ワインを楽しむためのQ&Aサイトになればと思います。

ワインを楽しむためにどんなことを知っておけばよいのか、ワインの世界の常識、非常識を皆さんに知っていただけたら、、。

皆さんからの質問やコメントも待っていますね!

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グラスの違いでワインはこんなにも表情が変わるのです [2007年06月25日(月)]
 
ワインを楽しむにまずワイングラスが必要になる。

「今日は普通のコップでいいや」

なんていう場合は間違っても高いワインに手を出してはいけません。実にもったいない。

少なくともこれからワインを飲もうというときはワイン・グラスくらい用意しておきましょう。

リーデルというワイングラスが定番となってからもう随分と経ちます。リーデルが葡萄の品種やワインのクラスによってグラスの形状や品質をかえグラスをリリースして以来、グラスでこれほどまでにワインの香りや味わいが違ってくることを思い知ったもです。現在ちょっとまともなレストランではリーデルが定番ともなっています。

リーデルには一番高価なソムリエシリーズ、ヴィノム・エクストリーム、ヴィノムといった種類があります。

通常はヴィノムで十分ですが、もっとワインの深みをと思えばエクストリームを試してみると良いと思います。
本当に素晴らしいワインならばこのグラスがその要素を余すところなく出し切ってくれるでしょう。ソムリエ・シリーズはお金持ち用。普段使うにはちょっと高価すぎますし、薄いので割れやすいのです。

さてヴィノムといえども1個2500〜3000円位します。

普段使うにはちょっとという人のために、シュピーゲルというグラスがあります。リーデルを模倣したものですが形状が若干違います。正直リーデルの方が品質は高いがシュピーゲルのワイングラスは1個1500円以下。普段自宅で使うには十分だと思います。自宅で完璧な状況で飲みたい人にはリーデルがお勧め。

さてこれらのグラスは基本的に形状の大きなものが多い。大きければいいかというとけっしてそんなことはない。
大きいグラスは形状によってそのワインの要素を引き立ててくれるが、逆にポテンシャルの低いワインやコンディションの悪いワインの場合欠点を引き出すことになってしまう。
つまり、まずさを引き立ててしまうわけで逆効果。こういった場合はできるだけ小さなグラスで飲むのが基本だ。大きいグラス神話は考えなければならない。

面白いことにいくら有名銘柄でもワインのコンディションが良くない場合や、あまり美味しくないと思ったら小さなグラスで試してみると良い。意外に美味しく感じるものだ。

もしグラスの形状でそんなに味が変わるのか疑問に思ったら、例えばブルゴーニュのワインをボルドーグラスで、ボルドーのワインをブルゴーニュグラスで飲み比べてみると良い。驚くほどに違うはずである。
家庭ではそんなに種類が揃えられないだろうからお薦めしたいのはボルドーグラスとブルゴーニュグラス、があれば良い。シャンパンが好きならシャンパングラス。この3アイテムがあればとりあえず何とかなるだろう。ちょっと美味しいシャンパンをブルゴーニュ・グラスで試すなんていうのも面白い。余談だが、それぞれのワインのポテンシャルによって違うグラスで試すことによりより要素が引き立つことがある。いろいろと試してみるとワインの世界がいっそう広がって面白い。

例:素晴らしいシャルドネをブルゴーニュ・グラスで
  素晴らしいシャンパンをテンプラニーニョのグラスで

家庭でいろいろなタイプのグラスを購入するのは理想的だが、なかなか難しいので基本は3〜4種類用意しておくと良いと思う。
   

      

ブルゴーニュグラス。
このグラスでピノ・ノワール、ガメイ、シャルドネ、アリゴテを飲む。




ボルドーグラス
このグラスでボルドーなどのカベルネ、メルロー系のワイン、シラー。グルナッシュなどの南仏系品種、イタリアのワインもこのグラスで代用できる。白だとシャルドネ以外はこのグラスで代用。




