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懐かしい風景

2008-01-29 05:38:41
急にこの村にきたくなって、日曜の午後は
この村を目指しました。







いきたかった理由はわからなかったのだけど
ふらふらと。



最後に、この村にきたのは、
友人のお母様が突然の事故でなくなって
それもしばらくしてから訃報を聞き、
花をお供えにいったのが最後。

そのことも、実はすっかり忘れていて。

友人はそのとき、奥さんと二人で
迎えにきてくれました。



ずいぶんと忘れていることが多いのだけど、
初めてオランダに来たとき、たしかこの街の
小さなカフェで、その人のお母さんにケーキを
ご馳走になりました。
当時、英語もオランダ語も乏しい私に
ゆっくりとお付き合いしてくださった友人のお母さんは
いわゆる、一般的なオランダ人女性とはちがい、
それはそれは神経の細い方で
昔、なにか精神的なダメージをうけ、その後、車の運転も
困難なほど、10年は高速道路も走りきれなかった
その、すずらんのような、何歳になってもかわいらしい女性は、
一人息子を宝物のように
かわいがっておられました。

息子が成人し、オランダでの小さな結婚式に
わたしも参加しましたが、その日の嬉しそうな顔は
遠い記憶の中にわずかながら残っていて、


一番の思い出は
クリスマスにご招待頂き、
数日かけてつくった料理を地下のすずしいところに
おいては、また台所にもどって、
パンをやいたり、プレゼントを包んだりとした
姿。

村のパンやで生イーストを買い求め
パン焼き器を使うものの、なにか、丁寧な
作業に、オランダ人でもこんな人がいるのね・・と
感心したものです。

パンが焼けそうだったときに
小さな機械を囲んでわくわくしながら、中を覗き込んだ
時のことが、一番鮮明に覚えている姿。


もう彼女はいないんだなあ。
生きておられたら、たぶん60歳は過ぎていただろうけど
あいかわらずかわいらしい女性で
あっただろうに、と、その声を思いだしました。

本当に、何年もまったく思い出さなかったのに
急にいろいろなことが頭の中を駆け巡り
不思議な気持ちになりました。



こんな風車あったっけ?

本当に、ずいぶんと時がたっていて
そういったことも覚えていないのです。




彼女が、突然、事故を起こしたのは
車。

一時期は運転を怖がっていたあの人が
最後、この村の外れの細い道で、
木にぶつかって命を落としてしまったことに
信じられず、ぼんやりとしましたが、
夜中、見通しの悪い田舎の道を
走らなくてはいけなかった理由を聞いたとき
その優しい行動に、ああ、あの人のお母さんらしい
と思ったものです。
Posted at 05:38 | オランダ | この記事の詳細

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