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  <title>パリの音楽・アート雑記帳</title>
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  <title>新ブログなどのお知らせ</title>
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  <description>こんにちは。

これまで「パリの音楽・アート雑記帳」として書いてまいりましたが、パリ以外の話題も多いことから、このたび「ヨーロッパの音楽・アート雑記帳」としまして、ブログを移設することにしました。これまでお読み頂いてありがとうございました！今後もどうぞご愛読いただければ嬉しいです。


また、音楽教育に関する取材を続ける中で、長く音楽を続けるには「まずよい耳をつくること」の大切さに改めて気づかされました。これは音楽だけでなく、外国語も同じ。そこで音楽教育と外国語教育の共通点に触れつつ、「才能開発は耳から」をテーマにしたブログもスタートしました。こちらもどうぞご覧頂ければ幸いです。</description>
	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-03-18T13:53:00+09:00</dc:date> 
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  <title>音楽はフラットな世界をつなげるか</title>
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  <description>こんにちは。

今読んでいるブログは色々ありますが、海外と日本の接点に関するものの一つが、石倉洋子さんのブログです。ほぼ毎日更新され、日・英語で書かれています。


昨年5月。友人と訪れた母校の大学祭で、初めて石倉先生の講演を聞きました。母校の大先輩にあたりますが、颯爽として素敵な方でした。内容は、これから国際競争力をつけるにはどんな戦略シフトが必要か、というテーマだったと思います。

ご自身の経験談を交えながらのお話には、深く納得し、共感しました。多くの言葉が印象に残りましたが、その中で、世界がフラットになった今、国際社会で力を発揮するには「グローバル・ニッチで勝負すること」にピンときました。日本が世界に誇れるものはまだ多くある、その競争力を磨き上げて発信しよう、という力強いメッセージでした。

前回ブログで触れた今治タオルは、タオルというグローバル市場で勝負したわけですが、「5秒で沈む高い吸水性」「最高品質の白タオルバリエーション」といったニッチ的視点にフォーカスすることで高評価を得、日本ブランドとして世界進出できた例といえそうです。


さて先日そのブログに、昨年1月にスイスで開かれた世界経済フォーラム総会（ダボス会議）の様子がリポートされていました。初日はサルコジ大統領がオープニング・スピーチをし、その夜はホテルでディナーパーティが開かれたそうです。「Power of Music」がテーマで、指揮者ズービン・メータ、ラン・ランなども出席。石倉先生はメータと同じテーブル（!）だったそうです。音楽の名のもとに様々な立場の人々が集まる、それが音楽の力ですね。


音楽そのものは広く共有された芸術文化ですが、音楽家であること（私は演奏家ではありませんが）、あるいは音楽業界に関わることは、ある意味グローバル・ニッチといえるかもしれません。ニッチだけどグローバル。どこかで世界と繋がっているのです。そしてニッチだからこそ、多くの人が気づかない視点から発信できるメッセージがある。

例えばアーティスト達の感性には、「まだ形になっていないものを音や絵、言葉で表現する力」、つまり「先を感じ取る力」があります。一人ひとり自分を信じて、「私はこれ！」と思える力を磨き、発信していく。そのうちに、同じ感覚や意識を持った同志が集まり、地域や国を超えたエネルギーが生まれてくるように思います。

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	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-03-17T11:26:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-d0e4532eb26430df6a71c0f3669b7602.html">
  <title>本質を伝えるデザイン戦略</title>
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  <description>先日、クリエイティブスタジオ「サムライ」主宰・佐藤可士和氏の奥様でマネージャー、佐藤悦子さんの講演を聞いてきました。サムライいえば、ユニクロのNY・パリ出展など、大規模な海外戦略を大成功に導きました。昨年10月パリ支店オープンに際しては、パリ市内各地でユニクロのポスターを目にしましたが、シャツやジーンズを着たパリジェンヌやパリジャンが伸びやかな表情で映っていたのが印象的でした（写真は昨年10月撮影。コワモテのお兄さんですね・・）。そして当日は800人にも及ぶ長蛇の列！白髪の女性までもが笑顔でユニクロの紙袋を提げていたのを思い出します。ユニクロというブランドを通じて、ロープライス＆ハイクオリティ、ユニバーサルデザインといった日本の「今」が、伝わったのではないかと思います。

