ニューヨークの風
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泥沼化していく一方の(?!)クリントン一家 [2008年06月09日(月)]
 
7日、ヒラリー・クリントン上院議員がアメリカ大統領選挙戦からの撤退表明をしました。



撤退を表明するのに、なぜ、ここまで大げさにする必要があるのだろうと思うほど。オバマの指名が確実になった日の演説で充分だったのに、なんだか彼女の最後のあがきのように見えてしまい、引き際の悪さを感じてしまいました。

夫のビル、娘のチェルシー、ヒラリーのお母さんまで壇上に登場。なんだか、過剰に思えてなりません。

時を同じくして、今月号の「VANITY FAIR」で、ビルの退任後の素行や隠されたスキャンダルを浮き彫りにした記事が掲載され、物議を醸し出しています。



ビルと女優のジーナ・ガーションが“不適切な関係”にあったことをほのめかす内容で、ビルが同誌の記事に対して怒りを露にしていると、CNNのニュースでも報じられていました。

ジーナの弁護団は、同誌の編集長のグレイドン・カーターに訂正記事か記事撤回を求め、応じられない場合は、名誉棄損訴訟を起こすと警告しているとか。

私は同誌を定期購読しているのですが、街のキオスクや本屋に売っているのに、なぜ、今月は、まだ届かないのだろうと気になっていました。きっと、記事を撤回するかどうか協議がなされていたのかもしれません。

ビルと会ったという事実は認めるも、そこには数人が同席していたとジーナ側は主張しています。結局、記事は掲載されており、修正は成されていません。

当初、オバマの副大統領候補とも噂されていたビル。しかし、この数日の間に、「オバマはヒラリーを副大統領候補に選ぶべきだ」という民主党支持者が過半数いるという世論調査結果が発表されました。なにかとお騒がせのこの一家。夫婦がダメなら、娘のチェルシーが政治家になるかもしれないという見方をする人もいます。クリントン家の人々は政治というフィールドで、いったい何をしたいのでしょう…。今後も、彼らの行方に注目したいと思います。

速報・オバマ氏が大統領候補に!! [2008年06月04日(水)]
 
アメリカの歴史を揺るがすことが起こりました!史上初のアフリカン・アメリカン大統領の誕生の可能性が広がったのです。



3日、モンタナ、サウス・ダコタで予備選があり、ヒラリー・クリントン氏がサウス・ダコタで勝利しましたが、とき既に遅し…。オバマ氏が大統領指名に必要な代議員数2118を上回る2132を獲得。今後、彼は民主党候補として、共和党候補のジョン・マケイン氏と闘うことになります。



オバマ氏が指名獲得が確実となった直後、ヒラリー氏はニューヨークで演説を実施。肩を落とすどころか、開口一番にオバマ氏の勝利を称えるところが、さすがだと思いました。日本で選挙戦に敗北した政治家たちは、こんな反応をしませんよね。

私がヒラリー氏をサポートしたきっかけは、5年ほど前に、このマーク・ジェイコブスのTシャツを購入したことでした。そして、3年前に、ヒラリー氏本人に直接会って「あなたは、きっと、アメリカ初の女性大統領になると信じてます」と言い切ったものの、そのときの彼女の反応が、あまりよくなかったために、次第に彼女への熱が冷めていきました。常に微笑みを湛えているものの、目が笑っていなかったのです。

今日、とあるところで、「誰か、ヒラリー・サポーターはいませんか?」と街頭インタビューの依頼を受けましたが、どうしても自分の気持ちに嘘をつけず、応じませんでした。しかし、驚いたことに、私以外にも、進み出て協力する人がほとんどいなかったのです。この街の人の反応の一部を垣間見たような気がしました。

ヒラリー氏は「この闘いに留まっていたことを誇りに思います」と言っていましたが、激戦を闘う最中に、オバマ氏が暗殺に遭うようなことをほのめかすような発言があるなど、彼女の言動は、物議を醸し出しました。しかし、最後の演説では、「私は、いつかイラクとの戦争を終わらせる」「すべての国民に健康保険を提供できるようにしたい」など、アメリカの懸案事項を語っていて、とても迫力があり、好感を覚えましたが、後の祭…。さらに、「今日は、何の決意もしません」と言い残して、その場を去ったヒラリー氏。副大統領の道や4年後への期待があるのでしょうか…(追記:7日に正式に撤退表明をしましたが、大袈裟というか、往生際の悪さを感じてしまいました)。



