もう、遠い過去の話。
私が小学校の低学年くらいだったか、
その頃家で飼っていた犬に赤ん坊が生まれた。
一度に7匹も生まれた。
しかし、その赤ん坊の中に一匹だけ元気のない子がいた。
他の子に比べ動きが明らかに悪い。
母が言った「この子はダメかもね。」
私は子供心に何とかならないものかと
心の底から心配した。
だが、その心配とは裏腹に、やがてその子も
徐々に元気になり、ジャレて楽しそうな無邪気な
目を向けるようになった。
そしてある日、その子を人に手渡すことになった。
生まれたあの日、一匹だけ具合が悪かった子。
心底心配した子。
それだけに、とりわけ気を向けて可愛がっていた、
その子が今日いなくなる。
自分で飼いたいと母にすがったが、もう貰い手が
来ているのでどうにもならなかった。
幼かった私はその子との別れで
胸が引き裂かれるような思いに泣いた。
泣きながら新しい飼い主に抱かれて去っていくその子を
見えなくなるまで見送っていた。
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ペットとの生活。
ペットに癒される毎日