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結婚したいという前に

2008-06-22 21:53:14
母と小さな言い争いをしました。本当にささいなことなのですが、「あんな言い方しなくても・・」と腹立たしく思いました。私にとって母は少し面倒な相手です。仲は良いし、少しでも親孝行をしたい、と思うのですが、実家に帰って顔を合わせると、ものの言い方にカチンときたり、ぶっきらぼうに返事をしてしまったりするのです。『パブロン』という風邪薬のCMを見るにつけ、どうして私たちはああやって素直にお互いを思いやる言葉を交わせないのだろう、他人には優しくできるのに・・と複雑な心境になっていたものでした。

しかし、母はだんだん年老いてきました。体調がすぐれないこともあり、それを見ると胸が締め付けられるような淋しさを感じます。そうだ、お母さんはいつかいなくなるんだ、という恐怖が、若い頃よりも身近に感じられます。歳をとることとは、「親も歳をとることだったのです。子を持つと親のありがたさが分かると言いますが、私にはその機会がなかったので、お互いがこんな歳になるまで、私は母の存在の大きさに気づくことができませんでした。

今、「存在」と書きましたが、文字通り、母はいてくれるだけでいいんだ、ということに、ようやく気づいたのです。この先どんなに年老いて私のことが分からなくなったとしても、「生きて存在していてくれる」と思うだけで私は幸せなのです。だとすれば、少し意見が合わなかったり、小言を言われたりするくらい、何を気にする必要があるというのでしょう。

母だけではありません。父も兄弟も祖母も叔父伯母も、みんながいてくれるということだけで、私は安心して生きていられるのです。何もしてくれなくてもいいです。いてくれるだけで嬉しいのです。これからも、私と家族は口喧嘩をするでしょう。『パブロン』母子にはなれないかも知れません。でもそれは家族だから、自分の素顔を見せていい相手だからです。結婚したい、新しい家族が欲しいという前に、今いる家族に感謝をし、もっと大切にしたいと思った一日でした。最後までお読み頂き、ありがとうございました。明日は月曜日。素敵な一週間をお過ごしください。

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