| 女性の品格 |
私に一番欠けているものって何だろう。
決して卑下しているわけではないが、あまりにも多すぎて「一番」があげられない。
おおらかさ、寛容さ、我慢強さ、自己肯定感などなどなど・・・。
ざっくりと言うなら「大人力」が足りていないと思う。
この本を読んで、全てに納得したわけではないが、
「大人力」というのは「人間としての『品格』」なのではないかなと思う。
現代では「キレる子供」のことがクローズアップされている。
が、大人はどうだ??
キレこそしないが、ぶっちゃけてるなーと思う。
ストレートに自己表現することがよいことのような風潮になっている。
その自己表現を取り違えて、自分の気持ちのままに他人に対してぶっちゃけてるような。
もちろん、こんなことを言っている私にもそんなところがあって、家に帰って反省したりもするのだけど。
「武士は食わねど高楊枝」という言葉がある。
この言葉を初めて知った時、「この武士は見栄を張ってはずかしいな」と思った。
けれど大人になった今、武士であることを誇りに思えるからこその高楊枝なのだと思える。
誇りであると同時に奥ゆかしさ、とも言える。
「私」であることの誇りを持っていたい。
誇りをもつには「あるべき姿、目標とする姿」をきちんと持っていなければ。
足元がぐらついてきたら、この本を教科書にして襟を正していきたい。
「女性の品格」
坂東眞理子・著 PHP新書
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2007年10月12日(金) 21:30 [ ビジネス書 ]
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| 大河の一滴 |
この本を読んだきっかけは、妹が書道の練習に書いていたものを見たことです。
彼女が書いたのは、
「なにも期待しないという覚悟で生きる」
という一文でした。
その時の私はいろいろなことを手放せずに、得ることばかりを考えていました。
それに加えて健康上の悩みも抱えていたとき、
妹が「お姉ちゃん、これ持ってて」と小さな額にしてプレゼントしてくれました。
それをキッチンの良く見える場所に飾りました。
それを目にするたびに、気持ちがラクになり、ラクになった分だけふつふつとエネルギーが沸いてきました。
こんな素敵な文章の入った本を読みたいと、一気読みしてしまいました。
その後、ゆっくりゆっくり熟読しました。
さまざまな凶悪犯罪など、目を覆いたくなるような現代社会。
五木さんは戦争を体験して、すさまじい状況をくぐり抜けてきた方です。
それを武勇伝ではなく、むしろ謙虚に自分の体験の中から「人生は苦しみの連続なのだ」「人間は大河に向かって流れる一滴のしずくだ」としずかに語られている…。日本を代表する偉大な作家であるにもかかわらず、生きることへの謙虚さに感動しました。
私は思います。
全てがシステム化されて、感情をあらわにしないことが美しいこととされている世の中。
一時期「癒し」ブームがありましたが、生きている厳しさを謙虚に受け止め、その中でほんの少し心温まる出来事があったのなら、それこそが「癒し」なのではないかと。
「癒し」は求めることではなく、結果的にうまれてくるものだと。
自分の体の声に耳をすまして、生きていることに感謝したい。
この本を読んで、朝夕、足を洗うことが日課になりました。
「大河の一滴」
五木 寛之 著 幻冬舎 |
2007年9月23日(日) 19:27 [ コラム・エッセイ ]
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| 14歳の君へ |
夏休みは読書月間!といいながら、ここでの更新はほとんどなく、自分にあきれてます。
あ、でも読んでますよ。
お盆を過ぎて夕方の秋風に吹かれながらの、ごろ寝読書。
隣で子供たちがDSしてることだけが、唯一悲しいことです。
この本は前から気になっていました。
精神年齢が低い私にとって「哲学」への入り口になるのではないか、と。
しかし、一度読んですんなり入っていけた場所が少なかった。
暑さでアタマも煮えきってしまったのか?
