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ヴェネツィア的生活

自他ともに認めるVENEZIAマニア。
東京に暮らしながら、都市型スローライフ、
おいしいヴェネツィア的生活を実践中。

COCCOLONE
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東京に戻ってまだうっすら時差ぼけ中。こっちの日常にフィットしたいようなしたくないような、旅の終わりにいつもやって来るふわふわした感覚。朝食はいつも通りカプチーノとヨーグルト。数日前マリーナにもらったフォカッチャ(ヴェネツィアではパネットーネに似た甘いパン菓子のことを言います)を食べる。「ヴェネツィアのことを懐かしく思い出しながら食べてね」といわれた通り、充分に思い出に浸りながら。
ところで、今まで楽しかった思い出に浸るという気持ちを一言で表すぴったりなイタリア語はないと思っていたのだけれど、実はCoccoloneという言葉があるということをマリーナに教えてもらいました。Coccoleという言葉があって、お母さんが子供をいいこいいこしたり、抱っこしたりすることをいいます。nostalgiaというと、やや寂しさや悲しさが伴うニュアンスになるけど、コッコローネは甘くやさしい気持ちなんですね。



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2012年5月19日(土) 12:49 [ vita giornale ]
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帰国報告
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ARRIVOOOO! 予定通りヴェネツィアから戻りました。
眼福、美味、微笑、感動、感傷、幻想ーーー。クリムト、オペラ@フェニーチェ「ラ・ボエーム」スロヴェニア、カナレット、サン・ダニエレ村、エリオット・アーウィットーーー。
ヴェネツィアにて20日間、解放されてきました。「命の洗濯」という言葉、誰が最初に使ったかは知りませんが、しみじみ噛みしめてきました。

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滞在中けっこうこまめにfacebookでリアルタイムにアップしていましたが、結局ブログは更新できずでした。しかも、facebookに登録していなくても見るだけならできるのだと勘違いしておりました。なので、リンクで見られるものをょっとだけひとつふたつはりつけておきます。詳しいご報告はまた後日。まずは帰国のお知らせまで。

2012年5月19日(土) 12:39 [ venezia ]
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もういくつ寝ると
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ただいま、例によって荷作り奮闘中。今回は荷物も少なくして身軽に――と思ったものの、やっぱりお土産をあれやこれや買い集めてしまい、荷物はふくらむばかり。イタリアへのお土産は長年通ううち、定番のようなものができています。筆頭は湿布薬、病院で貰える医療用のものです。イタリアにももちろん湿布薬はあるけれど、クオリティ的に比較にならないくらい日本製はすぐれものなんです。昔、マンマのために持って行って以来、ヴェネツィアのとある地域で口コミで広がり、今やみんなが欲しがる人気アイテムに。湿布もいろいろあって、ひやっと冷たいもの、伸縮性のあるタイプとか、市販品の薄くて透明で見えないものや微香性とか、商品開発の粋なところが、イタリア人にとっては、もう神秘なわけですね。お土産に持って行った湿布はみんな半分に切ったりして、大事に使っています。意外なところでは、日本の布製ガムテープも喜ばれます。あ、偶然どちらも粘着系ですね。

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それから靴下、特にバレエシューズのようにベルトのあるタイプのミニソックスは、イタリアにはないので人気。前回お土産であげたサンドラからリクエストがきているくらい。これも、みんなの顔を思い浮かべながら、1ダースほど買い、そのほかにも激落ちスポンジ、ユニクロのルームシューズ、柿の種、ほうじ茶、わさび、インスタント味噌汁などなど、結局行商人のような有様です。あ、今回は「わたりのふぐろ」も大事なお土産の品です。
前回2010年の11月に行った時は、急遽出発数日前にmac airを購入し、初の現地からのブログ更新を果たしたのでした。今回もmacは持って行きますが、更新は主にfacebookのアップになりそう。なので、みなさまこちらのチェックをよろしくお願いいたします。

