吉村峰子のアフリカに遊びにおいで!

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消えたサイン? [2008年01月10日(木)]
 
Cafeglobeユーザーの皆様、明けましておめでとうございます。とっても、間の伸びた新年のご挨拶になってしまいましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、お正月気分の東京を出発したのが、1月6日。南ア・ダーバンへは空路25時間の旅です。我が家についてみれば、終了しているはずの建設中のガレージは未完成、電話線、ADSLダウン、嵐の夜のパニックを起こした我が家の愛犬、ハクラが玄関のドアをがりがり引き裂き……。といったわけでここ数日、時差ボケと戦いながら様々な補修やら修理依頼やらに追われておりました。

しかし、今回の空の旅で実感したのが、実は、「ああ、ウチの子どもたちも大きくなったなぁ」というものでした。トイレだって、なんだって一人で行って一人で帰ってくることができる。フライトアテンダントに何が食べたい、何が飲みたいがはっきり言える。下の娘がもう13歳ですので、当然と言えば当然なのですが……。

実は、私たちの同じキャビンに、香港からヨハネスブルグ(約13時間)までかなり根性をいれて長時間泣き続けていた赤ちゃんがいたのです。この赤ちゃんのお母さん、さぞかし大変だったと思います。飛行機の中での赤ちゃんの泣き声は、確かに、確かに、寝たいときは辛いけれど、でも、こればっかりはどうしようもないです。それに、赤ちゃんって、あやそうとすればするほど何か気配を察するような敏感なところがあるじゃないですか。

私は、心底、この赤ちゃんのお母さんが気の毒でした。こういう時って、どうしても周りへの迷惑を気にしてしまうものです。が、大丈夫ですよ。周りはそう気にしていないものです。少なくても私と私の家族、友人はみんなそうです。何とか、それを伝えてあげたいとも思いましたが、そんな機会にも恵まれず……。

赤ちゃん連れのお母さん、お父さんたち、これは、子ども連れの家族が移動するときに避けては通れない道です。だから、赤ちゃんが飛行機で泣き叫んでもそんなに気にしないでね。例え、文句を言われても、そういう人たちのことを気にすることはありません。だって、絶対、飛行機はいつかどこかに必ず着陸するのですから!

それから、今回の飛行機でもうひとつ「あれ?」と思うことがありました。

私は30年ほど前から結構、頻繁に飛行機に乗る生活をしているのですが、今回のキャセイ・パシフィックのトイレの中からあるサインが消えていたのです。

あるサインとは、
「As a courtesy to fellow passengers, may we suggest you wipe wash basin after use?」という類のもの。これは、「後からこのトイレをお使いになる方のために、お使いになった後、洗面所をお拭きください」という意味です。

これって、キャセイだけのことでしょうか?もう他の飛行機会社もこういったサインを洗面所に書くことはないのでしょうか?

実は、何でこんなことに気がついたか、というと、なんと、一人で立派にトイレに行けるわが娘。その娘の使った後のトイレに入ったら、洗面所がきれいに使えていない!ということを発見してしまったのでした。

私に雷を落とされた娘。彼女の言い分は、「だって、私が入った時だってそうだったよ」というではないですか。そこで、私が、「サインも読めないの?ちゃんと“後の人のために洗面所をきれいにしておいてください”って、書いてあったでしょう?」というと、

「どこに?」と娘。

うるさい母は次のトイレの時に確認したら、ほんとだ、そんなサインはどこにもなかったのでした。

こういうサインを書いても効果がないからでしょうか?それとも、お客さんにこういうことをさせるな、というクレームでも来たのでしょうか。

私は、どちらかというと、「あ〜あ」と思いながらも、結構、他の人が残したであろうものもきれいにしてから洗面所は出てきます。実は、この癖?も、あるカナダ人の知り合いから学んだこと。彼女は、オランダからのカナダ移民です。彼女は自分の目の前にある汚いもの、片付いていないものをそのままにしておけない。

