吉村峰子のアフリカに遊びにおいで!

見る、触る、聞く、嗅ぐ、味わう、交わる、そして考えるアフリカ。大変なことも楽しいことも、“そのまんま”のアフリカをお届けします。

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七生養護学校で起きたこと

2009年3月16日(月) 23:55
皆さんは、3月13日に報道されていた七生養護学校での性教育に関しての裁判のニュースをお聞きになったでしょうか。

五つの新聞社の社説が、大きく二つに分かれました。

資料その1 朝日新聞社説(2009年3月14日付け)

資料その2 産経新聞社説(2009年3月14日付け)

資料その3 東京新聞社説(2009年3月16日付け)

資料その4 読売新聞社説(2009年3月16日付け)

資料その5 毎日新聞社説(2009年3月18日付け)

多くの人々にとって、この事件は大きな関心事にはならなかったのかもしれません。

が、七生養護学校のこの裁判は、日本の、特に東京都の学校教育における「性教育」に大きな転機をもたらした大事件だったのです。

ことの発端は、都議会で「行き過ぎたジェンダー・性教育」に懸念を持つ議員が、当時の東京都教育長に、この頃七生養護学校で使われていた『からだうた』という歌の歌詞について「質問」しました。

この『からだうた』の歌詞をここで書き記す前に、これがどういった目的で作成されたか、という背景を説明したいと思います。

知的障がいのある子どもたちにとって、思春期に入って、自分の体が大きく変化すること、その変化が性的にどういう意味をもつか、ということを理解するのはかなりの困難が伴います。そして、知的障がいのある子どもたちの周りにいる大人にとって、この子たちが性犯罪の被害者に、そして加害者にならないためにはどうしたらいいのか、ということが大きな、そして切実な問題となってくるのです。

そこで、七生養護学校の教員たちは、子どもたちに、「自分の体はとっても大切なものなんだよ」、というメッセージをしっかり学んでもらうことにしました。その教育活動の一環して、体の部位の名称をリズムに乗ってゆっくりと教えるためこの『からだうた』を作り、子どもたちの理解を促そうとしたのでした。

『からだうた』は授業の始まりに同性の先生と1対1になって、歌に合わせて体に触れてもらいながら(性器には触れません)、心の交流を深め、体のつながりや名称を意識させていく歌遊びです。

*************************
あたま、あたま、あたまのしたには首があって
肩がある、肩から腕、ひじ、また腕、手首があって
手があるよ(右と左を繰り返す)。
胸にオッパイ、おなかにおへそ、おなかのしたが
ワギナ(ペニス)だよ、背中は見えない、背中はひろい、
腰があって、お尻だよ、ふともも、ひざ、すね、足首、かかと、
足のうら、つまさき(右と左を繰り返す)、おしまい
*************************

皆さんは、この歌詞がこういった状況の元、養護学校というある意味においては、特殊な環境で教師が生徒たちに懸命に自分の体のことを教えようとしていることに関してどんな感想をお持ちになるでしょうか。

あるひとりの教育者の意見を読んでください。

「とても人前では読むことがはばかられるもので……極めて不適切な教材でございます」

この感想の主は当時の東京都の教育長のものです。

世の中は不平等ですし、同じことが、ある地域では称賛されても、ある地域では嫌悪される、ということは私たち人間社会が延々としてきたことです。今回も、このときに、本当に子どもたちの側、つまり「卵側」に立てる教育長でなかったことが、この不条理を招いてしまったのでしょうか。

でも、その影響はあまりにも大きかったのです。

都議会でこういった質問を受けたあと、東京都教育委員会は、不思議なことに、それまでは七生養護学校の実践を評価し、校長会主催の研修会などの講師として彼らを招き、他校の教員たちにその優れた実践を講習させていたにも関わらず、手のひらを返したように関係した教員、また七生養護学校の「こころとからだの学習」に理解があった前任校長を“処分”までしたのです。この前校長は一般教諭に降格され、さらに停職一か月、また合計で102名がこの「行き過ぎた性教育に加担した罪」で処分を受けたのです。

