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麻雀放浪記 - 真田広之
[2007-11-10]11:25:44
戦後占領下の東京を舞台に哲という若者が博打の世界で成長していく物語です。黒が協調された全編モノトーンの画面が、廃墟の東京で繰り広げられる、生き抜いていくための容赦ない麻雀の勝負と賭け事の泥沼をよく表現しています。
やはり圧巻は麻雀勝負のシーン。裸電球ひとつの薄暗い部屋で卓を囲んだ、くせのある連中の鼻息が肌で感じられます。大金をかけた勝負で、相手を出し抜いてやろうと虎視眈々とねらう目つきから繰り出される稗さばきは芸術ものです。途中、イカサマの手業がいくつか披露されますが、すべてがノーカット。いったいどう撮ったんだろう?というぐらい、鮮やかです。
出演俳優がまた豪華で個性派揃い。特に博打打ちの脇役が男臭さすごい!加賀丈、名古屋章、内藤陳等々。女性陣も、加賀まりこと大竹しのぶ。それにしてもみんな若いです。特に哲役の真田広幸は、本当に学生みたい。
大昔の映画なので、かなりの登場人物が、もう亡くなってしまっているのは、とても残念。
<はみだしblog>
ローカルTVでなんとも不思議な番組を発見。何のナレーションもなく、たんたんと工場でものが作られていくのを流すだけ。私が観たのは「焼きおにぎり」だったんだけど、調べてみたら、ここで全シリーズが観れる。おー、はまりそう。ピタゴラ装置好きにはたまりませんな。
タイガー & ドラゴン - 長瀬智也
[2007-11-04]11:57:34
「タイガー、タイガー、じれっタイガー!」「ドラゴン、ドラゴン、清少納言!」
このドラマの肝は、構成と配役の妙ですねぇ。まずは構成。これがよくできている。古典落語を紹介しつつ、ドラマのなかで展開されるやくざがらみの珍事件がおんなじストーリーになってくる。しかもそれを長瀬が創作落語にして高座で演じてしまうという。書いているとややこしいけど、この現実と落語の間をいったりきたいりするところがなんともツボにはまりました。
次が配役。やっぱり脇をかためる西田敏行と笑福亭鶴瓶がいい味だしている。西田の江戸時代版女装は販促技だし、鶴瓶の落語はやっぱり上手いし。あと、阿部サダヲのくだらないギャグも嫌いじゃないです。
本物の落語を観てみたくなりますよ。これ。おかげで紹介された演目のあらすじも覚えちゃったし。
<はみだしblog>
ゴルフ場のパット練習場で若いカップルに遭遇。ばっちりおしゃれに決めている男子だが、あまりのローライズに「はみパン」しまくり。もちろん、どぎつい柄のやつね。ドレスコードに「はみパン禁止」が追加されるのも時間の問題?
熱氷 - 五條 瑛
[2007-10-06]17:12:20
テロリスト系クライムミステリー。姉の急死の知らせをうけて、アラスカで氷山を標的とする狙撃の仕事をしていた男が日本に帰国するところから話は始まります。姉の死に不振をいだいていたところ、姉が残した甥の誘拐事件にまきこまれて、要人暗殺テロの片棒を担ぐことに。
複雑に入り組んだ人間関係と過去の因縁を軸に猛スピードで話が進んでいきます。このストーリー展開だったら、倍くらいのページ数でもいいんじゃないかと思うくらい。そのいっぽう、ハードボイルドタッチながら、親子愛、兄弟愛、友情を問われる場面に直面した登場人物たちの心情は丁寧に(若干、乙女チックに)描かれていて、良いメリハリがでてます。
<はみだしblog>
千葉ロッテマリーンズを応援してるので、クライマックスシリーズ進出でいやがおうにも盛り上がってる今日この頃です。そんななか、千葉県じゅうのキャラクター達も応援にきてくれました。ジェフ千葉と柏レイソルに加えて、なんと「自治体系ゆるキャラ」くん達も多数参加。さすが千葉!あまりにも心強くて大爆笑です。
猿丸幻視行 - 井沢 元彦
[2007-10-04]02:09:25
超有名な歴史ミステリー。推理小説好きで読んでない人ってどうなの?という感じらしいですけど、歴史音痴で敬遠していたのをやっと手に取りました。なるほど、歴史ミステリーだけど、暗号ものだったんですね。あと、物語の構成が擬似タイムスリップを取り入れてたりしてファンタジーっぽくてとっつきやすかったです。食わず嫌いはやっぱりいけませんね。
ストーリーは、柿本人麻呂はいったい誰なのか?という歴史的謎を解決するというもの。その構成が、昭和40年代の若者が明治の柿本人麻呂研究者の意識にタイムスリップするという、なんとも奇抜な設定で進んでいきます。読者は、昭和、明治、奈良の3つの時代感を同時に味わえるというもの。これが、とてもよい感じに作用していて、なかなかGOODでした。
<はみだしblog>
またもや脱力系Webサイトのご紹介。タイトルがわからない曲を鼻歌で登録すると、それを聞いた誰かが答えてくれるというものです(こちら)。まだ、できたばっかりのようで、特定の人しか鼻歌してないようですが、これがWorld Wideで広がると面白そう。空耳の次は鼻歌?