それでもちょっとずつ繰り返し読んでいったら、著者が何を言わんとしているのかが分かってきました。
「君は14歳の人間であり、自然であり、白黒とか善悪をつけるのではなく、全ての事柄に『不思議』の目を持ち続けていて欲しい」ということを。
それを「戦争」や「勉学」「個性」などのキーワードから自分で考えることを導き出してくれているのです。
じっくりこの本と向き合っていくと、全く理解できなかったものが、実は私が送る毎日の中で既に学んでしまったことなんかもあったことに気づきました。
人間関係、言葉など。それは努力して手に入れたものではなく、さまざまな人とのかかわりの中で(それは楽しいことばかりではなかったけれど)、勝手に私を形作ってきたものです。
14歳じゃなくても、このブログを読んでいるみなさん。
あなたはあなた以外の何者でもなく、あなたはそれ以上それ以下でもないのですよ。
「生きているだけで素晴しい」って簡単に言いがちだけど、結局そういうことなのではないかな。
「14歳の君へ」
池田 晶子 著 毎日新聞社 |
2007年8月30日(木) 07:45 [ コラム・エッセイ ]
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| きよしこ |
うちの長男は、「ことば」でうまくコミュニケーションがとれません。
相手の気持ちを推し量ることもある程度はできるのですが、
なんというか今で言う「空気の読めない」コドモなのです。
「普通の子と違う」ということに悩み苦しみ、時には彼を責めたこともありました。
が、彼には何の落ち度もありません。
先生からも、「できること、得意なことをのばして育てていきましょう」と言われました。
最初その言葉に「見放された」と悲観していましたが、きよしこを読んで、
彼を責めたり「見放された」とか思った自分が許せなくなりました。
今でも時々「できないこと」について怒ってしまうことがあるのですが、
そんなときはこの本を読んで心を落ち着かせています。
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重松さんは子供のとき、吃音だったそうです。
そのコンプレックスと父親の転勤でうまく友達がつくれない時期もあったのですが、
節目節目で、重松少年を励ましてくれる人に出会います。
短編小説なのですが、小学生時代から、受験し上京するまでのことが描かれています
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コドモ=元気、活発。
そんなポジティブさが当たり前だと思っている。
勝手に植えつけた大人のイメージ。
だけど、子供だって悩む、クヨクヨする。
心配したり、戸惑ったりする。
もしかしたら、うちの長男も、口には出さないけれど、
本当は私の心の内を見抜いているのではないか、と思う。
こうなったら、「普通の子」とか言ってる場合じゃないのかも。
ちゃんと、向き合えてるのかな。母親として。
「きよしこ」
重松 清・著 新潮社 |
2007年8月4日(土) 10:53 [ 小説(男性作家) ]
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| 地球家族 |
引越しのとき、2LDKの官舎に「よくぞこんなにモノがあった!」と驚くほどの荷物があった。
それらの全部を使っていたかというと、「NO」。
ほとんどが、「とりあえず、持ってた」ものだった。
その証拠に、引っ越してしばらくたった今でも開けていないダンボールがあります(笑)
「地球家族」は整理収納アドバイザーの芳賀さんのセミナーで紹介されていて、とても興味を持ち、アマゾンで購入した本です。
(芳賀さんのブログ「ちょこキャリ日記」http://blog.livedoor.jp/chokocareer/)
この本は世界30か国の「ふつうの家庭」にあるものを、全部外に出してもらって写真撮影したものです。
家族の暮らし方など解説が加えられていて、「なるほどー」と思ったり、その土地ならではのモノなどが登場してきます。
最近、世の中は「格差」という言葉にに溢れています。
国内だけみると一過性のブームみたいに見えますが、世界は広い。
当たり前に「格差社会」なのです。
戦争をしている、宗教があるなどの理由で、同じ人間でもびっくりするくらい暮らしが違います。貧しかったり、裕福だったり、シンプルだったり…。
だからどうだ、と言われるとなんとも言えないのですが、教科書などでは教えてくれない、またテレビ番組などのように脚色されていない生生しさを感じずにはいられません。
「地球家族」
ピーター・メンツェル・代表著 TOTO出版
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2007年8月1日(水) 20:42 [ 暮らし系 ]
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| 再婚生活 |
暑さから逃れるべく、図書館へ。
実を言うと、夏休みの図書館は人が多く苦手なのですが、やっぱり本に囲まれていると落ち着くな〜。
このところ、エッセイばかり読んでいる。
数日前に江國さんの甘い結婚生活のエッセイを読んだばかりだというのに。
「再婚生活」は、文字通り、山本文緒さんの「再婚してから」のお話し。
しばらく本を出されていないなーと思っていたら、文緒さんが病気療養をしていたとは!