2012年4月21日(土) 01:31 [ vita giornale ]
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旅の服
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衣更えのついでに今度の旅行の服装計画。候補の服をいったんあれこれ広げてみてから、着回しのきくコーディネートを考えながら、取捨選択していくとまとまりやすい。私はやたらと物持ちがよく、同じ服を長く着る性格。おまけに好みがかなり一定なので、新しく買い替える時も同じような服のことが多い。つまり、いっこうに代わり映えしないわけ。
旅の服といっても、基本は機能的で動きやすい普段着と一緒なんですが、こうしてみるとやっぱりボーダーが多いですね。色は黒、グレーのモノトーンベースに大好きなグリーン系のさし色が定番。好きな色は気持ちが落ち着きます。同じ服でもスカーフひとつで気分が変わり、温度調節もできるので便利です。もうちょっと明るい色のものが着たいから、それは現地調達するつもり。
旅行の時はいつにも増してユニクロのボトムスが活躍します。今回は黒のレギンスパンツを新規にゲット、裾丈をレギュラーと短めの七分丈にして2本買いました。それから靴下は圧倒的に日本製が優れていて、お土産にしても喜ばれるので、いつも多めに持っていきます。去年フリーマーケットで買った水玉のレトロなワンピースも持っていってみようかな。レーヨン素材でシワにならず、小さくたためるし。イタリアまであとちょっと。旅の支度も楽しみたい。
2012年4月16日(月) 01:42 [ vita giornale ]
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ラブリーいちごジャム
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今年も栃木のいちご農家に嫁いだ姪から「ジャム用の小粒いちご」が届きました。今年もまた無事に届き感謝です。復興支援している宮城の亘理町からもいちごが届く我が家、この時期は毎日いちご祭り!です。
さて、去年とまったく同様にジャム作りにとりかかります。いちごジャムの作り方はシンプルこの上なし。グラニュー糖をまぶして2時間ほど置き、弱火でアクを取りながらことこと煮ること30分ほど。家中に甘いいちごの香りがし、ほんわかラブリーな気分に。去年はこのいちごにずいぶん気持ちが慰められたものでした。
たしか中学の家庭科の調理実習でいちごジャムを作ったことがあったっけ。その時は、白い琺瑯引きのボウルを使ってぐつぐつ煮た記憶。当時、ジャムを手作りするなんて、そんな生活はなんだか物語の中だけのような気がしたものでした。もちろん、今ここでいちごジャムを作っている自分なんて夢想だにしなかったかなーーなどととりとめもないことを思いながら、やさしい時間が流れて、甘酸っぱいいちごジャムが出来ました。

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2012年4月15日(日) 18:19 [ cucina ]
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ヴェネツィアへ
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今月の下旬やっとやっとヴェネツィアへ行くことにしました。去年は結局行けなかったので、実に1年半ぶりです。エアチケットを買う前の、いつものお約束の儀式、まずはヴェネツィアのマンマに電話をしてみることに。マンマは電話に出るなり、「チャーーーオ、いつ来るの?早くビリエット(チケット)を買いなさい」と、これもまたあいかわらずの元気な声。で、すみやかに予め下調べしておいたエア・チケットをネットで購入するわけです。

旅に行こうと思った時から旅が始まる、というのがわたしの持論なのですが、その意味では、ネット上でのディスカウントチケット探しをはじめた時点がスタートです。その昔は旅行代理店と電話でかけひき、トーマスクックの時刻表やガイドブック首っ引きだったけれど、なんでもネット検索&予約できる昨今、旅の手配も様変わりしたものです。
そして今までとのさらなる違いはイタリアの友人たちへの連絡がFacebookで済んでしまうこと。リアルタイムでさくさく連絡できるので、楽なことこの上なしですが、逆に相手から「〜を買って来て」というようなリクエストもぽんぽん返ってくることにもなるけれど。

昨年の震災のことがあるので、また再び会えることに、イタリアの皆もわたしもお互いに格別な思いがあります。昨年3月のあの不安と混乱で心が暗く押しつぶされそうだった日々に、ヴェネツィアは遥か遠くに浮かぶ夢のような存在でした。心のどこかで「もしかしたら、もう二度とヴェネツィアには行けないのかもしれない」と思ったことも一度ならずありました。。

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さて、4月下旬から5月半ばにかけては、ヴェネツィアが最も美しい季節です。復活祭の頃に一気に春がやって来て、空は覆いを取り払ったように晴れわたります。クレマチスや藤の花が咲き、メルロ(クロウタドリ)が啼き、すみれ色に輝くティエポロの空、そして、大好きなアスパラガスの季節でもあります。アスパラガスの産地で有名なバッサーノのアレッサンドロは早くもこちらの気持ちを見抜いていて「アスパラガスを食べにおいで」というメッセージ。もちろんバッサーノも、プロシュットのサン・ダニエレ村にも行きますとも!