黄金の七人 - フィリップ・ルロワ
[2007-09-30]12:50:59
大昔の銀行強盗イタリア映画。教授と呼ばれるリーダーのもと、6人の実行メンバーが銀行の巨大金庫に保管されている大量の金塊を強奪するというもの。金塊強奪のしかたが、細かいところで小技が効いていて、今でも昔の映画にしては、実にテンポがいい。予備ストーリーなしで、いきなり銀行からの金塊強奪がはじまっちゃいます。今の映画だと、こういうスタートでも、途中でサイド・ストーリーとか回想シーンとかを挿入するんだけど、そんなのなし。直球一直線でどんどんストーリーが進んでいきます。で、巷でも多々言われているように、なぜか、かっこいい。イカすという形容がぴったり。どっかで聞いたことのある音楽と思ったら、篠原涼子のオリックスのCMに使われてた。
ルパン三世的コミカル泥棒劇の草分け的存在のようです。コメディタッチで、不二子ちゃん的謎の女がいたり。ちゃんと面白い結末も用意されているところ、エンターティメント性満載です。オーシャンズ13を観た後だったので、新旧の対比もできて面白かった。
<はみだしblog>
この映画で、実行メンバー6人にホテルから指示を出す教授が、メンバーとの通信用に使っているメカがかっこいい。ウルトラマンでも、こんなようなメカがありました。「アンテナはくるくる回るもの」というのが当時では世界共通の常識だったんですねー。
不都合な真実 - アル・ゴア
[2007-09-22]21:59:37
先の米大統領選でブッシュに僅差で敗れたアル・ゴアの地球温暖化を警告するプレゼンテーション・ドキュメンタリー。アル・ゴアが観客に向けてプレゼンする形で進められているのが特徴です。地球温暖化とは何か?から始まって、様々な実証データを紹介しながら、現在進行形の地球温暖化の影響をとくとくと説明する様は実に説得力があります。1時間30分、ひたすらアル・ゴアのナレーションですが、ぜんぜんあきさせません。地球温暖化問題はいろいろな意見があると思いますが、これは必見です。
アル・ゴアって人の印象はいまひとつなかったのだけれど、1000回以上も世界各地で、このような講演をやったり、北極や中国に実際に足を運んで取材する姿を見ていると、この人が大統領になっっていたら、今の世の中はどうなっていたのだろうと考えてしまいました。
とにかく、プレゼンがとてもわかりやすい!ちょっと本題とはずれるけど、プレゼンテーションとはどういうものかというのを改めて勉強できたのも、大きな収穫でした。
<はみだしblog>
ゴルフレッスンにて、「スイングを修正したら、思ったようなショットができなくなるが、それを気にせず、修正したスイングを繰り返すこと。正しいスイングをしていれば、そのうち良いショットが出てくる。ダフったり、トップしたりしたのを小手先で修正するのはカンニングと同じ。その場はしのげるが、身につかない」 あまりにもすばらしい教えだったので、ここに書きとめてしまいました。
ガダラの豚 - 中島 らも
[2007-09-17]10:57:49
超能力者とマジシャンのTVバトルからはじまって、新興宗教の洗脳儀式、そしてアフリカ呪術と、あやかしまやかしものオンパレードの一大冒険劇です。ちょっとグロいところがあったけど、とても面白かった。
文庫本3冊という長編ですが、あっというまに読みおわってしまいました。めまぐるしい物語の展開でたたみかける様に、細かいところまで行き届いた描写力や薀蓄が、ともすれば荒唐無稽で上滑りしがちなテーマを下ざさえしてます。とくに舞台がアフリカにわたってからの臨場感のすごさ。巻末に膨大な参考文献のリストがあるんだけど、なるほど、だからこそですねぇ。
TVドラマのトリックって、この本が下敷きになってるんじゃない?