リースリング用グラス。
このグラスでゲヴェルツ、リースリング、などのドイツ、アルザス系品種、ロワールの品種もこれで代用しても良いと思う。



 
シャンパングラス。少し口のすぼんでいるものが理想的。
シャンパンは物によってはブルゴーニュグラスで飲むのも良い場合がある。
ワインを価格だけで選んではいけません [2007年06月25日(月)]
 
皆さん、コンディションの良いワインに価値を感じている人はおわかりでしょうが、ワインって 
安い=コストをかけずに輸入しているっていうことになるんです。

断言は出来ませんがそういったことが多いんです。

もし貴方がコンディションはあまり良くないけど,まあ安いからこれでいいやっと思ってワインを購入したとしましょう。それで全てあたりだと問題ありません。でもそんなことは,ほとんどないはずです。ワイン購入の際に必要なのは,外れを出さない確立を考えることなのです。どれだけ高い確率で美味しいワインを買えるか,それが大切なんです。
一番問題なのが、特定の生産者のワインを飲みたいって思うことです。残念ながら今の日本ではそういった買い方をすると失敗することが多いのです。

「なんか評価のわりにはたいしたことないな」

どうですか? そんな風な体験したことありませんか。

雑誌が取り上げて,いかにも美味しそうに書いてあるワインがどうしてこんな事になるのでしょうか。

それはいくつか考えられます。

まずメーカーや生産者とのタイアップで記事にされている場合。この場合は正直コンディションが良くてもそれほどでもない場合があります。

一番問題なのは有名な生産者の場合。インポーターや酒屋さんは有名な生産者の方が売りやすいのです。つまり名前だけで顧客が買ってくれるからなのです。そうなると色々なインポーターが無理をしてでも探し求めて輸入したりする平行物が氾濫したり、有名な生産者を獲得するために暗躍するインポーターが出てきたりするわけです。ワインのコンディションなんて全然関知しないインポーターが買い付けするわけですから迷惑この上ありません。
つまり有名な生産者ほど購入する際は要注意なのです。

電機製品ならカカクコムで見て買うのも良いでしょう。でも食料品やワインは問題があります。つまりインポーターの違い、扱っている酒販店の違いがあるからです。お客様にワインが届くまでの過程が問題なのです。いくら良いインポーターのワインであっても,そのあとお客様に届くまでの管理が悪いと駄目になってしまうのです。
私も個人的に今まで嫌というほどこういった問題で悩まされてきました。

ワインは高すぎるのは問題がありますが,安いけりゃ良いってモンじゃありません。でも3本買って1本あたり。これでは2本分は損していることになります。でもまあいいや、なんて思って酔っぱらって忘れてしまっているんです。アルコール摂取だけならジンロで十分。安いだけでワインを買うとこんな感じなんです。

同じインポーターのワインでも,飲む店や購入するワインショップによって全然違うんです。管理の問題を甘く見ているんでしょうね。
私はワインは知っているお店でしか飲みません。不愉快な思いをするのが嫌だからです。こういった職業だけに文句が出て酔っぱらった勢いでつい難癖をつけてしまうのが嫌なんですね。(もう、そうなってしまったらただの嫌な客ですからね、、想像できるでしょ皆さん)
それだったらジンロでいいや!そんな風に思うわけです。

いかれたワインは二日酔いするんですよね、、。

ワインは生鮮食品と同じ、そういった管理のできるワインショップで買いたいものです。価格が安いから、、これは罠なんです。
ワインの飲み頃 [2007年06月25日(月)]
 
「このワインいつ飲めば良いんだろう?」 ワイン好きにとってこの問題は永遠の課題です。

「ワインは美味しいと思ったときに飲み尽くすこと」
私はこれが一番良いと思います。

ワインは若い時期の飲み頃と熟成してからの飲み頃があります。

若い時期の飲み頃を過ぎると,一時閉じたり中途半端な時期を経て,次の美味しさへと変化していきます。つまり若い時期の美味しい期間を過ぎると,次はいつ頃美味しくなるかは判定し辛いのです。

