毎度毎度、お菓子を頂戴しておりますが、今回はどら焼きを頂戴しました。
お弟子さんに三度の飯よりパンが好きな大阪人がいまして、美味しいパン屋の噂を聞けばどこまでも行くそうです。(自転車で行ける範囲)
美味しい粉モノに関してはどんなモノでも知り尽くしている訳ですから、今回頂いたどら焼きは、天下一のお墨付きであります。
どら焼きといえばドラえもんですが、茶事をしていれば銅鑼(ドラ)が頭に浮かびます。茶事を味わったことが無く、茶道をしている方には、ドラを使うイメージが湧かないと思いますが、姿を見せることが少なくとも、その音は重要な役割を持っています。
二刻の間で懐石を頂き、炭手前にて炭を継ぎ、濃茶・薄茶を頂く正式な一会を茶事といいます。その茶事は初座と後座に分かれていまして、解りやすく分けますと初座は懐石・主菓子を頂き、後座はお茶を頂くのです。その初座が済みますと茶室から外の腰掛けに移り、茶席の準備が整うのを待ちます。準備が整いますと亭主は準備が出来た合図として銅鑼(ドラ)を鳴らし、客を迎えます。にじり口を通して露地に聞こえる銅鑼(ドラ)の音は心を清めて茶室に導いてくれるのです。
心清らかにどら焼きを食べるなんて聞いたこと無いですが、この
黒船のどら焼きは半月の形をしています。
半月のどら焼きですと銅鑼(ドラ)の形をしていないじゃないか。と思われるかも知れませんが、半月は珍しくなく、地方では近いモノを見かけます。
奈良の三笠山をモチーフに作られた三笠焼き、三笠饅頭もどら焼きの一つとなりますが、ドラの形や半月(山の形)と様々あります。
黒船ということでポルトガルの菓子器に盛りつけてみました。
形ばかりを話題にしましたが皮のもちもち感は普通のどら焼きのイメージではありません。とても美味しくいただけました。
パッケージのデザイン共に素敵ですので話題も豊富です。
是非、お口にしてみて下さい
様々な形のどら焼きがありまして、四角いどら焼きもあるのです。
歴史をたどると「きんつば」もどら焼きとつながります。「きんつば」は小麦粉を水でこねてのばした生地に餡を包み焼き上げた菓子で、明治には寒天で餡を四角に型取りそれを包んで焼いた四角い「きんつば」が流行ってますから、四角いどら焼きも各地にある訳です。
丸か三角か四角のどれがホントのどら焼きか?なんて、考えていると利休さんに怒られそうです。
千利休は「ふのやき」という菓子を茶会で度々使っております。「ふのやき」とは小麦粉を水で溶いて薄くのばして焼いた生地に味噌を付けた菓子で、正確な資料は残っていないのでハッキリとした形は解りませんが、その時の趣向・器との取り合わせに合わして、丸く捲いたり、四角く捲いたり、筒状に捲いたりと変えていたと思います。どんな形であろうと「ふのやき」だったのです。
きっと、どら焼きもどんな形でもどら焼きでしょう。
ではでは。
【今日のワイン】
ドメーヌ・ルロワ
ブルゴーニュ・アリゴテ 2004
アリゴテ100%
フランス・ブルゴーニュ・アリゴテ
☆☆☆★★