最近、
marbleさんのブログにて、イギリスの教育事情についてお書きになっていました。
各家庭における子育てに対する問題、それが地域の差であったり、、親の収入の差、諸々で子供を取り巻く環境が違うこと。
イギリスでは、金持ちの家に生れ落ちた子は、その時、親は有名小学校へと入学申し込みをします。私がオーペアをしていた家の子もロンドン市内の名門男子校へと通っていました。
聞くと、やはりおぼっちゃまが生まれた時に父親が入れたい学校へと申し込んだとのこと。
(この家族のことは、カテゴリー;ロンドンのところに書いてます。ごらん下さい)
一年ちかくこの家にいて、いわゆるクィーンズイングリッシュを話す上流家庭の取り巻く環境を
見れたことは非常にいい経験になりました。
一言でいうと、イギリス国内(もちろんロンドンを中心に)のお受験事情は日本並、いや、日本以上にシビアです。
ある日、おぼっちゃまのママは子供を迎えにいった時、数人のお母様方に囲まれました。
「あのね、あなたの子供はこの学校に合わないと思うので、転校したほうがいいわ」
「わたしたちはあなたたちのことを思って言ってあげているの、転校しなさい」
ようするに、おぼっちゃまが邪魔だということです。
その後、ママは担任に相談しました。すると担任は「まったく合わないなんておもってない、やっかみですね。これから受験前になるともっとひどくなるから覚悟しておいたほうがいい」と
いわれていました。
受験。
そう、おぼっちゃまがいった小学校などは、いわゆる日本の6年生までのクラスはありません。これはわたしはまったく詳しくないのですが、一度、入った小学校から8−9歳くらいで、別の学校へと入ります。
もちろん、全寮制の学校もありますが、一番競争が激しい学校が、ウェストミンスターにある学校1学年、1クラス。イギリス全国から受験しても20人しか入れません。つまりイギリスで最高の頭脳が集まる場所だということです。
有名校に通う男子校の親がめざすのは、子供をここにいれること。
ある日、学校説明会におぼっちゃまとパパ&ママはいってきました。
もらってきたパンフレットをみると、上にはロンドン市内有名校の名が三つほど書かれていました。ようするにその数校からの受験者を対象にしているということです。
受験までに確実にやっておいてほしい科目、レベルがかかれていて、中身は忘れましたけど「これをこの年齢の子がやらなければいけないのか」と気が遠くなりました。
その説明会の中に子供を普通の小学校に通わせている親御さんがいたそうです。
質問の時間に「こんな科目、どうやったらいいのか、公立に通わせている子供には入学のチャンスがないのか?」と質問されたそうです。
正直、厳しい私立校+家庭教師+親の根性がないと入れません。
お金のない家には無理なのです。かなしい現実だけど。
私はおぼっちゃまがパパやママと過ごしている時間は、もっぱらバスの一日乗車券を買って一日中、ロンドン市内をバスから見ました。
北から南、西から東と一年間で大体全部をまわったと思います。
ロンドンのセンターから離れていくと、貧しそうな地域や、外国人ばかりの場所、治安が悪そうな場所と様々なところがありました。
バスの窓から格差はありありと見えるものです。
貧しそうな地域の人はなぜか、ブヨブヨと太っている大人や子供が多く、チェルシーやケンジントンあたりを歩くと、太った人をあまりみかけない・・・。
学校で読んだ新聞記事にイギリスは肥満児が多い、キングサイズのチョコやチップスなどを問題視するものがあり、クラスで私はいいました。
「こう書いてあるけど、わたし、太った子供をあまりみないんだよね」
それはね、住んでいる場所が違いすぎるからといわれました。
たしかにおぼっちゃまのクラスメイトも肥満児がいなかったし、小さいながらも毎日、学校で
ナイフとフォークをきちんとつかい適量を食べる小さな紳士たち。
なーんかな、イギリスってやはり階級社会なんだって思いました。
おぼっちゃま、そしておぼっちゃまを取り巻く環境と、ロンドンの中心からすこし出た貧しい地域の子との差があまりにも大きくて。
年中、クラスの子から誕生日パーテイの招待状が届き、これも子供の社交で、プレゼントを用意し、カードを書き、招待された場所へと向かうのです。
場所は、レストランであったり、いろんなところを貸しきったり、おぼっちゃま方の世界。
ある日、ママさんが「おもしろい封筒みせてあげるわ」といわれて、手にしたものが、おぼっちゃまのクラスメートからの手紙。
「ぼくのお誕生日パーティにきてくれてありがとう」ってお礼のお手紙(ちなみに5歳)
封筒がね、このクラスメートのカントリーハウスの紋章というか、住所が印刷されたものなんだけど、番地が載ってないんです。
つまり、その街か村まで郵便物が届けば、そこに住む人たちは、このファミリーが誰であるか、どこにお家があるかわかるんですね、つまり土地の名士ってことです。
番地がいらない人たち・・・。
marbleさんのブログにもコメントしましたが、なかなか素敵な現代の化石・・・の世界でした。