ニューヨークの風
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SEX & THE CITY, THE MOVIEビハインド・ザ・シーン [2007年11月30日(金)]
 
ロックフェラー・センターのクリスマス・ツリーに光が灯り、N.Y.は今、クリスマス・シーズン真っ盛り。そんな中、秋から、『SEX & THE CITY』の撮影が始まり、いたるところで人工の雪を降らせたセットを組んでいたなどと目撃情報が聞こえてきます。



写真は、ミッドタウンのブライアント・パークでの撮影シーン。ネタの一部を、こっそりお伝えすると、キャリーの結婚式のシーンなのだそうです。しかし、これはキャリーのファンタジーの中という設定とのこと。

6年も続いた人気番組が2004年にTV放映が惜しまれつつも終わった後、N.Y.では、毎日、再放送をしていて、3年経った今も、このドラマの熱は冷めていません。

キャリーをはじめ4人の主人公たちも実年齢どおり歳を取り、40代の設定です。「N.Y.の32歳の女性はダウンタウンのバーで酔っ払って、不適切な男性と寝てしまうものだけれど、42歳の女性は、もうそんなことはしないでしょう」と、監督のマイケル・パトリック・キングもニューヨーク・タイムズの記事中で語っていますが、まさに、N.Y.に生きる女性の実像を捉えた視点だと思いました。監督の発言から、ただのドタバタ・コメディに終わず、充実した内容になることが予想されます。

一部、役者たちにはボトックスが必要なのでは?などとイジワルな噂も飛び交ったものの、皆、変わらぬ美しさを保っています。当初、サマンサ役のKIM CATTRALLが出演を渋っていましたが、キャリー、シャーロット、ミランダ、全員、同じキャストが揃いました。

さらに、3冊目の本を上梓する設定のコラムニストキャリーのアシスタントとして、『DREAM GIRLS』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンが出演し、キャリーの恋人“ビッグ”も、もちろん登場します。

キャスティングはもちろん、今回も、主人公たちのコスチュームが注目されています。マノロ・ブラニク・フェチのキャリーは、もちろん、マノロ。シャーロットはルブタンなど、靴からバックまで、また、専属スタイリストのパトリシア・フィールドが手腕を発揮しています。キャリーは、またしても、普通の人があまり持たないようなエッフェル塔型のバックなどを持つことになるようです。

ストリートはもちろん、カーライル・ホテルやイタリアン・レストラン「RAOUL'S」など、普段は敷居の高いN.Y.の名所も協力してくれ、スクリーンの一部になるようです。「映画は、N.Y.のストリートで起こることを描いています。そこには、可能性も約束もある。シングルの女性が毎日、ドアの外に出れば、2歩先には何が起こるかわからない。それはロマンスであり、希望です」と、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーも語っています。

N.Y.を愛する人により、N.Y.に暮らす人々の本音と街の美しさが描かれた、N.Y.が生んだ現代の傑作だと思っています。

人気TV番組の映画化は、あまり成功しないというジンクスもありますが、公開前から話題満載の“SATC”、今から、来年5月30日の公開が楽しみです!

芸術の秋 PARTII [2007年11月26日(月)]
 
WHITNEY MUSEUM(ホイットニー博物館)で先週から始まったLawrence Weinerというアーティストの回顧展「AS FAR AS THE EYE CAN SEE」は必見です。



言語をアートのマテリアルとして壁やノート、ポスターなど、あらゆるスペースに伸び伸びと表現しています。そのメッセージはもちろん、文字自体に主張を感じます。彼の作品はN.Y.のマンホールをデザインしていることでも知られているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。



'60年にカリフォルニアでデビューを果たしたローレンスの作品は、書体はもちろん、色の組み合わせ、そして、時代を超えて愛されるデザインが秀逸です。



今年65歳の彼は、赤いジャケットがとてもよく似合い、しわがれ声で、いかにもアーティスト然とした、とても味のある人でした。



ブロンクス生まれの彼はメキシコやカナダなどを旅して感性を磨き、今は、N.Y.のスタジオとアムステルダムのボート(!?)での生活を両立しているのだそうです。



そして、前回お伝えした、ジュリア・ロバーツが表紙の『VANITY FAIR』のアート号の中で、錚々たるアーティストの中に彼がさり気なく写っているのを発見。

アメリカン・コンテンポラリー・アートの生き証人的存在のローレンスの回顧展は、2008年2月10日まで実施しているので、もし、N.Y.らしたら、是非、観てみてください。

