ドーナツと裁判員制度
2007-03-27 19:45:21
雑務係が書いてた「広報係のひともんちゃく」をお話します。
長いのでお暇な方だけ読んでください。
家のちかくに「ミスタードーナツ」がある。
私はノンシュガーちゃんなのでドーナツは食べないけれど、
たまにそこでお茶をしながら本を読んだりする。
先日、行くと、隣の席の40代くらいのサラリーマンが大騒ぎをしていた。
聞いていると、どうやらその人がトイレに行っている間に、
パートの人が帰ったと思ってトレーを下げてしまったらしい。
それだけのことなのに、男の人はカンカンで、
「コーヒーの砂糖が三つも残っていたのに、帰るわけがないだろう!」
とかなんとかヒステリックに叫んでいる。
パートの人は青くなって謝り続けている。
「土下座しろっ」男の人が叫ぶ。パートの人が土下座した。
やりすぎだろ・・・(-公-;) と私は思っていたが黙っていた。
男はまだ気が済まず、今度は店長に土下座をせまる。
店長が土下座しても、なお怒っていて
「スタッフ全員そこに並んでしばらく正座していろっ。
しないなら、本社に電話して、社長と話させろっ
対応によっては裁判だって私は辞さないぞ!!!!
アメリカではコーヒーの温度が熱かっただけでも
裁判になって勝訴してるんだ!!わかってるのか!!」
・・・めちゃくちゃです。(-公-;)
お店は混んでいて、レジには他のお客さんも並んでいるが
スタッフはどうしていいかわからないらしく、男のもとへ集まってきた。
私はとうとう口を挟んでしまった。
(・ё・) 「そんな事したら逆にあなたのほうが営業妨害になりますよ。
そしたら訴えても、あなたに勝ち目はないですよ。
アメリカでコーヒーが熱かったとかで勝訴した例もたしかにありますけど、
あれは陪審員制度だからです。日本ではまず、ありえないし、
それ以前に今回のことではあなたに損害がほとんどないので
訴えても退けられて終わりだと思います。」
男の人はいきなり私が割って入ったのでびっくりして一瞬だまった。
しかしふふん。と笑って続けた。
「お前みたいな女は知らないだろうから教えておいてやろう。
日本も近々陪審員制度になるんだよ。それはもう決定してるんだ。
ニュースくらい見ろ。バカが!!」
・・・バカって言われたわ。お前みたいな女と言われたわ。
・・言い返す!!

(・ё・) 「残念ながら日本が採用するのは陪審員制度ではなく
裁判員制度です。どう違うかというと、陪審員制度は
市民が有罪・無罪を決め、裁判官が量刑を決める制度ですが、
裁判員制度は市民と裁判官が一緒になって有罪・無罪
さらには量刑まで決定します。裁判官がまざるので
陪審員制度のような感情的な判決は下りにくいと思います。
それに裁判員制度の対象となるのは「殺人」「傷害致死」
「放火」「誘拐」などの重大な刑事事件です。
民事事件は従来通り、裁判官が審議するので関係ありません。」
(すべてTさんから聞いたばかりの受け売り知識)
(そして実は私も法学部出身)



するとそれまで黙っていたお客さんたちがざわつきだした。
小さく拍手
している人もいる。男はまわりの反応にちょっと押された様子だったけど
ひっこみがつかないのかまだ何かいいたそうに突っ立っている。
私は「ヤバイ。私、今、相当カッチョイイ感じになっている!

みんな私の味方みたいだし、これはあと一押しで勝てそう」と思った。
(・ё・) 「そもそも、そんなにコーヒーに砂糖を入れて、
ドーナツみたいな砂糖のかたまり食べているからちょっとしたことで
怒りが抑えられなくなるんですよ。その怒りは低血糖症の症状です。
ちゃんとした食生活すれば、そのイライラも消えますよ。」
言ってからΣ(゜言゜)しまった!と思った。
ここは「ドーナツみたいな砂糖のかたまり」を売る店じゃん。専門店じゃん。
もちろんスタッフは一所懸命ドーナツを売っているし、
お客さんも当然ドーナツを食べるためにきている。
一気に店内の空気が微妙になった。
男の人はついに立ち去ったが、私も続いてコソコソ逃げ帰った。
私、知ってる知識はすべて言いたいタイプなんです。
けしてみなさんのお仕事や、ティータイムにケチつけたり
邪魔したりするつもりはなかったんです。
ごめんなさい。ごめんなさい。
ミスドにはもう行きませんから許してください。
さよなら。さよなら。
あーコワカッタ。あー失敗した。次からは絶対見てみぬフリするぞ。
店長おまえはしっかりしろよっ(八つ当たり)ε≡≡ヘ( TеT)ノ


