもりです。

2005年

■ブルゴーニュ

この年は赤白ともに2002年以上の素晴らしいワインが出来上がりました。まさに欠点のないワインとでもいうのでしょうか。特に白ワインの出来映えが抜群で非常に繊細でチャーミングでありながら奥にポテンシャルを秘めているレベルの高いワインが多く算出されています。赤に関しては酸も非常にしっかりしていて一部のワインで果実味が凝縮してないと酸を強く感じるところがありますが、優秀な生産者のワインは間違いなくトップクラスの出来映えです。1978年のような感じに近いのではないでしょうか。1999年のようなとてつもないポテンシャルを秘めた力強いヴィンテージではなく、繊細で奥深いワインが出来た年のように感じます。このヴィンテージのワインは絶対に買っておいてそんはありません。比較的早い時期から飲めますし上のクラスのワインは保存しておいて報われるワインです。この年のワインは大量に買っておくべきです。実際この年のワインは日本に入荷する数が少なく人気のワインは割当でしか購入することが出来ない場合が多いのです。ある時期にパット無くなる可能性があります。これから来年にかけて本格的に輸入されるので常にチェックするべきです。

■アメリカ・カリフォルニア



この年のピノに関しては非常に奇麗で2005年のブルゴーニュ的な雰囲気です。もうすでに下のクラスはそろそろ飲めるようになっています。

2004年

■ブルゴーニュ


この年は収穫前に雨が降ったり冷え込んだのでかなり収穫の遅れた年です。かなり気を使った生産者でないと果実の凝縮度が足りずにさらっとした感触の早飲みワインがと捉えてよいでしょう。

全体的に最近のヴィンテージと比べると軽やかなタイプのワインが多いのですが、質感は非常に良いので通年よりもかなり早く開き始めています。少しドライで軽やか、でも生産者を選ぶ事でそこにはブルゴーニュ好きが最も好む世界が広がっています。

軽やかな中に複雑さを感じられる、シャンポール・ミュジニーのようなワイン、それが2004年の特徴でしょう。

多分ここ1〜3年の間にかなり魅力的なワインになってくるはずです。グレードの高いワインは寝かせる価値ありです。オフヴィンテージの熟成したときの見事さは感動的なものがあります。1984年の完全な状態で保存されたデュジャックは最高に美味しかった事を憶えています。そういったイメージが十分に感じ取れるヴィンテージです。熟成させると久しぶりに官能的なワインが出来そうな予感が、、。

今徐々に上のクラスのワインもかなり美味しくなってきています。

■コート・デュ・ローヌ


この年のローヌは繊細な中に凝縮度の高い果実が詰まっていて久々にいいワインが出来ています。ローヌとしては珍しくエレガント系の繊細なワインが出来たヴィンテージ。ブルゴーニュよりもワインとしての質は上です。比較的早く開いてくるでしょうし、十分に飲みごたえのあるワインなので私も沢山購入してあります。

■アメリカ・カリフォルニア


この年のアメリカワインはまだまだ若くてちょっと驚くほどです。カレラのセントラルコーストでさえまだまだ樽香が強く美味しく飲める状態ではありません。どうもかなりポテンシャルの高いワインができたようです。長熟させても良いのではないでしょうか。

■アメリカ・オレゴン


この年のオレゴンのピノに関しては非常に繊細で良いワインが多くまだそれほど試してはいませんが、かなり良好とだけお伝えしておきます。


2003年

■ブルゴーニュ


この年はとにかく暑かった年です。過去例がないくらいに暑く数多くの死者が出ました。もともとエアコンなど使わなくても部屋の中に入ると涼しいフランスでさえもとてつもない暑さにエアコンの普及率が上がったのです。通常フランスは湿度が低いためにワインなどは室内でワインセラーなどに入れずに保管されているのですが、この年以降地下セラーがないレストランのワインなどは、ほとんど駄目になってしまっています。2004年渡仏した際、飲んだワインは驚くほど状態の悪いものが多いことに驚きました。この年は臭覚を異常に早めた生産者、逆に10月まで収穫を待った生産者など様々です。ほとんどの生産者はかなり早い時期に収穫を終えています。糖度が上がりすぎて酸が不足しているために多くの生産者が補酸しています。糖度ばかりが気になり繊細さや表情の豊かさにかけるワインが多く、正直厳しいワインが多いのが現状です。しかし生産者を厳選するとなかなかいいワインがある事も確かです。そういったワインでさえも基本は糖度が高く少し甘く感じるワインが多いことも確かです。セラファンのように驚くほど出来の良いワインもあります。この年のワインは早めに飲む事、保管するワインは厳選する事が求められます。

