先週、銅版画家の長野順子さんの個展に行ってきた。
これは当日買った絵はがきの1枚
去年見たボローニャ国際絵本原画展で
一番印象に残ったのが長野さんの絵だった。
そのあとネットで捜したけれど画集などは出ていないようだった。
それが新聞の片隅に個展のお知らせを見つけて
嬉しくてすぐに行ってきた。
行った日は「評論の会」のイベントがあった。
2人の阪大の生徒さんによる
長野さんのエッチングについての評論文を
みんなで議論するという面白い企画だったので
少しのぞかせてもらった。
参加して良かった!
生徒さんの評論で自分が絵をザックリしか見てないのに気づかされた。
個展での「幻想都市綺譚」という絵には
ひとつの島のようなところに
上の絵ハガキの絵のような廃墟風の建物がいくつか描かれている。
絵の中の塔にヘビが巻き付いていて竜もいる。
大きな鳳凰のような鳥がいて虎が左に。。
生徒さんはそれらを中国で方角を司る四神
白虎、青龍、朱雀、玄武ととらえていた。
ヘビだと思ってたのは玄武だったんだ!
玄武はカメだと思ってたので見過ごしてしまっていた。
「玄武」をググってみたら首がヘビのように長いカメだった。
ではここは神が住む島?
人それぞれ好きな絵が違うのも面白い。
その生徒さんは羊の足が木のようになっている絵が好きだと言ってたし
もう一人は森の中の恐竜の骨と少年がいる絵が印象に残ったと言っていた。
私が一番好き!と思ったのは円形の図書館に竜がいる絵。
ゆるくカーヴをえがいた天井まで届く本棚に囲まれた部屋で
螺旋階段に座る少年。
床にねそべるドラゴンが薄目を開けて見ているのは
部屋の中心の床にある小さな丸い池に映る月。。
他の作品の植物の繊細な表現も素晴らしいが
このドラゴンの少し体を丸めたところに出来たシワに
爬虫類のあのウロコの固さと柔軟さが感じられる。
薄く目を開けている表情も好きだ。
ひとつひとつの絵にそれぞれ物語が含まれている感じ。
作家さんは見る人が作ってくれればいいと言ってたが。。
物語も付けて画集を出して欲しいなぁ。。