生産者によっては,若い時期が美味しくて熟成に耐えるのですが熟成後の美味しさに欠けるワインもあります。

逆に30年以上熟成しないと美味しくならないワインもあります。

若いうちも美味しくて熟成してからも更に複雑さを醸し出すワインもあります。

ちなみに有名なアンリ・ジャイエのワインは,比較的早熟で,開いてきたらその後の熟成による官能的な部分を追い求めるのは止めた方が良いと思います。最近は信じられないほどの高値で取引されていますが,正直飲み頃をすぎて落ちかけているコンディションの悪いワインばかりです。

ワインは生産者によって大きく違うわけです。

ロバートパーカーなどが、おおよその飲み頃に入る時期を明記してありますが、これも完全に当てになるわけではありません。そのワインのコンディションによっては、もっと時間をかけなければ開かない物もあるのです。まあ参考程度にはなるといった具合です。

世の中にはコンディションの良くないワインが反乱していますから、コンディション面でも当然熟成時期は異なるわけです。 またヴィンテージによっても熟成や変化の違いがあります。

時々蔵出しのバック・ヴィンテージが市場に出回る場合がありますが、その場合、大雑把ですが飲み頃が近づいているワインである可能性が高いと言えます。生産者はバックヴィンテージのワインで飲み頃が近づいてきたものを出荷する傾向があるからです。

資金と忍耐力のある方でしたら、熟成の可能性にかけてワインを買ってみるのも悪くはありませんが、一般の方はそこまでの余裕はないでしょうし、日本で保管することはかなり無理があります。

私は、バックヴィンテージのワインは蔵出しが中心。ボルドーなどに関してはイギリスなどに眠っているワインを購入することもありますが、コンディションにはかなり気をつけます。寝かせておくと当然金額的にも当時の価格より跳ね上がりますが、日本で寝かせることを考えると海外で寝かせたワインを購入する方がお得とも言えます。

ここ10年ワインは早熟に造る傾向があります。よって多くのワインは数年でかなり飲めるようになりました。以前よりもはかなり飲み頃を判定しやすくなってきましたが、逆に経験則が当てはまらないために熟成してからどのような姿になるのか想像が付かない場合もあります。

そういった事からもやっぱりワインは美味しいと思ったときに飲みきるのが一番です。
温度の差でワインはこんなに表情が違う [2007年06月25日(月)]
 
ワインの温度はシャンパン、白、赤だけで決めるのではありません

ワインを一番美味しく飲むためには、いかにワインの表情を良く出すかです。

そのためにはグラスの選別から飲み頃を的確に把握することまで多くのことが必要ですが、その中の一つに飲み始めの温度の問題があります。

ワインの温度が低すぎるとそのワインが持つ表情がなかなかでてきません。逆に温度が高すぎるとぼやけてしまってただ飲みやすいだけになってしまいます。

一般的に飲み始めの温度は赤ワインは16度から18度、白ワインは10度から14度がいいと思います。ものによっては白ワインなどは5度位に冷やして飲んだ方が美味しく感じるものもありますし、逆に赤ワインと同じ位温度を上げて飲んだ方が表情がでる場合があります。

イタリアワインなどは14〜16度くらいで飲み始める人がいますが、イタリアワインの特徴からそれも悪くはない選択といえます。

ちょっと面白いところですとブラン・ド・ブランなどのシャンパンはきりっと冷やした方が旨い場合が多いのですが、ピノ系のシャンパンの上質なものは温度が高めの方が複雑さがでてきて美味しい場合が多いのです。
極上の白ワインのような表情がでることもあります。例外的にアラン・ロベールのような古酒がブレンドされたシャンパンはシャルドネであってもぬるい方が美味しい場合があります。
この様な場合は最初は冷やしたままで飲み始め、クーラーの入れないで温度のが次第に高くなる事による変化を体感してみるとよいでしょう。