■ボルドー


この年はブルゴーニュと同じように捉えていいと思います。ただボルドーのワインは品種の違いから濃厚なスタイルのワインが多いためにブルゴーニュよりもは長生きすると思われます。しかし細かい表情に欠け、酸が不足しているのは一緒。とにかく一般にいわれているよりもはるかに厳選する事が必要です。しかし若い内から濃厚で柔らかい果実の感じがよく出ているためにワインによっては享楽的な感じになっています。

■コート・デュ・ローヌ


この年のローヌはタニックで飲めるようになるのにはもう少し待たなければならないワインが多い年です。濃厚ですが表情の細やかさにかけるために生産者を厳選する事が必要。かなり生産者による差が開いた年でもあります。ダール・エ・リボーのように驚くほどいいワインが出来た生産者もいますし、そうでないただ濃いだけの複雑さにかける生産者もいます。全て試飲した上で最上の生産者のみを購入しています。

■ロワール、アルザス


この年のワインは非常に優れたものができています。もともと寒い地域なので逆に良い結果を生んだようです。糖度が高いワインも多いのですが、それが素晴らしい結果となっています。

2002年

■ブルゴーニュ


この年のピノ・ノワールは実に見事です。上品でエレガント、収穫量を増やした生産者以外はほとんど何も問題のない年でした。シャルドネも同じ凄く良いワインが出来ています。ただ繊細なワインだけにコンディションが良くないとただ滑らかな風味が画一的なワインとしか感じない可能性もあります。若い時期から飲めてそれでいて長熟にも耐える理想的なワインです。

最近一部のワインが若干ですが閉じ始めています。まだまだ美味しく飲めるのですが、若干閉じてくる可能性があるといえます。しかし保存しておいて後悔はありません。フランス本国でも今そのように思っている人が多く、とにかく買っておくという人達が沢山いるようです。

■ボルドー


この年のボルドーは比較的早い時期から楽しめます。上品で滑らかな風味のワインが多く質的には優れているワインが多いようです。ポテンシャルが高い年でなくてもここまで美味しければ問題はないでしょう。

■コート・デュ・ローヌ



この年のローヌは洪水に見回れ各地で畑が流されるなど非常に残念な年です。ただワインとしては上品で早い時期に飲むには美味しいワインができた年です。

2001年

■ブルゴーニュ


この年のピノ・ノワールは多少病気にやられた畑があるなど収穫時葡萄の選別に苦労したドメーヌが多いようです。冷夏のために収穫もかなりずれ込み収穫時の少し前には雨模様という厳しい年でした。

しかし結果としてとても良いワインが多いのです。最初心配していたようなワインの状態ではなく、この年のワインは熟成にも十分耐えそうです。果実味不足もあまり感じず、酸もしっかりしています。村名から1級ワインに関しては今かなり美味しくなっているワインが多くあります。

■ボルドー


この年のボルドーは結果として今かなり美味しいワインが沢山あります。そろそろ市場には少なくなってきましたが、一般的な評価よりもかなり高いレベルです。

■コート・デュ・ローヌ


この年のローヌも結構良いワインが多くできました。1998,1999,2000年というグレートヴィンテージと比べると多少落ちますが、その分早熟で今美味しくなってるワインが多くあります。

2000年

■ブルゴーニュ


この年のブルゴーニュは早熟で果実味たっぷりのワインが出来ました。かなり早い時期から美味しく飲めるワインが多く、当初いわれていたような酸不足でそれほど保たないワインではありません。セラファンの1級畑などは今からといった感じですし、一部の生産者を除けば享楽的なワインが数多くできています。ただ所謂グレート・ヴィンテージのような長熟向きのワインではないためここ7〜8年で飲んだ方が良いのではないでしょうか。

■ボルドー

この年のボルドーはまさに一般の評価通りです。とにかく上品で素晴らしいワインが多いのです。果実が非常に凝縮していて問題となりそうな特徴は何もありません。素晴らしいワインばかりです。

■コート・デュ・ローヌ


この年のローヌはとにかく素晴らしいワインばかり。一流のワインはもっと置いておかなければ飲めるようになりそうもありません。まずは下のクラスから。
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