三浦まり先生のおかげで、有権者としてめきめき実力をつけている広瀬香美です(微笑)。
今回は、実感として、日本は女性の候補者が少ないなあ……といつも思うのでそのへんをぶつけてみました。
その前に! まり先生の研究室でとっても美味しいコーヒーをいただいたのですが、バークレーのPeet’s Coffee。カリフォルニア大学バークレー校に通われていたときに飲んで以来、いまでもネットで
本国サイト経由でお取り寄せしているそうです。
こちらは、まり先生ご愛用のPeet’s Coffeeタンブラーです♪
私もカリフォルニアに住んでいたので、その名前は知っていましたが、まり先生いわく、スターバックスなどに、焙煎の仕方などを教えた会社がここなのだそう。スペシャルティコーヒー発祥の地はシアトルとよく言われるそうですが、バークレーの方々はバークレーこそが発祥の地だと思っているとか。
広瀬:(以下H)「さて、先生、女性の議員の方って少ないと思うんですが、割合が少なすぎで、ごま塩程度ですよ(一同笑)! 」
三浦先生:(以下M)「そうですよね、日本の女性国会議員は、衆議院で11.3%、参議院で17.4%と低いですね」
H: 「外国はどうなんですか? 北欧は多いというイメージありますが」
M: 「日本はね、列国議会同盟というところのランキング調査で、いま世界で119位です」
H:「えっ、119位ですか……、ちなみに前後はどんな国が……」
M:「118位がルーマニアで、120位がハンガリー、ちなみに韓国は103位」
H:「アジアは総じて低そうですけど、どうでしょうか」
M:「いえ、アジアといってもインドとかパキスタンなんかは、クォータ制(割当て枠)を導入してどんどん女性の議員増やしましょうってやってるから、日本だけ取り残されちゃうと思いますよ、アジアの中では」
世界と比べても、日本の女性国会議員はやっぱり少ないんですね。なんだか悲しいです……
H:「まずは女性議員の数を割当て制でもなんでも増やすことが大事、というところからでしょうか?」
M:「そうですね、もちろん、女性だからといって女性を支援しているとは限らないですし、女性議員の中でも女性は家に入って子どもの面倒みるべきと思っている方もいらっしゃるので、自分の主張と合う女性議員を見つけるというのも大事ですよね」
H:「女性の立候補自体が少ないのはなぜなんでしょう」
M:「うーん、政党のほうがあまりリクルートしようと思っていない、というのはあると思います。今までは、女性が多いのは共産党、社民党、公明党で、大政党である自民党、民主党は消極的だったんですが、小泉さんのころから少し変わり始めて、女性をたてたほうが当選につながりやすいという風向きになってきたんですよね」
H:「でも、それは、当選しやすいからという理由だけな気がしますね。あとが続かないというか、しっかり残る人が少ない気もする」
M: 「そうなんですよ。前回総選挙では民主党も小沢ガールズと言われる人たちをたくさん輩出したけれど、閣僚をみると女性は少ないですよね。政務三役という大臣、副大臣、政務官にも女性がやっぱり少ない。世界的な流れのクォータ制やポジティブアクションで女性を登用しようという気概は感じられないですね」
H:「社会の温度感というか女性だから肌で感じることはたくさんありますよね」
M:「実はね、子どもに関する手当は女性に出したほうがちゃんと子育てに使われて、夫に出すと必ずしも子育てに使われないという社会政策のデータがあるんです。にもかかわらず、そうした議論がないまま、自動的に世帯主や稼ぎの多いほうに支給されているのが現実。子連れで別居していたり、DVで避難している女性たちが手当をもらえないという事実もありますよね。そういったことって女性視点をもった女性議員のほうが柔軟な新しいアイディアが出てくると思うんです」
H:「先生、そのためには、女性たち自身がもっと投票して行動に出さないといけないわけですよね。女性の有権者は無視できないぞ、と言われるように」
M:「そうそう!米国でオバマさんが当選したのは、忙しい人、関心のない人、若い人、低所得者層の人々などいままで選挙に行かなかった人をインターネットの草の根運動で丁寧に掘り起こし、広く薄くたくさんの人から寄付を集めたと言われていますよね」
H:「前回もみんなで怒りましたけど(笑)、インターネットでせめて演説会の日程くらい知りたいですよね。自分の選挙区の候補者演説が、見たいときに動画でいつでも見られるようになったらいいのに……」
日本は、いつネット上での選挙活動が解禁になるのだろう……?
いろいろ知れば知るほど、有権者がほしい情報は、実はアクセスしにくいというのが実感です。さて、次回は、先生のご専門である比較政治学というところから、世界で見た中の日本の政治の特徴をお聞きしようと思います。最後の仕上げですよ。お楽しみに!