またつい間違えて買ってしまったような美味しくない白ワインなどはあえて要素を出さないためにきりっと冷やしてしまった方が美味しい場合があります。

ヨーロッパなどでは日本に比べ少し高い温度で飲むことが多いのですが、それは気候と湿度の関係上体感的にそう感じるのです。日本のような多湿な環境ではヨーロッパの原則は当てはまらない場合が多いことを考慮に入れるべきです。
ワインセラーの使い方 [2007年06月25日(月)]
 
ワインセラーはできるだけ有効に活用しましょう。

まず最初にワインセラーにワインを保管するポイントですワインセラーは上の段と下の段とでは温度差があります。当然冷気は下に下がるため上の方が温度が高く下の方が温度が低いということになります。

セラーを2台以上持っている人は、白用、赤用でワインセラーを分ければいいのですが、通常は持っていても1台というのが普通です。ですから赤は上の段に、白は下の段に入れるというのが基本となります。

セラーにワインが入りきれなくなってしまった場合このくらいの容量があれば問題ないと思ってセラーを購入しても、あとになって「あ〜もう少し大きなセラーを買っておけば良かった」ということは良くある事です。

この場合のこつは一部しきりをとって重ねてワインを置くという事。これで今までよりも多くのワインを入れることが出来ます。ワイン数本を逆向きに入れる事でも今までよりもより多くのワインをセラーに入れることが出来ます。

ただエチケットが痛むことがあるのでご注意を!

セラーの有効活用

セラーは何もワインだけを入れ手置くためにあるとは思わなくてもいいのです。
例えばオリーブオイル。オリーブオイルって本当に酸化しやすい油なんです。酸化すると異臭がしますし、体にとっても大変よろしくない。かといって冷蔵庫だと温度が低すぎて固まってしまいます。そう!ワインセラーで保管するのに向いているんです。

チーズもそうです。冷蔵庫では温度が低すぎます。匂いが移らないようにタッパーに入れてワインセラーに保管するんです。これでチーズの柔らかさが保持できます。
日本酒もワインセラーで保管するのに向いています。黒ビールも。

このように温度が低すぎる事で問題になる食品、調味料はワインセラーを使ってみてください。
ワインの保存方法 [2007年06月25日(月)]
 
ワインを買ったのはいいけど、どのように保存すれば、、。








写真を見てください。黒いカビがワインを守っているんです。生産者の蔵ではエチケットを張る前の裸の瓶のままでワインが保存されています。上の写真は極端な例ですが、石灰岩を掘った地下セラーでワインが永い眠りについています。
ワインは非常に繊細な物、思った以上に大切に扱わなければどんどんコンディションが悪くなってしまいます。

「でもめんどくさいな」 確かにその通り。自宅の近くに信頼できるワインショップがあれば飲む前にワインが買えるわけで一番便利なんですが、なかなかそこまで良いワインショップがないのが現状です。

そこでそれぞれの人が自分の納得できるワインショップを探しワインを購入して自宅に保存しているわけです。 「でも高いワインセラーを買うのは、、」 たしかにワインセラーに入れておくのがベスト。

しかしそこまでワインにはまっているなら別ですがそんなことまでしたくないという人も多いでしょう。

日本は夏場などは湿度が高く最近のヒート現象もあって外気の温度と室内の温度差があまりなく、逆に部屋の中の温度の方が高い場合もあります。正直言ってワインセラーを購入する意外まともにワインを楽しむのは難しいといっても良いでしょう。

しかし多少問題はあっても何とかしのげる方法をお教えしましょう。

まずワインの段ボールを1箱とっておきましょう。
その中にワインを新聞紙にくるんで入れガムテープで留める。
これで2重に外気から遮断できます。外気の温度が変わっても中の温度は緩やかに変化しますから裸でワインをおいておくよりもは安全です。
発泡スチロールのケースが手に入れば更に良いと思います。出がけにビニール袋に氷などを入れ直接ワインに当たらないようにおいておけばなおさら良いでしょう。

