「偏っている」捕鯨委員会をあざわらう日本
2006-06-19 00:04:06
「偏っている」捕鯨委員会をあざわらう日本
by Staff and agencies
Guardian Unlimited 2006年6月16日
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1799553,00.html
今日、日本政府は、商業捕鯨の禁止が覆されなければIWC(国際捕鯨委員会)からの脱退もありえるとほのめかした。
JFA(水産庁)の森下丈二漁業交渉官は、IWCは「偏って」おり、世界の鯨資源の効果的な活用を妨げていると言う。
カリブ海のセントキッツで開かれている IWCの年次会合の開会式で、出席している70ヶ国を代表して発言した森下氏は、日本が他の参加国の商業捕鯨再開への賛成票を援助の申し出で買収しているという批判を否定した。
「我々はそんなことをしたことはない」と森下氏はBBCラジオ4の番組「Today」で答えた。「日本はそんな活動をしたことは一切ない」。
森下氏は、商業捕鯨の制限をなくすことにこだわっているのではなく、IWCが持続可能な漁業域での科学的な上限をきちんと出して許可することだ、という。
「いくら獲ってもよいように商業捕鯨の禁止を覆そうというのではない。持続可能な捕鯨を求める我々の視点から、商業捕鯨の禁止をやめようということだ」と森下氏。
「我々は、IWCは非常に偏向していて、水産資源を管理する組織としては機能していないと考えている。我々はこの組織を普通の状態に戻し、絶滅の危機に瀕していたり数が減っている種は守りながら、捕鯨ができるように進歩させたいだけだ」。
「しかし、IWCをまともな状態に戻せないのなら、この組織に存在意義はないと思う」。
商業捕鯨の禁止は1986年から続いている。しかし日本は、絶滅に瀕していたいくつかの種類のクジラは数が回復したとして、再開を求めてきている。
この20年は、日本とアイスランドだけが、科学的な調査のためだとして禁止の穴をかいくぐり、捕鯨を続けている。しかし日本では食品店やレストランで普通にクジラの肉が売られている。
またノルウェーは、IWCの禁止を堂々と無視し、商業捕鯨を続けている。
環境保護団体は、日本の熱心なロビイングにより、IWCにおいて捕鯨に賛成する国が多数を占めるのではないかと危惧している。
日本は、たとえばカリブ諸国のセント・ルシア、セント・ヴィンセント、アンティグア、ドミニカ、グレナダ、セント・キッツの6カ国に1億ドル(約116億円)の漁業援助を1998年以来提供している。これらの国の大半は捕鯨賛成国になっている。
反捕鯨キャンペーナーは、日本はさらに新しい国――海に面していない内陸国をも捕鯨賛成国としてIWCに参加させようとしていると批判する。
日本が商業捕鯨の再開を勝ち取るために必要な75%の賛成を得る可能性は低いと見られているが、賛成が過半数になれば、大きな勝利と言える。
「(過半数を得れば)IWC自体の姿勢を商業捕鯨に前向きなものに変えられる」と、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどとともに反捕鯨票を投じているアメリカ代表団の代表ビル・ホガースは言う。
「今回の会合はIWCの真価が試される正念場だ」と国際動物福祉基金の鯨類生物学者ヴァッシリ・パパスタヴルーは警告する。
「1970年代以来初めて、捕鯨派の手中に落ちる。キツネにニワトリ小屋の番をさせるようなものだ」。
主催国セント・キッツ代表団の広報官ラファエル・アーキボールドは、厳格な保護から持続可能な漁業・捕鯨への移行が焦点になると言う。
「クジラも種類によっては豊富な数のいるものもある。それがただどんどん増えて、増えて、増えたらどう思います?」
アーキボールド氏は、自国の反対意見から守るため、クローズドの投票が必要だとも言う。セント・キッツは商業捕鯨に賛成するが、自国の観光産業は捕鯨が再開されれば被害をこうむる。過去12ヶ月間に、アイスランド・ノルウェー・日本の3カ国は2500頭のクジラを殺した。これは商業捕鯨の禁止が導入されて以来もっとも多い。
今週前半、今年初めに南大西洋で日本の捕鯨船の操業を妨害したグリーンピースの船「アークティック・サンライズ」号はセント・キッツの領海に入ることを禁じられた。
グリーンピース・インターナショナルのジョン・ボウラーは、「セント・キッツがアークティック・サンライズの入域を禁じたことにはショックを受けている。おそらく、捕鯨への批判を潰すために、日本政府がセント・キッツに働きかけたのだろう」とコメントしている。
同団体によると、日本人の70%は捕鯨に反対だが、クジラの肉を食べたことがない人は20%しかいないという調査結果が出たと今日発表している。
原典/
Friday June 16, 2006 GMT 4:45pm
Japan hits out at 'polarised' whaling council
by Staff and agencies
Guardian Unlimited
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1799553,00.html#article_continue
