ここのところ、
論文に追われていてすっかり更新せず・・・。
そんな中、今年のノーベル化学賞を受賞した北大名誉教授の鈴木章さんへのインタビュー記事を読みました。
それによると、パデュー大学の恩師ブラウン先生はこうおっしゃったそうです。
「教科書に載る仕事をしなさい」
そして、鈴木教授もこう続けています。
「セレンディピティ(偶然の発見)は誰にでも平等に巡ってくる。
でも、それをチャンスにできるかどうかは、
ひらめきだけではなく、
日頃の努力が物を言うと思います」
と。
ワタシは科学者ではないので、実験から「偶然の発見」をすることはありません。
ワタシにとっては、世の中の動きを「どの角度で」見るかが大事になっています。
ふと、偶然に「これは実に興味深い論点だ!」と思って、先行研究を調べてみると・・・。
たくさんあったりします
さすが、先人の研究者さま
とりあえず先人の研究論文を読んでいると、どうしても「それに引っ張られて」いきます。
つまり、「通説=正しい」 という意識が働きます。
そうであっても、「叩けばホコリがでる」と思って批判的に読んでみる。
でも、ホコリなんて、なかなか出ないのです。
ホコリはでなくてもそこから学ぶことは多く、知識が定着していきます。
それを繰り返していると、ときどき、自分の考え方との「ズレ」を感じるときがあります。
それが「ひらめき」であるとすれば、「偶然の発見」をすることはあるのかなと思ったりします。
しかしその「ひらめき」のためには、普段から論文を読んで、資料を読み解いていくという相当の努力が必要だという考えに至ります。
教科書や体系書は、わかりやすくて使いやすいのですが、
そこからセレンディピティは訪れないのかもしれません。
むしろ、「神は細部に宿る」。その細部を読み解いていくことが研究者の役割で、
その結果が、まわりまわって教科書に載って一般化していくのでしょう。
ワタシの研究は、まだまだ教科書や体系書に載るレベルではありません。
でも、最近出た講義用の教科書の「参考文献」にワタシの論文が掲載されているのを見つけて、
驚きました。
「参考文献」から「本文」へ。
まだまだ、努力が必要です。