ニューヨークの風
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TRIBECA FILM FESTIVAL開催中 [2008年04月28日(月)]
 
今や、この時期のN.Y.の風物詩となった「TRIBECA FILM
FESTIVAL」
が、5月4日まで開催されています。


同時多発テロによってダメージを受けたロウアー・マンハッタンを文化的に活気付けようと、ロバート・デ・ニーロらが中心となって始めた映画祭。街中に、この映画祭のフラッグが見受けられるだけではなく、レッドカーペットの模様が連日報じられ、まさに、街を挙げての一大イベントとなっています。


日本でも公開されていた『潜水服は蝶の夢を見る』などのフィーチャー・フィルムのほかに、「MUSIC ANDD CONCERT FILMS」
「WAR FILMS」「POLITICAL FILMS」といったカテゴリーのドキュメンタリーも充実しています。
カテゴリー別にわかりやすく分類されたパンフレットが街中で無料で配布されており、オンラインや窓口でチケット($8〜。パッケージもあります)を購入すれば誰でも鑑賞可能です。

最近、国際貢献の記事を中心に執筆している私は、世界的に、未だに戦争が繰り広げられている事実へ大いに疑問を感じているため、『WAR FILMS』というカテゴリーに興味を持ちました。中でも、アメリカで始めてイラクの戦線に赴いた女性兵士たちのドキュメンタリー『LIONESS』に惹かれて、久しぶりに映画鑑賞をしてきました。


冷たい雨の降りしきる日曜日の早朝、実際の女性兵士グループ“LIONESS”のメンバーたちが出席するプレス・カンファレンスに出席し、「なぜ、女性兵士になったのか」という、作品を観て以来、彼女たちに聞いてみたかった質問をしました。「同時多発テロのときに、アメリカの人々のために役立ちたいと思ったから」「自分の勇気によって」と答えてくれた彼女たち。ご存知のように、アメリカでは、成人男性には徴兵制がありますが、女性にはありません。さらに、彼女たちには、兵士になる以外に、たくさんの選択肢はあったはずです。しかし、女性であろうと、たった一人の力であろうと、行動に移すことによって人のために役立ちたいと願う彼女たちは、女性として誇らしくもあり、その正義感と使命感に心から感服しました。そして、国や人のために戦場に赴いて一線で戦いたいと思う気持ちは、自分も含め、日本人女性には、果たしてあるのかと考えてしまいました。


「戦場でたくさんの人を殺したとき、『私のしたことは正しいのか』と神に問いかけ、『こんなことをしているけれど、地獄には行かないようにしてください』と祈った」と語るシャノン(写真左端)。彼女は、“殺人”を犯した罪悪感に、今尚、苛まれ続けています。
帰国後、一児の母となるも、未だにイラクに駐在している夫を気遣うレベッカ(写真右端)。2歳の娘共々精一杯着飾って、軍が用意したTV電話で、夫と久しぶりの再会を果たすシーンがありました。制限時間になった夫に向かって「行かないで!」とすがりつく彼女の姿には、思わず、涙を誘われました。

この作品には、国や同じアメリカの人々のために戦い、無事に帰国するも、心に傷を抱えて生きる女性兵士たちの生き様、そして彼らを気遣う家族たちの人間模様が静かに描かれていて、多くのメッセージを感じました。二人の女性監督による優しい視点にも共感を覚えました。日本公開は未定のようですが、もし、GWにN.Y.にいらしたり、日本で公開された際は、是非、ご覧になってみてください。日々、平安に暮らしている私たちが、改めて、世界の平和について考える良い機会になると思います。
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