産経新聞では、保護者からの抗議がこの性教育に対してあった、ということですが、その「抗議」の事実を探したのですが見つかりませんでした。私が見つけたのは、その当時の七生養護学校の保護者代表が書いた手紙でした。

資料その6 七生養護学校在校生・卒業生保護者の会の東京都教育長への手紙

そして、この一連の動きとして、この最初に都議会でこの七生養護学校の性教育に対して「質問」した都議ら6名と産経新聞の記者1名、東京都教育委員会指導主事7名、そして七生養護学校の新しい管理職3名の計17名が七生養護学校の保健室に一斉に踏み込み、自己紹介をするまでもなく、彼らの「証拠」となりそうな物件を次々と没収していったのです。

ここに、この都議たちの視察当日の保健室の様子を養護教諭が書いた文章があります。この時の描写は今回の裁判でも証拠として採用されました。法治国家である日本の公立学校の中で実際に行われた42分間のできごとです。

資料その7 都議たちの視察当日の保健室の様子

まるで自由な意思での職業活動が難しいような状況だったようですが、さらにここでこの「視察団」が没収した数々の教材の中の“人形”が、当時、「まるでアダルトショップのよう」などといった言葉で非難され、それがそのまま報道されました。

この“人形”とは、「スージーとフレッド人形」と言い、ジューン・ハーネスト(June Harnesut)さんという米国の知る人ぞ知る発達心理学、性教育の専門家が作成したものでした。この人形には、体毛も性器もついています。彼女は、性教育を進めていく上で、一人ひとりの実際の子どもの体の変化について語るより、このスージーとフレッドを使って、体にどんな変化があるかを話合う方が、大人にとっても子どもにとってもともに楽に学べる、と明言しています。

スージーとフレッド人形.jpg

“人間と性”教育研究所HPより


事実、この人形は、世界の性教育の現場で採用されているものであり、日本でのこの都議会議員の行動は、裁判になる前から、多くの日本の教育関係者たちの間で「なんとレベルの低いこと」と嘆かれていたのでした。

この人形を報道したときも、かなり意図的に、人形がつけていた下着を引き下ろし、性器だけをむき出しにして写真撮影しています。それは授業ではまったくありえないことでした。

ただ、この事件は、かなり政治的な圧力が高く、山谷えり子衆院議員を代表に78名もの議員が「行き過ぎたジェンダーフリー教育や性教育から子どもを守る」ために「健全な教育を考える会」を発足させ、その一環としての活動のようでした。

国会でもこの会の代表、山谷えり子議員が「過激な性教育」が全国で行われていると、七生養護学校の例を出して質問しています。そして、その当時首相だった小泉氏はこう答えています。

「私、小学校時代も中学校時代も性教育なんて受けた覚えがありませんねぇ。しかし、こういうのは自然と覚えていくもので、ここまでやっていいものなのかな」

小泉氏のように自然と覚えていくのが難しいから、そして、小泉氏のように代々政治家の家柄の御曹司でもない一般の家庭の、そして知的障がいのある子どもたちを守るために、どうしたらいいか、と日夜研究に励み、子どもたちの「卵」を守ろうとした教師たちが処分されたのです。そのため、この教師たちがこれを司法の場で判断してもらおう、と都議や教育委員会を訴えた、というのが今回の七尾養護学校の裁判だったのです。

そして、この一連の動きのあと、何が東京都の学校全体で起こったか……。

残念ながら、この議員グループが勝利したのです。これを機に東京都の公立学校では一斉に、性教育に関する“言葉狩り”が行われ、性教育が大きく後退したのでした。授業では、“性交”といった言葉などがまったく使えなくなりました。

確かに、“性教育”は難しい問題を含みます。ただ、エイズが地域の成人人口の4割を超える勢いで人々の人生をめちゃめちゃにしている土地に住む者の実感として、性教育に反対するすべての人に伝えたいことがあります。

子どもたちには真実を伝えましょう。

真実を伝えることからしか、自分の身を守ろう、とする明確な意思は育ちません。知的障がいのある・なしに、性教育から逃げないでください。子どもが大切なら、子どもを守りたいのであれば、まず、子どもたちを信頼して、子どもたちに、照れずに、隠さずに真実を伝えていきましょう。

