一服のもてなし

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麻生祐未さんと美対談しました。 [2008年03月28日(金)]
 
「華音」2008 Spring Vol.10に麻生祐未さんとの対談がでてます。

是非、お目通しして下さい。





撮影の時は女性の美しさについて楽しくお話しさせて頂きました。美しさの演出や西洋の美意識まで麻生さんの美しさの秘訣を聞けたことはとてもありがたいことです。私が美しくなる訳ではないですが、撮影で女性を美しく表現させるポイントはホント奥が深いのです。麻生さんに伺った秘訣はこれから役に立て行きたいと思います。そのうち皆さんにもブログでその秘訣を書きつづりますね。



本には出て無いですが床に掛かっている軸は「白圭尚可磨」
白圭も尚磨く可しと読みます。


この「華音」2008 Spring Vol.10でも女性の美しさについて語ってますので、是非是非見て下さい。

また、「LIFEwork 第4号 100人のライフワーク」では現代の茶の湯について語ってます。そちらにもお目通ししてみて下さい。

ではでは。

禁箸の扱い [2008年02月27日(水)]
 
箸を扱うなときには、してはいけない所作があります。それを禁箸といいます。人前でそれをすることは、とてもみっともない所作であります。もちろん、誰もいない一人での食事の時も自分自身を向上させるために、この禁箸はしないようにしましょう。

一般的に禁箸をすることは「みっともない」「汚らしい」「はしたない」「いやしい」「縁起悪い」などといわれます。この中の「縁起が悪い」といわれるのは『立て箸』『二人箸』『箸渡し』の三つが代表的です。

その土地の習慣や宗派によって違いますが、亡くなった方の枕元に置く枕御飯や仏壇にご飯を供えるとき、ご飯の上に箸をまっすぐ刺して置くきます。このことを『立て箸』『仏箸』といいます。

人が亡くなり火葬したあと「骨あげ」「収骨」といった遺骨を扱う行為には、長さの異なった竹と木の箸で二人一組になりお骨を取り上げる所作をします。この儀式を『はしわたし』といいます。この所作に似ていることから、一つの食器の上で、二人一緒に同じ料理をはさむ『二人箸』と、箸ではさみあげた料理を別の箸で取ったり、箸と箸で料理のやり取りをする『箸渡し』を縁起が悪いと嫌います。また、種類・材質の異なる箸を一対で用いることも同じ意味から嫌います。

この禁箸は一般常識の一つですが「縁起が悪い」という表現ですが正しくありません。この所作は決して縁起が悪いのではなく、仏にする『仏箸』『はしわたし』という尊い所作をしてはいけないのです。私たちは謙って禁箸としているのです。

このほかの禁箸は殆どが縁起ではなく行儀が悪い所作です。

●まよい箸・・・どの料理から手をつけようかと迷い、料理の上であちこち動かす所作。
●うつり箸・・・食材を一度取り、他のものに替える所作。
●ちぐり箸・・・汁物などのとき、椀の中をかきまぜて中身を探る所作。(探り箸)
●かき箸・・・・茶碗や器のふちを直接口にあて、箸でかきこむ所作。(犬食い)
●よせ箸・・・・箸で皿や器を引き寄せる所作。
●さし箸・・・・箸で食材をつき刺して食べる所作。また、食事中に箸で人を指す所作。
●よこ箸・・・・箸一膳を揃えて、食材を掬いあげる所作。
●なみだ箸・・・箸先から汁をたらす所作。
●振り箸・・・・箸先に着いた汁などを振り落とす所作。
●こみ箸・・・・箸で食材を口に押し込む所作。
●ねぶり箸・・・箸をなめる所作。ロの中に深く入れる所作。
●たたき箸・・・箸で器をたたく所作。地方によっては人を呼ぶときの所作でもある。
●受け箸・・・・箸を持ったまま器を受け取りする所作。
●握り箸・・・・箸一膳を掌で握りしめ食事する所作。箸の頭を親指で押さえ握り込むと攻撃の意味となる。
●ほじり箸・・・盛りつけられた食材を下の方からほじくり出す所作。
●すかし箸・・・魚を食べるとき、中骨を通して下の身を突く所作。
●空箸・・・・・食材に箸を一度につけておきながら食べずに箸を置く所作。
●渡し箸・・・・食事の途中で箸を食器の上に渡しておく所作。
●くわえ箸・・・箸を下に置かず、口にくわえたまま手で器を持つ。

