私は今、小さな会計事務所で事務をしています。
私の仕事の中に英文の和訳という業務があります。
こう表現すると、ちょっと堅苦しいけれど
要するに、海外との仕事で必要な英語の契約書やその他書類を
「 ちょっと、訳しといて! 」
と頼まれて
「 はーい。 」
といって、和訳をするということです。
やはり、私は素人なので、
誤訳をする可能性があります。
ものすごくあります。
誤訳で、大切なクライアントに損害を与えてはいけないので
重要な文書はプロの翻訳会社に委託して訳してもらっています。
ある日、
参考文書を私が訳していると、
これは、どうも重要だなということに気付きました。
そして、とっても重要そうなところの文章の意味が正確にとらえられず
結局、プロの翻訳家さんに委託することにしました。
委託をする際に、私の訳がどの程度正しくできているか、
プロの目でみてもらいたかったので、
「 私が訳してみたものも一緒に送りますので、
こちらに修正を加える形で和訳いただけますか? 」
と依頼してみました。
すると、翻訳家さんに
「 このままでは、適切ではない表現があったりするので、
商品としてお客様に提出するにはちょっと・・・・・
どの程度修正しますか?
大幅に変えてしまっていいですか?
下訳をしてくれたということで、一万円料金値引しときますね。 」
と言われてしまいました。
私が、完璧(に近い・・・)と思って作成した和訳がプロからみたら
ボロボロだったなんて。
とってもショックでした。
今まで、何十件、何百件もの(言い過ぎか・・・・30程度あるのは確か)
書類を訳してきていたし、
それで、ビジネスはすべてうまくいっていたし
なんとなく、「 私、翻訳はできるわ! 」と思っていたのでした。
やっぱり、まともに翻訳の勉強もしたことがない私は
プロから見ると、全然だめだったんだなぁと
本当に本当に落ち込みました。
その日、お家に帰ってから旦那さんに悔しかった思いを聞いてもらいました。
すると、旦那さんは
「 そうかぁ。でも、それは、
素人なのに翻訳のお仕事で
一万円分の働きをしたってことだよ。
一万円分認められたんだよ。 」
と言ってくれました。
私はその言葉で、ちょっと気持ちが楽になりました。
そうだ! 少なくとも今の私には、一万円分の能力があるのだと。
その日から、自分の翻訳の力を高めたい
翻訳の仕事をしてみたいと思う気持ちが強くなり
プロの翻訳家になる方法を調べてみました。
私は、今の仕事に満足しているし
辞めるつもりはありません。
週末や、空いている時間を使ってお仕事の経験を積むのが
ベストな形だと思ったので、まずは、どこかの翻訳事務所に登録し、
お仕事を分けていただくという方法にチャレンジすることにしました。
翻訳事務所に登録するには、
まずは、「トライアル」という試験をうけなければならい
ということがわかり、さっそくチャレンジ!
まずは、1社のトライアルに挑戦してみました。
結果は・・・・・・・・
「仮合格」
その会社の合格基準にあと一歩足りないが、
フリーランスの翻訳家として登録可
とのことでした。
また、悔しい結果ですがしょうがない。
これも、今の私の実力。
登録をしたからといって、すぐにお仕事がいただける
わけではありません。
さらに、「仮合格」ということで、他の翻訳家さんよりも
低い単価設定での業務委託という形になります。
今は、お金を稼ぐというよりも
経験を積みたいと思っているので、どんなお仕事でも
どんなに単価が低くても、やってみたいと思っています。
今の私には、「プロ」としてやってみるということに
意味があるのです。
年内に、1件でもいいからお仕事いただけないかしら・・・・
私の小さな夢に向かっての道がスタートしました。