未来の僕へ!【読書的つぶやき(6)】 [2006-08-01]22:13:10

最近、重松清さんの小説にハマっています。
この重松清さんは、友達のりょうへい君の紹介で読み、
涙した… 『その日のまえに』の著者です。
以前、りょうへい君に勧められて、ハマった司馬遼太郎に続き、
またもや、おおハマりしてしまいました。
今回読んだのは、『流星ワゴン』 『小さき者へ』の2冊。
そうそう!先日、駐車料金事件の時に買った小説です。
『流星ワゴン』
ストーリーは、40歳目前の男性『カズオ』が主人公。
受験の失敗でひきこもり暴力をふるうようになる一人息子。
浮気を重ねる妻。実家の父親はガンで病院へ余命いくばくもない。
そんな中で会社をリストラされる。もう死んじゃってもいいかな…
そう思ったとき、1台の車…一組の父子に出会う。
五年前に交通事故でなくなった、親子だ。
カズオはこの親子に誘われ、過去の大事な瞬間、帰路にタイムスリップする。
大事な瞬間。息子の受験数日前。妻がテレクラをしだす前…
今まで気にしなかった家族の心がすこしづつ明らかになっていく。
必死で過去を変えようとするが、どんなに頑張って過去を変えても
未来は変えることができない…
そこでカズオが得たもの。未来は変えられるのか…ってお話。
『小さき者へ』
短篇集で、六つの話が含まれる。
「海まで」。父の故郷に両親と二人の子が帰省、
そこで同じ孫なのに弟ばかりを可愛がる祖母と兄の間に確執が生まれる。
「フイッチのイッチ」では両親が離婚している子どもの運動会の日に、
決して会うことのない両親がわが子を応援する。
「小さき者へ」では、両親との対話もなく母に暴力を振るうわが子に、父が自分の子と同時代をビートルズの曲を手がかりに語り、断絶した親子の関係を回復しようとする。
他にも、「団旗はためく下に」「青あざのトナカイ」「三月行進曲」などがある。
2冊に共通して言えることは、大人と子供の関係を題材にした話。
そして、その関係は決してうまくはいっていないってこと。
決して綺麗事ではなくて、
弱い大人で、子供のことが手に負えなくなってしまったり…
逆に強すぎて、子供を押さえ付けてしまったり…
子供が親の気も知らず反抗してみたり…
自分のことで精一杯なのに、親の気持ちまで気にしすぎてみたり…
僕には、同じ境遇の組み合わせはないけど、
でもなぜかほっておけない。自分のいつかの姿に置き換えて読んでしまう。
僕はまだ子供がいないけど、近い将来こんな日も訪れるかもしれない。
でも話に出てくる彼らは、
どんなにつらい立場でも、どんなにうまくいかなくて、もがいていても、
その人生を、あきらめていない。
行く先に不安があろうと、先の見えない道を進むにしても、
最後は自分の現実に向かって勇気を持って歩きだす。
そうやって締めくくられる。
そんなところが、本を読み終わった後に、清々しさを残す所だと思う。
残念ながら…僕の文章力ではなかなかうまく伝えられないけど、
この本を読んで、父親や母親との関係を、
いい意味で、もう一度改めて考えさせられました。
それはどんなかというと、
例えば、父親が今の自分の年の頃には、僕の兄が生まれてたりして、
どんな気分で第一子を向かえたんだろう?どんな思いで育てたんだろう?とか…
両親は、自分の反抗期にはどんな思いで、僕の成長を見守ったんだろう?だとか。
本の中にも登場するが、「親の心子知らず」「子の心親知らず」
親のこと知っているようで意外に知らなかったことって多いのかな?なんて、
今更ながらに思う…
でも、そんなことをこの本は気づかせてくれた。
僕は子供の気持ち解ってあげられるんだろうか?
子は僕の気持ちを解ってくれるのかな?
そんな不安もあったりするけど、
でも、未来の自分の背中を押してくれそうな気がします。
自分に子供ができたら、是非もう一度、
今度は親子で読みたいな!なんて思う。
今後も、重松清さんから目が離せない…
ちなみに、重松清さんは僕の好きなTV番組『情熱大陸』のホームページで
『読む情熱大陸』を連載しています。
情熱大陸+P
http://jounetsu.cocolog-nifty.com/
小さき者へ
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4620106623/249-6089257-8608307?v=glance&n=465392
流星ワゴン
http://www.amazon.co.jp/gp/product/406274998X/249-6089257-8608307?v=glance&n=465392&s=books