しかしこれはあくまでも応急手当のようなこと、このやり方は1週間位なら良いでしょうが長期保存には向きません。

冷蔵庫は温度が低すぎてワインの保管には向きませんが2〜3日なら何とかなります。野菜室(7度以上)などに入れておけば何とかなるかも。

夏場でなければ北向きの部屋かとにかく温度変化が一番なさそうなところに段ボールに入れおいておいても良いでしょう。

さてちょっと邪道な保存方法でしたが次はワインセラーで保管する方法です。

ワインは下限の温度が12度位と思っておいてください。高温も当然ワインには良くないのですがワインは低温でも劣化します。上限は18〜20度位と思ってください。白ワインに関しては18度で長期保存するとかなりゆるくなってきます。12〜14度位が理想です。
最近色々なワインセラーが出回っていますが、モーターの付いてあるタイプと付いていないタイプがあります。

付いているタイプとしてはフォルスターが有名ですが、モーターはワインに良くない振動が出ます。振動も長時間続くとワインにダメージを与えます。しかしフォルスターの場合、長年の改良により現在ではほとんど影響が出ない程度まで改善されています。外気の温度が高すぎて内部の温度に影響を与える夏場、またドアの開け閉めの多い場合はモーターの付いている方が温度の回復力が早いのです。

またモーターの付いていないタイプ、エレクトロマン・ラックスなどが有名ですが、これは空気の循環がないので上部と下部の温度差が著しくなります。下部に白ワイン、上部に赤ワインといった使い方も出来ますが、ドアの開け閉めの多い場合、外気の温度が以上に高くなった場合などは、温度を維持する力が弱いのです。

日本の場合高湿で夏場などのヒート現象のため室内の温度が外気よりも高くなる場合があります。このようなことを考えると回復力の早いフォルスターが最も適しているといえます。

また最近非常に安価な製品が出回っていますが、気休めにはなりますがほとんどおもちゃのような製品が多いのが実情です。回復力も弱いですし、温度設定もかなりいい加減。壊れてしまう場合も多いのでせっかくのワインが駄目になっています可能性が高いのです。普段飲み用のワインしか入れないしという方でしたら向いているのかもしれませんが、そんなセラーに大事なワインを保管するのは考えものです。長い目で考えるとちゃんとしたセラーを購入するのが一番安上がりなのです。

また部屋を改造してセラーにするのが一番良いでしょうが、その場合も空気の循環するところにワインが直接あると温度差がありすぎてワインが劣化しやすいのでワインセラーの中であっても箱に入れておくことが必要です。これによってワインを2重に守ることが出来ます。

「ちょっと神経質すぎるんじゃないの」 とお思いの方もいるかもしれませんが、日本の場合はかなり気を付けないと美味しいワインは楽しめないのです。 最後にワインを保管する際の最も注意すべき点です。

とにかく1日の温度変化を2度未満にする事。

できる限り振動があるところに保管しないこと。
ワインのヴィンテージについて考える [2007年06月25日(月)]
 
ヴィンテージ評価の基本はその年に出来た葡萄の出来と考えて良いでしょう。

当たり前の話ですが、ワインは葡萄の出来いかんにかかっています。醸造方法などにすぐ目がいきがちですが、なんといっても一番大切なのは葡萄の出来なのです。その出来具合でその後の作業も変わってくるのです。

収穫の時期もとても重要で、生産者によってかなり考え方が異なります。

ワインは面白いもので、収穫前に葡萄を食べてみると分かるのですが、その生産者のワインが思い浮かびます。その位、畑の立地、生産者の葡萄の育て方でワインの味わいが変わってくるのです。