大物女優が本音を語りたくなる、上質なるメディア [2007年11月21日(水)]
 
以前にお伝えしましたように、ジュリア・ロバーツが表紙を飾った『VANITY FAIR』が届きました。



あまり私生活を公表しないセレブリティですが、ジュリア・ロバーツはロスのヴェニス・ビーチの自宅にて、6月に生まれたばかりの男の子に授乳しながら、リラックスしてインタビューを受けています。そして、インタビューした記者の描写が秀逸なんです。「ロングスリーブのTシャツとスウエットパンツにサンダルと、ラフな服装に身を包み、授乳を終えたジュリアは『今日は、あなたたちのためにマスカラはつけたわよ』と微笑んだ。そのとき、ああ、この人は世界で最も有名なオスカー女優だったと気が付いた……」と冒頭に書かれたさり気ない文章に、そのときの状況が目に浮かびませんか? この後、ジュリアはリラックスして本音を語っていますが、これ以上は、あえて控えると致しましょう。

そして、今までに、この雑誌に本音を語った人でインパクトがあったのが、ジェニファー・アニストン。今号で、彼女は映画別冊の背表紙の広告を飾っています。



ブラピと別れた直後、白いメンズ・シャツだけを纏って表紙を飾る彼女が、あまりにも爽やかで可愛くて、当時、まだ定期購読をしていませんでしたが、つい購入してしまいました。「彼は私とは違うことを言っているけれど、私は彼の子どもがほしかったの」と、“ときに涙を流しながら”語ったようです。やはり自宅に記者を招いて本音をぶちまけていました。

こんなリラックスした状況で記者がエクスクルーシブ・インタビューができて、セレブが本音を語れる雑誌なんですね、『VANITY FAIR』は。毎号、写真もさることながら文章も素晴らしいのです。私自身、今、とある大きな英訳のお仕事をしていて、毎日毎日朝から晩までマラソンのように、言葉探しで格闘している私は、つい読み耽ってしまいました。言葉遊びしかり、見習うところの多いメディアです。

そして、この号はアート特集。“芸術の秋”というフレーズは万国共通ですね。次の号でお知らせしようと思っているアーティストのローレンス・ウエイナーをはじめ、MoMAの社長、ケイト・スペード夫妻などN.Y.を代表するクリエイターたちが一堂に会したダイナミックな写真が掲載されていました。著作権上、誌面をご紹介できないのが残念です。

“言語をアートのマテリアル”に用いたローレンスの傑作は、次の更新時にお知らせします。
素敵ですよ!

芸術の秋!PART1 [2007年11月16日(金)]
 
昨日、ロックフェラーの近くを通りかがったら、まだTHANKSGIVING DAY(22日)前だというのに、既にクリスマス・ツリーが用意されていて、びっくりしました。毎年の傾向として、THANKSGIVING DAY直後に、指を鳴らしたように、街はクリスマス一色になるからです。スワロフスキの赤い看板で覆いがしてありましたが、ツリーは巨大なので、どうしたって見えてました。今年の点灯式は28日です!



そして、その対面にあるCHRISTIE'Sの前を通りがかったところ、幅約2メートル×高さ2.4メートルのJEFF KOONS'Sによる「BLUE DIAMOND」と呼ばれる巨大リングが燦然と輝いていて、吸い寄せられるように足を止めてしまいました。なんと、そこでは、アンディ・ウォーホルやバスキアなどのポップアートのナイト・タイム・オークションを実施していたのです。カメラマンがフラッシュを光らせ、ただごとではない雰囲気に……。



翌日、ニューヨーク・タイムズの記事を読んで納得。このオークションには、名だたるセレブが出席していたようです。サラ・ジェシカ・パーカーは2列目に座って、すべての作品を落札しようと必死だったとか。マーク・ジェイコブスもブルーの髪の毛、明るいグリーンのスカーフ、ダイヤのイヤリングとどうやっても見逃すことは無いほど、かなり目立つ格好で現れたようです。そして、何よりも話題をさらったのが、ヒュー・グラントとエリザベス・ハーレーだったとか。



