japan 蒔絵(京都国立博物館・東山七条)へ行って参りました
場内はもちろん撮影禁止


なので、
作品がどんなものかはこちらを参照してください
蒔絵とは、要は、漆器で金属や貝などで文様や人物・風景などを
装飾してあるものなんですが。
日本最古のもので時代が

1世紀

(平安時代)にも遡り、
なんと、あの空海の没後に醍醐天皇が作らせたというモノ
(国宝・宝相華迦陵頻伽蒔絵そく冊子箱・919年)なんてのも
ありました。
状態も良くて、筆のタッチまでしっかり分かること。
それに、近所の寺にこんなお宝が隠されて(?)いたなんて
私はちょっとびっくりでした
あと。
16世紀になって、イエズス会が宣教活動に渡来した際
蒔絵師に作らせたという貝もはめ込まれた書見台

やら、
同じ時期に、ポルトガルの小銃の尾栓から学びとられた
銅の‘ねじ切り’の技法を早速使って作られている
角徳利セット

(栓が銅製のネジ)とか。
輸出用の蒔絵は「本当にこれは日本人が作ったの?」と
疑うほど、作風が西洋化されているものもありました。
よくある、バイキングのお宝箱

みたいな上がカマボコ型の
蓋になっている櫃なども、エイの皮に黒漆が塗り込められていて
ブツブツが浮き出て模様になっているものがあり
とっても見事

(よくそんなものに漆を塗って箱にしようと考え付いたものですね

)
余談ですが。
鼻利きの私は、この展示のガラスケースの隙間から漆器の香りが
匂ってきてしまいました
びっくり
古いタンスのような、時代の香り???でした。
あと、見所は。
オーストリア大公のマリア・テレジアから相続で譲り受けた
というマリー・アントワネットの蒔絵コレクション

輸出用の西洋化されたものだけでなく、
日本国内用のものまでコレクションが及んでいて。
アントワネットの香箪笥が尾張徳川家ゆかりの品と技法が
全く同じものだったり

そっくり
フランスのギメ東洋美術館所蔵の「秋草」モチーフの香箪笥が
イギリス・ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵の「桜」モチーフの香箪笥と
左下一段だけが入れ替わっていたり
どういういきさつで、こうなったのかな???
考えるだけでちょっぴり昔のアクシデントを想像して
楽しくなってきたりしますが

それと。
ベルサイユ宮殿美術館所蔵の蒔絵シリーズには
「トイレット・ボックス」なるものもあり。
これは、言わずもがな。
おまる、ですね

もしかして、アントワネットさん、使用されましたか?
ちなみに、アントワネット・コレクションの蒔絵は、
直径が10cmくらいの小さい箪笥や沈箱や、硯箱、小箱、香合
など、ちっちゃくて可愛らしいものが多かったです
漆器って、ちゃんと保存しておけば
こんなに生き残るものなんですね
・・・あ、間違っても「表面が褪せてしまったから補修しなきゃ〜」
といって、どこかの国のニス職人さんのように
蒔絵にニスを塗ってしまってはいけません

ニスの方が酸化して、時代を経るごとに茶っぽく変色
してしまっていました
勿体ないこともあるもんです
今では、日本を始め世界の専門家がちゃんと研究を
重ねて合同で修復しているみたいなので
ご安心を

近年、漆器に興味が出てきた私

にとっては、
♪ひとつ私にくださいな〜♪と言いたいくらいの
魅力的な作品ばかり。
12月には東京六本木・サントリー美術館でも開催される
そうなので、ご興味おありになる方は是非