Aloha in Seattle [2007年12月10日(月)]
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毎年、クリスマスなどのホリデーシーズンのはじまる直前の十二月前半、私たちカノエアウ・ダンス・アカデミーのダンサー陣はホテルから二週間のお暇をいただき、休みなしで踊り続けなくてはいけないホリデーシーズンに備えて、休暇を楽しむことにしています。 というわけで、私、シアトルに行ってまいりました! ![]() 雪の降った昔のシアトルの町のミニチュア Children Museum前にて 実は、シアトルには私のフラ・ブラザーのBJとフラ・シスターのメルが住んでおり、彼らは昨年カノエアウ・ダンス・アカデミー・シアトル支部を開設。フラはハワイだけではなく、米国本土にもかなり浸透しており、フラ・ハーラウ(フラを中心にハワイの伝統文化を学ぶところ)の数も多いのです。 BJとメルは、念願の赤ちゃんを授かったばかりでもあり、今回、八日間にかけて、マウイ島本部より総勢八名で、新しいフラ・ハーラウの応援と、赤ちゃんの誕生を祝いに馳せ参じたのであります。 出発当日、定例のショウを踊り終え、空港へ。長そでとジーンズ、ブーツに身を包んでから、機内に向かう私やフラ・シスターのカウイを横目に、「自然のエアコンがあって、いつでも、どこでも涼しいなんていいわぁ、私は寒いのが嫌って言いたくなることはないのよ」と、普段のムウムウ姿にサンダルを履いたアンティ・ケアラ。 やっぱり。雪降る二月の日本に行ったときも、ささるような風が吹き荒れた十二月のロサンゼルスのときも、アンティはムウムウだったもの。 さておき、シアトルに無事到着した私たちがしたことは、前日に出産を済ませ、赤ちゃんを連れて戻ってくるメルへのびっくり計画。私たちの宿泊先でもある彼らの家の模様替えです。 まずは、彼らの家の数点の家具を家の前で売り、次に、家族が増え、友人たちが泊まり、フラを学びにきた生徒たちが使ってもよいと思えるソファーベッドや食器、ポータブルの机や椅子を購入。そして、クリスマスツリーなどのデコレーション、大勢でクッキングをすることを考えての調理器具なども。 アンティ・ケアラの指揮に従って、私とカウイ、カウイの旦那さまのキモと、ご当主のBJで、掃除、搬入、家具の組み立て、設置をテキパキとこなしていきます。いつも一緒に行動していますから、慣れたものです。数時間後にはクリスマスツリーのデコレーションを残すのみに。 出産という大仕事を終えたメルは、部屋に一歩足を踏み入れた途端。「予想はしたいたの! アンティはいっつもびっくりするような大きなことをするから。なんて素敵なの、どうもありがとう!」と感激の涙。私たちはメルに抱かれた赤ちゃん、ミキオイを覗きこんだり、抱っこしたりと大騒ぎ。まるで引っ越しのような大作業をしたシアトル初日は、野菜たっぷりのサンドウィッチとコーンチャウダーのスープで簡単で温かい夕食を、終わらないおしゃべりとともに済ませたのでした。 さて、シアトルといえば……、というほど、私はシアトルについての知識がありません。シアトルマリナーズのイチロー選手、スターバックスの故郷、マイクロソフトやボーイングのような大企業の本拠地など、というくらい。はじめてきたときは、全体像をつかまなくっちゃと、シアトルの街にそびえたつスペースニードルという塔の展望台へ。 すると、シアトルはベイサイドの街であり、しかも、遠くに雪山も、と一目瞭然。つまりは、シーフードが美味、スキーが楽しめる、というわけです。さっそくシーフードマーケットのあるパイクス・パブリック・マーケットへ。 このマーケットのお魚屋さん、ちょっと築地を思わせる賑わいでした。お魚屋のお兄さんたちは世界共通で威勢がいいのですね。お魚を買ったお客さんに、お魚をひょいっと降り投げるパフォーマンスを見せながら、楽しそうに仕事をしていました。いきなり魚が私の方に飛んできたときは、思いっきり叫んで逃げた私ですが。 ![]() 青さが冴えるサバ!! 新鮮な魚が手に入ると知ったら、今晩のおかずはポケ。アヒ(マグロ)を一口大に切り、玉ねぎやネギなどと一緒に醤油漬けにしたハワイアンフード。故郷の味が恋しいBJとメルにハワイアンフードディナーを約束していたアンティ・ケアラはアヒを約二キロ購入。 赤ちゃん誕生のお祝いの膳をハワイアンフードで、と決めていたこともあり、私たち、スーツケースにいろいろな食べ物を忍ばせてきたのですが、そのなかには、旅行の前に大量に作ったボーク・ラウラウ(ハワイアンソルトで揉んだ豚肉をカロの葉で包んで蒸したもの)、そしてポイ(カロを蒸してつぶし水と和えて練ったもの)もありました。 食べることが大切なこと、とされているのは、ハワイと日本の生活習慣のなかでの共通点。生きとし生けるものをいただくのですから、しっかりいただかないといけませんよね、と毎晩満腹。このままマウイに戻って衣装がちゃんと着られるのだろうかと、心配しながら、家族が集まっての食事を堪能。 そして、雪山で遭難しても大丈夫とばかりのお腹をかかえて出かけたのは、クリスタルマウンテンと呼ばれるスキー場。シアトルから車で二時間ほどのところでした。雪に大興奮なのは子どもばかりではなく、大人たちも! 普段の数倍着込んで動きがペンギンのようになっている子どもたちと、ホッキョクグマのような典型的ハワイアン体型の大人たちが、雪遊びを満喫したことは言うまでもありません。 ![]() 雪山から降りてこない娘のアイナ もちろん、大勢で旅行をすると楽しいことばかりではなく、大変なことがいくつかあります。今回も最年長は八十歳から、生後数日の赤ちゃんの十一人が移動するわけですから、車を乗り降りするだけで十数分、食事の仕度から片づけまでいれると五時間と、何をするにも時間がかかります。食糧の量もショッピングカートが溢れんばかりでしたし、搭乗手続きをした荷物の数は十四個、車イスからカーシートまで、目を見張るような量の荷物を積んだり降ろしたり。 ![]() キモとカウイの娘フラリから、従妹ミキオイへのキス それでも、楽しいのはきっと家族だから。 そして、シアトルの新しいフラ・ファミリーとの出会い。家族が集まったら、まずは食べて、そして踊って、と、ただそれだけの普通のことが、家族の関係を強くしていくのだなと実感する旅でした。 スペースニードルにも、有名なマーケットにも、美しい雪山にも出かけたけれど、「この旅で何が一番楽しかった?」と聞くアンティ・ケアラに、「BJとメル、ミキオイに会えて、みんなで美味しい夕ご飯を毎日食べたこと」と答えている私。 食いしん坊だからでしょうか、でも、おへそに手をあてたら、お腹がそう返事をしたのですから、真実に違いありませんよね。 |







