オバマが当選した直後から現在まで、NYの知人たちから、ニューヨーカーの様子や街の変化を伝えるメールが続々と届きます。中でも印象的だったのは、5日の朝、10時までに、ニューヨーク・タイムズが完売したこと。同紙を買うために数件の店を探してもどこにも見つからなかったという声も聞きました。
通常100万部の発行部数のニューヨーク・タイムズは、この日、さらに40万部増刷するも、完売。普段、ネットでしか記事を読まない人が、“記念に”とミッドタウンの本社に並んでまで買い求めていたそうです。同時多発テロ以来の異例の事態だとか。Photo by Reiko Kato
さらに、「We did it!!」と大きな文字でメールしてくる人や、「4日の夜は興奮して眠れなかった」というニューヨーカーもいました。5日の朝は、いつも忙しないニューヨーカーがすがすがしく見えたとも聞きました。
普段クールなニューヨーカーも、オバマの勝利によって歓喜と興奮に包まれたわけですが、オバマ次期大統領の手腕が現実的に問われるのはこれから。私が帰るころ(11月末を予定)は、N.Y.の街や人々がどう変わっているのかを、再びお伝えしますね。
ところで、オバマ政権が徐々に確立されつつある中、初めての記者会見が行われ、すぐに解決すべき重要課題が発表されましたよね。その中で印象的だったのは、「オバマ家では、どんな犬を飼うのか」と言う記者の質問に、オバマ次期大統領は「重要な問題です」と応えていたことです。
先日、ブッシュ現大統領の愛犬バーニーが、報道陣の一人に噛み付いてニュースになったのには笑えましたが、オバマ次期大統領が犬のことを“重要な問題”と言ったのは、それを揶揄したものなのです。そんな話題が記者会見に上ることにアメリカらしいユーモアと余裕を感じました。
犬までも、ダメな話題を振りまくブッシュ政権も、あと2ヶ月強でおしまいに。このTシャツ、民主党支持者の多いNYでもさすがに着て行き場に困ってました
オバマ次期大統領は、マリアちゃん(10歳)とサーシャちゃん(7歳)という二人の娘さんに、犬を飼っても良いと約束していて、勝利演説でも「ホワイトハウスに子犬を連れて行こう」と言っていました。可愛い子供たちがホワイトハウスに入ることだけでも、雰囲気が和むと思いますが、オバマ家に子犬が着たら、もっと、微笑ましい話題が増えそうで楽しみです。
11月5日付けのニューヨーク・タイムズでも、「The Search for the First Puppy」と題して、オバマ家にやってくる犬の話題を取り上げています。
会見でオバマ次期大統領は、「自分と同じくいろいろな血が混ざっている“雑種”を動物愛護センターから引き取ることになるだろう」と言っていました。
我が家も、年頭に動物愛護センターから雑種のポテト(2歳)を引き取りましたが、彼は、引き取られたことに対して、とても恩義に感じているのか、聞き分けが良く、人懐っこくて、いまや、すっかり我が家の犬らしくなり、家族にも道で会う人々にも愛嬌を振りまいています。
家族の忠誠心をアピールするために、夜になるまで、小屋に入らず、雨の日でも寒い日でもこの位置にいて、セキュリティ・システムのごとく訪問者に対して吠えるポテ。母に“セコム犬”と呼ばれています
オバマ次期大統領が、血統書つきの高級犬ではなく、忠誠心を発揮しそうなワンちゃんを選ぼうとしているところも、彼らしくて、とても好感を持ちました。
果たして、オバマ家に選ばれ、ホワイトハウスにやってくるのは、どんなワンちゃんなのでしょうね。そして、犬の到来はもちろん、彼がどんな政治を実現していくのか、今から楽しみです