私は、性教育の真髄とは、子どもたちが自分の体を、自分の心を大切にするためにある、と信じて疑いません。そしてそれを支えることこそが、子どもを囲む大人たちの使命でもあると思っています。

この七生養護学校の勝訴の事実が、多くの「壁側」に立つ大人たちに猛反省を促してくれることを期待しています。

参考資料
1 朝日新聞−asahi.com:http://www.asahi.com/
2 産経新聞―産経ニュース:http://sankei.jp.msn.com/top.htm
3 東京新聞―東京WEB:http://www.tokyo-np.co.jp/
4 読売新聞―YOMIURI ONLINE:http://www.yomiuri.co.jp/index.htm
5 毎日新聞ー毎日jp:http://mainichi.jp/
6 七生養護学校在校生・卒業生保護者の会の手紙:「七生養護の教育を支援する日野市民の会」ブックレットより
7 七生養護学校への都議たちの視察の記録:「知的障がい児のための『こころとからだの学習』」同編集委員会編著 明石書店2006
8 “人間と性”教育研究所:http://seikyoken.org/index.htm

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コメント
御多忙の中、重要な記事を書いてくださって感謝します。私も最近までこの問題を知らなかったし、知った後も、どういういきさつだったのか、ということを深く調べることもしていませんでしたが、峰子さんの詳しい記事でだいぶわかりました。

この養護学校で問題となった性教育を受けることが出来た生徒さんたちは幸せだと思います。

母親となった今、子どもにどのように言いにくいこともまっすぐ話していけるかが課題だなと思っています。友人やメディアから間違った情報を得る前に、親が教えてあげなければと思います。

今後、都議会が不当に教員を処分しないように願います。少し話しがズレますが、クリスチャンの教師たちは、日の丸君が代を強制されることを避けて、私学の教員になる人が20代では増えているように思います。
Posted by martha  削除  at 2009/03/17(火) 14:19
吉村峰子さま

「オバマ大統領と花さき山」にコメントしたauspicious_dayです。あちらのお返事が嬉しく、“再度御礼の書き込みを”(はい、南アにいつか伺いたいです!)と思っていたら、新しい記事の更新。七生養護学校の事件について書いてくださったのですね。この件をご存知ない方にもとても分かりやすく情報がまとめてあり、貴重です。

学校を視察した都議のひとりのHPを見ると、今回の判決やそもそもの事件に対し、ギョッとするような(としか言いようがありませんー笑)言葉の数々が書き連ねてあります。自分とは異なる立場や状況の人々に対し、想像力やempathyがまるで無いこと、事態認識の浅薄なことに驚きますが、こういう人を都議に選ぶのも私たち選挙民ですからね。

吉村さんが仰る性教育の真髄、本当にその通りだと思います。心と体の仕組みについて正しい情報を持つことが、自分や他の人々の心と体を大切にすることに繋がります。
Posted by auspicious_day  削除  at 2009/03/17(火) 20:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
  Posted by -  削除  at 2009/03/18(水) 04:14
いつも興味深く読ませていただいている者です。

今回の記事、かなりショックを受けました。
「体験を積んで学ぶというのは共産主義のやり方だ!」って、
こんなやり方が民主主義だとでもいうのでしょうか?

政治的圧力、先生方の不当な処分、恐いです。
そして何年もかかる裁判・・・

性教育も10年後には
「あんな信じられない事があった」と言うくらいに
進化しているのでしょうか?
事件から6年たっているのに、当時からは
後退してしまったのですか?
先進国だというのにあんまりです。