常々、日本ブランドの海外輸出にはどんな背景や戦略があるのだろうと興味を持っており、また佐藤さんのブログも日々拝見していたので、今回はぜひ！と思い立ち、申し込んだのでした。

とても美しい佇まいと流れるような語り口！そして具体的な実例を踏まえたお話には、大変にモチベーションを刺激されました。サムライの構想力と実行力もさることながら、そこには「それは本当に意味のあることなのか？」という質問を繰り返しながら、徹底的に無駄を排除し本質を追求するという強い信念が伺えました。

まず仕事上のポリシーとして特に気をつけているのは、最初の「座組み」をしっかりすることだそうです。始めの一歩でしっかりと将来像のすり合わせや、各自の役割の確認、そして覚悟を共有すること。仕事をしていく過程では、少なからずクライアント企業との間で摩擦が起きることもあるようですが、相手への信頼と未来像のビジョンを共有しているからこそ厳しい意見が出る、それは当然のこと。たとえ途中で糸が絡み合ってしまっても、戻るべき「原点」があれば、再びゴールに向けて足並みを揃えることができるでしょう。

さて、お話の中で最も印象に残ったのは、「今治タオル」海外戦略でした。今治タオル組合がJAPAN BRAND育成支援事業に申請し、その助成金を利用した海外戦略事業のディレクションをサムライに委託することになった経緯からお話されました。今治タオルはもとから高い品質を有していましたが、その品質の良さがきちんと伝わるデザインや広報体制になっていなかったそうです。そこで３年間でまず国内で地歩を固めてから海外へ、という戦略に決めたそうです。

その際、もっとも重視したのがタオル本来のもつ品質をいかに伝えるか、ということ。それまではモナリザや睡蓮の絵の入ったデザインのレトロさもあって、今一つ魅力が伝わっていなかった。そこでタオルの原点に戻り、「ホワイトタオルのバリエーション」を提案したそうです。白は、ある意味、完全に実力勝負の色です。それで勝負するということは、最高品質のタオルを提供できる、という自信があるからこそ。結果として、新宿伊勢丹特設コーナーで反響を呼び、Web売り上げも1,000倍！に伸びたそうです。

では、クオリティという曖昧になりがちな価値基準をどう客観的に表現するか？そこで提案したのが「今治基準」の設定。今治ではタオルの吸水性の高さをはかるのに、水に浮かせて５秒以内に沈むという基準があるそうですが、それを『今治タオル５秒ルール』と表現し、合格したタオルにロゴをつけて差別化を図ったそうです。確かに分かりやすいですね。

当初の目標だった海外戦略はというと、２００９年フィンランドの見本市にブースを出展し、大盛況になったそうです。一気に海外に飛び出すことなく、まず地場産業の強みを徹底的に引き出し、磨き上げ、国内で地歩を固めてから海外に臨んだのが奏功したのですね。


外国人は自分が出会った人、商品のあり方や見え方、人や商品を通じたコミュニケーションなどから日本の印象を深めていきます。昨今のプリウスもそれに繋がります。商品の海外戦略とは、単に世界へモノを輸出するのではなく、「日本の見え方を考えること」（佐藤さん）の言葉が印象的でした。