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その上、なんという神の采配か、サンマルコのコッレール美術館ではKLIMTの大展覧会の会期中ではありませんか!!実は今一番観たいのはクリムトの絵だったのですから。ヴェネツィアでクリムトーーこの展覧会を見るためだけでも訪れる価値があるというものです。今までもヴェネツィア、パラッツォ・グラッシィでダリ、バルテュス、ピカソ、そして前回はサン・ジョルジョ・マッジョーレでのピラネージというそれぞれに重要な展覧会に遭遇してきたけれど、今度もそれらに匹敵する体験になりそう。ヴェネツィアでクリムトに出会う。夢が叶う、という気分を久しぶりに噛みしめています。
2012年4月4日(水) 01:42 [ favorite ]
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いちごの気持ち
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東北随一のいちご産地だった亘理町。昨年の震災により、いちご農家はほぼ壊滅状態となりました。しかし県内でもいち早く復興を目指して立ち上がり、今年の春には2割とわずかながらも、いちごを出荷するに至りました。まだまだ亘理の里にいちごの香りがあふれる春には遠いですが、真っ赤ないちごは亘理の希望のシンボルでもあります。
昨年の秋、東京青山で〈STRAWBERRY FIELDS FOREVER〉のいちごパレードをして応援した頃には、こんなに早く亘理のいちごを味わえるとは思っていなかったので、感激もひとしおです。亘理のいちごの品種は「もういっこ」、「仙台いちご」というブランドいちごとして販売されています。ちょっとおおぶりで、きゅっとしまった美形ないちご、香りも味も濃厚です。送られてきた箱を開けるとふんわりと春の香りが広がりました。

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亘理の手しごとプロジェクトでFUGUROと並んで製作している「いちごストラップ」。ストラップといっても、携帯電話につけるものではなく、バッグチャームとしてつけるアクセサリーです。手をさしのべてくれた多くのみなさまへの感謝の気持ちを、ひと針ごとに縫いこめました。てしごとプロジェクト「WATALIS」のサポーターグッズとして販売しています。

〈亘理の里から感謝の心をこめて〉
東北随一のいちご産地だった亘理町。
真っ赤ないちごは町のシンボルです。
手をさしのべてくれた
たくさんのみなさまへ、
ひと針ごとに感謝の気持ちを
縫いこめました。
今までありがとう。
そしてこれからもずっとありがとう。
2012年4月3日(火) 18:05 [ favorite ]
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「FUGURO」春のコレクション
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以前にもこのブログでご紹介した宮城県亘理町地域復興手しごとプロジェクト「わたりのふぐろ」春の新作です。

「FUGURO」は、コミュニティー復活の願いを賭けた地元の女性たちによる手仕事プロジェクト。ふるさとに伝わる古きよき習わしや感謝の心をかたちにしようとしています。発足のコアメンバーを中心に、地域の女性たちへ作り手の輪を広げています。
FUGUROのマークは日本の伝統文様の「宝袋」をモチーフに、大切なものを包む心を表現しています。ふぐろの紐は結ぶ、つなぐ、気持ちのあらわれです。製作グループ名の「WATALIS」ワタリスは、亘理町と“お守り”という意味の“TALISMAN”を組み合わせた造語。亘理から多くの方々へ感謝の心をお守りのように届けたいという思いを込めた名前です。
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※レトロな柄にフクシャピンクを合わせた色使いが新鮮。ブランドバッグにも似合いそう。

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※同じ着物でも柄合わせによって違った表情になります。

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※黒の豆絞りと赤のきいた絣がキュート。何を入れようか考えて楽しくなりますね。