13年間交際後、破局したはずの二人が会場の二階にある"SKY BOX"という特別席に現れ、ヒューがかつて破格で購入したアンディ・ウォーホルの傑作「LIZ」('63)を、競売にかけたのだそうです。

確か、エリザベス・ハーレーは、映画監督と子供のDNA鑑定でもめ(妊娠が発覚したときに、彼が自分の子供であることを認めなかったので、エリザベスが激怒!)、さらに、今年3月にインド系の実業家と結婚したはず……。

ヒューが、なぜ、エリザベスといたのかなど、俗なる一切話題に触れていないのが、クールなニューヨーク・タイムズらしくて、好感を持ちました。

街を歩いているだけで、いろいろなアートに出会えるN.Y.の芸術の秋の様子を、来週もお伝えします!

THE KISSING HAND EVENT@KINONY KUNIYA BOOKSTORE [2007年11月12日(月)]
 
11月10日、N.Y.紀伊國屋書店にて、私が訳した絵本『THE KISSING HAND』(アシェット婦人画報社刊)のイベントを実施していただきました。



ストア・マネージャーのジョンさんの素敵なアイデアにより、ワシントンDCから作者のオードリー・ペンをお迎えするという夢の企画が実現! なんとこれが初のご対面だったのです。



オードリーと実際に逢う前に、メールや電話のやりとりで、本当に心の優しい素敵な人だと思っていましたが、瞬時に状況を判断するスマートさ、人を魅了する興味深いお話、子どもへのピースフルな接し方から、学ぶことが多かったです。



そして、このイベントに華を添えるように、N.Y.の老舗フレンチ・レストラン『DANIEL』が、このイベントに集まる子どもと大人用に特別なクッキーやマカロンを無償で作ってくださいました。眠くてぐずっていた子どもも、あまりの美味しさにご機嫌になっていました。



日本人、アメリカ人含め、約4〜50人の人々が集まってくださいました。子どもたちは床に敷いたラグの上に寝転がったり、走り回ったり、クッキーをつまんだり、思い思いのスタイルで聞いてくれ、いらしてくださった大人の皆さんも、微笑を湛えながら、私たちの朗読に耳を傾けてくださいました。N.Y.で幼稚園の先生をされている日本人の女性など心の優しそうな方々にお会いできて本当に嬉しかったです。



イベントが終わった後、オードリーが、私に特別な『KISSING HAND』をくれました。こんな素敵なスペシャル・バージョンをわざわざ、ワシントンから持って来てくれたのです。絵本のストーリーのように心がとっても暖かくなりました。

私はN.Y.に来て5年、自分の進みたい方向性を模索していましたが、オードリーのおかげでそれが明確になったような気がします。病院や図書館を訪れて子どもたちと接し、子どもたちが抱えている問題を絵本にして彼らを励まし続ける彼女のように、私も世界の子どものためになるような仕事を、今後も続けたいと思います。オードリーの本に出会って、やっとその一歩を踏み出したような気がします。次の世代への架け橋であり、無限の可能性を秘めた子どもたち……、その屈託の無い笑顔に誰もが癒されますよね。そして、こんな殺伐とした時代だからこそ、彼らの掛け替えの無い純粋な心を、大人が守ってあげなければと思います。

多くの子どもたちに接することができて、祝福に満ちた素敵なイベントでした。またいつか、世界のどこかで実施できたらと思います。

秋の味覚が美味しい季節になりました! [2007年11月08日(木)]
 
以前にもお伝えしましたが、毎週水曜日の朝、私は、国連傍の公園に出店するブルックリンやN.Y.近郊の農家のマーケットに行くのが日課(週課?)です。



今の季節、秋ならではの根菜類や果物が充実していて、無造作ながら、その色とりどりのディスプレイに目を奪われます。



ハロウィン用に街のいたるところにディスプレイされていたスクワッシュと呼ばれるオレンジのカボチャは、今度は、11月22日のサンクス・ギヴィングのディナーのスープやパイなどちゃんと食用に用いられるようになります。



今日は、毎週欠かさないアップル・サイダーと呼ばれるリンゴ・ジュース$2.50と、キャロット・ケーキ$2.50、そして、こんなに入って、たった$1のリンゴを買いました。キャロットケーキにはキャロットやレーズン、ウォルナッツが入っています。のどかな田舎町で作られたんだなという素朴な風味が絶妙です。