海外にいて見えてくる日本のイメージ、日本にいて見える海外のイメージ。日々、「それは本来の姿なんだろうか？この情報があれば、別の見方が出来るのではないか？」と思うことがよくあります。改めて、「伝わること」の難しさ、「いかに伝えるか」の奥深さを考えさせられた講演でした。
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	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-03-15T16:39:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-f3ad28d09b8a259226ad4d4ea05f2f59.html">
  <title>フレッシュなホールで、フレッシュなショパンを</title>
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  <description>先月末、新ヤマハ銀座ビルがオープンし、ヤマハホールも新しく生まれ変わりました。私はまだ行ってないのですが、音響性能を徹底追究したとあって期待が高まります。Ginza Music Conciergeとして設計士やデザイナーの話が紹介されていますが、響きに対する並々ならぬ情熱とアーティスト魂が伝わってきます。

この新生ホールで、4月5日（月）18時半より、「“輝く未来”　鈴木聡太＆有海友加里ジョイントコンサート」が開催されます。お二人は、現在日本全国でご活躍の長谷川淳先生（鈴木君）と根津栄子先生（有海さん）の生徒さん。それぞれ中１と中２ですが、お二人ともショパン国際コンクールinASIAで銀賞受賞等の経験がある実力派。当日もショパンを演奏します（スケルツォ第1番、バラード第3番）。その他ベートーヴェンソナタ、シューマン、スカルラッティ、リストなど、堂々たるプログラム。一人30分、フレッシュな音楽をぜひ聴いてみてくださいね。デュオもあります。詳しくはこちらへ。

さて今年はショパン生誕200周年、各地でショパンに関連したコンサートやイベントが目白押しですね。こんなにも愛されているショパン、もちろんポーランドでも国を挙げて取り組んでいるようです（&quot;Chopin2010&quot;）。こちらに、リムスキー・コルサコフが残したこんな言葉が紹介されていました。
「この二つの天才的な能力がショパンという人物の中に融合していたなんて、まったく信じられない。最高の旋律を生み出す才能、そして独創的なハーモニーを創造する才能だ。」　
コルサコフをしてこう言わしめたショパン。神の領域ですね。</description>
	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-03-10T22:30:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-74ff37b7e3d849ce5f95550af565fd38.html">
  <title>時代を自在に超える？オーケストラ</title>
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  <description>今フランスで勢いのある新進オーケストラ、Les Si&amp;egrave;cles。指揮者フランソワ・グザヴィエ・ロート（Fran&amp;ccedil;ois Xavier Roth）が2003年に結成。幅広い時代の作品を演奏し、様々な年代の聴衆に楽しんでもらう音楽のあり方を提案しています。

今月13日（土）には、&quot;Le Bourgeois Gentilhomme（『町人貴族』）&quot;のコンサートが、子ども＆ファミリー向けと、一般向けに行われる予定です。『町人貴族』はモリエールが書いた脚本に、リュリが音楽をつけたフランス・バロック期を代表するコメディ・バレ。1670年、太陽王ルイ14世の前で初演されました。
そして約250年後にリヒャルト・シュトラウスが同主題の組曲を作曲、リュリの音楽（編曲）も組み込まれています（1920年上演）。

13日の子ども向けコンサート（11時〜）では、この2曲の抜粋が演奏される予定です。演出は作曲家のピエール・シャルヴェ（Pierre Charvet）。彼のプログラム構成はいつも音楽史の流れを程よく踏まえたもので、面白く、また考えさせられます。現在France2で「PRESTO」という番組を担当されています。ちなみにこのコンサートは11時よりネット中継されます。（日本時間19時〜）。


また夜の部では、これらに加えて、ジャン＝フェリ・ルベル（1666-1747）の『四大元素（Les El&amp;eacute;ments）』、そしてアルバン・ベルグの『7つの初期の歌(Sieben fr&amp;uuml;he Lieder)』が、２曲の間に演奏されます。ルベルはリュリの弟子、ベルグはシュトラウスの影響を受けている、そんな音楽史背景も興味深いです。歌は米ソプラノ歌手バーバラ・ボニー(Barbara Bonney)。詳細はこちらへ。

