吉村峰子のアフリカに遊びにおいで!

2007年07月
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ビーズ・ワークショップの悩みとは…… [2007年07月05日(木)]
 
昼夜ベッドに横たわって、ただ時間が過ぎるのを待つだけだった患者さんたちが、週一回の私たちのビーズ・ワークショップに参加してくれるようになって、嬉しい反面、私には大きな悩みが出てきてしまった。

ビーズ・ワークショップに参加する患者さんが増える、ということは、そこで使われるビーズも増える、ということ。当然といえば当然のことなのだが、私はこれを長期の計画を立ててしているわけでもないし、スポンサーがいて行っているわけでもない。ドリーム・センターは薬を買うお金さえ困ることもあるから、ここに頼むのもあまり現実的ではない。これまでは、私とヤスコさんのポケットをごそごそしたり、見かねた人が寄付してくれたり……、で何とかやってきた。また、ダーバン在住の日本人の奥さんたちの協力もあって、12月1日のワールド・エイズ・デイでは、ドリーム・センター内にお店を開店して、患者さんと日本人の作品を売って、資金を捻出してきた。

が、30人からの患者さんが参加すると、それにかかる費用も“ポケットゴソゴソ”では追いつかない。

そこで、ドリーム・センターの近くにあるパイン・クレスト・ショッピング・センターというこの辺では中規模のショッピングセンターに交渉して、土曜日にお店を出させてもらうことにした。

当日は、我が家の子どもたちをはじめ日本人家族が参加してくれて、朝9時から夕方まで声をからしてビーズを販売。しかし、用意した500個近いブレスレット、ネックレス、ピアスがはかばかしく売れない。理由はさまざま考えられるが、大きく2つが原因だと思う。

まず、ダーバンにはHIVの感染者及びエイズ患者さんの自助努力としてビーズ細工が他の病院でも目にすることがあって、そんなに珍しいものではない、ということ。それと、当日、割り当てられた場所がこのショッピングセンターの中でも北の外れにあって、あまり集客条件がよくなかった、ということだ。

この日の売り上げを楽しみにしてくれた患者さんたちにはなんとも申し訳ない。しかし、こんなことでくじけている暇はない。そこで、私は私が“日本人”であることを利用することにした。そうだ、ビーズは日本で売ることにしたのだ。日本だったら、南アのHIV感染者が作成したビーズをチャリティ目的であれば、きっと、買ってくれる、と思ったのだ。

が、このビーズ、運賃をかけて日本に運ぶわけにも行かない。日本へ帰国する人に預けよう。そして、私の友人たちに、人の集まるところで売ってもらおう、と決心した。

ただ、そのためには患者さんたちの作成した作品を買い上げなくてはならない。まあ、これも、“何とかなるだろう、えいや!”で、当日の売り上げを全部つぎ込んで、患者さんたちの作品を全部買い上げた。すると、当然、売り上げで買う予定だった次の材料費が足りなくなった。

む〜ん、なかなか、かなりの行き当たりばったりである。でも、ふふふ。懲りない私には、またまたいい考えが浮かんできた。




プロフィール
Profile
吉村峰子
(日本語/英語教師・ライター・通訳)
東京都生まれ。1980年頃より日本語・英語教育に関わる。教えた国は、日本、米国、デンマーク、ドイツ、リべりア、エチオピア、マラウィ、南アフリカなど。1986年頃より、アフリカと日本を交互に生活した後、2003年、南アフリカ・ダーバンに家族とともに移住。現在はダーバンで日本語・英語教育、執筆業、通訳業で大忙しの毎日を送る。
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