ヴィンテージ評価をする際に、葡萄の出来だけで判定してはいけません。実際に出来上がってきたワインは、思いがけないものだったりすることもあるのです。熟成過程も年によって随分と違います。

1990年代後半当たりから、ワインの世界は随分と変わってきました。ヴィンテージ差がそれほど大きな問題では無くなってきたのです。世代の交代や、技術的な進歩もあって、今までだったらあまり良くないヴィンテージになってしまうような年でさえ、かなり美味しいワインが出来るようになってきたのです。温暖化の影響もあって、今まで経験しなかったような年さえあります。

つまりここ10年のワインに関しては、考え方を変えるべきです。

この年は買わない方が良いではなく、その年のワインをいつ楽しむかなのです。

ワインは美味しいときに飲むのが一番なのです。グランヴァンが必ずしも村名ワインより美味しいとは言えません。飲み頃によっては格下のワインの方が美味しいときすらあるのです。

こういった考え方に、コンディションの良さが加われば、ブルゴーニュでいえば、ブルゴーニュ・ルージュや、村名ワインにも十分な価値が出てくるのです。

皆さん、ロバートパーカーも最近は個人的な意見ではなくグループを組んでいるので、以前のように面白みがないですし、彼の癖を把握するのも難しく参考程度にしかなりません。

ワインを日々の生活の中で特別のものではなく生活の中の一部であるととらえている方は、今美味しいワインを飲みたいという気持ちが強いでしょう。シチュエーションを考え、その時々に合わせたワインを楽しむ。そのためにはあまりグレードの高さばかりに目を奪われていたり、ヴィンテージばかりを気にしていると美味しいワインは飲めないのです。

1990年以前のヴィンテージに関しては経験則と想像力がものをいいます。1984年のブルゴーニュでさえ吃驚するほど見事な熟成をへた官能的なワインもあります。生産者によってはヴィンテージなんて関係ないんじゃないの?っというくらいどのヴィンテージも同じようなワインを造る生産者もいますし、オフ・ヴィンテージでないと美味しいワインを造らない生産者もいるのです。

世間に出回っているヴィンテージチャートに関しては、かなり大雑把なものだということを覚えておいた方が良いでしょう。
自然派のワイン [2007年06月25日(月)]
 
自然派のワインこそコンディションが命です

ビオとは、フランスが国として定めたワインの生産方法の基準でありビオ認定を受けているワインのみが自然派の素晴らしいワインというわけではありません。

実際もっと素晴らしいワインを造っている場合もあり、この言葉に惑わされるのは正しいとは言えません。国が推奨していることもあり補助金がもらえるためにビオ認定を受ける場合もありますから、ビオであれば良いワインという図式は成り立ちません。

あきらかに巧く造られていないワインが、ただ生産量が少ないとか、話題性だけで市場に出てくることがよくあるのです。

農薬に汚染された土地で急にビオでワイン造りを始めても、土地が浄化され、本当に素晴らしい葡萄が出来るまでに15年は掛かると言われているのです。

農薬に犯されていない土地で造られた葡萄は見事なほどに力強いワインになります。それにも関わらず内容の優れていない話題優先のワインが輸入され続けているということは、いかに日本にまともなバイヤーがいないかということを物語っています。

合田さんが以前からビオを含めたオーガニック系のワインを総称して自然派と言っていましたが、まさにこの言い方の方が分かりやすいと思います。
自然派のワインにはビオ・ディナミ、ビオ・ロジック、リュット・レゾネがあります。

【ビオ・ディナミ】
ルドルフ・シュタイナー博士の提唱した生産方法で、一番の特徴は天体の動きを考慮した耕作方法です。天体の動きを考慮した農作の方法が事細かく規定されているためにかなりシンドイ作業です。有名な生産者ではルロワがドメーヌで実践しています。葡萄の栽培においては天然の指定されたものしか使用できません。しかし土地から農薬が抜けるまでにほぼ15年はかかると言われているのでこの農法を実践しても本来のワインが出来上がるまでに時間と労力は計り知れない物となります。実際ルロワも本来彼女が造りたかったワインが出来始めたのは2000年を越えたあたりからでしょうか。しかし以前から農薬を使わずに葡萄を栽培しているところもありそのような畑からは驚くほどピュアーなワインが造り出されています。ビオのワインは弱いというのが一般的な認識ですが、一部のワインに関しては驚くほど力強いので驚かされることもあります。