ところで、このオーケストラはいつもステージ登場が独特。リュリ『町人貴族』の「トルコの儀式」（＊演劇の映像）にのって、ステージ袖やホール後方ドアから楽器ごとに入場します。特に子どもたちは大喜び！の演出です。また音楽に合わせて古楽器を使って演奏するなど、時代様式も徹底。楽団名&quot;Les Si&amp;egrave;cles&quot;のsi&amp;egrave;cleとは世紀という意味ですが、時代を自在に超えて、音楽をリアルに再現したいという心意気を感じます。 </description>
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  <dc:date>2010-03-05T20:26:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-8d7db826fb7717330c00940b7efe2ec7.html">
  <title>CD発売記念コンサート＠ブリュッセル</title>
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  <description>1月に来日したセヴェリン・フォン・エッカードシュタイン（Severin von Eckardstein）の、シューベルトソナタCD発売記念コンサートが先日ブリュッセルで行われました。場所はベンツが並ぶメルセデス・ハウス。シューベルトやシューマン、ショパン、スクリャービンなどを熱演、その後パーティへと続いたようです。映像作家のJean-No&amp;euml;lさんが、写真を送ってくれました。 （photo:Jean-No&amp;euml;l Gobron)

CDは既に何枚か出していますが、スクリャービン、プロコフィエフ、メシアンなどいずれも彼の持ち味が生かされた録音。欧州でも高い評価を受けています。ぜひ、シューベルトCD聴いてみて下さいね。
*こちらは、メシアン『鳥のカタログ』より「ダイシャクシギ(Le courlis cendr&amp;eacute;)」　〜圧巻の描写力です。


さて1日に終了したバンクーバー五輪、今回も印象的なシーンが多くありました。堂々と世界を相手に闘った各選手に、心から拍手を贈りたいです。特に真央選手のトリプルアクセル計3回成功は、女子フィギュア界の金字塔。さらに高みを目指して、力強く美しく進化を続けてほしいですね。</description>
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  <dc:date>2010-03-02T00:04:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-b326e0d8c3edb6af4b806a07f3052ad9.html">
  <title>フランスの「詩人たちの春」</title>
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  <description>目に見えないものを研ぎ澄まされた感覚で捉え、文字に置き直す言葉の魔術師―詩人。
フランスでは3月8日〜21日まで、&quot;Printemps des po&amp;egrave;tes（詩人たちの春）&quot;というイベントシリーズが行われます。3月8日「女性の日」、3月21日「世界詩歌記念日（UNESCO）」に連動しているそうです。

今年は「女流詩人の色」と題し、これまで「癒し」「霊感を与える存在」「聞き役」として男性の脇役に甘んじてきた女流詩人の立場を見直し、創造者としての女性詩人の存在に光をあてる、という企画。イベント期間中、様々なコンサートや映画、演劇などが上演されます。

その中で、日本をテーマにした朗読＆演奏会にフルート・尺八奏者のエレーヌさん（H&amp;eacute;l&amp;egrave;ne Codjo）が出演予定。ご興味ある方は下記へどうぞ！右写真は2月公演「De lune et d&#039;ombre」より。

◎コンサート「Sourire de D&amp;eacute;sir」
・3月13日（土）16時〜
・Fabienne Thi&amp;eacute;ry（朗読）、H&amp;eacute;l&amp;egrave;ne Codjo（尺八）、Christel Gr&amp;eacute;vy（照明）
・Entr&amp;eacute;e libre （r&amp;eacute;servation au 01 70 46 40 00）
・Biblioth&amp;egrave;que Multim&amp;eacute;dia 
Jardin des Arts / 78 Saint-Germain-en-Laye


女流詩人といえば、詩人であった母親を撮影したドキュメンタリー映画『Portrait of my mother poet』をご紹介しましょう。監督・制作はベルギーの映像作家Jean-No&amp;euml;l Gobron氏（Alcyon Film代表）。心のままに生き生きと詩を口ずさむ詩人Marie-Joさんは、自立した精神の持ち主だったようです。（紹介映像）。
水彩画家であった夫と生涯を共にしますが、その愛情はとても深く、広く、そして潔い。途中でやや衝撃的な事実も明かされますが、その受け入れ方はMarie-Joさんならでは。
この映画は昨年12月にイスタンブール国際ドキュメンタリー映画祭にて上映されました。