<はみだしblog>
本編に寄生虫の話がでてくるけど、虫といって思い出すのが「バルサン氷殺ジェット」の販売中止。とても気に入っていたので、残念。なんとか復活してもらいたいものです。虫退治をエンターテイメントにした画期的な製品だったのに(おおげさ?)。ちなみに小バエは、その風圧のすごさでどっかにふっとんでしまうというご愛嬌も個人的には大うけでした。
ジュラシック・パーク - スティーブン・スピルバーグ
[2007-09-15]14:22:56
ハワイ旅行で寄った牧場が、この映画のロケ地ということで、今更ながら改めて鑑賞。映画館でも観たし、TVでも何度も観ているから、まあ、たいして楽しめないだろうなあとタカをくくっていたら、あにはからんや。ストーリーがしっかりしているのと、恐竜たちのリアリティがはんぱじゃないですね。10年以上も前なのに、十分鑑賞に堪えられるというのはすごい。
現在の映画で使われてるCGよりも明らかに数段上。なんででしょう?
ちなみにお目当ての牧場のシーンは、ほんのちょっとだけでした。主人公たちがたくさんの走ってくる恐竜に遭遇する草原の場面。
<はみだしblog>
ハワイのショッピング・モールにて突如鼻水がとならなくなる事件発生。いったい何に反応してしまったのだろう?確かに人口的な匂いがいろんな店から漂ってきてはいたが。短パンにTシャツで鼻水たれって、これじゃまるで昭和の子供。
凍える牙 - 乃南 アサ
[2007-08-19]08:59:43
これは面白かった。深夜のファミリーレストランで人が炎上する事件から、狼犬による連続殺人というストーリーの流れもさることながら、主人公の、交通課から抜擢された女性刑事が究極的男性社会の中で懸命に生き抜いていく様という視点が加わった、今までに読んだことのない硬派警察小説でした。
さえない中年刑事と組まされた彼女のと、女性刑事と組まされた中年のオヤジの独白が交互に出てくる構成は、けっこうユーモアでありつつ、まったく相容れない二人がどうなっていくのか?という興味が事件解決までの道筋と絡み合って、良いメリハリになっているかも。
強がらざるを得ない男性社会の中の紅一点と孤高の狼と心的同化させるという設定を思いついた時点で勝ったも同然なのかも。こんな芯がしっかりした小説は永く心に残るよねぇ。
<はみだしblog>
この前のエントリーでDEATH NOTEを紹介したら、次の日に100以上のアクセス。このブログ最高記録でした。恐るべし、DEATH NOTE。
DEATH NOTE デスノート - 藤原竜也
[2007-08-12]12:33:08
原作漫画に引き続き、DVD鑑賞。夜神月役は、やっぱりこの人しかいないよね。というくらいにはまり役。あと演技も上手すぎ。ライトとLの頭脳戦が、松山ケンイチとの演技バトルという感じで観るものに伝わってきましたよねー。あと、おひょいさんのワタリと、松田刑事もどんぴしゃでした。
原作は、ちょっと中だるみぎみで冗長だったんだけど、コンパクトにまとまってていい感じ。
原作の世界観を忠実に再現しつつ、異なるストーリー展開というところも非常にGOODでした。
<はみだしblog>
こうなったら、勢いで、「スピンオフL(仮)」も観るしかないっ。と思って公式サイト(こちら)を観てみたら、2008年公開。勢い持ちません。
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