【ビオ・ロジック】
除草剤や殺虫剤などの農薬の禁止、化学的に合成された肥料の禁止、認定された有機肥料を使う、病虫害のためにボルドー液とフェロモン剤の使用は可、酸化防止のための二酸化硫黄と補酸のための酒石酸は使用できる醸造する際の器具等、瓶詰めのための器具も認証されたものを使う上記の作業を2〜3年継続して行うことによって認証されます。その後も国による検査を定期的に受けなければなりません。

【リュット・レゾネ】
一言で言うと減農薬栽培。葡萄の栽培方法から携わるスタッフの意識改革、道具まで細かく規定されていて、徐々に変わっているようです。必要なとき以外は農薬を使わない、ある意味とても現実的な生産方法です。実際リュット・デゾネの認定を受けていない生産者もこのような生産方法をとっている生産者は沢山います。意識の高い生産者は逆にいいワインを造るためにこのような規定に縛られる事を嫌がりあえて認定をとらないのです。

このように土地を活性化させ、本来の生態系にする事で、ちゃんとした土壌でワインを造っていくという大きな流れがあるのです。人工的な肥料や農薬を使わないという事は、つまり、それだけ手間が掛かるという事です。

酸化防止剤に関しては、ビオであっても使用している生産者はまだまだ多いのが現実です。一部の生産者は実験的に酸化防止剤を使わないワインを造っていますが、正直成功しているものもあれば問題があるものもあります。葡萄の力強さに掛かっているのでしょう。

自然派のワインは、実は色々な意味でまだ発展途上のワインが多いのです。まして非常にコンディションに左右されやすく、日本で…となると本当に美味しく飲めるワインがかなり少なくなってしまいます。

自然派のワインは現在、一つの流行とも言える現象がありますが、実際美味しいワインを見つけるのはかなり難しいという事を憶えておいた方がよいでしょう。造り手を厳選した上で、コンディションに気を配らなければ、自然派のワインは美味しいワインにたどり着けません。ある意味、ワインの世界にとっては古くて新しい分野なので、香り、味わい共に今まで皆さんが慣れ親しんできたワインとの差は大きいのす。つまり美味しいと認識する際に多少なりとも今まで飲んできたワインとの印象の差が出ることになります。自然派のワインはその名前の通り、かなりピュアで綺麗なワインが多いのが特徴です。本来の葡萄の味わいが感じられるワインが多く、良いコンディションのワインは抜栓直後、常にフレッシュ感があります。自然派のワインは好きじゃないと思っている方は、もしかしたらコンディションの良いワインを飲んでいないことも原因の一つかもしれません。

現在ワイン生産国の中で問題となっているのは、農薬による土壌の汚染によって土地が痩せてしまうことです。これは実はワインの世界だけではなく、インドなどの紅茶の生産国でも問題になっています。農薬に犯され微生物のいない痩せた土地からは、実は品質の高い葡萄は作れないのです。

60年代のコンディションの良い古酒を飲むと、いかに70年代以降のものが農薬によって土壌が汚染されてきたかが分かります。そういったことからも自然派への動きは今後、もっと大きな流れになって行くことが予想されます。小手先の化粧をするよりも、力強い土地の恵みである本来の姿を持った葡萄を蘇らすことが今後のワインの世界にとって重要なことだと思います。
ワインは生鮮食品と同じです。 [2007年06月25日(月)]
 