しかも入院を2回なんて。。。
最近「うつ」に関するテレビ番組、雑誌の特集などが多い気がする。
気がするだけで、もともとあったのかも。
「うつは心の風邪」とか言われていたこともあったけれど、「風邪なんかじゃない!」とこの本を読んで思いました。
文緒さんは自分の状態をうまく表現できるけれど、実際にかかった人は、うまく処理しきれないジレンマに悩むかもしれません。
何より、文緒さんのダンナさま(余談:本ではダンナさまは「北関東」に住んでいて別居婚と書かれてあるけど、つくばだというのをどこかで見たことがある。もし本当ならちょっとうれしい)の優しさにびっくりした。それからアシスタントのマシマロさんの、文緒さんへの接し方。
長く病気をされていた文緒さんは大変だったと思うけれど、周りのサポートが何よりも大切なのだと思いました。
生きていれば。
生きていれば何とかなる。
文緒さんのありのままの、日々から多くのことを学びました。
そんなに期待しなくてもいいんじゃないかな、自分にも、他人にも、世の中にも。
そう考えると、やる気のない時でも、思い通りにいかないときでも、まるごと受け入れられそうな気がします。
「再婚生活」
山本 文緒・著 角川書店
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2007年7月28日(土) 07:45 [ コラム・エッセイ ]
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| いくつもの週末 |
結婚直前に、既婚者の友達から、
「私はダンナとどんなにケンカしていても、出勤前には笑顔で見送るようにしてるんだ」
という話を聞いたことを思い出した。
もし、通勤途中に事故で死んだりしたら、「いってらっしゃい」は最後の姿になってしまうから、だそうだ。
すごい哲学だ、と思う。
その人その人なりの結婚観があり、理想があり、妥協があり。
そうやって、「他人」だった人と暮らしていく。
それが、結婚なんだなーと。
私にとっての「結婚へのこだわり」は、
お互いそれぞれの趣味(世界)を持つこと。
それを相手にも強要しないこと。
「いくつもの週末」は江國さんの結婚してからの「恋愛エッセイ」。
「冷静と情熱のあいだ」で、バスルームの場面から物語が始まっていたけれど、江國さん自身が非日常のような、ゆるりとした世界の中で生きているのだと納得した。
それにしても、(顔は分からないけど)、江國さんのご主人はうちのダンナに似てる。
「桜を見に行こう」と言って、ドライブに連れていってくれたり、お正月をそれぞれの実家で過ごす、なんてことはないけれど。
家に帰ると「オフモード」に完全に切り替わってしまうところとか。
限りなく私を甘やかしているところとか。
似ている、というより。
結婚するとみんな同じような傾向になってしまうのか・・・?
結婚が「空気のような」ものになっても、どうせなら「高原の澄み切った」質の高い空気でありたいです。
「いくつもの週末」
江國 香織・著 集英社文庫
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2007年7月22日(日) 09:47 [ コラム・エッセイ ]
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| かいけつゾロリ、食べるぜ大ぐいせんしゅけん |
うちの子供たちが大好きな、ゾロリシリーズの最新刊。
私もついでにハマっているんですけどね。20冊くらいあるかな?