このほかにも切り無くありますし、作法は日々進化しますのでこれからも禁箸が創られるかもしれません。あんまり喧しくなると食事が楽しくなくなるので気をつけましょう。楽しく頂くことも作法のひとつ、美味しく頂くには少し目をつぶることも必要かもしれません。

これだけ禁箸が多いということは食生活が豊かな証拠です。日本文化に感謝ですね。

ではでは。

美しい箸の持ち方 その4 [2008年02月22日(金)]
 
お正月のお雑煮やちょっとした吸い物を人前で頂くことがあると思います。
今回はお椀を頂くときの箸の扱いです。

普段の食生活で味噌汁や吸い物といった汁物を頂くときには、ほとんどが木のお椀で匙を使わず、器に口を付けて頂いていると思います。味噌汁をスプーンで頂くのは少し違和感があるのは日本人の本能かもしれません。

日本食文化にはキレイな水に恵まれているだけあり、全国に様々な汁物の献立があります。それらは、器に直接口を付けて頂くことが多く、匙を使うことは少ないようです。中国の蓮華、高麗の李朝匙、薬匙と日本には古くから匙が伝わっているのですが、それほど普及することはありませんでした。

また、日本食文化を語る上で欠かせない禅宗の食事作法で使われる応量器には匙が付きますが、一般家庭に浸透しなかったことも不思議なものです。
その禅宗の食事作法を取り入れた茶懐石の所作に乗っ取り記てみます。


まず。お椀を手の平にのせ、蓋を開けます。




このとき蓋が開かないときがあります。お椀の中の水蒸気が冷めて水になることで、お椀の中の気圧が下がり、お椀の外の空気の圧力の方が中に比べ大きくなるので、蓋が取れなくなるそうです。
ちなみにこれは作法ではなく働きですが、お椀の身の縁辺りを軽く押さえることで身と蓋に隙間を空け、中に空気を入れれば蓋は開きます。






蓋裏にあるしずくが落ちないように心がけ蓋を裏返して置きます。




お椀は手にのせたまま、箸を取ります。





お椀をのせている手の空いてる指で箸を扱い、箸を持つ手に持ち替えます。

この箸の扱いはお椀だけでなく、四・五人分を一つ盛りにしてある鉢などの取り箸を扱うときや立食で取り皿と箸を手にする際にも自然に出来るように普段の食事でも心がけてみましょう。美しい所作を体が覚えることで何気ない所作が美しくなる筈です。

ではでは。

美しい箸の持ち方 その3 [2007年11月01日(木)]
 
その1その2を1日に一度は意識して頂けますと自分の手を見る習慣ができると思います。「無くて七癖」その癖を直すことは大変と言いますが、癖を直す癖を付ければ簡単に直せます。箸を持つたびに自分の手を見てください。きっと変わるはずです。

さらに変わるには

箸を取るとき、手を添えてみてください。その手はまっすぐに伸ばし、天を仰ぐイメージです。手を添えるという意識は更に美しい所作に磨きを掛けるはずです。



箸置きがないとき、どうしたらいいのですか? と聞かれることがあります。箸袋をいろんな形にたたんで箸置きにする人がいますが、小皿を箸置き代わりにした方が上品ですよ。箸袋は店の名刺でもありますし、「寿」「志」など、その食事に対する思いもありますので、箸袋にも気を配りましょう。


ちなみに箸置きが入らない箸がありまして、話題性があるので買ってしまいました。



ではでは。

手を美しく見せる方法 その2 [2007年10月25日(木)]
 
