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本の愉しみ

2007-02-04 14:53:47
先月からとまらない読書熱・・・
乱読派のため特にジャンルは問わないけれど
やはり一番好きなのは小説。文学作品。
美しい日本語がちりばめてあって、ついでに装丁も
作者や本の内容の美意識が貫かれているような本だとなおよし。

来月あたりからはまた論文の本に徹する予定なので
今月までは手当たり次第気になる本を読む!と決めて
昨年末あたりから読んできた本は・・・
       
日本の小説:
堀江敏幸『雪沼とその周辺』、三崎亜紀『失われた町』
翻訳モノ:カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
ポール・オースター『ティンブクトゥ』
エッセイ: 石田千『月と菓子パン』
白洲正子『美しくなるにつれ若くなる』
学術系:山口昌伴『台所の一万年』九鬼周造『「いき」の構造』

堀江さんの日本語、風景の描写力や視点がとても静謐で
文体、表現力など等かなり好みの作家さん。
フランスに留学されていたのかーふむふむ。。と
だんだんその作家の横顔がわかってくるのも楽しい。
で、三崎亜紀さんの本は・・むむ。。
SFチックになっていて、『となり町戦争』のほうが
好きだった。でもこれからも注目される作家さんなんだろうなあ!
カズオ・イシグロさん。
1行でとても感想を述べられないけど、本当に裏切らない
作品をいつも生み出されーとても純度の高い小説を書く方だなあと
私の中で別格の位置づけ。。切ない。ずどんとくる。
そして限りなく美しい世界でした。今回もまた。もう一度読み直したい。
ポール・オースター×柴田元幸さんの翻訳も本当にいつも楽しみ。。
でも初期の作品のほうがなんだか好きなんだなあ。なぜ?

そして、ここしばらく気になっていた石田千さん。
下町風情が漂って何度でもページを繰りたくなる〜。
嵐山光三郎氏の助手だったのだそう。
表紙も山本容子さん画で、かなりお気に入りの1冊。
晶文社から出てるところもわたしのオタクごころを
くすぐります。(この出版社には一目置いている私です)
そして後は論文とも関係なく小説でもエッセイでも
ないけど気になった本。
『台所・・』はす、すごい本です。なんといっても1万年
日本の台所からキッチンへと変遷した歴史と食卓にまつわる
道具や暮らしの移り変わりですから。
この本の出版社、農文協も私はひいきにしている出版社!
ここからの本は論文でも何冊か参考文献にしています。

そして、粋。にまつわる考察。白州正子さんと九鬼周造氏。
粋。という言葉は一人歩きしてるけど、昔の人はどう解釈してた
のかなあと気になって。。
このテーマはまた改めてブログで取り上げようかな。面白かった!

で、今読み始めたのは、ルル・ワン『睡蓮の教室』
         
新潮社の新潮クレストブックスというシリーズ。このラインナップも
本当に素晴らしいんですよねえ。毎回。装丁も美しくて。
この本は文化大革命下の中国を駆け抜けた少女のお話。
何しろ分厚いので、読み終えるのはいつになることやら
なのですが、暮らした国、暮らした街、北京の
ことはちょっとまた改めて記事にしたいなあと思ってます。

今回、オタクな話題満載だったかも・・・
でも、本って作家や内容だけでなく出版社のカラーとか
ポリシーとかそうしたものもやはり気になる私です・・・。
さて。。これからこの本を片手にお散歩がてら
ご近所のカフェにてゆるゆる過ごしてまいりまーす。

よい日曜日を


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コメント


絵筆片手・・・というよりもはさみでチョキチョキ、絵の具を塗り塗り・・・まるで小学生の図工の時間。のようでした
でもとっても心が解放されて、やはりこうした時間が好きみたいです。ノンさんの針仕事のように一心になれるひとときがいいのでしょうか?

浅田次郎さんの新作、やっぱり面白いですか???いろんな書評でも絶賛されているし気になってたんですよー。わー、読みたい本がいっぱいだ〜
私たちは本の内容プラス装丁買い!もしちゃいますからね(笑)宮本輝さん、、そろそろ新作出してくれないかな〜。待ちわびております。。それにしても有本利夫さん、お好きとはこれまたビンゴです。

ところで、ノンさんの画廊時代の同僚の方、、す、すごい。。人生にドラマありーしかもものすごく強烈な。ですね。「宋家の三姉妹」に匹敵する映画ができたりして
Posted by:Miki at 2007年02月13日(火) 21:24

Mikiさん、今頃は絵筆片手に奮闘中でしょうか?
エコカフェの大成功、私も大阪から祈っております

ところで、宮本輝さんの装丁といえば、私が大好きだった夭折の洋画家・有本利夫さんですね小説も好きで買い集めたものです。
最近本屋さんで見かけたなかにし礼さんの新作には、ムンクの作品が使われていたようなので、これも買わなければ。
浅田次郎さんの「蒼穹の昴」も好きでした。今は続編の「中原の虹」を読んでいます。まだ結末がどうなるか分かりませんが、かなり面白いですよ。
「宋家の三姉妹」も見ましたよ〜。映像が本当に美しく、印象に残る作品ですよね。

私の画廊時代の同僚は、下のコメントで書いた中国人アーティストと駆け落ちしました。もう15年も前ですが、イマドキ駆け落ちなんてあるんだなぁ、と思ったものです。そんな激しい生き方、ちょっと憧れてしまいます。
Posted by:ノン at 2007年02月12日(月) 12:48

ノンさん、こんばんは!
装丁買いお気持ち、わかります〜。村上春樹さんとか宮本輝さんとか大物はすごく装丁にもこだわっていらっしゃると以前何かで読んだことがあって、深く納得した記憶が。。やはり本の内容と切り離せない、絵画でいうと額縁くらいの重要な役割くらい果たしてそうですよね。
ところで、そうなんです。中国の歴史モノはかつて敬遠してたのですが、ノンさんも読まれた「ワイルド・スワン」や日本人だと浅田次郎さんの「蒼穹の昴」を読んで、すっかりとりこに。映画も「覇王別姫」レスリー、美しすぎでしたね。「宋家の三姉妹」というメイベル・チャンという女性監督の作品もオススメです!内容もで、絵画のように映像が美しく、ノンさんもお好みかもしれません!それにしても、画廊時代にそのようなやりとりをアーティストの方となさったとは。貴重な経験ですね。確かに文革の話は本当に重く外野がいろいろいえない話もありそうなのですが。。中国のこと、また本を読み終えたら記事にトライしてみますねっ
Posted by:Miki at 2007年02月04日(日) 23:59

こんにちは。
私も装丁の美しい本が大好きで、たまに内容も分からないまま装丁買いしてしまいます。装丁家って私にとって憧れの職業ナンバー1かも
それと、「わたしを離さないで」私も先日読みました。ホント、心にずっしりと響く小説でしたね。
「睡蓮の教室」初めて知りましたが、中々面白そう&濃い感じですね。文化大革命といえば、昔カンヌでグランプリを取った映画「覇王別姫」が大好きでした。あの映画のレスリー・チャンは本当に美しくて、自殺してしまったときはかなりショックでした。
あと「ワイルドスワン」という小説も面白かったな。
画廊勤務時代に知り合った中国人アーティストは、文化大革命の頃、強制労働させられたそうです。(画家なんて真っ先に標的になる職業だったでしょうからね。)
Mikiさんが暮らした北京の記事、楽しみにしています
Posted by:ノン at 2007年02月04日(日) 19:28

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