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FUGUROはもともと、震災により被害を受けて壊すことになった地元の呉服屋さんから譲って頂いた着物を使って作りはじめたものですが、継続的に製作をしていくために、不要になった着物など材料のご提供を求めています。呼びかけにこたえて、多くの方から着物地や反物など材料のご支援が寄せられ、ますますふぐろ作りに励んでいます。
不要になったとはいえ、多くの思い出や気持ちのこもった生地を無駄にしないよう、感謝の気持ちを込めながら縫っています。FUGURO作りの活動には、郷土のゆかしい風習を伝えることに加え、着物地の美しさ、着物を纏うこころを伝える意味もあるのです。
かつては日々の晴れがましい気持ちとともにあった着物たち。亘理の女性たちの手によって、美しいFUGUROに蘇るのは、まさにこの地の復活と重なります。

亘理に伝わる本来の姿を再現したヴィンテージ復刻版タイプ、モダンな色使いがトレンドファッションにも似合うレギュラータイプ、どちらも丁寧なつくりで、作り手の真心が感じられます。
今年に入り「FUGURO わたりのふぐろ」としてブランド化し、チャリティバザーや復興ショップでの展示販売などに出品し、おかげさまで多くの方々にふぐろをお求め頂きました。一方で講習による作り手の拡大、材料調達、助成申請、製作環境、ウェブサイトの準備などなど膨大な立ち上げ作業を並行しながらなので、まだまだ製作が追いついていかない現状です。4月に入り、ようやく仙台に拠点を置くNPO「共生地域創造財団」のご協力を仰ぎ、また様々な方々のご支援を得て、町内に拠点をかまえることとなりました。ふぐろ作りの製作アトリエであり、町の皆さんが立ち寄れる素敵な場になればと願っています。

4月8日にオープンする予定ですが、奇しくもこの日は「復活祭」の主日にあたります。
当日別の復興プロジェクトにより、あらたに亘理のシンボルとなるオリーブの木の植樹も行われる予定で、文字通り亘理の復活祭になりそうです。

「わたりのふぐろ」のフェイスブックファンページはこちら。

2012年4月3日(火) 14:09 [ favorite ]
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幸せのポモドーロ
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究極の好物という論議があります。日本人であれば「やっぱり卵かけごはんだよね」というようなあれですね。さてイタリア人だったらどうでしょう?
おそらくそれはSugo di pomodoro、つまりトマトソースのパスタではないでしょうか。毎日食べても飽きない味、というか毎日でも食べたい味。元々イタリア人に負けないくらいトマトのパスタが好きでしたが、はじめてヴェネツィアのマンマが作ってくれたトマトのスパゲッティを食べた時は、あまりの旨さに衝撃を受けました。そしてその呆気にとられるほどのシンプルな作り方を知って、もう一度驚いたものです。それまで料理の本をみたりしながらあれやこれやと工夫していたのに、マンマのリチェッタにはまるで敵わなかったのです。

今回はそのトマトソースの作り方をご紹介します。使うのは100%生トマト、缶詰は使いません。最近は料理用としてイタリア品種のトマト(肉厚で種のまわりのゼリー状の部分がない品種、サンマルツァーノが有名)も手に入りますが、ふつうのトマトでも大丈夫。その場合は、できるだけ完熟の肉厚のものを選びましょう。種のまわりのゼリー状の部分は水っぽくなるので取り除きます。使うトマトで、味はほぼ決まってしまうので、材料選びは慎重に。

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◆下煮/冷たい状態の鍋にザク切りにしたトマトを入れます。つぶしたニンニクをひと片、オリーブオイルをざっとまわしかけ、中火にかけます。そのまま、10〜12分程、様子をみながらトマトの形がなくなるくらいまで煮ます。トマトの水分が足りず、焦げつきそうな場合は、少し水を加えます。

◆裏ごし/ニンニクを取り除き、煮えたトマトをムーラン(イタリアではpassaverdura、野菜こし器)で漉します。漉した状態はまださらさらです。

◆煮つめる/漉したトマトに濃度をつけるため、弱火で煮つめます。トマトにもよりますが10分くらいを目安に、とろりとするまで。仕上げにほんの少しの塩、胡椒、オリーブオイルをたらして混ぜ込みます。この時点での塩味はあくまで控えめに。その時使う分を別鍋に取り分け、その度に塩味を調整します。


