ニューヨークの風
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UNICEF親善大使の“トットちゃん”にお会いして [2008年08月01日(金)]
 
7月上旬、一時帰国した際にインタビューした黒柳徹子さん。その記事が日経BPNET『国境を越える風:等身大の国際貢献』の“番外編”として公開されました。


黒柳さんの子供の頃からの愛称であり、スワヒリ語で子供たちを表す“トットちゃん”。とても可愛いタイトルの、この本を、日本の本屋さんでオーダーするとき、自分で声に出してみて、思わず、微笑んでしまいました

年初から、国際貢献に関するこのシリーズの記事を執筆し始めて、いつかお会いしたいと、かねてより思っていたので、日経の担当編集者の方のおかげで、こんな早く実現できて、とても嬉しかったです。

今年6月下旬、20年ぶりにカンボジアを訪れた黒柳さん。今回、前編・後編も二回シリーズでは書ききれないほど、たくさんのエピソードを的確に語ってくださいました。
『笑っていいとも!』のテレホン・ショッキングを番組が終わるまで話し続けたとか、芸能界では数々の“伝説”を残していらっしゃいますが、さすが芸能界55年のキャリアを誇るだけに、インタビュアーのことを配慮してださり、とてもスマートな方という印象を持ちました。

そして、取材のとき、思わぬことが起こりました。なんと、初対面のインタビューだったにも関わらず、カンボジア名物の黒胡椒を、編集者と私にお土産として下さったのです。取材相手にお土産を持参することはありますが、頂いたのは、後にも先にも初めてでした。お心遣いが、心に沁みました。

予定していた時間が延長してしまっても丁寧にお話をして下さった黒柳さん。
忙しい私たちは、相手の身になって考える時間が少ないですよね。しかし、忙しいにも関わらず、常に人の立場になって一緒に考える黒柳さんの姿勢を垣間見た気がして、大いに学ぶ物がありました。

黒柳さんが書かれた『トットちゃんとトットちゃんたち』(講談社青い鳥文庫)は、中学生くらいの子供を対象に、途上国の子供たちの現状がわかりやすく記されているだけではなく、黒柳さんの優しさが溢れています。
インタビュー前に、この本を読んでいたとき、黒柳さんの描写の上手さと優しい筆致に感服し、想像を絶する子供たちの惨状が目に浮かび、電車の中でも、周囲を気にせず、時に涙していました。そして、今年、読んだ本の中で、ベスト3に入るほど、好きな本になりました。
言葉が通じなくても、いろいろな国の、心に傷を負った子供たちが黒柳さんに心を許すと言います。それがよくわかりました。

先進国に生きる私たちに見たら、大変な状況でも、生きることをあきらめずにがんばっている子供たちを『助けてあげる』のでは無く、『一緒に考える』黒柳さんの姿は、誰もがとても勇気付けられるはずです。今回、寝込んでいたとき、ベッドの中で黒柳さんの原稿の後編部分を執筆していたのですが、書きながら、黒柳さんの一言一言に元気を頂いていました。

いつの時代も変わらない黒柳さんの純粋さと暖かさに触れて、子供の頃に読んだ黒柳さんのベスト・セラー『窓ぎわのトットちゃん』を、再び、読んでみたくなりました。

黒柳さんのカンボジア訪問に関する番組は、
・徹子の部屋「25年目のユニセフ報告でカンボジア」
8月1日(金) 13時20分〜13時55分

・『サンデープレゼント 黒柳徹子のユニセフ報告』
忍び寄る食糧危機! 救えカンボジアの子ども
8月3日(日) 14時〜15時25分 
いずれも、テレビ朝日系列で放送予定。

私たちも困ったり、気弱になっているとき、誰かが一緒にいてくれたり、考えてくれたり、話を聞いてくれるだけでも、ほっとしますよね。途上国で様々な理由で悲しんだり、心を痛めている子供たちも、きっとそうなのかもしれないなと思いました。
優しい気持ちになりたい方は、是非、ご覧になってみてください。


また行きたい日本の店 [2008年07月16日(水)]
 
2週間の日本出張を終えて、NYに向かう飛行機の中で、この記事を書いています。以前、お伝えしたように、今回は、夏合宿のような“自主軟禁状態”で、原稿を執筆していたので、2、3回しか外食する機会がなかったのですが、またの帰国時には、是非、行きたいお店に出合えました。とっておきの二軒をご紹介します。

一軒目は、7月11日に西麻布の裏路地にオープンしたばかりの「HOUSE」(港区西麻布2-24-7 4F 03-6418-1595) 。



DEAN&DELUCAを日本に持ってきた横川正樹さんのお店で、ポール・ボキューズが開発した機能的で熱伝導に優れた“STAUB”というキャセロールを使ったお料理がメインです。「暑そう…」なんて言わないで下さい。暑いときだからこそ、熱い物が体に良いといいますよね。もちろん、サラダなど、夏らしく冷たいメニューもありますが、新鮮なお野菜やお魚、お肉を使った鍋料理を頼むと、最後に、そのスープでリゾットを作ってくださる心尽くしのサービスも嬉しいんです。



