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酒に酔う花 [2007年10月31日(水)]
 
庭に酔芙蓉【スイフヨウ】が咲いています。朝、真っ白な花が夕方には真っ赤になります。その姿が酒に酔った姿と同じようであるため酔芙蓉と呼ばれています。

朝7時頃の様子です。


午後3時頃の様子です。日が暮れる頃には真っ赤な色でしぼんでしまいます。


茶席では位の高い花として重宝にされます。また、都内でも良く咲いております。住宅街を歩けば、壁から顔を出してることもあるでしょうから、気にしてみてください。気高さを感じるはずです。

花に負けじと私も酔います。

【今日のワイン】


化粧品を扱うお弟子さんから頂いたこのワインは
ボルドー赤 コート・ド・カスティヨン 2004


ボトルのスタイルに惚れますよ。

ではでは

許状式 [2007年10月26日(金)]
 
茶道には許状というモノがあります。簡単に言いますと茶道の資格ですが、「ここまでできました」という印ではなく「ここまでしていいですよ」という許しであります。茶道会館では毎年、秋に許状式を行います。

利休居士像の軸の前で、入門した方から順に許状を引き渡します。許状式の後には薄茶と点心を差し上げます。その頃には許状式の緊張感も消え、美味しいお茶とうれしい一献で満足している様子になるのも毎年恒例です。

茶席では許状式に似合う取り合わせを心がけました。茶杓は鵬雲斎大宗匠作で銘が一筋。花には桔梗を吉祥に掛け、水引を掛けるのも喜びのひとつです。


軸  鵬雲斎大宗匠筆 秋山風月深
花  秋明菊 桔梗 水引 萩 藤袴 河原撫子 芒
花入 時代手付籠



棚  淡々斎好寿棚
水指 秋草絵 嵐山焼
棗  淡々斎再好 徳風棗


点心 喜多見

点心は大徳寺縁高に煮物椀を大寄せの茶会と違い、ゆっくりと楽しんでいただけたと思います。



私は席中でお酒が頂けなかったので、許状式が終わってシャンパンを飲みました。グラスはロブマイヤーのバレリーナです。このグラスはどんなシャンパンも美味しさを倍にしてくれるグラスです。一度おためし下さい。

因みにシャンパンとは……
フランスのシャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインが「シャンパーニュ」と名乗ることが許されています。それ以外の発泡性ワインは「スパークリングワイン」と呼ばれます。それを知っててもワインリストにシャンパーニュ地方以外のモノがシャンパンと書かれていても、知識を出さずにシャンパンと言うのがマナーですね。

ではでは

手を美しく見せる方法 その2 [2007年10月25日(木)]
 
『モノを取るときの手つきです』
自分の手を見ながら確認してみてください。

前回の注意点を意識して、人差し指をまっすぐ伸ばすのがポイントです。

親指と中指でモノを取る意識をしてください。


人差し指は添える程度です。


例えば携帯電話を手に取るときでも、
薄いワイングラスを持つような手付きを意識してみてください。


さらに良く見せるポイントは


手を添えるだけでモノが貴重に見えます。また、モノ掴んでから持ち上げるまでに少し(0.5秒ほど)間をおくこともポイントです。「ためらい」を演出してみてください。

100円ショップのグラスをバカラのグラスに見せるつもりでいてください。きっとできるようになります。

ではでは

ワイン茶会 [2007年10月19日(金)]
 
グラフィックデザイナーであり、ワイン評論家である麹谷宏さん主催のワイン茶会が行われました。



シードル 2006 ヴィラエストワイナリー
グレイス 甲州シュール リ 2006 中央葡萄酒
シャトーメルシャン 長野シャルドネ 2006 メルシャン勝沼ワイナリー
志太 ヤマソーヴィニヨン 2004 中伊豆ワイナリー
NACメルロー樽熱 2005 井筒ワイン


点心は南麻布にある山田チカラさんによるものでした。
松茸とエビの串焼き、鱒のパテに鱒の子、穴子のパイ、フォアグラとイチジクをれんげに盛りつけ
立食には程よい料理でした。


児玉燕居によるフランス語で書かれた軸(フランス語が読めないためこちらで翻訳してもらってます)を掛け、ジョージナカシマの立礼に麹谷宏作のワインクーラーを水指にして茶杓はロマネコンティの古木で作ったモノとワイン尽くしの取り合わせでした。

お茶を出し終えると最後にワインを持ち出し水指の中に入れワインパーティとなりました。ワインはすべて日本のモノで5種類、私は2本半ほどいただきました。おすすめは井筒ワインです。日本のワインもかなり良くなりました。ぜひ試してみてください。

ではでは。

美酒美食「焼き鳥とワイン」 [2007年10月18日(木)]
 