で、飛行機のトイレだって同じこと。マリーナは、それこそ、気合を入れて、たまにはフライトアテンダントに「洗剤をちょうだい!」というリクエストまでしながら、飛行機のトイレをきれいにしてしまうツワモノなのです。マリーナのこの“癖”を彼女の家族から面白おかしく聞かされたのが、今からかれこれ20年も前のことでしょうか。まだまだ若かったその頃の私。実は、結構快い刺激を受けたのでした。

「えっっ、そういうこと、してもいいの?」

という感覚。そうか、気になったら、飛行機の中のトイレだって、自分の家のように、きれいにしてしまえばいいんだ!という不思議な納得感を覚えています。

エコ意識とか、環境問題。私は、公共の場での一人ひとりの立ち振る舞い、というものもとても大切だと思っています。自分の身の回りの環境は、自分で意識を持って関わっていく、という姿勢を子どもたちに伝えたいと思います。


この記事のURL

http://www.cafeblo.com/safrica/archive/33
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コメント


あの頃の生徒さん!

うわ〜、誰でしょうね?赤ちゃんの頃の翔子を知っている、ということは……?はい、でも、そのムスメ、大きくなりましたよ。今ではすっかり南ア人のようです。トイレのサイン、JAL にはまだ健在なんですね。
Posted by:吉村峰子  at 2008年01月25日(金) 03:58
初めてコメントします。先週JALで香港から日本に帰国する時に機内のトイレで同様のサインを見ました。ああいった不特定多数の人が使うトイレはきれいでなくても仕方がないと思っていた私は、もう少しで水浸しの洗面台を残して出てくるところでした。そこで、あのサインに気付いたのです。何度も飛行機に乗っていながら、初めて気付きました。読んで納得、洗面台の周りをきれいに拭いて出てきました。ちょっぴり気分がよくて、気付かせてくれたサインに感謝しました。ぜひ、あのサインは残してほしいと思います。・・・それにしても、あの時の赤ちゃん(翔子ちゃん)がもう13歳とは!
- その頃の生徒の一人より。
Posted by:あの頃の生徒  at 2008年01月23日(水) 22:12
ブー・姉さん、

私の知らぬところで今回の拉致騒動があったようです。娘・翔子が「かわいそうだからアフリカに連れて行こう!」と思い立ったようで、プーちゃん、いま、ダーバン長期滞在中です!日本でもお風呂に入れられていましたし……。家族一同、プーちゃん姉妹がアフリカで再会するのを期待していますよ。
Posted by:吉村峰子  at 2008年01月14日(月) 12:03
みねこさん、あけましておめでとうございます。
そして、日本列島道中、おつかれさまでした。
かよこさんから「ブー子(豚のぬいぐるみ)拉致」と連絡を受け、ずっと心残りだったためしばし呆然としましたが、みなさまのたのしいアフリカ生活に動向満喫して、元気にしてくれたら、姉として大変ありがたいです。(里親の翔子ママさまにもよろしくおつたえください)
皆様がことしもダーバン・日本にていきいきと活躍されることを楽しみにしております☆

トイレの話…洗面台を拭くのが乗務員のお仕事になったということでしょうか?空の旅の一員としてお客さんが拭くというのもステキなことだと思うのですが…
Posted by:ブー・姉  at 2008年01月14日(月) 10:54
プロフィール
Profile
吉村峰子
(日本語/英語教師・ライター・通訳)
東京都生まれ。1980年頃より日本語・英語教育に関わる。教えた国は、日本、米国、デンマーク、ドイツ、リべりア、エチオピア、マラウィ、南アフリカなど。1986年頃より、アフリカと日本を交互に生活した後、2003年、南アフリカ・ダーバンに家族とともに移住。現在はダーバンで日本語・英語教育、執筆業、通訳業で大忙しの毎日を送る。