ビルの4階にあり、周囲をガラス窓に覆われ、見晴らしもよく、空の近くで食事をしているかのよう。誰かのお家にお邪魔したような店内は、とてもコージー。お料理はどれも彩が美しく、全メニュー試してみたいほど。空間も心地よい上に、お値段もリーズナブル!とても気に入ってしまい、この短い滞在中、僅かな時間をぬって、二回も行ってしまいました!オーナーの横川さんの優しさがお料理にも空間にも出ているコージーなお店だと思います。是非、訪れてみてください。

そして、もう一軒は、私の誕生日の事前祝いと帰国ため、家族の“最後の晩餐”として、妹が無理して予約してくれたニューオータニの庭園にある「石心亭」。



良質なる神戸牛を用いた鉄板焼きのお店です。お肉があまり得意ではない私でも食べられるほどに、そのクオリティの良さは保証つき。そして、なんと言っても、私たちのテーブルを担当して下ったシェフの神辺さんの、私たち家族を思いやるスマートなトークも、お料理を一層美味しくしてくれました。滅多にお店や人を誉めない父が、お料理も神辺さんのことも、とても気に入って、「お前の次回の帰国時に来よう」と言うほど。バリエーションも量もレディース・ランチ(4,800円)がオススメです。



そして、ジャパン・トリップの〆は、またもや全日空の機内食。私は、エコノミー・クラスに乗る際、必ず、エイジアン・ベジタリアン・ミールを頼みます。



これは何かというと、香辛料をたくさん使ったカレー風味のインドなのです。胃もすっきりするし、ハズシは無いですね。ほかのエアラインでも頼んだことがあるので、搭乗の2日前までにリクエストしてみてください。

今まで、せっかく日本に来たのだから…と必死になって美味しい物や話題のお店を求め,連日外食続きで胃が疲れきっていました。しかし、今回のように、美味しいものを少しだけで、あとは、栄養たっぷりの母の手料理を食べる生活って、心身ともに、とても楽なんだなと実感しました。自分で食事の支度をしないでいい贅沢を久しぶりに味わうことができました。毎日、栄養に気を配ってくれ、執筆に専念させてくれた母に感謝です。

cafeglobe編集部にお邪魔しました! [2008年07月10日(木)]
 
七月某日、cafeglobe編集部へ夏のご挨拶に伺いました。


 仕事に集中するスタッフの皆さんは、私語も無く、真剣そのもの

連載が始まって以来、数回、訪れているのですが、今回、初めて編集部を拝見することができました!今まで、いろいろな編集部に伺いましたが、メディアのカラーやトーンが編集部の雰囲気に表れていると思うのです。綺麗にオーガナイズされたcafeglobe編集部には、画面通り、女性らしい柔らかさと凛とした雰囲気を感じました。矢野社長の心意気がスタッフの皆さんや空間に、きちんと踏襲されているからかもしれませんね。


訪れる人を一瞬にして和ませる、受付にちょこんと置いてあるフェルトで出来たマグカップ

N.Y.に出張にいらした際、お目当てのレストランを目指して100ブロックくらいご一緒に歩いた南部長と、この連載が誕生するに当たっていろいろご尽力くださった羽生田編集長、そして、私のわがままにフレキシブルに対応してくださる編集担当の小松さんが出迎えてくださいました。南部長が美味しい紅茶をご用意くださり、N.Y.の思い出にしばし盛り上がり、羽生田編集長との、ほぼ一年ぶりの再会を喜びました。とてもお忙しい皆さんにお時間を頂いているので、お仕事のお話を…と思いつつ、あまりに居心地がよくて、皆さんと「SEX & THE CITY」の映画が日本で流行るかどうかなどの話などで盛り上がって、話すだけ話して帰ってきてしまいました。すれ違いで矢野社長にお会いできなくて残念でした。


SATC話に盛り上がる南部長と小松さん。「ウフッ、このクッキー、やめられない…」(羽生田編集長)

ここで、cafeglobeにまつわるトリビアを一つ。cafeglobeのスタッフの方は、皆、名刺の色がそれぞれ違うんです。好みの色の組み合わせを選んでいいとのこと。私はカラーセラピストではないですが、そこで個性が出て、その人がどんな人か、だいたいわかりますよね。ちなみに、このお名刺は、小松さんのもの。いつも前向きで暖かい小松さんらしい配色のように思いました。



