おへそに手をあてて……

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年のはじめの宝物探し [2008年01月07日(月)]
すっかり口説かれてしまったのです。

「マウイで何か大切なものが見つけたいです。それを一緒に探してくれませんか」と、なかなかお仕事のお誘いとは思えないこの言葉に、恋に落ちてしまった私。

普段はあまりお引き受けすることのない、雑誌の取材コーディネートの仕事を、松の内もあけきらないうちから、二週間に渡ってすることになりました。



雑誌の取材コーディネートのお仕事とは、まず、雑誌の編集者さんやライターさんと、マウイ島についてのページをどのように作っていくかを話し合い、日本にいる編集者さんやライターさんに、ページのコンセプトに合うマウイ島のニュース、人物、物、場所などを紹介。

取材をする内容を決めた後は、取材依頼、交渉をし、スケジュールを組んでいきます。実際、取材がはじまると、取材クルーのスケジュール管理、移動、取材時の通訳など、取材をスムーズにすすめるための縁の下の力持ちになるというわけです。

ハワイには場所柄、日本のメディアに対応するたくさんのコーディネーターさんがいらっしゃるのですが、私はそのなかでも本当に小さい存在で、普段、コーディネートの仕事はあまりしていません。書き仕事とダンサーの仕事で精一杯ですし、私にとって、コーディネーターとは、自分の身を激しく削る仕事だからです。

今回、私がどうして、この仕事をお引き受けしたかというと、編集長のお人柄を知っていたからです。私のライフスタイル、仕事に対する姿勢などを十分に理解してくださったうえでの、とても彼女らしい仕事依頼のメールが届いたとき、私のなかでは「彼女からの仕事を断わることなんてできない」と答えが決まってしまっていました。

編集長から紹介のあったライターさんは、とっても心根がまっすぐな女性。すぐに意気投合し、どんどん湧き上がってくるお互いのアイデアが、面白いように企画になっていきました。

そんななかで、「マウイで、何か大切なもの、そう、宝物を探せたらいいな」という言葉が彼女からでたのです。

取材をすることは、宝物探し。ライターさんやフォトグラファーさんたちは探検家、コーディネーターさんは宝物探しに必要な地図を書く人になれるでしょう。

「でも、この宝物探し、ちょっと大変かもしれないですね」というライターさんの声は遥か遠く、すっかりこの言葉に口説き落とされてしまった私。数秒後には、目をつぶったまま、耳もふさいだままだというのに、「大変だって、やりましょうよ、宝物、見つけましょうよ、きっとできるはず」とお腹の声、そして、「絶対、見つかるんだもん」と根拠のない自信に満ちていました。

お店に並んでいる宝物を買おうというのではなく、迷うことのない確かな地図もまだなく、それでも一歩を踏み出すのは危ないのでしょうか。

私にはそうは思えませんでした。

一歩がでなければ、十歩もでないのです。ほんの小さな一歩でも、一歩であればそれは前進、十歩につながっていくのだと信じています。

新しい年のはじめに、宝物探しをはじめるなんて、ワクワクしますね。

みなさんは、どんなはじまりですか?

宝物探し、みなさんと一緒にできるように、書き綴ってみます。

どうぞお楽しみに!

プロフィール
神宮寺愛
エッセイスト×フラダンサー
東京での出版社勤務を経て、現在はエッセイストとして活動。マウイ島ワイルク在住。著書『心と体がピュアになるハワイアンな暮らし』(青春出版社・刊)他。フラやハワイ語等を学ぶダンサーでもあり、カノエアウダンスアカデミー所属。現在カアナパリビーチホテルのディナーショーにレギュラー出演中。