アントワープにて、お昼ご飯をYamadaさんという日本食やさんで頂きました。
以前、このYamadaさんはアントワープのショッピングストリートに小さなラーメン屋さんを営んでおられて、なかなか評判のよいラーメンやさんでした。
しばらく前、アントワープを訪れたときに、ああ、ラーメンやさんがあったなあ、とYamadaさんのお店の前までいったのですが、そこは空。
引っ越します、と張り紙があり、これからは日本食やさんになることと、今後、ラーメンは作らないことが書かれていました。
ふと、今回、日帰りでアントワープ散歩に友人といくことになり、「あ、yamadaさんにいこうよ!」と友人に提案してみたのです。
なんせ、友人はオランダに長く住んでいるのに、近場のアントワープをぶらぶらしたことがなく、そして、ご飯が大好きな人、yamadaさんでご飯を食べましょう!と決定。
地図で場所を探したのですが、ずいぶんと以前の場所から離れていて、歩くこと20分、到着した場所に以前と同じベルギー人のキュートな奥様とお料理を担当されている日本人のご主人がおられました。
ランチのお弁当を注文して、緑茶を頂いたのですが、このお給仕を担当されているベルギー人の奥様、日本語もお上手で、かわいい。
お茶の入れ方も急須に一人ずつ、小さなお湯のみに丁寧にいれてくださって、なんとなく日本を思い出す感じ。
以前のラーメンやさんをされていたときと店内のイメージは変わらずシンプル。ただ、お手洗いの前などに、ヨガの教室の案内やマクロビオテック教室の他所様の案内などあって、お好きなのかしらねえ、と思いました。
で、こちらがランチ。
クスクスとヒジキの煮物、玉子焼き、お野菜を煮たもの。
お刺身のサラダ。
ポテトコロッケ。
サーモン焼きにお野菜。
ご飯にお味噌汁。
日本ではまったく珍しいメニューではないのですが、なんせここは異国。
昔と比べて、空輸もさかん、お金さえ出せば日本とは変わらぬ料理はなんでも食べれる時代なのですが、ベルギーの町のはずれの小さな料理屋、そんな空輸なんてやっているはずがない・・・。
まずはクスクスとヒジキの煮物を頂く。
それは優しい味で、よくみると小さくお野菜を刻んであるものが混ざっていて、手をかけてあるなあ、とプチ感動。
コロッケも甘いジャガイモ、完全手作り。ホクホク。
サラダのお野菜もまた丁寧に切ってあるし、お魚もほどよく焼けていて、原価はそうかかっていないんだけど、仕込みの時間を考えると、いい店だなあ、、とシミジミ。
どれに箸をつけても、なにやら感動が沸いてくる。本当に特別でもなにもないメニューなんだけど、手の掛け方が違う・・参った山田さん。
2週間前、同じ値段でアムステルダム近郊で夕食をとった時に、店はよく掃除が行き届いておらず、出てきた梅酒はたぶん中国産のものを水でさらに薄めたような味、でてきた料理は
野菜はよく水切りされておらず、盛り付けも雑。電子レンジで暖めたかあ、と思うようなものがメインででてきて、まあ、ここは外国だから仕方ないな、、とがっかりしたばかりのときに、山田さん、恐れ入りました!
こちら、デザートです^^
きなこのティラミス。
奥様が「デザートはきなこのティラミスです」って言われたときの私の反応。
「おいしいいいいい」
奥様が笑いながら「食べてからもう一度言ってくださいね」と。
いや、食べる前でも美味しいのがわかる、わかる、わかる!と日本語が、もうめちゃめちゃ。
普通は「美味しそう」と使う日本語ですが、わたしの場合は、食べる前に「おいしい」と使います。あー、もう絶対に美味しいに違いないと思ったときの反応。
ご飯がこれだけ美味しければ、デザートも間違いない。
ハイ、最高に美味しかったです。きなこティラミス。
帰り際、レジで一言ノートを見かけたので、開くと、日本人のお客様の書かれた感想に、同意するものがありました。
その方も私たち同様、見えにくいところで手を掛けてある料理に感激されていたようです。
前のラーメンのお店の時もそれは美味しいもので、仕込みに時間かけているなあ、と思ったのですが、ラーメンはどちらかというと不健康な食べ物。
今、日本料理やになられて、油も控えめ、食材も地元のもの、なるべくビオの食材、やさしい味へと転向された山田さんの変わり方に興味がありました。
そして、お会計。
感想「それは安すぎる」
この逆はよくあるパターン。
お釣りはとっておいてくださいと言い、「また来ます、ご馳走様でした」と店を後にしましたが、
なんともハッピーな午後。
数年前、スコットランドの北の端っこでB&Bを営んでおられたイギリス人と日本人のご夫婦の作られる料理にも感激したことがありました。
場所はインバネス、とても日本食を作る材料がそろうようなところではありません。
奥様のあやこさんは、それでも地元で手にはいる食材を駆使して、美味しい家庭料理を作ってくださいました。
朝ごはんのお味噌汁が美味しくて、お魚はスコットランドでよく食べられる干物に目玉焼きを
掛けたもの、手作りのお漬物、よく炊き上がったご飯。
それは家で母が派手ではないけど、季節のものを食卓へとのせる、そして美味しいと食べる感覚と同じ。今では遠くに住んで、母の料理を食べるのも年に数回。
たぶん、だからこそ、こういった料理を口にすると体中が喜んでしまうのでしょうね。
美味しいご飯が一番の幸せです。