なお、夫であったRogerさんのドキュメンタリー映像『Portrait of my father watercolourist』もあり、この二つの映像を対比してみるとより興味深いです。またRogerさんの水彩画も、勢いがあり魅力的です。
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	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-02-28T17:01:00+09:00</dc:date> 
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  <title>「場」を生かす身体の使い方</title>
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  <description>昨年フランスで、フィギュア国際試合エキシビションのテレビ中継を見ていた時のこと。各国選手の身体の使い方にはやはり違いがありました。特に印象的だったのは、キム・ヨナ選手の大きく流れるような身体の動かし方。リンク全体の空間を支配していました。何を表現したいのか明確に分かる表情と動き、これは欧米人の呼吸や身体の使い方と似ていると感じました。
現在バンクーバー五輪会場にいる元スピードスケート金メダリストの清水宏保選手が、ヨナ選手について興味深い記事を書いています。


身体の使い方は、表現芸術の軸となるもの。最近はピアノ国際コンクールでも韓国人の上位入賞が増えていますが、音楽の捉え方や技術もさることながら、身体の使い方にもヒントがあるのではと実感します。身体の使い方は、空間の感じ方や空気の振動のさせ方、音の響かせ方、ひいては音楽の伝わり方にも通じるでしょう。

もちろん動きが大きければいいというものではありません。昨夏ベルギーで聴いたアルド・チッコリーニは、むしろ「動かない」ことが音に対する集中力とエネルギーを最大限に高めていました。勿論チッコリーニが積み上げてきた音楽人生の厚みがそうさせているのでしょう。特にモーツァルトのソナタは、空気が微動だにしない真空の空間に、一音一音丁寧に響いてくるような演奏。聴衆はその世界に静かに確実に惹き込まれていきました。


では、ステージという「場」で自分を生かすには、どうすればいいのでしょうか。
韓国を代表するピアノ指導者キム・デジン先生にインタビューした時のこと。自分がどう弾いているのかを生徒自身に客観的に認識させるために、頻繁に録音をしては先生と一緒にディスカッションするそうです。演奏は自分のためではなく、人に聴いてもらうため。常にステージで最高のパフォーマンスをするために、自分を十分に知っておくこと。そうした、ステージという「場」に対する認識が非常に高く、それがコンクールでの評価に繋がっているのだと思いました。

もう一つ印象に残った言葉。キム・ヨナ選手のコーチ、ブライアン・オーサー氏は、ヨナ選手にこうアドバイスしているそうです。　「自分の平均で滑りなさい」
本番のステージは最高の演技を、と誰でも力んでしまうもの。そうではなく、自分の平均的なクオリティを高くする練習を重ね、それを本番で自然に出せばよいという考えです。やはり、普段の過ごし方や練習の質が全てステージに出るのですね。これは音楽にも通じると思います。


さてバンクーバー五輪、フィギュア日本選手の活躍には本当に胸が熱くなります。高橋選手のフリー「道」も、氷上で一つのドラマを見せてくれました。４回転に果敢に挑戦したアスリート魂と、しなやかなリズム感で道化を表現した芸術性、素晴らしいの一言でした。さて女子シングルフリー、とにかく皆さん持てる力を余すことなく発揮してほしいですね！</description>
	<dc:creator>165746</dc:creator>
  <dc:date>2010-02-26T10:59:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-febf4b1c0debdc6666b6a9946bbd6b32.html">
  <title>その「一瞬」のために</title>
  <link>http://www.cafeblo.com/eris/entry-febf4b1c0debdc6666b6a9946bbd6b32.html</link>
  <description>「どれだけ質のいい練習を積み重ねられたか」