作り方はたったこれだけ。私はいいトマトを見つけたらまとめ買いし、トマトソースをたくさん作って冷凍保存しておきます。冷凍庫にトマトソースのストックがあると思うと、ちょっとウレシイ。
さて、ほかほかと湯気の立つスパゲッティにトマトソース、たっぷりパルミジャーノをかけて頬張りましょう。世の中にこれほどシンプルで、しかも旨いものがあるでしょうか。それは、なんともやさしく、思わず体がぴょんぴょんはねてしまうくらい幸せな味なのです。

2012年3月23日(金) 17:50 [ cucina ]
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緑のひと皿
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イタリア料理というと、豪快な肉料理や魚介料理のイメージが強いかもしれませんが、それらはどちらかというとレストランの料理。家庭での食事の大半を占めているのは実は野菜や豆類です。世界各国の料理を日常的に食べる雑食系の日本人と違って、イタリア人の食生活はかなり保守的、自家撞着的。当然のことですが、イタリア人は毎日イタリア料理、しかも自分の生まれ育った土地の料理を食べています。海岸地域では魚介料理、内陸部では肉料理が中心ですが、それら主菜には必ず野菜料理をつけ合わせ、肉や魚と野菜をバランスよく食べています。つけ合わせ野菜ーーコントルニにはいわゆる生野菜のサラダも含まれますが、茹でたり煮たり焼いたりと調理した野菜をたくさん食べます。ハムやサラミと野菜のひと皿、それにパンを少し食べておしまい、というのが典型的なイタリアのふだんの夕食かもしれません。

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※小松菜はなるべく茎の部分がしっかりしたものや、冬場ならちぢみ菜などを選んで。

野菜のコントルニには、焼き野菜グリリエ(griglie)茹で野菜(lesso)蒸し煮トリフォラート(trifolato)と炒め煮サルターテ(saltate)などがあります。ペペロナータのように色とりどりの野菜をトマトで味つけしたものも調理法としてはトリフォラートの一種です。いずれにしても調理した野菜は嵩が減るので、生で食べるより一度にたくさんの野菜を食べることが出来ます。つまりイタリア料理は、かなり効率よく野菜を食べることができるのです。
私は何より青菜系の野菜が好き。今回は我が家でも最も登場頻度の高いサルターテをご紹介します。緑の野菜を食べるには最高の方法ではないかと思っています。サルターテする野菜はイタリアではビエトラと呼ばれるフダンソウやブロッコリー、チーマ・ディ・ラーパ(蕪の菜花)などが一般的ですが、私は小松菜や菜花、かき菜でよく作ります。作り方は皆同じですので、ここでは最近のお気に入りの茎ブロッコリーで。

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◆下準備/茎ブロッコリーを下茹でします。茹でる時の湯には塩をひとつまみ。日本人の好みとしては、しゃきっとした歯触りを残したいところですが、イタリア的にはかなりくたっと茹で上げます。(ふつうのブロコッリーの時は丸ごと茹で、茹で上がってから切り分けます)
茹で汁は使うのでそのまま。ニンニクをひと片を押しつぶしたもの、唐辛子を1本(タネは取る)を用意します。
◆炒め煮/冷たい状態のフライパンにオリーブオイル、ニンニク、唐辛子を入れ、火にかけます。オイルが少しあたたまってきたら、茹でた茎ブロッコリーを入れます。ざっと炒めたところで、レードルに1杯分ほどの茹で汁を加えてオイルと乳化させます。オイルの温度が高すぎると、水分を一気にはじいてしまって分離するので、慣れないうちは一旦火を止めて茹で汁を加えたほうがいいかもしれません。最後に塩、胡椒を加えて出来上がりです。


このサルターテの最後に茹で上げたパスタを加えれば、青菜のパスタになります。これもイタリア人が常食とするパスタのひとつです。下の写真は菜花のスパゲッティ。

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2012年3月12日(月) 17:42 [ cucina ]
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