なんと小松さんは、お土産に老舗洋菓子店「ROSA」のプリンをご用意してくださっていました。無類のプリン好きの私は、帰宅してから、さっそく頂きました。クリーミーで、N.Y.では味わえない繊細な風味を堪能。そして、何よりも、小松さんのお心遣いが心に沁みました。



こんな思いやりに満ちた、個性溢れるスタッフの皆さんによって、日々配信されているcafeglobeの情報…。スタッフの皆さんは、私のような執筆人のわがままに笑顔で対応し、一つ一つの情報を的確かつ鋭い視点で吟味し、配信しています。読者の皆さんに、スタッフの皆さんの熱意と暖かい気持ちが伝われば幸いです。

そして、これからもスタッフの皆さん共々、楽しく有意義な情報を企画し、配信していければと思っています。

私が育った環境のこと [2008年07月08日(火)]
 
日本に着いて1週間が過ぎました。なんと、まだ時差から抜け切れておらず、夜は8時ごろにどうしても起きていられなくなって、そのまま、コロンと寝てしまい、朝3、4時に起きて、父と犬の散歩に出るという、なんとも健康的な生活をしています。


                露を湛えたアジサイ

今回の出張のメインの目的は、とあるUNICEF親善大使の方(もう、おわかりですよね)のインタビュー。それ以外は、某誌のN.Y.特集の執筆で、ほぼ、実家にひきこもって原稿を執筆しているという異例の日本滞在となっています。こんな滞在も、時にはいいかなとは思いつつ…。N.Y.の情報を楽しみにして下さっている皆さん、今週いっぱい、待ってくださいね。


                実家の庭

実家は都心から電車で40分ほどの神奈川県郊外にあります。私はココで生まれたのではないですが、1歳〜4歳、18歳〜26歳まで過ごしました。小山の中の一軒屋で、家の前まで車が乗り付けられないため、防犯上、親に迎えに来てもらわねばならず、学生の頃から今に至るまで門限(11PM!!)があるんです。学生やOLをしていた頃、門限があることを笑われ、「よく、そんなところに住んでいるね!」と、少々不便な生活を、いろいろな人から馬鹿にされました。残業や酔っ払って満員電車に長時間揺られて帰る夜などは「何で、こんなところに家を建てたんだろう」と、一人で愚痴りつつ…、門限に遅れると親に怒られ、都心、せめて平地に暮らしたいと思っていました。


              様々な種類のアジサイが綺麗

しかし、N.Y.に暮らす今となっては、実家があるこの環境が、多少不便でも、とてもありがたいと思えるようになりました。庭には、私が生まれたときに母が植えてくれた枝垂桜が葉を生い茂らせ、木陰を作って自然の涼をもたらしてくれています。
母が植えた様々な木々に鶯やメジロなどの野鳥が集まり(時に、彼女は餌付けもしている)、朝は鳥たちのさえずりで目覚めます。雨が降ると緑や土の香りがいっそう引き立って、深呼吸すると、とても気持ちいいのです。排気ガスだらけのN.Y.から、たまに帰ってくると、空気の美味しさ、自然の恩恵を実感します。そして、この環境を維持してくれている両親にも感謝です。この家とこの環境は、人間にとって大切なことを、黙って教えてくれているように感じています。


                   アジサイに彩られた裏山

季節によって表情を変える裏山は、今は、「アジサイ山」となって、無数のアジサイが山を彩っています。ここでは春には梅が香り、秋には美しい紅葉を愛でることができます。

この家に住むようになって、我が家には、動物、特にネコが途絶えたことはありません。この子は、どこからかやって来て、すっかりうちのコになってしまった三毛猫のミケ。人間の言葉を理解し、お話ができる可愛いネコです。庭でモグラやムシを獲って遊んでいます。


             “愛娘”のミケ。年齢不詳。暑くても屋根の上が大好き

現在、二匹の犬と、時々、愛想を振りまきにやってくる、もう一匹、太った猫がいます。そして、さらに、飼ってはいませんが、狸の親子やコジュッケイなんかもやってきます。ヘビやカブトムシも、普通にいます。朝出かけて、夜帰ってくると、家まで続く細い坂道には蜘蛛の巣が張り巡らされ、夏は、蝉がぶつかってきます。いったい、どこなんだ!?ってかんじでしょ。

余談ですが、先日、妹と目黒の庭園美術館の前の木陰を歩いていたとき、上から、どさっと何かが落ちてきました。大きな枝かと思ったら、なんと1メートルくらいの大きなヘビでした!数センチで、妹の頭に落ちるところ…。ビタッとアスファルトに落ちて、するするっと何事もなかったように公園の中に消えていきました。妹は日傘を差していたので、難を逃れましたが、皆さん、都会だからって、何があるかわかりません。頭上もお気をつけ下さいね。以上、日本での滞在の一幕でした。

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