ワインの現実を知ってください [2007年06月21日(木)]
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信じられないことでしょうが、日本に輸入されるワインの3%未満しか完全に近いコンディションの良いワインは無いのです。それ以外のワインは熱劣化したワインばかり、程度の差はあっても、コンディションの素晴らしいワインとの差は歴然なんです。
信じられませんよね、、。でもこれが真実。どうしてこんなことが起こってしまったのでしょう。 でもこれは決して日本だけのことではなく、どこの国でもコンディションの悪いワインはたくさんあるのです。 1980年代までは、親代々受け継いだ造り方で造ったオリジナリティーのあるワインが沢山ありました。最近のように世界中でワインが沢山楽しまれるような時代ではなく、ワインは一部の人達の楽しみでした。 ところが、日本でも1980年代半ばからワインブームが起き消費量が飛躍的に伸びていったのです。 今までは、ワインを造っても売り切れてしまうような造り手は僅かで、生産者は売れ残ったワインを蔵で管理していたのです。そうした時代が長く続くことで、自然にワインは長熟スタイルに造られるようになっていったのです。 ワインブームと共に、イスラエル、アメリカなどで新たな醸造技術が確立され、需要と共にワインは早熟スタイルになっていきました。農薬による土壌汚染も手伝ってワインは自然派の方向へ進んでいきます。 このような流れが、ワインを繊細な飲み物へと変化させ、今までのような熱劣化に耐えられない物へと変えていったのです。 それまでのワインの世界は、熱劣化することが前提とでも言わんばかりに、熱劣化することで早く要素が出てきたりして、本来なら10年もしなければ飲めないようなワインが、もっと早い時期に飲めるようになっていたのです。ある意味そういった熱劣化を起こしても何とか美味しく楽しめる造りだったのです。 でも本来生産国では、このような状況とはかけ離れたところでワインは飲まれていたのです。輸出国もどこか輸出用のワインと国内消費用のワインを分けている部分もありましたし酸化防止剤の量も随分と違うようです。この酸化防止剤が味わいに与えていた影響もかなり大きいのです。 その当時からワイン生産国でのワインの扱い方が自然と日本へ輸入されていたのです。ところが日本は今では亜熱帯に分類されるほどの気候になっています。そんなところで同じような扱いをしたらワインは駄目になってしまいます。未だにこういった非常識が常識としてされているのが日本の現状なのです。 ヨーロッパから日本へワインを運ぶには赤道を2回も通る必要があります。通常コンテナは船上に積まれますから、定温管理されたコンテナでないとワインは悲惨な状況になります。最近ではリーファーを使う業者も増えてきましたが、それでも実はそれほど多くないのが現実です。それに残念ながら船だけリーファーでもあまり意味がないのです。この事についてはまた追々お話ししていきます。 今の日本にある多くのワインが、私が耐え難い苦痛を感じるようなワインであることには本当にガッカリさせられます。このような現状を変えるためにも皆さんにワインの現実とワインの楽しみ方を知っていただきたいのです。 ワインは飲み頃と生産者さえちゃんと選べば単純に美味しい飲み物なんです。 ぜひ皆さん、美味しいワインを楽しむためにワインの本当の世界を知ってください。 |








根拠がないとおっしゃいますが、所謂権威的な人が調査して公の本とかになっていなければ信じられないのでしょうか。残念ながら、ワインのコンディションに関しての調査記録をしたかたなど今まであまり聞いたことがありませんし、このての出版物に関しては、クライアントとの関係もあり、現状ではあまり出版社も乗り気にはならないでしょう。ワインが売れなくなりますからね。
公の本になっている調査結果は現実とはかけ離れた、そんなに気にしなくても大丈夫ということを適当な理屈をつけて言ってる本が多いように思います。それに私たちの目的は、それを証明することよりも、もっとまともなワインに触れる人を増やすことです。ご理解いただけましたでしょうか。