こちらのリンゴは、日本の物より、小さくて中身がしまっていないので、一日、5個くらい平気で食べられてしまいます(それにしても食べすぎかしら?)。冬に備えて女性の体って自然に何かを蓄えようとする本能が働くんだなと、年とともに実感する今日この頃。季節を感じる食材を摂取すると、心も体も喜びますし、創作力も湧いてきます。ここに来ることが、私にとって1週間に一度の癒しになっています。

そんな言い訳をしつつも、なんだか肉が付いてきているのを感じるので、ダイエットせねば! と、気持ちの上では自分を戒めております、はい。N.Y.の季節の食材、是非、水曜日に、このマーケット(East49th st, bet 1st&2nd avenu)を訪れて体感してみてください。

【N.Y.ランキング】母になって、よりパワーアップした女性たち [2007年11月07日(水)]
 
11月3日、ニューヨーク・シティ・マラソンが行われました。約4万人が参加し、出産後10ヶ月のイギリス人女性が女性部門で1位になり、話題になりました。ちなみに、タイムは2時間23分9秒です。女性は強いですね。余談ですが、ケイティ・ホームズも出場し、トム・クルーズがゴールに迎えにきたとか。



毎年、このマラソンの翌日は、ニューヨーク・タイムズの臨時版が出て、5時間以内に完走したランナーの名前とタイムが記録されます。このリストに載りたいがために、いつか出てみたいとは思いますが、42.195kmを5時間以内で完走するのは、交通事故や骨折で関節を痛めている私には叶わぬ夢です。とてつもない忍耐を必要とするマラソンをやり遂げられる人を、心から尊敬します。

そして、母になってパワーアップした女性といえば、今日、街頭で無料で配っていた『ニューヨーク・ポスト』に、ジュリア・ロバーツが載っていました。美しいブルネットが印象的な彼女ですが、トム・ハンクスと共演する新作映画のために金髪に。なかなか新鮮です。今年40歳の彼女は、三人の子の母でありながら、変わらぬ美貌とスタイルで輝き続けています。次号の『VANITY FAIR』の表紙になるとのこと。楽しみです。



さて、今週は、雑誌ランキングです。

○Magazine Ranking(単位:広告ページ数)
Teen/Children
1.Teeen Vogue  107.4
2.Seventeen 53.2
3.Cosmo Girl 41.5
4.Nickelodeon Magazine 33.5
5.Disney Adventures 21.3

VOGUEは、ティーン・ネイジャー向けでも強いですね。オン・ライン世代向けとはいえ、2位と倍ほどに違う広告ページはさすがです。そして、年代は関係なく、女性も女性誌市場は元気です。

以上、今週のランキングでした。

ロウアー・イースト・サイドの魅力、再発見した1日 [2007年11月02日(金)]
 
今日は取材で朝から晩までロウアー・イーストにおりました。
普段、あまり足を延ばさないエリアなのですが、
先週末から、ロケハンで歩き回って、改めて、このエリアの魅力を実感しました。
小さくて充実したお店や興味深いギャラリーが、
去年から今年にかけて、たくさんオープンしているのです。



おまけに、とても愛らしくて人懐っこい犬にたくさん遭遇し、大満足! いろいろな犬種が混ざった犬が多いN.Y.。クマみたいなこの子は、なんとポメラニアンなのだとか。



さらに、先週末に発見した、常に行列のできているN.Y.bPの餃子屋さん「DUMPLING HOUSE」のヴェジタブル水餃子$2(8個入り)の美味しさが忘れられず、今日は、焼き餃子にトライしました(水餃子の美味しさは、先週、私のブログで絶賛しているので、ご興味のある方はご笑覧ください)。



5つも入って、なんと$1!! お肉があまり得意でない私でも食べられるほど、とにかく美味しいんです!N.Y.を訪れたら、是非、試してみる価値ありです!Webサイトがないので、New York Magazineのレビューを添付します。

良いものに出合ったせいか、なんと1日で10軒の取材をこなすという新記録を達成しました。そのわりに疲れなかったのは、きっと同行してくださっていたカメラマンさんや取材先が良い人だったからだと思います。フレンドリーな人が多く、意外な掘り出し物に出会える街なので、お薦めです!
この街の魅力の一部を、11月1日発売号の『CREA TRAVELLER』で紹介しているので、ご笑覧下さい。

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