一服のもてなし

ニッポン古来の「お茶の作法」には、女性をきれいにみせるヒントがいっぱい。
大人の女にこそ知ってほしい「和のたしなみ」を、
とっておきのお茶室で伝授いたします。

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ひなまつり その2

2008年3月12日(水) 09:26
せっかくですので、ひなまつりの料理も上げときます。代表的なモノはちらし寿司と蛤のうしお汁ですね。蛤(ハマグリ)は古くから女の子の美徳と同じ貝の殻しかかみ合わない事から貞節を意味するものとしてあるモノで使われていますが、ちらし寿司は江戸時代からです。




蓮(ハス)・・・・・見通しのよい人生。
豆(マメ)・・・・・健康でマメに働くように。
筍(タケノコ)・・・すくすくとまっすぐ育つように。
椎茸(シイタケ)・・運開くように。
干瓢(カンピョウ)・「ふくべ」とも言われ「福を呼ぶべ」にちなんで。
鯛(タイ)・・・・・神饌であり、めでたいの意から。
鰤(ブリ)・・・・・出世魚
鱸(スズキ)・・・・出世魚
鰹(カツオ)・・・・「勝男」にちなんで。
鰈(カレイ)・・・・華麗の響きから
海老(エビ)・・・・お節の時とは違い、生命の赤を表します。

これらの縁起を担いだ食材と彩りのある食材を盛りつけ、それらの寿を司ると言う訳です。





白酒も厄除けの意味を持つのですが、江戸の始まりで歴史は浅く、中国では桃の花を酒に浮かべ楽しんだそうです。我が家では子供が白酒をお湯で薄めて、大人は桃酒でした。

「三月三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花のいまさきはじむる。」と枕草子にあります。雛の便りは春の兆しを知らせる便りでもありますね。

ではでは。
[ ひな祭り ]
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ひなまつり その1

2008年3月7日(金) 09:34
3月3日は雛祭り、上巳の節句です。

三月弥生は雛月に入ると女の子の成長を祝う雛祭りの話題でひとしきり賑わいます。
三月上旬の巳の日であるから上巳(じょうし)の節句と呼ばれ、桃の花が咲く季節であることから、桃の節句とも呼ばれるています。

女の子が産まれて初めての節句の初節句には嫁方の親が孫の身代わりに人形が穢れ・災い・不浄を受け継ぐ様にという思いが込めて雛人形を贈ります。

我が家は今年が初節句でして、奈良の一刀彫りのひな人形を頂きました。大きいひな壇ですと床の間いっぱいになってしまいますが茶室の書院に飾ることが出来るほどの大きさが茶家にとってはうれしいですね。




古く中国では三月の最初の巳の日に、川で身を清め穢れ・災い・不浄を祓い清める上巳の祓(じょうしのはらえ)と言う儀式が、日本では紙の人形(ひとがた)で体をなでて穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼の流し雛の形となり、平安時代から宮中の子女の人形遊びで、「源氏物語」や「枕草子」などにもでてくる「ひいなあそび」と重なり雛祭りとなった考えられます。

雛人形と共に飾られる桃の花は魔除けの意味を持っており、神仏行事で使われる卯槌・卯杖・桃弓も桃の木で出来ているように桃は神憑った木として重宝されてます。桃が絡み鬼を退治する逸話や、桃を頂き仙人や長命になる逸話と沢山あります。

桃の花の時期だから飾るのではなく、そこには深い意味があったのです。

ひな祭りにちなんだ菓子にも様々な意味があります。茶菓子で欠かせないのは「引千切」です。引千切(ひちぎり)とは宮中で餅を丸める手間を惜しんで引きちぎったのが始まりと言われるています。また、古く言われるのは、人は女性から引きちぎられて産まれ、阿古屋(あこや)貝を型取り女の性の形を意味するとも言われています。女の子の節句だけに後者の説がふさわしいと考えられます。


ひな祭りの週は稽古の菓子も引千切(ひちぎり)です。


餅はよもぎ餅を使います。その香りが邪気を祓う厄除けの意味から使うのです。

よもぎは菱餅にも使われます。菱餅は五色・三色とあり、五色の菱餅は茶色・黄色・緑・白・赤の順で、土から芽が出て葉が伸び、茎が伸び、花が咲く順を彩り、成長を願っています。三色は緑・白・赤の順で、緑はよもぎで出し健康を意味する大地を表し、白は菱の実で出し清浄を意味しする雪を表し、赤はクチナシで出し魔除けを意味する桃を表しています。また、地方により色の順序・意味と違うようで七色の菱餅もあるそうです。

形が菱形なのは、古くは菱の実を食べると長寿になるといわれ、菱そのものも繁殖力の強い水草で子孫繁栄を願い象られています。

何気なく飾られているモノですが、これまた深い意味がありますね。


お弟子さんに頂いたたねやの菓子には、箸が付いておりました。古く、ひな飾りに箸を供えていることが多かったそうで、おひな様の食事や菓子を頂く際に箸の持ち方を習うためだったそうです。




ではでは。

[ ひな祭り ]
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プロフィール
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北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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