女子フィギュアの浅田真央選手や、野球のイチロー選手など、世界を舞台に戦う一流選手の考え方は共通しています。限りある時間をいかに効果的に使うか、自分の持てる力を最大限に引き出すには、どんな練習を積み重ねればいいのか。本番で最高のパフォーマンスをするにはどうすればいいのか―。

一流になればなるほど、ほんの「一瞬」の差が結果を左右します。一瞬を制するのは、鍛え上げられた筋肉や身体に刻まれた感覚、そしてその「場」を自分のものにできる度胸。その一瞬のために、どれだけ涙を流し、どれだけ多くの時間を費やしてきたことか。自分を信じ、コーチを信じ、目標を変えずに努力し続けることがどれだけ難しいことか。

バンクーバー五輪もいよいよ大詰めとなった今日。浅田選手のSPの演技には、胸が熱くなりました。

失敗を重ねた過去をふりきるように厳しい練習を重ね、ここ大一番で果敢にトリプル・アクセルに挑戦し、きめたことには大変価値があります。「練習してきたことをしっかりやるだけです」という謙虚な言葉にも重みを感じました。19歳とは思えぬほど成熟しているのは、良きライバルの存在もあるでしょう。
ちなみにこんな記事があります。


明後日のフリーはどんな演技になるでしょうか。ある一言が思い出されます。

先日放映された、五輪前の浅田選手を追ったNHK特集番組にて。フリー演技の出だしでタラソワコーチがこう指摘しました。　「空間をつかむのよ！」

その瞬間、真央選手が見せた変化。そして1日100回ほど跳んだというジャンプ。本番も素晴らしい演技になることを十分に予感させるものでした。</description>
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  <dc:date>2010-02-24T22:21:00+09:00</dc:date> 
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  <item rdf:about="http://www.cafeblo.com/eris/entry-ac4334d24f8803b428a5be141d90ca4e.html">
  <title>突き抜けた自然体のショパン</title>
  <link>http://www.cafeblo.com/eris/entry-ac4334d24f8803b428a5be141d90ca4e.html</link>
  <description>先日、根津理恵子さんが演奏するショパン・ピアノ協奏曲第1番を聴いてきました。矢崎彦太郎氏指揮によるフィルハーモニックアンサンブル管弦楽団（池袋・東京芸術劇場）との共演。

プーランクのバレエ組曲『牡鹿』に続いて、真紅のドレスに身を包んだ理恵子さんが、落ち着いた様子でステージへ。ショパン20歳の時に作られた協奏曲第1番ホ短調は、純粋さや夢想、憧憬、繊細さといった青年期特有の精神が垣間見えますが、以前よりふくよかさを増したピアノの音に、音楽全体を包み込むような愛情をまず感じました。また、内面に抱える複雑な想いや葛藤を洗練された音楽として昇華させるショパン、その突き抜けた自然さがこの日の理恵子さんにも感じられました。
理恵子さんの演奏は昨夏パリ以来となりますが、ワルシャワと日本を往復する中で、日々とても良い音楽的刺激を受けている様子。ますます頼もしくなりました。なお、理恵子さんの音源はこちらでもお聴き頂けます。

ところで理恵子さんは私が学生時代に師事していた根津栄子先生のお嬢様で、その音の美しさは小学校低学年の頃から際立っていました。最近お伺いした話ですが、小さい頃から他の人がピアノを弾いている時に、ペダルの動きをじっと見つめていたそうです。そんな理恵子さんに、「なんとか大人と同じようにペダルを踏んで美しく弾いてほしい」　―　母親である栄子先生の思いが後年、フィットペダル（補助ペダル）の開発につながったようです。
フィットペダルは現在、日本全国で多くのお子さんが使用されていますが、10年以上にわたる栄子先生の創意工夫の結晶なのでした。これはフランス始め、他国にもご紹介したいと常々思っています。</description>
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