『モノを取るときの手つきです』
自分の手を見ながら確認してみてください。

前回の注意点を意識して、人差し指をまっすぐ伸ばすのがポイントです。

親指と中指でモノを取る意識をしてください。


人差し指は添える程度です。


例えば携帯電話を手に取るときでも、
薄いワイングラスを持つような手付きを意識してみてください。


さらに良く見せるポイントは


手を添えるだけでモノが貴重に見えます。また、モノ掴んでから持ち上げるまでに少し(0.5秒ほど)間をおくこともポイントです。「ためらい」を演出してみてください。

100円ショップのグラスをバカラのグラスに見せるつもりでいてください。きっとできるようになります。

ではでは

竹久夢二 [2007年10月10日(水)]
 
いつか必ずほしいモノがあります。竹久夢二の軸です。美術商・ギャラリーから茶道具・美術品のカタログが毎月のように届くのですが、中々いいものには出会えません。ところが今回、夢二に出会いました。

女性の美しいポージングの話をするときにいつもするのですが、美しさを表現するのにコントラポストという概念があります。コントラポストとは彫刻において体の重心を左右どちらかに掛けて左右対称にせず、調和の取れた構図を表現する手法をいいます。これにより、体の線が美しいS字を作り出すのです。ミロのビーナス、ミケランジェロのダビデなどを見るとよくわかります。

実はこのコントラポストは着物姿には微妙にずれるのです。そもそも日本人の体型は瓢形ですから、まっすぐ立っていてもS字型です。そして直線の着物を着ることで優しいS字型になります。ですから、日本人の着物姿はまっすぐ立っていてもキレイに見えるのです。

だいたい着物が似合わない人は細い人や日本人離れの体型の人ですよね。補正を沢山すればキレイに着こなせますが白人のモデルさんの時には中々いい姿がだせず苦労します。

そんなことを無視して、いい女を表現しているのが夢二だと思います。


今回の図録にあった夢二です。


夢二の良さを語るのに着物の色遣い、帯、しゃれた腰紐の話が良くあがりますが、私は女性の姿にこだわってしまいます。夢二の描く女性はだいたい日本人体型ではなく、着物の着こなし方もうまいとは言えないモノが多いです。コントラポストが感じる作品とそうでない作品とがありますがどちらも同じ夢二です。不思議な美しさです。いい女を表現してます。

それともう1人、いい女を描く人で気になる人がいます。平成の夢二と勝手に思いこんでるイラストレーターのK次郎さんの作品は夢二とは全く違うスタイルですが不思議な美しさを感じるのですよ。透き通った美しさです。


K次郎さんとの出会いはnetにあった京都タワーのイラストでした。
不思議な美しさです。


美しさの表現は紀元前5世紀のパルテノン神殿を飾っていた彫像から現在まで変わっていないと思います。惹かれる美しさは奥が深いですね。

【今日のワイン】

CHラ ピエリエール 2005
コート ド カスティヨン AOC


ではでは。

手を美しく見せる方法 その1 [2007年09月25日(火)]
 
手を美しく見せる方法

指が太い人、短い人、手の甲が厚い人、手が大きい人と人それぞれ手の形は違いますが、綺麗に見せるポイントはほとんど変わりません。指が太く短いのを隠す方法、大きい手を小さく見せる方法は別にあるのですが、それは後に述べるとしまして、まず基本からいきます。

『モノを取りにいくときの手つきです』
自分の手を見ながら確認してみてください。



人差し指はまっすぐに伸ばし、中指・薬指・小指は隙間を開けないように心がけ柔らかく曲げます。だいたい、人差し指の爪の根本あたりに中指の指先が並ぶぐらいが目安に曲げます。親指は力なく自然な姿でかまいません。

特に注意する点は小指です。バレエをしている子に多いのですが小指が離れることがありますので、気をつけましょう。



ちなみに小指が立つのも……色気のひとつですが、小指を揃える意識を忘れて、ついつい力を入れると小指が立ってしまいます。普段指先を綺麗に揃えている人がホンの少し気を許した瞬間が色気かもしれません。

指先まで意識をしていないと中途半端な手になります。薬指と小指の間が少しでも離れるだけで手に締まりがないので、常に意識しましょう。



また、踊りをなさっている人は親指を中に折り込むことがあります。手を小さく見せる方法でもあるのですが、極端に折る癖がつくと他の所作では邪魔になります。親指を折る姿は手を広げたときのみに生きてきます。



