おへそに手をあてて……

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フルーツな暮らし [2007年08月07日(火)]
私は「フルーツ人(びと)」。

生まれたところが果物の名産地として名高い山梨県だったせいか、おやつに果物ばかり用意してくれた母のせいか……。どちらも本当ですが、私が「フルーツ人(びと)」となった原因なのかどうかはわかりません。

とはいえ、葡萄、桃、柿、さくらんぼ、すもも、杏、梨、林檎を山梨県の祖父母から、そして、愛媛県の伯母が送ってくれていた蜜柑、夏蜜柑、伊予柑、八朔。加えて、苺、西瓜などの季節の果物、山や野原に実るアケビ、グミ、枇杷、桑、野苺、山葡萄、イチジク……、と一年中果物を食べる暮らしが、原因の一端であることは間違いないでしょう。

「フルーツ人(びと)」は毎日欠かさず果物を食べ、一日にとる食事の三割から四割が果物であることが、私的定義であります。

たとえば、昨日の私の食事はこんな具合。

朝食:レーズン入りベーグル・バナナ・桃・コーヒー
昼食:チキンとパパイヤのスープ・ご飯・パイナップルアイスティ
夕食:野菜の煮物・アヒポケ(マグロの赤身のヅケ)・ご飯
食後のデザート:マンゴー

私が、マウイ島で暮らしていける理由は、マウイ島も「フルーツ人(びと)」にやさしいところだからです。とれたてのバナナ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、パイナップル、どれも瑞々しくて、マウイの太陽いっぱいの味。ハワイの果物を代表するにはふさわしい実力派ぞろいです。

しかし、今回「フルーツ人(びと)」がご紹介したいのは、ただのオレンジなのです。さきほど、お隣のおばあちゃまの家からいただいてきました。みかけは、あまりよくないですと、先に申し上げておきましょう。というのも、オレンジと聞いてみなさんが想像するのは、目が覚めるようなきれいな色をして、お店で売られているものだからです。

そのきれいなオレンジと区別して、ローカルオレンジと呼ばれるこのオレンジは、皮は固く、きたない茶色いシミもあり、冴えないオレンジ色に、ちょっとまだ早いかなと思えるくらいの青みがあります。お店でみかけても、あら美味しそう、と駆け寄りたくなることもありません。

でも、その美味しさといったら!

すっきりと甘く、香りは口に鼻に頭にぬけ、お腹から体全体にエネルギーが満ちていくのを感じることができるほど! 私ときたら、この媚びないオレンジにすっかり恋に落ちてしまい、籠をぶらさげて、おばあちゃまの家に足繁く通ってしまうのです。恋心って、人間に対してだけではなくって、食べ物にも湧くものなのね、とつぶやきながら。人と果物はその境界線を時に越えてしまうのかもしれません。

ところが、私のような恋をしている人が、ほかにもいらっしゃるらしく、最近はお店でもローカルオレンジを見かけるようになりました。みなさま、どうぞお見逃しなく、そして、潔く、媚びない恋の味をお楽しみくださいませ。

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コメント


愛ちゃん、やっほー♪
ようこそ、ようこそ。

ローカルオレンジってなんだか爽やかそうな色ですねー。
ときに甘すぎちゃうオレンジってあるけど、
見た目で判断(意外と当たる!?)するに、
このコたちは“すわわわわぁーん”とした(?)
爽やかさがありそうざんす。じゅるり。

メイヤーレモンも、文字でだけ知っていて
実際にはまだお目にかかったことない
私の憧れフルーツなんだけど、
(普通のレモンは、実はあまり得意でなくて、
 メイヤーレモンに期待がつのるのだ)
ローカルオレンジさんも、いつか会いたいフルーツだす。

ではまた♪
Posted by:じゃん・ぽうる  at 2007年07月12日(木) 20:44
プロフィール
神宮寺愛
エッセイスト×フラダンサー
東京での出版社勤務を経て、現在はエッセイストとして活動。マウイ島ワイルク在住。著書『心と体がピュアになるハワイアンな暮らし』(青春出版社・刊)他。フラやハワイ語等を学ぶダンサーでもあり、カノエアウダンスアカデミー所属。現在カアナパリビーチホテルのディナーショーにレギュラー出演中。