神楽坂で焼き鳥とワインという素晴らしい組み合わせをするお店があります。この日、お弟子さんで着物屋の若夫婦をお伴にして久々にワインを楽しめました。



焼き鳥とワインの店「ROUGE」は煙一つ無い焼鳥屋でおしゃれな店です。とくに看板はどの世代の人も目を引くはずです。メニューを見るとかなりリーズナブルで、とりあえずおまかせで頼みました。オードブルから最後のご飯まで文句なく楽しめました。

神楽坂と呼ばれる由来は、西早稲田にある穴八幡宮の御旅所が神楽坂にあり、祭礼の山車がこの坂に並んで神楽を奏したことからと聞きます。

日本人に取りまして、神社で五穀豊穣に感謝をしすることは大事なことです。となりの早稲田は稲穂がどこよりも早くできるから早稲田と呼ばれるとか、赤城神社・神楽坂若宮八幡神社・水稲荷神社と神々に囲まれてます。

稲穂の天敵である鳥を焼くのは、何かの縁か、さすがに雀は無いですが、鳥はかなりの上質でした。共に焼かれた野菜までもワインを進ましてくれました。



この日は4人でスパークリングと3種のワイン、ワインの説明もわかりやすく、ホントに楽しめました。ただ、お伴は酔いつぶれたため、どちらが師匠でどちらが弟子か、わからない状況でした。お伴は選ぶべきすね。

是非、ご賞味下さい。
ではでは。
Posted at 00:24 | 美酒美食 | この記事のURL

茶杓 [2007年10月12日(金)]
 
何を隠そう、北見家は芸術家の血が流れてまして、曾祖父・北見宗国は茶人であり高村光雲の弟子・北見米造の名で彫刻家・建築家の顔をもっていました。長野の善光寺にある仏像(どの仏像かわからないのですが裏に名前が彫ってあるらしく、いつか調べてみます)や文京区にある重要文化財・銅御殿を建てたことは北見家の自慢でもあります。

叔父は画家の北見隆。その妻も画家で絵本作家でもある北見葉胡。従兄弟は沖縄在住の彫刻家で吉田俊景、イラストレーターの吉田アリコ、他にも、美術・音楽系の学歴家族ばかりです。

そして一番才能があり、決して世の中に作品を出さないのは私・北見宗幸であります。その私が今年の夏に一つの作品を作りました。自分の中では、高村光雲が隣にいるつもりで削りまして、今までの中で最高のできでした。しかし、家族は認めてくれませんでした。父なんか鼻で笑い、手にも取りませんでした。いつかここで公開しますので、皆さんも評価をください。




ちなみにこれは集めた茶杓コレクションの一部です。
ぼんぼんさん
奥にあるのがシマウマ茶杓です。

【今日のワイン】


Ch. ド・シャングリーブ 2004
フランス/ボルドー/グラーヴ


ではでは。

竹久夢二 [2007年10月10日(水)]
 
いつか必ずほしいモノがあります。竹久夢二の軸です。美術商・ギャラリーから茶道具・美術品のカタログが毎月のように届くのですが、中々いいものには出会えません。ところが今回、夢二に出会いました。

女性の美しいポージングの話をするときにいつもするのですが、美しさを表現するのにコントラポストという概念があります。コントラポストとは彫刻において体の重心を左右どちらかに掛けて左右対称にせず、調和の取れた構図を表現する手法をいいます。これにより、体の線が美しいS字を作り出すのです。ミロのビーナス、ミケランジェロのダビデなどを見るとよくわかります。

実はこのコントラポストは着物姿には微妙にずれるのです。そもそも日本人の体型は瓢形ですから、まっすぐ立っていてもS字型です。そして直線の着物を着ることで優しいS字型になります。ですから、日本人の着物姿はまっすぐ立っていてもキレイに見えるのです。

だいたい着物が似合わない人は細い人や日本人離れの体型の人ですよね。補正を沢山すればキレイに着こなせますが白人のモデルさんの時には中々いい姿がだせず苦労します。

そんなことを無視して、いい女を表現しているのが夢二だと思います。


今回の図録にあった夢二です。


夢二の良さを語るのに着物の色遣い、帯、しゃれた腰紐の話が良くあがりますが、私は女性の姿にこだわってしまいます。夢二の描く女性はだいたい日本人体型ではなく、着物の着こなし方もうまいとは言えないモノが多いです。コントラポストが感じる作品とそうでない作品とがありますがどちらも同じ夢二です。不思議な美しさです。いい女を表現してます。

それともう1人、いい女を描く人で気になる人がいます。平成の夢二と勝手に思いこんでるイラストレーターのK次郎さんの作品は夢二とは全く違うスタイルですが不思議な美しさを感じるのですよ。透き通った美しさです。


K次郎さんとの出会いはnetにあった京都タワーのイラストでした。
不思議な美しさです。


美しさの表現は紀元前5世紀のパルテノン神殿を飾っていた彫像から現在まで変わっていないと思います。惹かれる美しさは奥が深いですね。

【今日のワイン】

CHラ ピエリエール 2005
コート ド カスティヨン AOC


ではでは。

プロフィール
プロフィール
北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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