選出が決定した直後、オバマ氏がミネソタで演説し、「ヒラリー氏は、このキャンペーンでアメリカの歴史を刻みました。初の女性候補としてだけはなく、彼女は強く、人々に多大な影響を与えたと思います。私は彼女が勝利した地域も多かったことを褒め称えます」とヒラリー氏の健闘を称えていました。
さらに、オバマ氏は「アメリカが新しい道を辿るため、私たちは一体になりましょう。今、まさにこの瞬間から、新たなエナジーを用いて、私たちが愛する国を新しい方向に導きましょう」と、熱弁をふるっていました。

彼のすごいところは、20分ほどのスピーチで一度も原稿を見ないところ。さらに、ヒラリー氏と違って彼からは失言をほとんど聞いたことがありません。よほど、信念がはっきりしているのでしょう。私は、オバマ氏が大統領になることを楽しみにしています。そして、彼が掲げる「change」が起こることを期待しています。



ちなみに、すっかり、影が薄くなった現在の大統領は、こんなことをされてます…。

『TIME』が選んだ100人 [2008年05月01日(木)]
 
毎年、TIME誌が企画している「世界で最も影響力のある100人(The People Who Shape Our World; The TIME 100)」の2008年の受賞者が、雑誌発売の前日にあたる5月1日に発表されました。

「芸術家と芸能人」「科学者と思想家」「指導者と革命家」「英雄と先駆者」「起業家と巨人」の5部門から、米国から見た各界で最も影響力のある20人ずつが選ばれます。


フォーリン・プレス向けの会見は、マンハッタンにある、TIME& LIFE BUILDINGにて行なわれました。

同誌のDeputy Managing Editorのアディ・イグナチアス氏。この特集ができた背景について1時間に渡って話してくださいました。政治、エンタテインメントなど、あらゆる側面で世界に影響を与えた100人が読者の投票によって選ばれます。ちなみに、投票者の45%はアメリカ人ではないとのこと。
さて、そのベスト5をお知らせしましょう。
1位:Dalai Lama
2位:Vladimir Putin
3位:Barack Obama
4位:Hillary Clinton
5位:John McCain
ベスト5内に、アメリカ大統領候補三人が入っているのが印象的です。しかし、それを差し置いて、ロシアの大統領であるプーチンが2位にランキングされています。偶然か故意か、この号の裏表紙はゴルバチョフ元大統領が登場するルイ・ヴィトンの広告でした。


お話によると、毎年12月くらいから、秘密裏に集計をはじめるとの事。選ばれた人々は、だいたいにおいて多忙を極める人ばかり。5月8日にNYのジャズ・ホールで行われるガラ・パーティに出席してもらうため、3、4週間前には本人に告知するそうです。



この特集が始まったのは2004年。今年は、5周年を記念して5つの異なる表紙が用意されました。
部数は通常約600万部。グローバル・リーダーは29万人。オンライン・オーディエンスは700万人。特別号ゆえに、通常より増刷し、年々部数は増えているそうです。



「誰もが知っている人ばかりではなく、あまり聴いたことがない人を探し出して紹介するのが“ベスト・リスト”だと思います」と、アディ・イグナチアス氏は語っていました。

ちなみに、日本人で選ばれたのは、IPS(人工多能性幹細胞)の生成技術を開発した山中伸弥氏(54位)、アーティストの村上隆氏(78位)でした。オンライン投票で堂々の一位を飾ったのは、任天堂の代表取締役・宮本茂氏でした。

私が個人的に興味のある人物のランキングをお伝えすると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのカップルは21位。マライア・キャリーは65位。ジョージ・クルーニーは71位でした。ご興味のある方は、ウエッブ上でも閲覧可能なので、覗いてみてください。

アメリカへの渡航者必読!入国審査の方法が変わりました! [2008年03月26日(水)]
 
本日より、N.Y.入国の際の指紋採取システムが変わりました。なんと、今まで親指や人差し指だけでよかったのに、なんと10本すべての指の指紋を取られるのです!