世の中にあふれる歪んだ性の情報(漫画やビデオ)で
ちゃんと性が学べるとでもいうのでしょうか。

江東区の女性マンション殺人事件の犯人の、
女性に対する歪んだ考え方を
思い出してしまいました。
Posted by ショック  削除  at 2009/03/18(水) 17:09
いつも吉村様の有意義なブログ、楽しみに読ませていただいています。現在イタリアで暮らしており、恥ずかしながら今回の事件はブログを拝見するまで知らなかったのですが非常に驚きました。民主主義で先進国と呼ばれる日本でこんなことが起こったとは。件の議員たちの行動の発端は性に関する事柄をただただ不潔で嫌らしいものという色眼鏡でしか見ていないように感じます。
正しい性に関する事柄を学ぶ機会が無いまま、町中に規制無く溢れる怪しい情報や歪んだ情報のみで大人になってしまう日本の状況が改善されることを願います。
ちなみにイタリアは愛に関して良くも悪くもおおらかな国というイメージが日本では強いですよね。もちろんここイタリアでは性、愛といった事柄に不潔感や嫌らしさを感じる風潮は無いのですが、実際は国民の大多数がカトリックのお国柄ですから結婚前の性交渉や中絶は依然”悪”という認識ははっきりあるように感じます。結婚や離婚も日本のようにやすやすとはいきませんし。一見まじめな風に見える日本の方が内実はよっぽど乱れていると思います。
Posted by ONDA  削除  at 2009/03/18(水) 21:19
そんな事件があったんですね、知りませんでした。けれど吉村さんの内容をじっくりと読んでみて、私も吉村さんの意見に同感です。性教育はアメリカでもきちんと行われています。自分たちが犯罪を犯さないためにも学ぶべきもの。現在ではやり過ぎと批判されている”元性犯罪者が現在住んでいる場所を公開する”と言う事が議論されています。と有る国では10歳の少女がレイプされ妊娠し宗教上彼女は中絶さえできないそう。10歳の少女ですよ!!!学ぶべき真実はきちんと正しく伝えるべきだと私も思いました。
Posted by 中村嬢  削除  at 2009/03/19(木) 00:47
martha さま、

Marthaさんと同じように、「気になっていてはいたけれど、深く調べることをしていませんでした」と言う方が何名か私の個人メールにも感想を寄せてくださいました。

皆さんにこの長〜いコラムを読んでいただいて、とっても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

ありがとうございました。

Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/19(木) 02:51
auspicious_day様、

ありがとうございます。

そうなんです。選挙は一人一人が自覚をもって、自分たちの代表を選ぶ、ということなのですよね。日本は民主主義が選ばれている法治国家です。社会のニュースに興味をもって、どういう人に、どの政党に、自分の代表になって欲しいかをみんなが考える必要がありますよね。

日本に住み、日本の税金を払いながらも選挙権のない人がいることさえも念頭において……。

そして、南アへは必ず、お越しくださいね。お待ちしていますよ〜。
Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/19(木) 03:01
ショック様、

今回の記事を書くにあたって、私の学校関係の友人が本当に親身に情報を集めてくれました。その中の元小学校教員が、非常に印象に残るコメントを言っていました。

「この事件以降、現場では“性教育”はまったくのタブーになってしまって、大きく後退した。そして、何より悔しいのは、これ以降に教員になった若い世代の教師にとっては、この後退した性教育が普通のこと、になってしまったこと」

影響は測りきれないのです。

Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/19(木) 03:12
ONDA 様

ありがとうございます。

そうですよね、南アにもカソリック教徒がたくさんいますが、「結婚」はとっても厳粛なもの、と捉えている方が多いように思います。

日本では、公の場所での性の情報があまりにも氾濫していると思います。電車の中で、男性週刊誌などを横に座っている人が読んでいると、本当に困ってしまいます。どうして、これがまかり通っているか、と言うこと自体が不思議です。

南ア人も日本人のこういったところに、心底驚いた、と言う人が多いです。プライベートなことなのに、周りに知り合いがいないと、極端に大胆になってしまうのでしょうか。そうすると、これは、電車のなかでお化粧してしまう若い女性と一緒なんでしょうか。

Posted by ONDA
Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/19(木) 04:04
中村嬢さま、

そうなんです。私は、これを、「耳にしながら詳細は分からず、いつの間にやら消えていくニュース」のひとつに絶対したくなかったのです。

性教育こそ、人間が人間として生きていくために、これほど必要性の高いものはない、と思うくらい大切なこと、と思っています。

確かに、確かに、いろいろな意見があるのは理解できるのです。でも、私は子どもたちに幸せな人生を送って欲しいので、これからもこの「真実を伝えましょうね」の姿勢を続けていきます。

Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/19(木) 04:09
吉村さま
記事拝見して衝撃を受けました。
この事件はよく知らずにいました(無関心だったからスルーしたんでしょう、そんな自分もこわい)。
しかし、新聞社各社の社説を読み比べてもっと怖かった。
一紙だけ読んでいたら、無意識に誘導されてしまうなと思ってしまいました。
何が真実なのか?考えて推測する力を失ってはいけないと改めて思いました。

それにしても力を持つ人の、アマチュアな力の行使ほど危険で害悪なものはないですね。
力を持たないものは黙るしかないのか?

わたしはこの記事をわたしの知っている人たちに読んでもらいます。そうしてなにが正しいか考えてもらいます。
悔しさとかそんなもので目を曇らせないように、子どもたちにどう伝えるかどう守るかを考え続けたいと思います。
ありがとうございました。
Posted by 寺本  削除  at 2009/03/19(木) 16:19
寺本さま、

コメント、ありがとうございました。

これだけ多くの出来事が世界規模で起こり、これだけ多様なメディアを通して、私たちの手元に情報が届くわけですから、寺本さんのおっしゃるとおり、自分の感覚を鋭くして、よりどころになるものをしっかりと認識することが大切ですよね。

お友達にこの記事をお勧めくださる、とのこと、とっても嬉しいです。ぜひ、また、ご感想をお聞かせくださいね。

ありがとうございました。
Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/22(日) 03:04
初めまして。視野を広げて下さる記事をいつも興味深く拝見させて頂いております。

北海道のあるローカルFM局で、助産師の方と一緒にラジオ番組を制作しております。彼女はマタニティクラスや学校に出向いての性教育、講演活動などをしているので日頃からこの分野について良く実態を耳にし、意見交換をします。

この問題は、養護学校に視察が入った時点にネットで目にしていましたがそれ以来忘れておりました。

視察が入った時に目にした記事は、スージーとフレッド人形の写真は色調が暗く禍々しい印象を受けるものでした。今改めて書いて頂いた記事を見ると、とても平和な印象でその違いに驚きました。私も簡単に印象操作を受けるものだと知る事が出来、自分のメディアリテラシーを鍛え直すきっかけになりました。

しかし「壁側」にいる人たちにとっては「卵」の言葉はまるでマジックのように聞こえるので想像する素材を提示する事すらとても難しいのだと、小泉元首相のコメントを見て日頃感じている事を改めて思い出しました。

>私は、性教育の真髄とは、子どもたちが自分の体を、自分>の心を大切にするためにある、と信じて疑いません。そし>てそれを支えることこそが、子どもを囲む大人たちの使命>でもあると思っています。


前述した助産師の彼女とも、よくこのような話をします。
自尊感情をすくい上げて育てる事だ、という彼女の言はいつも私を元気づけてくれます。彼女にもまた紹介して話をしてみたいと思います。

私の目標は、明るい時間に彼女と性教育の話を番組ですることです(笑)課題は沢山あるチャレンジですがいつかモノにします。

教育について、メディアリテラシーについて、等々沢山の示唆を含んだエントリを本当にありがとうございました。
Posted by mamu  削除  at 2009/03/24(火) 12:32
mamu さま、

ご丁寧なコメントをありがとうございました。

私の性教育への動機はいたってシンプルです。自分の子どもたちを含めた若い人たちに、自分の心を、体を大切に思って欲しい、ということです。

昨日もドリームセンターでビーズの活動をしていたのですが、20代前半の若い患者さんたちが歩行さえも困難になっているのを目の前に見て、やはり、さすがの私でも、焦燥感で体が震えます。

ああ、この人たちに、エイズに関する知識がもっともっとあったなら、この病気を避けることができたのに、と思います。エイズは、かかる必要のない病気になり得るのです。でも、それには、幼いころからの教育が欠かせません。