ゾロリの楽しみは、
1.起承転結がはっきりしていていう上、ベタな展開で子供にも理解しやすい。
2.以前のシリーズに出てきたキャラがまた復活してくる時がある。
ことかな?
大人の楽しみ方としては、
1.芸能人やタレントの名前をパクった登場人物が多数登場。
2.小ネタがきいている。
3.脱力するほどのオヤジギャグ
ですね。
今回のお話は、1週間も何も食べるものがなくとぼとぼ歩いている「イシシ・ノシシ・ゾロリ」の3人組が、テレビディレクターにスカウトされ、大食い選手権に出場するというもの。
しかし、敵も強いです。
「ギャル曽根ツネちゃん」や「イシヅカウシヅカ」
などなど、テレビでも有名大食いキャラ(に似たキャラ)が数多く登場。
私は「彦磨呂カメマロ」が大きなうどんの柱を見たときに「うどんの六本木ヒルズや〜」とコメントしちゃうところが笑えました。
子供たちは、「え?なんでママおもしろいの???」なんて言っていたけど。
ゾロリはあくまでも悪いヤツなのです。
とてもアイディア満載で警察から逃れているのですが、道中いろんなことがあって楽しいです。
わりと児童書は図書館で借りることが多いのですが、夏休みになると買う機会も増えますね。
まだまだ梅雨はあけそうにありません。親子での読書タイムが増えて、ちょっぴりうれしいです。
「かいけつゾロリ たべるぜ大ぐいせんしゅけん」
原 ゆたか 作・絵 ポプラ社 |
2007年7月18日(水) 11:18 [ 絵本・児童書 ]
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| ざらざら |
川上弘美さんの短編集です。
「ざらざら」というのはその一編ですが、この本のストーリー全部に流れている「テーマ」のようなものを感じました。
川上弘美さんのお話に出てくるのは、摩訶不思議な世界だったり、
普通っぽくない人間関係(「センセイの鞄」とか…)が多いのですが、
「ざらざら」に関しては、そっけないくらい。
そのそっけなさの中に込められた恋愛感情。
「あいたいよ。あいたいよ。二回、言ってみる」
帯に記された言葉は、「コーヒーメーカー」の中での杏子の言葉です。
なかなか会えない彼への思いをこの言葉に集約されています。
他人からみたら「フェードアウトされそうな状況?」と思うのですが…。
でも、当事者にしたら、認めたくない感情。
こういう気持ち、読書を通じて反芻しています。
眠る前に、寝酒代わりに読みたい本です。
短編の良さは「どのページからでも読める」ことだと思える一冊です。
「ざらざら」
川上 弘美・著 マガジンハウス
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2007年7月11日(水) 22:53 [ 小説(女性作家) ]
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| 食い逃げされてもバイトは雇うな |
TXの中吊りにあって、タイトルに興味を惹かれものすごく読みたくなりました。
降りた駅のすぐ近くで買いました。
食わず嫌い。
「経済学」にはとっても興味があるんだけど、数字が苦手。
簿記3級の私に、分かるんだろうか・・・と思いながらもどんどん読み進めていくと、
これがまたおもしろい!!
どうして「食い逃げされてもバイトを雇ってはいけないのか」電車の中で考えていました。
そしたら、私の思ったとおり。ちょっと、うれしい♪
経済って、けっこう面白いし、身近なんだ。
数字って、説得力ありますよね。
ばーんと前に出てくると、反論できない強みがある。
それをうまく使えるようになれたら、文章を書くのも面白くなりそうです。
数字とうまく付き合うコツがぎっしり!
だけど、字は大きくて読みやすいですよ。
「食い逃げされてもバイトは雇うな」
山田 真哉・著 光文社新書 |
2007年7月8日(日) 22:02 [ ビジネス書 ]
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