10本の指、一本一本の指紋を取るのではなく、親指とほかの四本の指に分けて片手ずつ採取するので、手間は、あまり変わりません。以前に実施していた人差し指では、指紋の照合に間違いが多かったので、思い切って10本にしたそうです。空港内に、“Welcome to the United States”と表示されていますが、“外国人”は最初から疑われていて、あまり歓迎してくれている雰囲気ではありませんね。
指紋採取のプロセスは、下記を参照下さい。



JFKのターミナル4にて、ロンドンからの渡航者の協力を得て、プレス向けにデモンストレーションが行なわれました。様々な国のメディアが集う中、NEW YORK TIMESの記者に「これは、日本人にとって重大なことなのか?」と聞かれました。確かに面倒ではありますが、柔軟性のある日本人は、2本が10本になったからって、怒らずに、その国のルールに従いますよね。意外な質問に、NEW YORK TIMESの着眼点はユニークだなと思いました。



そして、記者会見で、ある日本人記者が「拒否したら、どうなるんですか?」と質問したところ、「機内に戻ってもらって、それでも、拒否するようなら、国に帰ってもらいます」とのこと。皆さん、そんなことになりませんように!

実際に、画面では、何が見えているかというと、渡航歴や犯罪歴のようです。



既に、ワシントンDCでは実施されており、今年度末までに、ボストン、シカゴ、デトロイト、アトランタ、ヒューストン(テキサス)、マイアミ、オーランド(フロリダ)、サンフランシスコなど、アメリカの主要都市で同システムが導入されるとか。ロスが無いのが意外です…。
★ちなみに、コンチネンタル航空が発着するニューアークは例外のようです!! 本日、ご出張でいらしていた本サイトのM部長が「覚悟してきたのに!」と、教えてくださいました!感謝いたします。

つい先日、アメリカの空港職員がオバマ、ヒラリー、マケインなどの次期大統領候補者のパスポートにより得られるデータを覗き見した事実が明るみになり、その管理体制の甘さがメディアで報道されたばかり。空港職員も、今まで以上に身を正さねばと思っているはずです。

入国審査では、2004年から今までに、指紋チェックによって2000人もの人が逮捕されているとか。さらに、ロス疑惑の件に象徴されるように、この国は、アメリカ国民以外の人々の入国に際して、セキュリティ強化に一層力を入れているようです。入国に関して、今までよりちょっと時間が掛かるのかもしれないので、N.Y.到着後、アポイントメントを入れる際は、時間にゆとりを持つことをお薦めします。あと、飛行機で乾燥した指では指紋を取りにくいので、ハンドクリームなどでケアをお忘れなく。

International Women's Dayをご存知ですか? [2008年03月18日(火)]
 
3月8日は、International Women's Day(国際女性デー)でした。1908年3月8日、N.Y.で、女性労働者が参政権を求めてデモを行なったことに端を発して、1911年にコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で“女性の政治的自由と平等のために闘う”ための記念日として制定された日なのです。

そして、“Women of Courage”という賞が設けられ、社会のために貢献した世界中の女性を評しています。今年は、8名の女性が選ばれ、14日、N.Y.のFOREIGN PRESS CENTERで、受賞者たちの記者会見がありました。



コソボ、イラク、フィジー、パラグアイ、ソマリアなど、世界各国の女性活動家たちが一堂に会しました。皆、自分の信じる道、そして、同じ女性の自由と平等のために、日々、思いをめぐらしている人々ばかりでした。

「あなたにとって仕事とは何ですか?」という質問に、イラクのDr.は、「残念ながら、イラク政府が医療に掛けるバジェットは非常に少ないですが、私はどんな状況でも人々を見捨てることができません。そもそも、私は人間が大好きなので、家に帰ってもずっと仕事のことばかり考えています。プライベイトな時間がなくても、それでいいと思っています。イラクでは医者が誘拐されたり、殺される対象になるので、7000人の医者が、この地を離れていく姿を目にしました。そして、毎日のように、爆発がありますが、たった1万2、,3000人の医者が対応してるのです。でも、私は、人々の障害を減らし、より良い環境を整えていきたいと思っています」と、壮絶な状況下でも人を思いやる気持ちを淡々と語っていました。



上記のシンシア・ベンドリンさんは、パラグアイとアルゼンチン、ブラジルの国境で、女性の人身売買撲滅に関する運動のリーダーシップをとっています。彼女自身、何度もマフィアの脅しを受けながらも、女性、果ては子供までに及ぶ、人身売買を食い止めようと、日々、奔走しています。

写真や実名を出すと、身の危険に晒されるという女性がいました。自らの命も顧みず、人のために生きている女性たちを目の当たりにして、感動しました。そして、皆さんが一様に、輝きと前向きなエネルギーを発していたのが、印象的でした。

Foreign Press Centerのメンバーになって、初めて招待された会見でした。こうして、いろいろな国で、世界のため、人のために貢献している人を、今後もご紹介していこうと思います。

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