by Staff and agencies
Guardian Unlimited 2006年6月16日
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1799553,00.html
今日、日本政府は、商業捕鯨の禁止が覆されなければIWC(国際捕鯨委員会)からの脱退もありえるとほのめかした。
JFA(水産庁)の森下丈二漁業交渉官は、IWCは「偏って」おり、世界の鯨資源の効果的な活用を妨げていると言う。カリブ海のセントキッツで開かれている IWCの年次会合の開会式で、出席している70ヶ国を代表して発言した森下氏は、日本が他の参加国の商業捕鯨再開への賛成票を援助の申し出で買収しているという批判を否定した。
「我々はそんなことをしたことはない」と森下氏はBBCラジオ4の番組「Today」で答えた。「日本はそんな活動をしたことは一切ない」。
森下氏は、商業捕鯨の制限をなくすことにこだわっているのではなく、IWCが持続可能な漁業域での科学的な上限をきちんと出して許可することだ、という。
「いくら獲ってもよいように商業捕鯨の禁止を覆そうというのではない。持続可能な捕鯨を求める我々の視点から、商業捕鯨の禁止をやめようということだ」と森下氏。
「我々は、IWCは非常に偏向していて、水産資源を管理する組織としては機能していないと考えている。我々はこの組織を普通の状態に戻し、絶滅の危機に瀕していたり数が減っている種は守りながら、捕鯨ができるように進歩させたいだけだ」。
「しかし、IWCをまともな状態に戻せないのなら、この組織に存在意義はないと思う」。
商業捕鯨の禁止は1986年から続いている。しかし日本は、絶滅に瀕していたいくつかの種類のクジラは数が回復したとして、再開を求めてきている。
この20年は、日本とアイスランドだけが、科学的な調査のためだとして禁止の穴をかいくぐり、捕鯨を続けている。しかし日本では食品店やレストランで普通にクジラの肉が売られている。
またノルウェーは、IWCの禁止を堂々と無視し、商業捕鯨を続けている。
環境保護団体は、日本の熱心なロビイングにより、IWCにおいて捕鯨に賛成する国が多数を占めるのではないかと危惧している。
日本は、たとえばカリブ諸国のセント・ルシア、セント・ヴィンセント、アンティグア、ドミニカ、グレナダ、セント・キッツの6カ国に1億ドル(約116億円)の漁業援助を1998年以来提供している。これらの国の大半は捕鯨賛成国になっている。
反捕鯨キャンペーナーは、日本はさらに新しい国――海に面していない内陸国をも捕鯨賛成国としてIWCに参加させようとしていると批判する。
日本が商業捕鯨の再開を勝ち取るために必要な75%の賛成を得る可能性は低いと見られているが、賛成が過半数になれば、大きな勝利と言える。
「(過半数を得れば)IWC自体の姿勢を商業捕鯨に前向きなものに変えられる」と、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどとともに反捕鯨票を投じているアメリカ代表団の代表ビル・ホガースは言う。
「今回の会合はIWCの真価が試される正念場だ」と国際動物福祉基金の鯨類生物学者ヴァッシリ・パパスタヴルーは警告する。
「1970年代以来初めて、捕鯨派の手中に落ちる。キツネにニワトリ小屋の番をさせるようなものだ」。
主催国セント・キッツ代表団の広報官ラファエル・アーキボールドは、厳格な保護から持続可能な漁業・捕鯨への移行が焦点になると言う。
「クジラも種類によっては豊富な数のいるものもある。それがただどんどん増えて、増えて、増えたらどう思います?」
アーキボールド氏は、自国の反対意見から守るため、クローズドの投票が必要だとも言う。セント・キッツは商業捕鯨に賛成するが、自国の観光産業は捕鯨が再開されれば被害をこうむる。過去12ヶ月間に、アイスランド・ノルウェー・日本の3カ国は2500頭のクジラを殺した。これは商業捕鯨の禁止が導入されて以来もっとも多い。
今週前半、今年初めに南大西洋で日本の捕鯨船の操業を妨害したグリーンピースの船「アークティック・サンライズ」号はセント・キッツの領海に入ることを禁じられた。
グリーンピース・インターナショナルのジョン・ボウラーは、「セント・キッツがアークティック・サンライズの入域を禁じたことにはショックを受けている。おそらく、捕鯨への批判を潰すために、日本政府がセント・キッツに働きかけたのだろう」とコメントしている。
同団体によると、日本人の70%は捕鯨に反対だが、クジラの肉を食べたことがない人は20%しかいないという調査結果が出たと今日発表している。
原典/
Friday June 16, 2006 GMT 4:45pm
Japan hits out at 'polarised' whaling council
by Staff and agencies
Guardian Unlimited
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1799553,00.html#article_continue