ワインは生もの、生鮮食品と一緒なのです。牛乳や肉、魚、一部の野菜などが、鮮度を保つために冷蔵されているのに、なぜワインだけが冷蔵されていない店内に並べられているのでしょう。

お店によっては、高級ワインはセラーに保管されているのに、リーズナブルなワインは店頭にそのまま放置されている。

本当に不思議な現象だと思います。

「ワインは強いから大丈夫」

「リーズナブルなワインはすぐ飲まれてしまうからそんなに神経質にならなくても」

そんなことをいう専門家といわれる人をよく見かけます。

でも考えてみてください。1日でも常温で放置された牛乳や魚介類を貴方は買う気がしますか?

ワインとはそういうものなのです。

でもきっと反論する人がいるでしょう。

「フランスではセラーなんか使わないでそのまま店内にワインが置かれているじゃないか!」

フランスは日本とは湿度が違い、店内にはいるとある程度の一定温度が保たれている場合が多く、国内で生産されたワインはあまり長い間輸送もされていないので大きな問題は起こらないのです。

しかし実は、問題のあるワインショップも沢山あるのが現実です。最近は温暖化の影響で、フランス国内でも特に観光客向けのワインショップではかなりアバウトな管理が行われていて、酷い状態のワインが沢山あります。

つまりフランスでさえ管理する側のセンスが問われる状況があります。

日本は今亜熱帯気候に近い状況です。湿度も高く室外と室内の温度差はあまりない場合が多く、逆に室内の方が温度が高くなってしまう場合すらあります。特に大都市ではヒート現象のために地方都市よりもあるかに高い温度になるのです。一日の温度変化の幅も多く、ワインにとってはかなり過酷な環境なのです。

ワインは定温管理されていても1日の温度変化が2度未満に保たれていなければ劣化していきます。この現実を良く覚えておいてください。
ワインが手元に届くまでどのように輸送管理されているのか [2007年06月25日(月)]
 
例えば、フランスからワインを輸送する際、最善の方法はヒルブラントなどの定温輸送を使い、船上でも定温コンテナを使い、寺田倉庫などの厳重に温度管理できる国内倉庫を使い、各レストランや酒屋さんにはリーファーシステムを使う、これが今最善とされる輸送方法です。これ以外にも細かい要素がありますが、それはまた追々お話しいたします。

現在、日本のインポーターでフランス国内で定温輸送のトラックを使っているインポーターは極僅かです。

船便に関しては定温輸送しているインポーターが増えてきましたが、安価なワインに関しては使っていないところが多いのです。通常コンテナは船上に積まれるためにヨーロッパからワインを輸入する際は、赤道を2回通ることになります。船底に積めば大丈夫と言う方もいますが、実際そういったワインを飲んで満足した試しはありません。それでも良いという方は、かなりアバウトな状態のワインでも認めてしまうような感覚しか持ち合わせていないのでしょう。

ラシーヌなどの輸入したワインを飲むと分かるのですが、リーズナブルなワインでも細かい要素ががよく分かり、本当にコンディションの良いワインとはどういったものなのかという見本例とも言えます。日本のワイン専門家といわれる人の多くは、昔からのワインの味に慣れ過ぎていて、この繊細さの違いを認識していない人が多いのです。

基本的にリーファーなど使わなくても大丈夫、などといっている人の意見は無視するのが一番です。有り得ないのです。

ちなみにアメリカからのワインの輸入に関しては11月から3月頃まではリーファーを使わなくてもあまり支障がないことが知られています。

結局はリーファー、定温輸送と書かれていても実際使っていない業者や、船上でした使用していない場合が多いので、この言葉だけを信用な出来ないのです。

ちなみに個人宅への配送となると、現在酒屋さんまで厳重な管理下で送られたワインも、リーファーシステムは個人配送をしていないので、ヤマトなどのクール便しか配送方法はありません。冷えすぎる危険性もありますが、ね熱廃する危険性を考えると、今最善の方法なのです。

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