暑くなりました。
夏にどんなバッグを持つか、いつも悩んでいました。
学生時代、母が定期購読していた『ミセス』という雑誌には、この時期決まって『RODO』というメーカーのカゴのようなバッグやプラスチックのバッグが載っていて、素敵だなぁと思っていました。
でもそのころの母の世代になってみると、RODOのパーティバッグは相変わらず素敵だけれど、もっとカジュアルに持つバッグは、私にはもう若すぎる感じです。
ある程度の収納力も必要ですし、夏らしい軽やかさも欲しいし、などと考えているうちに毎年秋になってしまうことを繰り返していました。
何年か前、日本橋三越で素敵な方をお見かけしました。
白い麻のブラウスにグレーのタイトスカート、手には上質なブルーグレーのオーストリッチのハンドバッグをお持ちでした。なにげなさすぎるほどの装いを、そのバッグがグレードアップしていて、バッグの大切さを再認識したものです。
ここで上質なと書いたのは、オーストリッチやクロコダイルは、手ごろなお値段のものから超高級品まで、価格帯が広くありますが、(型押しは論外として) 悲しいぐらいにお値段に比例して品格が異なるものだと思うからです。その方のお持ちだったものは、本当に上品なものでしたので、オーストリッチに対する認識が改まったほどでした。
そんなことが頭にありながら帝国ホテルのタワーを歩いていたとき、このバッグに目が留まりました。
それまで、決して興味を惹かれなかったドイツのブランド 『コンテス』 です。
着物姿のおば様が持つというイメージが強く、ご成婚のときの雅子様がお持ちになったということで話題になったということも記憶に残らなかった 『コンテス』 なのですが、鮮やかなグリーンの色と、さっぱりした形で、しばらく何もお買い物をしなかった私が衝動買いをしてしまいました。
正確には、衝動買いというにはあまりにも高いお値段でしたので、少し迷ったのですが、ちょっといやなことがあったときでしたので、エイヤッと清水の舞台から飛び降りたわけで・・・
でも、これが大正解。どんな洋服にもよく合うし、軽いし収能力はあるし、着物にも素敵だし、なんといっても、スカートにブラウスのような装いにもインパクトを与える存在感。
このバッグに負けない存在感のある中年を目指しています。