「相変わらず……」 [2007年07月19日(木)]
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先日、ニューヨークに住んでいる大切な友人に、久しぶりにメールを書いていました。以前は、よく連絡をとりあっていたのですが、昨年の秋ごろ、彼女が引っ越しをしたことや、私のダンサーの仕事がはじまったこともあり、かれこれ半年ぶりの連絡となってしまったのです。 彼女のことを考えながら、わくわくした気持ちで近況を書きつづっていた私は、「忙しいけれど、相変わらず元気にしているので、安心してね。ところでニューヨークは……」と続けようとして、ふと、手をとめてしまいました。 「相変わらず……」 久しぶりに連絡をしている友人に、相変わらずだなんて報告している……。 --- この夏、五歳の娘は夏休みのはじまった六月から、六週間ものあいだ、一人で日本に滞在しています。春ごろに「ママ、夏休みに清里の“じいじ”と“ばあば”の家にたくさん泊ってきてもいい?」と切り出した娘に、私は「もちろん」と答え、少しの心配はあったものの、「いってらっしゃい!」と送り出してしまったのです。 周囲の知人のなかには、「娘さん一人で行ったなんて、大丈夫なの?」「ずいぶん長いわね、心配にならない?」などという人もいましたが、娘は小さい頃から、自分でしたいと言ったことはしっかりこなす性格なので、大変なことがあっても、きっとよい経験になるだろうというのが私の考えでした。 六年ぶりの子どものいない生活は少しばかり目新しく、短いながらも夫婦で休暇にでかけたりと、楽しく過ごしていたころ、七月のはじめに六歳になった娘から電話がありました。 「ママ、あのね、私、もう相変わらずじゃないんだよ」 「ん?」 「あのね、相変わらずじゃないの」 「ふ〜ん、相変わらずじゃないのね、それは素敵だね」 「ママもそう思うでしょう?」 「うん、うん」 私は、この「相変わらず」は、娘が気に入っている日本語の言葉のひとつなのだろうなとすばやく察知。すました顔でそれを使っている娘を想像して、笑いを噛みしめていました。そのまま笑いを飲みこんで優しい母になりたかったのですが、「相変わらず」の否定形の登場に、どうしても我慢ができず、つい聞いてしまいました。 「ねえ、相変わらずってどういう意味がわかっているの?」 娘は間髪あけず、わざわざ意味を確認した私をたしなめるような調子で、 「うん、知ってるよ。Still like that ってことでしょう?」 飲み込んだ笑いは、口から、目から、すっかり外に飛び出し、私は「パパとお話したら?」と受話器を放り投げました。 --- 私は書きかけのニューヨークの友人へのメールを、「私は相変わらずではありません」と書き直しました。もちろん、「相変わらず」の否定形が登場したエピソードを添えて。 どんな人でも、毎日その人なりにがんばって生活していたら、その人の一日は昨日にくらべて「相変わらず」であるわけがないのです。小さな小さなことでも、何か変化があり、成長しているはず。それなのに、私は、何でも心から打ち明けられる友人に、「相変わらず」の報告をしようとしていました。 小さな小さな人たちは、大きな大きな人たちよりも、目がいいし、耳もいい。 私は子どもにそれを学びました。 私たちも、「相変わらずじゃないね」を合言葉にしてみませんか? ![]() |





なんとなく過ごしてたり、ただバタバタしていたりで、
大抵のことを「相変わらず」だと思っちゃってる自分。
……に気づかせてもらっちゃいました。
ありがとうー。
いやぁ、目からウロコでございました。
5歳の
じゃ、またねー。