モノを持つときには、この癖が出ないように気をつけましょう。茶道では茶碗を持つときにこの手をするとマムシ手と言い、この仕草を嫌いますので、気をつけましょう。

ではでは。

大和撫子になるために [2007年09月18日(火)]
 
綺麗になることを意識するといろいろなメディアから情報収集できると思うのですが、最近一番に目にするのは「美肌」ですかね。その他には「ダイエット」「コスメ美容情報」「ネイル」「エステ」……。ほとんどが外見のことです。

外見に落ちつきましたら、「心を綺麗に」「癒される」「アロマ」「スパ」「ヨガ」あたりが目についてきます。 日常の疲れ、いやなこと、現実を忘れることで心が落ち着き、優しい自分を見つけることができる。すなわち、内面のことです。

この外と内ですが、知らず知らず比較されています。「見た目が勝負」「第一印象が大切」「なんだかんだ性格が良くないと……」「やっぱり中身」なんて、会話にでてきたことありませんか? だったらどっちも良くすればいいのです。最終目標は身も心も綺麗になることです。

しかしこれで満足してはいけません。私たち日本人が、伝統的なものを身につける際に必ず耳にする言葉があります。「心技体」です。

性格、気遣い、人柄、質、情、色といった内面、すなわち「心」。

ヘアースタイル、メイク、ファッション、ネイル、肌、体型といった外見、すなわち「体」。

では「技」は?
この辺があまりクローズアップしないところですよね。
「技」とは仕草、所作、動作、表情、言葉遣いなどです。

この「技」を含めた「心技体」を習得することで「大和撫子」になるのかもしれませんね。

ではでは。

美しい箸の持ち方 その1 [2007年09月07日(金)]
 
日本人であれば当然できるはずの箸の持ち方、この箸の持ち方で育ちがわかると言われます。やかましい家族がいれば、「左手使うな! 箸をちゃんと持て! 肘をつくな!」なんて言われているはずです。今の時代では「右で食おうが、左で食おうが、箸がなくても飯は食えるし、どんな格好で食おうがうまけりゃいいだろ!」と言った感じですかね。

まぁ、知ってて損はない箸の持ち方です。

【A】

右手で箸の中央より少し右寄りを取り上げます。


【B】

左手で箸の中央より少し左寄りを持ちます。箸先は決して持たないように。

【C】

右手を箸を持つ手の形に持ち替えます。

【D】

1本を親指と人差し指で持つようにして、中指を箸の間に入れ、もう1本は親指の付け根と曲げた薬指で持ちます。


ここまでは、皆さんご存知のことでしょう。ここからは「美しい仕草」を出すポイントです。写真のBとCの間で必ず意識してほしいことがあります。それは、右手の箸を取り上げる手(Aの手)から箸を持つ手(Dの手)に持ちかえるときに手を箸から離さないようにスライドさせることです。

中途半端ですが写真の都合で次回に続きます。
ではでは。

美しい箸の持ち方 その2 [2007年09月06日(木)]
 
美しい箸の持ち方、続きです。


右手を箸の右端先の方へスライドさせます。


右端に来ましたら、右手を箸の下にします


右手を箸を持つ手にかえて箸の中央にスライドします。


ポイントは右手の親指と人差し指を箸から離さないことです。また、この所作をする際には目線を常に箸に向けていることも大事です。


普通の生活をしていれば1日に必ず箸を手にするはずです。この所作を毎日意識することで「美しい仕草」が身に付きますよ。そして、これらを身に付けるのにもう1つ大切なことはイメージです。

例えば、弓道をイメージしてみて下さい。弓道を知らない方でも、テレビや雑誌で目にしたことがあると思います。髪を結い袴をつけた女性が姿勢を伸ばし一点を見つめて弓矢を引き放つ。この弓矢を引く姿は力がはいるはずなのにとてもスムーズで流れた所作です。このイメージで箸を持ちかえてみて下さい。弓を引く姿が、箸をスライドさせた右手となります。

何かのイメージを自分の所作に重ねることで新しい仕草が生まれてきます。最初は自己満足でいいと思います。いずれ自分のものになりますので継続してみて下さい。

ではでは。

プロフィール
プロフィール
北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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