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“コエンザイムQ10”の評価 Part.2

2007-12-17 08:29:53
今回評価する成分

コエンザイムQ10 Part.2 」   


1、コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10(CoQ10)はビタミン様物質であり、体内でも合成されます。ただし生産能力は20歳をピークに、次第に減少していきます。

最初は心臓疾患に使用する医薬品として使用されてきました。
その後2001年に日本においても食品として扱われるようになり、その抗酸化作用が注目され、健康食品としてブームになった経緯があります。

期待される効果は主として、「エネルギー生産能力向上」と「抗酸化作用」の2点に基づいて考えられているものがほとんどです。

具体的には、「免疫系の強化」「抗加齢」「肥満」「運動能力の向上」「心不全・狭心症」「血圧」「糖尿病」「歯周病」などが主に言われております。

※今回は「心不全・狭心症」「血圧」「糖尿病」「歯周病」について検証します。



2、期待されている効果の検証

☆心不全・狭心症

もともと心臓疾患の治療薬であったこともあり、数多くの試験がされています。その多くで、効果が確認できる結果が出ています。

もっとも信頼性があるとされている学術論文では、有効性がある11件、有効性がない3件でした。

心臓疾患の治療と併行してコエンザイムを摂る場合は有効であるでしょう。


☆血圧を下げる

これについても多くの試験がされています。
その結果は一貫して効果を証明するものです。
ただ実施された試験が小規模のものが多く、確固たる結論にはいたっていません。

試験の結果を見る限り、血圧がちょっと高めの人に対する効果は期待できると思います。


☆糖尿病

信頼できる2つの試験が見つかりました。
一つは糖尿病患者の血糖値のコントロールには効果がないという報告。
二つ目は、2型糖尿病患者(日本のほとんどの患者さんがこの型)で、血糖値を下げる効果があったという報告。

コエンザイムを販売しているところは、二つ目の結果だけを例に挙げて推奨しています。

実際はまだまだ確証できるほどではないと思います。有効である可能性は半々といったところでしょうか。


☆歯周病

免疫機能の改善から歯周病にも効果があったとされる報告があります。
実施された試験は小規模のために、これからの研究が望まれます。
効果はある程度期待できるのではないでしょうか。

最近は歯医者さんでも、歯科用のコエンザイムを勧めているみたいです。



3、安全性

高用量でも副作用がほとんど出ないとされています。
あったとしても、食欲不振や胃のむかつきなど、軽微なものでしょう。


4、医薬品との飲み合わせ

糖尿の薬・血圧の薬・ワーファリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでおられる方は、医師か薬剤師に相談してください。


5、総合評価
今回取り上げた「心不全・狭心症」「血圧」「糖尿病」「歯周病」の効果については評価できるものが多くあります。

心臓疾患については、治療と併行してコエンザイムを摂取するのは有効であると思います。
安全性が高いというのがポイントです。

糖尿病については、まだ完全にすすめられる状態ではありません。
血糖値を下げるのを目的とするならば、コエンザイムよりもエビデンス(科学的な裏づけ)のある成分がいくつかあります。

代表的なものは、朝鮮人参・コロハ・ニガウリ・クロム・ギムネマなどです。その人の状態や飲んでいる薬で選択が変わります。
現段階では、コエンザイムよりもこれらの方をおすすめします。

最後の歯周病ですが、歯医者さんに勧められない限り、これを目的として購入されることは少ないのではないでしょうか。
だから、ついで的な効果と考えればいいと思います。

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コエンザイムQ10 Part.1

2007-12-10 00:10:20
今回評価する成分

コエンザイムQ10 Part.1 」   


1、コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10(CoQ10)はビタミン様物質であり、体内でも合成されます。ただし生産能力は20歳をピークに、次第に減少していきます。

最初は心臓疾患に使用する医薬品として使用されてきました。
その後2001年に日本においても食品として扱われるようになり、その抗酸化作用が注目され、健康食品としてブームになった経緯があります。

期待される効果は主として、「エネルギー生産能力向上」と「抗酸化作用」の2点に基づいて考えられているものがほとんどです。

具体的には、「免疫系の強化」「抗加齢」「肥満」「運動能力の向上」「心不全・狭心症」「血圧」「糖尿病」「歯肉炎」などが主に言われております。

※今回は「抗加齢」「ダイエット効果」「免疫系の強化」「運動能力の向上」について検証します。

2、期待されている効果の検証


☆抗加齢

現在のところ、抗加齢を検証する試験としては試験管での試験か、ネズミなどヒト以外を対象とされているものがほとんどです。
調べた限り、ヒトを対象とした試験で有効性を示す論文はありませんでした。


☆ダイエット効果

巷では下半身やせに効果があるといわれていますが、根拠となるデータが見つかりません。
一部のサイトで、肥満患者に使用した臨床結果があると述べていますが、試験デザインが明らかでなく、信頼性に欠けています。


☆免疫力の強化

エイズ患者を対象とした免疫力の向上を確認する試験で、有効性が確認されています。
また、別の試験でその抗酸化作用が、乳がんの患者さんの治療を助ける可能性があると報告されています。


☆運動能力の向上

その薬理作用から、運動能力の向上について期待されていました。
しかし、過去に行われた試験で、運動能力の向上については効果が否定される結果が出ております。


3、安全性

高用量でも副作用がほとんど出ないとされています。
あったとしても、食欲不振や胃のむかつきなど、軽微なものでしょう。


4、医薬品との飲み合わせ

糖尿の薬・血圧の薬・ワーファリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでおられる方は、医師か薬剤師に相談してください。


5、総合評価

はじめにでも述べたように、コエンザイムQ10は噂や確証のない情報があふれています。これは過剰な広告が原因だと思います。
特に、抗加齢とダイエット効果の基になっている「抗酸化作用」は試験管や動物実験でなされているにすぎません。

個人的な意見としては、コエンザイムQ10単独でなんでもカバーできるというものではないと思っています。

今回の評価の中で、免疫力の向上については効果が期待できそうです。
年齢を重ねていくと、コエンザイムQ10の生産能力は落ちていきますので、活力アップに摂ってみるのはいいと思います。

ちなみに、化粧品としての効果に関していえば、前回紹介したα―ヒドロキシ酸やα―リポ酸の方がよほど科学的な裏づけがあります。
小じわやシミ・くすみなど加齢に伴う症状にはそちらの方がおすすめです.

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