昼間にそんなことが堂々と放送できないほうがおかしいですよね!アフリカから応援していますので、必ず実現させてくださいね!
Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/25(水) 13:12
吉村様

初めてコメントいたします。
南アフリカの高校生たちの年に一度交流があるため、南アフリカの文字をみて思わず こちらにたどり着きました。

読むうちにであったこの記事。
私自身、マスコミ業界に関わる仕事をしていますが、恥ずかしながら存じ上げませんでした。
ただ、学生時代、教育関係のところに席をおいていたこともあり、仕事でも障害を持つ方と関わることが多かったため、何かメッセージを残したく書き込みをした次第です。

いわゆる現場を 現状をしっていらっしゃらない 議員の方々のされたことを とても悲しく思います。

教育は「教え育てる」ことです。そこにつとめる教諭は「教え諭す」、教え導く役目があります。七生養護学校の先生方は その役目をきちんと果たしてらっしゃると思うのです。
そこに通う子どもたちの状況を 理解し、いちばんに考え行った「性教育」ではないですか。。何が間違っているのでしょう。腹立たしく思います。

今、命の大切さがとても軽んじられている時代です。簡単に人を殺めたり、また自らの命を粗末にしたり。
きちんとした知識を得ていないがために 性病やエイズを患ったり・・・。

通り一遍の教育をすすめてきた 結果でもあるのではないでしょうか?

人の身体は成長とともにどうなり、その過程でどう変化していくのか、それをきちんと学ぶことは もっとも大事だとおもうのです。

私は、小学6年生の時、授業参観が 「性教育」でした。とても鮮明に覚えていますし、それを参観した母と きちんと話しをした記憶もあります。
もしかしたら先生のお立場は悪かったかも知れませんが、実行なさった先生を 今も尊敬しています。

稚拙な文章で つららつらと書いてしまい 失礼しました。






Posted by あちゃら  削除  at 2009/03/25(水) 15:41
あちゃら様、

コメントありがとうございました。

あまりにもたくさんの情報が日々流されては消えていきますもの。すべてを網羅することは本当に無理です。

でも、こうやって、ひとつひとつ、忘れてはいけないこと、覚えておくべきこと、などは肝に銘じて記していこう、と思っています。

南アの高校生との交流、ということにもとても興味を持ちました。また、機会がありましたら、連絡してくださいね。

コメント、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
Posted by 吉村峰子  削除  at 2009/03/25(水) 17:54
When you start dog training, you need know how to train a puppy can use dog behavior training and dog training tips.
Posted by qxy  削除  at 2009/05/30(土) 18:09
ほんと産経新聞大ッ嫌いなんですけど。全く反省してませんよ。
Posted by 通りすがり  削除  at 2010/02/22(月) 16:59
通りすがり様、

いろいろな意見が自由に言えて、書けて、それぞれの違いを認めて行くのが前提ですよね。

でも、この七生の事件は、私もいまでも考えるだけで鳥肌が立つくらい腹が立っています。

こういうことをした議員、こういう報道の仕方をした新聞社、それぞれの意見があると思うけれど、私はそこにいる「子どもたち」に焦点をあてて、考えることが大切だと思っています。

Posted by 吉村峰子→通りすがり様、  削除  at 2010/02/22(月) 18:53
>日本に住み、日本の税金を払いながらも選挙権のない人がいることさえも念頭において……。

納税の義務と国民の権利である選挙権を一緒にするなんてどうかしてますね。

投票したいならその国の国民になればよろしい。

外国人参政権は違法です。
Posted by 通りすがり  削除  at 2011/01/20(木) 23:43
AaAaアァあぁ漢字
プロフィール
Profile
吉村峰子
(日本語/英語教師・ライター・通訳)
東京都生まれ。1980年頃より日本語・英語教育に関わる。教えた国は、日本、米国、デンマーク、ドイツ、リべりア、エチオピア、マラウィ、南アフリカなど。1986年頃より、アフリカと日本を交互に生活した後、2003年、南アフリカ・ダーバンに家族とともに移住。現在はダーバンで日本語・英語教育、執筆業、通訳業で大忙しの毎日を送る。

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